10: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/11(土) 23:44:37.38 ID:s4eLFaAk0.n
小さな田舎町の中学にAとBいう少年がいた。
Aは地元では有数の裕福な家庭の子で我が儘で乱暴なところがあった。
Bの家は母子家庭で貧しさを嘲笑されたりはしていたが成績は抜群で
運動もでき喧嘩も強くみんなから一目おかれていた。

ある日Aが学校に木刀を持って登校してきた。
何を目的に持ち込んだのか定かではないがおそらくコレといった理由はないだろう。
Aはそんな少年だった。

その日Aの周りにはいつもの取り巻きや仲間連中が集まり、これまたいつも通り騒いでいた。
話題が木刀の話になったのかAはクラスの大人しい連中を標的に寸止めで木刀を振り回しはじめた。
次々と的を変えAは標的をBに定めた。
Bは他の連中と違い無言でゆっくり立ち上がると一歩Aに近づいた。
喧嘩になる。クラスの大半が思っただろう。
そのときAがピタリと木刀を止め
「冗談だよ」
とイヤらしく笑った。
しばしの沈黙。AもBも互いを見つめたまま動かない。
先にBが視線を外し教室から出ようとAに背を向けた。
一呼吸置いてAはイヤらしい笑みのまま木刀でBを薙払った。
BはAの行動を予測していたのだろう。
半身をひねり後ろ蹴りでAの手を狙い木刀を払い落とした。
Aはまた
「冗談だよ」
といいBも相手せず教室から出ていった。

11: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/11(土) 23:44:50.65 ID:s4eLFaAk0.n
ひと月後Aが学校の屋上から墜落死した。
屋上には普段鍵がかかって誰も入れない。
そのとき屋上にはもう1人Bもいた。
いろいろ取り調べもあったが事故扱いになったようだ。

屋上で何があったかはわからない。
だがクラスメートが参列したAの通夜でBが発した
「冗談だよ」
は一生忘れない。

13: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/11(土) 23:54:58.90 ID:s4eLFaAk0.n
「行方不明者の発見場所」

S県S市街地からI川へ行く中間にそこはある。
道路から山道へ入り暫く進むと、見えてくるのは吊橋ある。
たいていの人は、なんとなく嫌な感じがする場所である。
それもそのはず、表ざたにならない自殺者や動物霊が呼んでる場所なのだ、
でも、嫌な大元と言われる場所はその吊橋を渡った奥にある。
その場所は滝と祠がある場所、何故このような場所に祠があるのかは解らない。

さて話を元に、聞いた話では一部の警察官はこの場所を知っている。
何故知っているのか?それは冒頭に述べた行方不明者の発見場所なのである。
それも決まって、痴呆症・自殺志願者なのだ、つまり、この祠はそーいうマイナス思考的な人間や、
頭のネジがおかしくなってしまった人を同じような境遇の霊が'呼ぶ'場所なのだ。
発見される場所は決まって祠の周辺、残念な結果に終わる人、九死に一生をえた人、と様々な形で発見される。
ある生き延びた痴呆症の方はこう言った
「あの場所へ呼ばれた」
と。

ニュースや新聞沙汰にならないのは、この場所を知られたくないのか、知る必要がないのかは定かではない。
また、この場所以外にも、上で述べた人々が呼ばれて吹き溜まりになる場所があるという。
生き延びた人々は皆言うだろう、
「誰かに呼ばれた」
と。

15: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/11(土) 23:59:10.89 ID:s4eLFaAk0.n
もうかなり前の話だけど…

土方やってたんだが、給料の不払いなんかがあって仕事辞めた。
無職で金もなく職場の寮も出た為、やむを得ずしばらく連絡もとってなかった悪い友達に連絡した。
友達の先輩の更に先輩って感じでたらい回しに紹介されて、最終的に893屋さんのSさんに紹介された。
Sさんや、Sさんの知人(カタギ)の仕事の手伝いをしてお小遣をもらい、しのいでた時期があるんだけど…
仕事っつっても違法なもんじゃなく解体現場の手伝いとかね。まぁ、時には多少違法な仕事もあったかも…
893屋さんも不景気だったし、毎回小遣いもらってたわけじゃなく、一日肉体労働して飯食わせてもらうだけのときもあった。
文句なんてなかったし、あっても言えなかったが…

