10: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 01:12:10.76 ID:32oIwdLg0.n
俺の親戚の家は山の中にある。 
農業で生計立ててたんだけど、乳牛も飼ってた。 
ガキの頃の俺はこの牛が大好きで、よく遊びに行ってた。車で1時間30分かけてww 

んで、小2の夏休み、一日だけ親戚の家に泊まれることになった。おじさんおばさんは笑顔で迎えてくれたが、一言 

「裏山には絶対近づいてはならね。」 

みたいなこといわれた。 
そのときは、何か危ないものでもあるのかな?って感じで特に気にせず頷いた。 

次の日、おばさんたちが仕事にでちゃって、特にすることもない俺は牛にエサやったりして遊んでたけど、やっぱすぐに飽きた。 
ふと裏山の方を見ると、なんか飛んでる。カブトムシだった。 
当時昆虫大好き少年だった俺は、昨日のおじさんの注意など忘れて裏山に飛び込んだ。 

しばらくカブトムシを探しながらハイテンションで走り回っていたが、気付くと回りは木ばかり。 
昼間なのに妙に薄暗いし、怖くなって涙が溢れてきた。 
「おじさーん!おばさーん!」 
と泣きながら歩き回ってると、遠くから 

おーい。おーい。 

と、人の声が聞こえてきた。 
あぁ。おじさんが助けに来てくれた!と、思って声の方向に駆け出した。 
けど、おかしい。 
走っても走っても、おじさんの姿は見えてこない。

11: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 01:13:56.73 ID:32oIwdLg0.n
そして、ふと気付いた。
全方向からおーいって声が聞こえる。
そして、声の方がだんだんと俺の方に近づいてきている。
文章力皆無だから説明しづらいけど、ガチで怖かった。
顔から血の気が引くって意味がその時よくわかった。
で、もうだめだって思ったとき、急に肩をぐっと掴れた。
俺の意識はそこで飛んだ。

気がつくと、俺は布団に寝かされていた。
横では、おばさんが心配そうな顔をしていた。
そのおばさんと目が合った。
「おお!気がついたか?お父さん!!隆(俺)が気がついたよ!」
「ホントか?!」
すぐにおじさんが帰ってきた。
そして、俺の目の前に来るなり、
「裏山にはいぐなっていったろが!!」
と怒鳴った。
普段はなんでも俺の言うことを聞いてくれるやさしいおじさんに怒鳴られるとは思ってなかった。
そのおじさんの怒りっぷりが怖くて、俺はまた大泣きした。
「まぁ、無事でよがった。今から○○さんとこいぐから、準備せえよ。」

それから寺に連れて行かれて、酒飲まされたり、ひたすらお経聞かされたりした。
どうしてこんなことするのかって聞きたかったけど、寺ではそんな雰囲気ではなかったので聞けなかった。
ただ、寺に着いたときにおじさんが坊さんにむかって
「やまわらす(山童子かな?)さ、俺の甥っ子が魅入られた!」
みたいなこと言ったのは覚えてる。  
んで、寺から帰ってきたら両親が迎えに来てて、すぐ家に連れて帰られた。

12: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 01:14:07.13 ID:32oIwdLg0.n
それから親戚の家には一回も行っていない。
というか、連れて行ってもらえなかった。
ただ、祖父が入院した時におじさんが一回だけ見舞いに来た。
あの時肩を掴んだのはおじさんだったということを教えてもらった。
あの「おーい」って声についても聞いたけど、これについては教えてくれなかった。
知る必要はないとのこと。
「山ってのは普通じゃ考えられないことが起きる場所なんだ。」
だそうです。

以上、オチもないけどありがとうございました。

15: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 01:21:48.12 ID:32oIwdLg0.n
昔5階建てのカラオケでバイトしてた時のお話

3階の部屋が客で埋まったら4階に、4階が埋まったら5階にって感じで部屋を回すのがお決まりだった
一つでも部屋を使うと最後に閉めって言ってそのフロアを全部掃除しなきゃいけないもんで
3階が埋まってても5分ぐらいで部屋が空きそうなら
「今満室なんですよー5分程…」
って感じで客待たせて4階を使わないようにする努力してたw
流石に待ちが二組以上だったら4階開放してたけどね

その日は平日だってのにめずらしく4階まで埋まってて。
出てくるような客もいなかったから仕方なく5階を開放したんだよね
つっても5階に入ったのは父母子供二人の4人家族一組だけ

んで部屋案内して1時間ぐらいたった時かな
その家族部屋から苦情が来た、何やら5階を走り回る子供がいるらしい
インターホンに出た店長はすぐに注意しにいきますのでってな感じで謝ってた。
んで店長が部屋の人数とか年齢をチェックしたんだけど5階の家族部屋以外に小学生以下の子供がいるような部屋は無かった
俺らにも
「今日って子供入ってたっけ?」
って聞いてきたけど
「今日は子供入ってないっすね」
って感じで返した

取り合えず3、4、5階見回りしたけど子供は見つからなかった
「やっぽ子供はいないですねー」
って報告してたらインターホンがなった もちろん家族部屋から
曰く、子供が益々騒がしく走り回ってるとのこと こりゃまいったなーwと思い
取り合えずお飲み物でも出そうって事になった