住んでたのもそのSさんの家。
まぁ、俺は後輩の後輩って感じで紹介されたわけで、俺自身は893じゃなかったし目指してるわけでもなかったから
(部屋住み)なんて堅苦しい感じじゃなく居候って感じだったけどね。洗濯なんかも奥さんがしてくれてたし。
でも、はたから見たらチンピラだったろうな…
別に、チンピラな俺かっこいい!なんて思ってなかったし、早くそんな生活抜け出したかったけど、
ああゆう世界ってのは爪先だけでも踏み込むと容易には抜けられないのよね。

そんな居候時代に知り合ったTさんって人がいる。
俺より3歳年上で、元自衛官。お世辞にもいい人とは言えず、無責任でキレやすい、金もあんまり持ってなくて
誘われて飲みに行ったのに会計は俺なんてこともあった(もちろん、ある時はTさんが払ってくれたが)
893ってよりチンピラだったな。年齢的にも若かったし…
今はもう付き合いがないが、居候生活抜け出してしばらくは付き合いがあった。

居候生活から抜け出したばかりの頃、夜中にいきなり血まみれでやってきたこともある。
ケンカって言ってたが、ケンカであんな返り血見たことない。まぁ、真相はわからん…
服を借りると、血のついた服は適当に処分しといてと言い残して帰ってった。
今考えるとこっちのほうが怖いなw当時は麻痺してたわ…

16: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 00:00:16.40 ID:M7wGQ9Ie0.n
ある日、Tさん電話があった。
T『今、暇か?』
俺『はぁ、まぁ…』
T『家の前にいるから出てこい』
暇じゃなくても連れ出すつもりだったんだろな。そんな自分勝手な人。
車に乗せられ到着したのは普通の一軒家だった。
そこまで理由も目的も聞いてなかった俺は、誰の家か尋ねた。
Tさんは
『俺の家』
ってあっさり答えた。
Tさんが一軒家なんて持てるわけがないと思ったが、もしかしたら後輩におごらせて
地味に貯金してたのかとも思った。そんぐらいセコい人だったから。

しかし、詳しく聞いたらどうやら占有屋的なことをやってるらしい…
『~~~~とゆうわけだから今は俺の家』
だってさ。
占有屋手伝わされるんだと思って慌てた。仕事もあるし無理だと伝えたが
『おもしろいもん見せてやるから一晩だけ泊まってけ』
とのことだった。
家の回りにはカタギには見えない債権者(おそらく)がいて、俺はガクブルだったが
Tさんには逆らえなかったので一晩だけ泊まることにした。

家の中は、テレビもねぇ!ラジオもねぇ!って感じ。
Tさんが売り払ったのか債権者が回収したのかは知らんけど空っぽだった。
クリーニングも済んでない。まぁ、Tさんが占有してんだから当たり前だが。
中にはTさんの後輩の坊主頭がいたけど、すぐにTさんが帰らしたんで二人っきりになった。
話すこともないし酒飲んだ。
たいした会話もなく、しばらく飲んでるとTさんが酒買ってくると言い出した。
俺も行こうとしたんだが家を空っぽにはできないとのことで却下された…

17: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 00:01:06.96 ID:M7wGQ9Ie0.n
(そういや、おもしろいもんって何だったんだ?)そんなことを考えながらぬるいビールを飲んでたら2階から足音がした…
俺はとっさにゴルフクラブ(Tさんが持ち込んだ)を片手に身構えた。
債権者が2階の窓から侵入したと思ったから
今考えればそんな無茶するわけないけどそん時はそう思ったんだよね。
殺られる前に殺れ!じゃないが2階に特攻した…

2階の4畳くらいの和室にオッサンがいた。
50代くらいの作業衣着た工場の社長サンって感じのオッサン…

マジで債権者が侵入してきたんだと思った。
そんぐらいハッキリ見えるオッサン。
でも、生きてる人間とはちょっと違った。うまく表現できないけど幽霊だってわかった。
頭に浮かんだのは(自殺)競売物件だったし。

気付いてないふりして、そーっと忍び足で1階に降りたよ。触らぬ神になんとやらだし。
俺は、(見える)けど(はらえる)わけじゃない。
はらう力があったとしても方法を知らない。
それに、他人の家でたまたま遭遇した幽霊をはらうなんて、幽霊にしてみりゃ迷惑な話だ。
とにかくTさんの帰りを待つしかなかった。
(おもしろいもんって、多分アレだな…)とか考えながら一度読んだヤンジャンを何度も読み直してると視線を感じた。
Tさんか?と思い振り返ると…