16: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 01:23:05.75 ID:32oIwdLg0.n
「申し訳ありません、これ、サービスになります」
って飲み物渡して一階に下りると店長が
「ちょっとフロント見てて俺上言ってくる」
って小走りで上行った
まさか5階かwなんて思ってたら家族部屋からトゥルルルって…出てみると店長で
「N(俺)ちょっと脚立と懐中電灯もって部屋きて」
って頼まれた
うほwって思いながら脚立もって5階の家族部屋に行った

部屋につくと何やら店長と父親が話してた、上見ると普段は鍵がないと開けられない天井裏に行くため?のドアが開いてた
蓋?がプラ~ンとなってて溜まった埃がフワフワと降ってきてる感じだった 汚ねwって思った
「N、脚立押さえてて」
って言うと店長が脚立に上がってそこの穴に上半身突っ込んで何やら点検してる感じ
「鍵が壊れちゃってるみたいですね~申し訳ありません」
って店長が申し訳無さそうに言った
しっかし子供がうるさいわ天井のドアが開くわでこの家族も災難だなw今日は料金頂くわけにはいかないな とか考えてた

「どこの部屋の子かしら、親御さんは心配してないかしら?」
って子供二人に抱きつかれた母親が俺に聞いてきた
天井の事で文句言われると思ってたから反応が遅れた
「3階の方かもしれないですね(嘘)あはは;」
って感じで返してたら
「どうやって上がったのかしらね、そんなに簡単に上がれるものなんですか?」
って言われた
「エレベーター以外にも階段がありますから、なので階段を使って上に来ちゃったんじゃないですかね」
と返した

17: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 01:24:58.01 ID:32oIwdLg0.n
一呼吸おいて父親が俺に向かって言った

「歌ってたら急にバン!って上の蓋が勢いよく開いて、ビックリして(家族四人共)上見たら
知らない子供が頭出して部屋を覗いてたんですよ」

ゾワっとしたわ!wブルっとしたわ!wおいマジかよ店長w言えよ馬鹿wこえーよ俺早く下戻りてーよwって思った。
「私達ビックリしちゃってしばらく何も言えずにじーっと見詰め合ったんです」
と母親が
「ボク危ないよ?って言おうと思ったらスっと顔引っ込めて逃げちゃったんです」
と父親が
「こえええええ!」
って子供の心の声がハッキリと聞こえた。
今思えばあれは俺の心の声だったのかもしれない
店長が
「誠に申し訳ありません、すぐ別の部屋を用意させて頂きます」
と言うと俺に別(3階か4階)の部屋に案内するよう指示した
飲み物などは全てそこに置いて新しい部屋に案内し
「今回は御代の方は結構ですので」
と新しく飲み物をサービスした
思わぬ展開に家族は喜んでた。
思わぬ展開に俺はブルってた。

18: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 01:25:59.85 ID:32oIwdLg0.n
5階の部屋に指示通りやった事を報告しに戻ると店長がニヤニヤしながら
「こえええww」
って言ってきたw
俺もだ馬鹿wって思ってたら
「いやさ、鍵壊れてるつったけど実は鍵壊れてないんだよねwうははw」
って俺はあの時、チビったのかな?
どうやら何とか誤魔化そうと鍵が壊れてるって事にしたらしい。
上半身穴に突っ込んでるときは正直
「やべええwこんなとこ覗きたくねぇw」
って思ったとか

取り合えず蓋閉めて鍵閉めなおして部屋片付けてフロント戻った。
何がこえーってさ、俺思い出したんだよ。店のルール。

「一部屋でも使ったらそのフロアは掃除しなくちゃいけない」って事

一人で、店を閉める夜中の3時付近に。
店長が何か言いたそうにじーっとこっち見てたのを覚えてるよ。

俺は0時で帰ったw

翌日出勤すると店の中はその話題で持ちきりだった、
何やらあの後遅番の人が5階閉めに行ったら天井のドアがまた開いてたらしい。
技術専門スタッフに来るよう本社に連絡入れたあとしばらく5階に客は入れなかった。

19: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 01:34:47.19 ID:32oIwdLg0.n
二か月前にまで病院に勤めてました。
病院って、やっぱり食事の制限とかかなり厳しいんですよね。
特に糖尿病の人とかは家族からの差し入れや売店での買い物も駄目なんですけど、
やっぱり人間だからお腹は減るんですよね。
でもご飯は味が薄いし少ないしで、とてもじゃないけどお腹は膨れません。
糖尿病と痴呆で入院してた今井さんてお爺さんも、そんなひとりでした。

毎日毎日
「お腹空いた。何か食べるものない?」
とナースステーションに来て、職員が説明しても
「お腹空いたよひもじいよ」
と泣き出す始末。正直困っていました。

でも、あるときから急にそれがパッタリ無くなって、我々職員もかなり驚いていました。
それと同時に「やっと解放された」と安心もしました。

ですが、数週間後の夜勤のとき、職員のひとりが真っ青になって
ナースステーションに飛び込んで来た事で、大変なことがわかりました。
「今井さんが!佐野さんの腕を!」
慌てて見に行くと、寝たきりの患者さんの腕の皮膚が破れていました。
そして、傍らに皮膚のかけらを舐めている今井さんがいたのです。

どうりで最近患者さんの皮膚剥離が多いと思っていましたが、
皮膚剥離は正直日常茶飯事なのであまり気に留めてなかったのです。
しかし、実は空腹に耐え兼ねた今井さんが少しずつ皮膚をはがして(擦りむいた傷程度の大きさ)食べていたわけです。
その行為の気味悪さと、皮膚を舐めながら
「お腹空いたよーお腹空いたよー」
と呟く今井さんが心底怖かったです。
婦長たちに報告し、さすがに問題になり、その後今井さんはほかの病院に移され、半年ほどして亡くなったと聞きました。

20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/09/27(日) 01:36:39.89 ID:DM4Yw1Dv0.n
>>19
怖いけどなんだか悲しいなー(´;ω;`)

21: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 01:38:48.73 ID:32oIwdLg0.n
>>20
|A-) だねえ…
    そんな悲惨なことにならなきゃいいのにね

22: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 01:47:46.32 ID:32oIwdLg0.n
俺の友人に一人だけ霊感があると言う奴がいる。
仮にAとするがそいつは
「どうせ信じないだろ」
っていって俺以外の奴には霊感うんぬんの話は一切しなかった。
付き合いは長いものの俺が知ったのは一年ほど前の事で893絡みの金銭トラブルに巻き込まれた時の事を
ふとこいつならいいか…と打ち明けた時に皆色々抱え込んでるんだなってボソっと漏らした程度でいくら俺が
「信じるから!」
といっても
「知らん人間が語ったらあかんで…」
と寒気を感じるような押し殺した声で呟くだけだった。

しばらくは俺たちのタブーとして一切触れずに過ごしてたんだがある日の夜同級生の女(B子)から
カラオケのお誘いを受けて、むこうはバイト先の友達(C子)も連れてくるってんで俺はAを誘った。
4人で二時間ほどカラオケした帰りの車の中でC子が私には小さい頃から霊感あって云々…
の話を突然し出したもんだから俺は焦ってAを見たが助手席で
「へー」
とか
「そっかぁ」
って相づち打つ程度で目立ったアクションは無かった。

女の子を送った帰りAがドンキホーテに行きたいと言い出したので二人で向かった。
普段Aはオシャレやファッションとは無縁の人間なんだが帽子が欲しいと言い出したので俺は
「おっ、色気付いたか!もしやさっきの女のどっちかを気に入って!?」
と思いあれやこれやと提案したが
「お前のセンスで決めてくれ」
と言うので俺のオゴリだとキャップを買ってやった。

23: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 01:48:41.16 ID:32oIwdLg0.n
Aは買ったそばからその帽子を目深にかぶり終始無言…。
帰りの車の中で俺は帽子も含めて気になって仕方なかったので
「なぁさっきのC子ちゃんて…」
というと
「ねぇよ」
と即座に食い気味に返された。
さらにまた押し殺したような声で
「気持ち悪りぃ…クズマ○コが」
と吐き捨てたので
「なんか嫌な事でも言われたんか!?」
と俺は焦って聞くがAは
「……あんな汚いもん久々に見たわ。お前に帽子まで買ってもらう始末になるし」
と意味不な事ばかり喋り続けた。
とりあえず普通じゃない気配に俺はもうこの話題には触れずAを送ってその日は帰った。

しばらくお互い忙しかったのもあってAとは会ってなかったんだが、
俺が寝てる時に携帯が鳴ったので寝ぼけて電話に出るといつぞやの893だった。
「久し振りやのぅ、元気しとるんけ兄さん?なん…べん!も電話したんやけどの」
「………、お宅らとは念書まで書いて縁切ったはずやけど…」
「え!?何!?もっとハッキリ喋ってくれ!!あのなぁC子っちゅう子知っとるやろぅ!?」
この時点でテンパリつつトラウマがっつりフラッシュバックしつつお目めバッチリな俺は色々考えながら
「知らん。人違いちゃうんかいな、お宅らとは関わりたくない…」
と何とかしらばっくれるが893はほとんど俺の話しなんか聞いて無い
「わしらかてお前みたいなもんと関わりたくないがな!ところがやな、まぁ聞きいなぁ
C子っちゅうのを追っかけとったらな、うちの姪っ子の友達や言う事なんや、B子のな
お前もようよう知っとるやろ!?B子はわしの姪っ子に当たるんや
ほんで蓋開けて見たらわしの姪っ子のお友達がお前やったいうわけや!?」

24: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 01:49:46.85 ID:32oIwdLg0.n
……!!俺がトラぶった893の実の姪っこがB子だという事実に俺驚愕
「知らんは…そんな事。初めて聞いた。とにかくC子なんて奴知らんよ、もう切るで…」
「何!?電話遠いのぉ、お前今どこおんねん!?まぁええ、なんぞいい絵描けんかのぅ?」
すなわちC子捕獲作戦に協力しろとこの893は言いたいのだろうが俺はとにかく関わりたくなかったので
「だからC子なんて知らんゆうてますやん。お宅の姪っ子さんに聞いてくれ」
と言って電話を切ろうとしたが
「……まさかお前なんかわしの事いろて……またしょうもない絵描いてのと違うやろなぁ?」
鳴り響くドスの聞いた声に半泣き&勘弁してくれ状態
「C子なんて女ほんまに知らんし……B子ともあれから会ってない」
「なぁ○○君や、あんたさえうんと言ってくれたらな、わしも安心なんじゃ」
上から下からこの上無いしつこさに俺ついに根負け…
「B子に聞いて、なんぞ言って見る…どうせお宅からB子に強く言えへん理由が……」
「そうか!?ハイハイわかったよ!!」
プチッ...ツーツー……
相変わらずの理不尽さにトホホな俺