オッサン下りてきやがった。

18: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 00:02:24.31 ID:M7wGQ9Ie0.n
オッサンから目が離せなかったよ。でも、どうやら気付いてるのは俺のほうだけ、オッサンは気付いてないみたいだった。
ずーっとオッサンを眺めてた。
最初の印象は、オッサンが何か探し物をしてるんだと思った。
でも、どうやらオッサンに目的はないみたい。俺にも全然気付かずに家中を徘徊してる…
例えるならSIRENの前田父って感じ。
前田父と違うのは規則性がないことかな?階段と玄関の間をふらふらしてる…だけ。
なんか漠然と(無害かな?)って思ったんだが得体の知れないものはやっぱり怖い。
そんな状況でも逃げ出さなかったのはオッサンよりTさんが怖かったからだな…

オッサンから一瞬たりとも目を離せなかった。
だって、ちょっとでも目を離したら次に後ろ振り向いたときに
超近くにオッサンの顔が((((;゜д゜)))!とかいろいろ考えちゃって…

そんな状況が1時間ぐらい続いたかな?
人間ってのは適当なのか、それとも防衛本能なのかわかんないけど、緊張が続くと寝ちゃうのねw
酒のせいもあるかもだが…

目が覚めて部屋を見渡したら、もうオッサンはいなかった。
時計見たら3時くらいだったかな?
時間確認した瞬間、再び背後に気配感じた。

振り向いたら階段からオッサン下りてきた…

ずっといたんだorz…
自分が寝てる間にもオッサンが家中を(自分のいる部屋も含め)徘徊してたかって考えたら全身鳥肌立ったよ。
相変わらずオッサンは徘徊するだけだった。
次に2階に上ったのが最後で、オッサンが下りてくることはなかった。
今度こそ怖くて眠れなかったよ…
5時頃になって外が明るくなるのを確認したら少し安心して眠りに就いた。

19: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 00:02:51.00 ID:M7wGQ9Ie0.n
結局、Tさんは昼頃帰ってきた。酔っ払ってたよ…
俺が昨夜のオッサンの話をすると
『忘れてたw』
って…
あらためて幽霊よりTさんが怖いって思ったよw

俺が
『あのオッサン、ここに住んでた人ですか?』
って聞いたら、住んでたオッサンは普通に生きてるよってさ。
『じゃあ、なんなんすか?』
って聞いたら…
『知らねーよ!貧乏神じゃね?』
って…
『貧乏神ってw』
って笑ったんだが、ちょっと考えたら(なるほどな…)とも思った。

幽霊?と一晩過ごしたのは後にも先にもこの日だけ。どうせならオッサンじゃなくて美人の幽霊がよかったよ('A`)

20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/07/12(日) 00:06:45.22 ID:L6rTqyyDK.n
こんばんあ(。・ω・)今北ですノシ読むですノシ

21: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 00:07:27.25 ID:M7wGQ9Ie0.n
>>20
|A-)ノシ こんばんはw
     ごゆっくりw

32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/07/12(日) 00:46:22.21 ID:L6rTqyyDK.n
>>21
はい(。・ω・。)今日もよろしくです!暑かったでつね。

Aは自殺?Bは…(>_<)追及できなさそうなのも恐怖でつね。

893さんと言うだけで怖い上に(^_^;)謎の幽霊まで!?幽霊は徘徊してるだけなのかな?どっちのお相手も怖そうですお(>_<)

もし正反対の性格のドッペンゲルガーがいたらと考えるとガク(((;゜Д゜)))ブルしますね。

赤さんの祟り?怖い話に夢中になってハサミが動かないと言うオチがw
気持ちはわかるけど笑っていいものか突っ込み所が(^_^;)

33: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 00:57:59.90 ID:M7wGQ9Ie0.n
>>32
|A-) よろしくねw
    今日は暑かった…
    そんな中、人が集まる事務所に行かなきゃならなくて汗だくに…

    どちらかというとおっさんの霊よりヤクザのほうが怖いよね…w
    おっさんなんもしてこないからちょっとすると慣れそうw

    ドッペルゲンガーってまともなのがいた話聞いたこと無いね

    赤ちゃんをどうにかしてると怖いこと起こるみたいだしなあ…
    久々に思い出した話があるから貼ってみるかね

44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/07/12(日) 01:18:59.04 ID:L6rTqyyDK.n
>>33
毒男さん汗だくお仕事乙かれ様でつお