すぐにB子に電話して事情を説明したら号泣。
B子いわく自分が893の姪っ子である事はずっとひた隠しにしていたし、
まさか俺と接点があった事など知らなかったとの事。
急に家に電話が掛かって来てC子と俺ともう一人でカラオケに行っただろう?と893に言われC子を今度連れて来い、
それから俺の名前を出してあいつとはどういう関係だ?関わるなと言われた事を泣きながら話した。
俺にその時点で連絡を入れなかったのは過去に893関係で家族一同嫌な思いをして来たので
何もかも信じられなくなってどうしたらいいかわからなくなったとの事。
とにかく俺はC子を連れて行く必要は無い、親しくないを通せと言ったがC子はあまりいい噂聞かないし、
俺に迷惑掛けるかもしれないし自分で何とかすると言って電話は切れた

数日後、893からガンガンに電話が掛かって来た。
初めは無視していたがいい加減怖くなって電話に出た

25: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 01:50:37.62 ID:32oIwdLg0.n
「ハイ…」
「相変わらずお前はなん…べん!鳴らしても電話に出んの!!こらカス!!」
「なんでんねん…」
「あぁ?お前も黒いの!えぇ!?B子がC子連れて来よったわ!!
お前に連れて行け言われたっちゅうてな!!うまい事絵描いてくれたやんけ!!!
相変わらずよう世間知っとるのぉ、クソガキが」
「……!?(言ってねぇ!!)俺何も言うてませんで、ただB子にこんな事が」
「ハイハイ、ようやってくれた。またなんぞあったらよろしく」
ツーツーッ…

どうやらB子はC子を893の元へ連れていったらしい…C子に恨まれるのが嫌で俺に指示されたと嘘をついたのか、
俺を守る為にそういう事にしたのかは定かでは無いがそれ以来B子とは音信不通で連絡出来なくなった。

この一連の流れを久し振りに会ったAに話した。
ずっと黙って聞いてたAが話しを聞き終えてから
「あのC子って子この前来たよ俺んとこ」
と呟いたので俺は
「?幽霊…?死んでんの?」
とおそるおそる聞いてみた。
「グチャグチャな顔してベーっと舌出してたよ。詳しくはわからんけどあの子多分人殺してるよ、カラオケの時そう思った」

26: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 01:51:26.57 ID:32oIwdLg0.n
「……B子はどうなってんの?」
「知らんよ…でもB子ちゃんはC子ちゃんを恨んでたと思うよ、なんかC子ちゃんに対してドス黒いもんまきついてた」
「B子は…C子になんかされて、…それで893に引き渡したんかな?俺のせいにして」
「知らんけど…あのB子ってのも、相当黒いよ。お前にもまきついてた」
「まきつくって何?」
「本体とは違う方…やらしい顔してな、ずっとお前の下半身に絡みながらお前の方見てたよ…
自分が歌ってる時はずっとな……それ以外はC子ってのに凄い形相でな」

今一要領を得ない受け答えばかりだったがAとの関係にもヒビが入りそうで俺は話題を変えた。
「まぁいいや、帽子気にいったか?」
「帽子被ったら見なくていいもん見ずに済むかなって思ったんだけどさ……ほらB子ちゃんいるじゃんそこ」

………!!

「嘘だよ、まぁあの子も死んでる気ぃするけどな」

長文スマソ。色んな意味でシャレにならんかった。

31: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 02:09:11.19 ID:32oIwdLg0.n
高校の時の話
友達Aの兄で霊感体質のヒロさんに阿蘇の赤橋に連れて行かれた時のこと
ヒロさんには保育園の頃から世話になっていて、色んな体験をさせてもらってる
その中のひとつを

夏も終わりの8月30日。
肝だめしとして地元じゃ有名な自殺・心霊スポットの阿蘇の赤橋に連れて行かれた。
橋に着いたのが1時30分。
ヒロさん曰く「丁度いい時間やね!」らしい。

車から降りると、そこはすでに凍りつくような空気が流れていた。
きっと気のせいだとやせ我慢していると、突然Aが橋の方を指差しながら叫んだ。
「ば!橋!あそこ誰か手摺登っとる!」
Aに差された方を見ても何も見えない。
むしろ反対岸が見えるかも危うい。
そうしている内に、Aは何かに向かって走り出した。
唖然としてそれを見ていると、血相を変えてヒロさんも追い掛けて行った。
追い掛けなきゃ、とは思うけど足がすくんで動かない。

その場で2人を見ていると、あろうことかAが手摺を登り始めた。
「おいS(俺のこと)!止めんの手伝え!」
ヒロさんの叫び声で足が動く様になり、急いで走って行った。
ヒロさんが左足を引っ張り、俺が腰を引っ張る。
華奢なAとは思えない程の力で登っていて、2人がかりでもギリギリだった。
Aが
「うぅーあぅー」
とか言いながら白目を向いていたのを見て泣きそうになった。

32: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 02:10:27.19 ID:32oIwdLg0.n
「離さんやこらっ!」
ヒロさんが引っ張るのを止め、手摺の向こうの何かを蹴ると、ふっとAの力が抜けて俺の上に落ちてきた。
Aは失禁してた。
「S、立て。さすがにまずい。ふざけすぎた。」
Aはヒロさんに担がれて車まで戻り、俺は半分腰を抜かしながらも戻った。

そのまま山を降り、ローソンの駐車場まで無言でヒロさんは運転した。
ローソンに着くと同時にAが目を覚まして、ヒロさんがパンツを買ってきてた。
一言
「ごめん」
とヒロさんが謝った。

Aが言うには、こういうことらしい。
車を降りると橋の真ん中辺りに茶色の服を着た人が立っていて、今にも飛び降りそうだった。
考えるより先に体が動いて、その人を押さえたまでは良いけど、足を掴んだ筈なのになぜか手を「掴まれて」いた。
なんで?と思うと同時に強く引っ張られて「こりゃ死ぬな」と思った。
俺とヒロさんが後ろから引っ張っているのは分かってた。けど力で勝てるとは思ってなかった。
ヒロさんがAを引っ張る何かを蹴ると掴んでいた手が消え、同時に意識も飛んだ、ということだ。

「初めて行ったけど色んな奴がいた。新しいの、古いの。男も女もみんなめちゃくちゃ。」
ヒロさんは苦笑いしながらそう言った。
それを聞いたAは失禁したくせに笑っていた。そこも怖かった。

でも帰りの車は何故か明るかった。
今からネットカフェ行くか!とか他愛ない話をしてた。

朝、別れ際に言ったヒロさんの言葉が忘れられない。
「Aは茶色の服を着た人って言ったけど、あれ、違うよ。着てたのは白い服。茶色に見えたのは血だよ。」
「何でだろね?自殺する奴って、最後に白い服を着たがるんだ。」

38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/09/27(日) 02:24:21.31 ID:DM4Yw1Dv0.n
ヤクザに関わっちゃいけないね(((;´•ω•`)))
視える視えないもそうだけど現実もこわひ

39: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 02:25:42.04 ID:32oIwdLg0.n
>>38
|A-) ね
    普通の人が見ることの無い暗い部分を見ることが多そうだからなあ
    そのせいかヤクザ関係の話ではやばそうな話多いかも

41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/09/27(日) 02:27:49.07 ID:DM4Yw1Dv0.n
>>39
やっぱりお家から出ないのが一番だね!

86: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 04:12:06.31 ID:32oIwdLg0.n
昔から霊感の強かった叔母は、その日もイヤなものに出会ったという
前から自転車を一生懸命こいでるおばちゃんが目に入った
坂道でもない平坦な道なのに、そのおばちゃんは汗をかきながら苦しそうに自転車をこいでいる

はて?
と思った叔母はその自転車のカゴを見るとなんと生首が乗っかっているではないか
眼球が無くぽっかり空いた空洞が、そのおばちゃんをにらんでいた

「あれはとんでもなく悪い霊だ、あの人に教えてあげなきゃ…でも、まともに相手してくれないだろうけど…」
と、叔母はそのおばちゃんに話しかけようか迷っていたが、やはりこのままでは良くないと伝える決意をした
そして、いよいよそのおばちゃんとすれ違うとき
「あの」
と言い掛けたその瞬間、おばちゃんがポツリと言った

「知ってます」

89: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 04:17:58.97 ID:32oIwdLg0.n
突然ですが、僕の人生で唯一怖ろしかった話を書かせて貰おうと思います。

僕は、どこだかは言わないが、すごく田舎の出身だ。
そして、僕の田舎にも洒落怖でもたびたび出ているような古い言い伝えのようなものがあった。
それは「ねかぁねこ」と言う妖怪のたぐいの物でこんな話だ。

昔、ある僧侶が突然目が見えなくなったと言って騒いだことがあったそうな。
僧侶に何故そうなったか聞いてみるとこう答えた。

ある日、歩いていると、ネコマタのような大きな猫が一匹、どこからともなく出てきて近寄って来たらしい。
その猫は眼が緑色に光っており、遠目からでも存在が分かったため僧侶は勇敢にも捕まえようとした。
身を構えて待っていて、いざ姿が見えるくらいの距離に近づいてきたと思うと、突然目が見えなくなった、と。
ただ覚えているのは、緑色に光っていた、濁った眼だという。

しかしこの話の怖いところは、その僧侶の目を見た者は僧侶と同じように視力を失ってしまったと言うところだ。
つまり、僧侶の見た猫の能力が他人にもうつってしまうらしい。
そのため、目が見えなくなってしまった人は目隠しをさせられ、区別されて過ごしたそうだ。
人々はその猫を「ねかぁねこ」と呼び、大変怖がったそうな。

まぁなんと言うか、今思い出してみると子供を怖がらせるにはもってこいの話で、例に漏れず
「夜に外に出るとねかぁねこがでるよ」
だとか
「山にはねかぁねこがいるから入るな」
だとか言われてきたわけだ。

92: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 04:19:38.56 ID:32oIwdLg0.n
さて、前置きはこの辺にしておいて、僕がここで話したかったことに戻ろうと思う。

実は僕には、同じ田舎(と言うか地域?)の出身の幼なじみがいて(仮にO君とする)、
まぁ男なんだが、非常に仲が良く、大学までずーっと一緒だった。

それは大学2回生の夏休み。
地方から出てきて、貧乏だった僕たちは暇で暇でしょうがなかったから
宿代がいらない旅行、と言うことで実家の方に帰った。
寂しくも男2人でだが。

車で田舎に帰ってみると、さすがはド田舎、何にも変わっていない。
先の話をよく話してくれた祖母も元気でいたし、家族も僕たちを歓迎してくれた。

挨拶もそこそこに、遊ぶ場所を探しに外をぶらぶらしているとO君が
「山へ入ろう」
と言い出すした。
夏の山だし楽しそうではあったが、僕はねかぁねこの話が頭によぎり、あまり気が進まなかった。
しかしせっかく田舎に帰ってきて、何にもしないで過ごすのはもったいないし、結局入ってみることにした。

山に入ってみると、木がいっぱいあったり(当たり前だが)、
虫が居たりでなかなか楽しく、気づかぬうちにどんどん奥へ行った。
中ではまぁ秘密基地を作ったりして遊んでいたんだけど、
いつの間にかすっかり暗くなり、今すぐにでも帰ろうということになった。
本当にあっという間に暗くなったから、とても驚いたのを覚えている。

93: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 04:20:27.41 ID:32oIwdLg0.n
駆け足で戻ろうとするが、暗さもあり、すぐに道が分からなくなった。
焦ってしまい、この方向だろうという方に走っていると、O君が
「あっ…」
といい立ち止まった。
何だろうと思いO君が見ている方向を見てみるとそこには緑色の光があった。

ねかぁねこだ…
僕はそう思い大変な恐怖にかられ、そして、まさか居るとは思ってなかった妖怪を眼にしたことで
放心状態というか、思考停止してしまった。

しばらくすると、O君はとんでもないことを言った。

「俺がとらえる、お前は逃げろ。」

普段から気が強く、しかし正義感に強いO君は時々人の救うために大変な無茶をする人だった。

しかしこの無茶な発言には理由がある。
それは先の話に続きがあるからだ。

僧侶が視力を失ってから、僧侶の目を見た者が出てしまい、さらに数名が視力を失ったそうだ。
そして人々は、猫に会うかもしれないという恐怖から外に出れずにいた。
村全体が停止してしまった。
そんな状況を打破すべく、一人の若者が、私がねかぁねこの眼を潰し、捕らえる。
捕らえたら、最初の僧侶の寺に置かせてほしい。
と言い出した。
当然周りは反対したが、若者の意志は固いもののようで直ぐに出ていってしまった。
村人は困ったが、万が一捕らえてきたときのために寺の住職は若者が来るまでずっと待っていたらしい。

95: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 04:21:57.27 ID:32oIwdLg0.n
そして次の日、なんと若者は戻ってきた。
言ったとおりに眼を潰し、瀕死の状態の大きな猫をもって。

どうやって捕らえたのかと聞くと若者はこう話した。
猫に会うために村中を歩いたが、どんなに探しても猫は居なかった。
そこで、森の中にいるのではないかと思い、入ってみるとすぐに、暗い森の中で光る緑の光を見つけたそうな。
しかしその光を見た瞬間から、体が動かなく、というか体を動かす気がなくなった。

僕たちがなった状態と全く一緒です。

その光は、おばあさんが歩くくらいの速さで近づいてきて、ついには姿が見えるくらいの近さになったが、
若者は冷静に、直視しないように、斜めに相手を見た。
そうすると、確かにただの大きな猫であり、しかしこちらの目をじっと見ているのが分かったそうだ。
相手が猫だ、とわかると何故か元気が出てきて足元まで来た瞬間に
猫の胴体に抱きつくように飛びかかり直ぐに眼を潰したそうだ。
猫は抵抗することもなく、簡単に捕らえられたそうだが眼がつぶれても尚、顔はこちらを向いていたそうだ。

それからといういもの、ねかぁねこが捕まったと分かった人々は安心して生活できるようになったそうだ。
ただし、目が見えなくなった人々は治らなかったそうだが。

しかし、ねかぁねこに会ったら、この話のとおりに眼を潰し、寺に預けないと永遠に付いてまわられる。という話だった。

話をまとめるのが下手で本当に申し訳ないが、つまり今の状態から逃げ切るには、
どうにかして眼を潰し、捕らえて、持ち帰らなければならない。
O君は一人でそれをするから、逃げてくれと言うのだ。

それを聞いた僕は、情けないですが、直ぐに走って逃げた。
ヤツから今すぐにでも逃げたかったのだ。
全速力で走ると、何故か直ぐに森を抜けられた。

98: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 04:23:25.55 ID:32oIwdLg0.n
森を抜けるとまっすぐに家に向かい、家族のみんなに今あったことを話した。
祖母が
「寺へ行け!坊さんトコ行って来い!」
と本当に大声でいってきたから、びっくりしながら大急ぎで寺へ行った。
寺に行き、お坊さんに話すと、O君の無事を祈るお経を読み始め(何故山に入った、
等とかなり怒鳴られましたが)僕も一緒に正座してO君を待った。

朝になってもお経を読み続け、ついに夕方くらいになったとき、寺に祖母がスゴイ形相で入ってきて言った。
「O君見つかったで!」
すぐに祖母の言う場所にお坊さんと行くと、確かにO君がいたが、お坊さんはO君を見るなり

「起こすな!みられとる!」

と怒鳴った。
お坊さんは一人でO君を抱え、寺へ連れていき、丁寧に寝かせた。
そして僕にこういった。
「目は見るな。斜めに見ろ。これが見られた目じゃ。山になんかはいらんかったらこんなんならんかったじゃろう。」
目を直視しないように気を付けて見てみると、気絶しているようだが、目を開けていた。
緑色に濁っていて、瞳はないようで、とても不気味だった。
「気の毒じゃがこの子はもう目がみえん。お前はこの子に救われたんじゃ。」
といわれると、自然と涙がこぼれた。
親友であるO君を見捨て、逃げて帰った結果がコレだ。
自責と後悔の念でいっぱいになった。
お坊さんは続けた。
「この子はこれからここで暮らしてもらう。めくら増やしちゃいけんからな。」
そういってO君に目隠しをした。

99: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 04:24:07.83 ID:32oIwdLg0.n
その後、僕は大学を中退し、就職した。
O君は今でも寺にお坊さんとしている。

今でも毎年会いに行くが、O君は歓迎して迎えてくれる。
そこにはむかしのままのO君がいるんだ。
目隠しをしている以外。

今さっきメールで実家の母に聞いたところ
「ねかぁねこ」ではなく
「めかぁねこ」だそうです。
母も出身が一緒なので間違いないと思います。
母曰く、「めくらねこ」が訛ったものではないか、とのことです。

何故僕たちが出会ったかですが、母はわからないといってました。
寺に電話すればお坊さんに聞けると思うので今度電話して聞いてみようかと思います。

105: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 04:38:53.72 ID:32oIwdLg0.n
私が五、六歳頃の話。
私は八王子に住んでいました。
八王子といえば、八王子城やら絹の道、それに八王子駅など聖地とも言えるほど心霊スポットが多いのです。
まあ、そんなことは置いておいて……。

私は丁度今頃の冬に、母親に連れられて電車を使って新宿までちょっとした旅行に行きました。
高島屋でおいしいものを食べ、ついでにおもちゃも買ってもらって満足しながら帰りの電車に乗ったのですが、
新宿から二番目の駅に差し掛かったところで、突然母親が私の目を覆いました。
「え、何?」
私は驚きを滲ませながら母親に訊きました。
しかし、母親はひそひそ声で
「次の駅で降りて、乗り換えようね」
と言っただけでした。幼い私でも、
「何かが起きている」
ということははっきり自覚できました。

二番目からの駅から次の駅までは結構長い間隔だったように思えます。
目を塞がれ、何事か分からぬままただ不安を抱いて乗る時間は、子供には結構な苦痛です。
時折、目を開けようと母親の手を外そうとするのですが、そうすると
「駄目ッ!」
と怒鳴られて、結局やらずじまいになってしまいました。

そんなこんなで次の駅へ到着。
私と母親は急いで電車を降り、ホームのベンチで座って次の電車を待つことにしました。

発車ベルが鳴ります。
その音は、奇妙に歪んで聞こえました。
私の胸が得体の知れぬ緊張で高鳴ります。
これまでは怖いという印象を抱いたことがないのに。

106: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 04:39:29.75 ID:32oIwdLg0.n
さっきまで私達が乗っていた電車が走り出すとき、ふいに私は窓に目を向けてしまいました。
そして、見てしまったのです。
こちらをにやつきながら睨む若い男の姿を。
彼の頭は禿げており、暗赤色のスーツを着込んでいました。
肌は人間と思えないほど白く、そして唇は際立って赤かったのです。

その体験から十数年後。
高校生となった私は、友人三人とともに再び八王子に遊びに行きました。
奇妙な男のことなど忘れていたのですが、帰り際に再び見てしまいました。
中央線のホームに立つあの男の姿を。
暗赤色のスーツの色も、白粉のような肌の色も、何も変わらぬまま。

間もなく到着することを告げるアナウンスがホーム中に響くと同時に、彼は身を投げ出しました。
「……飛び降り自殺だ」
「でも、俺ら以外の誰も気づいていないみたいだぞ」
背中を薄ら寒いものが走り抜けました。
そうこうするうちに、中央線がホームに滑り込んできます。

私は再び、その窓にさっきの男の姿を、確かに、見ました。

もう八王子に電車で行く気はありません。

107: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 04:44:53.53 ID:32oIwdLg0.n
一昨日の話です。まずつまらない話をしなきゃいけないのですが、どうかお付き合いください。
デリヘルに行きました。女の子が派遣できてHなサービスをしてくれるってやつです。
いつもラブホテルによぶんです。
まあよく呼ぶ子なんですが、その子は綺麗なホテルが好きなんでいつも決まったホテルにしてるんです。
で、そのホテルはガレージ式っていえばわかりますかね。駐車場から直接部屋に入るタイプなんですね。
駐車場にはカーテンが付いていてカーテンを閉めちゃえば車が外から見えないと。
まあこういう不純なものにはとてもありがたいというかそういう設備があるんです。

その部屋ははじめて行った部屋で駐車場でカーテンを閉めた時に変だなって思ったんです。
そのカーテンを留める金具がとれていて変わりにビニール紐が縫い付けてあったんです。
いつものワンタッチで留められる金具がないんで
「なんだよこれめんどくせーなー」
って思ったんです。
まあ女の子が後から入ってきますからね。
外から空けるの面倒だろうと思って閉めておかなかったんです。
で、後は普通に一通りコトを終えました。

いつもなら女の子と一緒に出るんですが、その日はなんか気分よくておビール2缶とチューハイ1缶飲んでまして。
酔いを覚ましてから帰ろうと思ったんです。
女の子を帰らせてうとうとしてたんです。
なんか寝苦しくて起きたんです。
携帯で時間確認しようと思ったら着信があったんです。メールもあったんです。
なぜかまったく気がつかなかったんですね。
仕事がら一応携帯はいつもそばにおいて寝ますし、大抵起きるし気がつくんですよね。
変だなって思ったんですがたぶん疲れてたんだって勝手に思いました。
深夜2時40分ぐらいだったのですが、問題なさそううな相手だったんで一応電話とメール返したんです。
かえろっかなとも思ったんですが、まだちょっと眠いなぁって思って向きを変えて目を閉じたんです。
でもなんかやっぱ寝苦しいって目を開けたんですよ。

108: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 04:46:21.77 ID:32oIwdLg0.n
そのラブホテル浴室の窓がすりガラスになっていて、ベットから見えるようになっているんですけどね。
そのすりガラスの向こうにおもいっきり人が立ってるんですよ。
髪の毛が長いし細かったんで絶対女の人だと思うんですけどね。
「おわっ!」
とか思って。飛び起きたんですよ。
明らかにこっち見てるんですよ。
すりガラスなんで視線なんてわかんないんですけど。そんな気がしたんです。
そしたらふらふらって動いてお風呂の奥の方へ行ってすりガラスから消えてしまったんですよ。

直感ですけどね。この世のものじゃないって感じたんです。
もー怖くなっちゃいまして。とにかく電話しなきゃとか思って友達に電話しました。
「今ラブホ。ちょっとやばい、変なのいる」
みたいな感じで状況を話たら
「すぐに出たほうがいい、詳しいのいるから、いまからそっち連れてくから」
ってことだったんですよ。
まあかなり取り乱してたと思いますし。
友達的にはなんもしようがなかったんだと思うんです。

とにかく風呂を見張りながら服着て精算器にお金いれて早く出ようっておもったんです。
そん時、その部屋お風呂の前を通らないと外に出れないことに気がついたんです。
部屋とお風呂が隣接されていて部屋を出ると洗面所。
右手が玄関につながる階段のドア。左手がお風呂のドアっていう作りなんです。

110: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 04:48:49.37 ID:32oIwdLg0.n
絶対風呂にいるのは間違いないんです。
そのあんまりリアルに語りたくないんですがいるんです。気配がするんです。
なんかマジでやばいだろぉって気がするんです。
もし部屋のドアを開けてそこになんか立ってたらどうしようと思いまして。
フロントに電話したほうがいいだろうか、それともマッハですり抜けようか。と考えたんですけどね。
昔、子供の頃友達に聞いたんですけど
「幽霊は怖がると余計に調子に乗られるんだぜ?」
と。
冷めた対応をするとしり込みするらしいんです。
もし遭遇したらどんなに怖くても
「はぁ?なにそれ怖がらしてるつもり?」
と言おうと。
「はいはい。怖いね、ちょっと通らせてくれる」
と何があっても言おうと。
今考えると自分がなに考えてんのかさっぱり理解に苦しみますけどね。

もう覚悟を決めてドアをあえて、あえておもっくそ空けてやったんです。
まあ何もいませんでしたし、お風呂のドアも閉まってました。
ちょっと安心しまして、玄関に続く階段のドアを開けて部屋から外に出たんです。
階段を下りてる間に聞こえたんです。

部屋の中からドアの開く音が。

おいおいおいおいおいおい!やっぱいたよとか思って階段を転がるように降りて一目散に車に乗ったんです。
速攻でエンジンかけて前みたらカーテンですよ。
「あぁ!そうだ、カーテン開けなきゃ」って思ったんです。
ふとカーテンの留めてあるとこ見たら留めた覚えのないビニール紐がぐるぐるに縛ってあるんですよ。
女の子は外からカーテン閉めますから、そんなことできないんです。
ワンタッチの金具でもなければ留めることもできないんです。
たぶんかた結びするのも無理だと思います。

111: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 04:49:46.54 ID:32oIwdLg0.n
追いかけてくるんじゃないかって怖いし、そんなのいちいち取る気にもなれないんで
「えいやっ」
ってやぶっちゃったんですよ。

でそのままホテルを出て友達達とも合流できまして、えらい思いをしたなと思ったわけなんですが、
これってこの部屋同じこと何回も繰り返してる可能性ありませんかね?
考えてみればカーテンには布を補強してる金具も付いてるんで、
今回みたいに元からぶち切られていなければオレの力で空けられるものとも思えないんです。
なんか車とかで無理やり突っ込んだりしたんじゃないかと思ったんです。
ちなみにオレはいままで霊感的なものはまったくなくお化けだの幽霊だのは一度も見た事はありません。

なにが怖かったかって、その場所は家の近くなんだが、実は俺の姉も同じところで同じように事故った事があること。
なにか俺の家族に恨みでもある奴が居るのかと思ってしまう今日この頃

112: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/09/27(日) 04:50:13.60 ID:32oIwdLg0.n
|A-) 支援ありがとうw
    怖い話終わりー

113: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/09/27(日) 04:52:09.36 ID:uZwEQXQz0.n
>>112
お疲れ様ー!
やっぱ山は怖くて行けないわ…

出典: 毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか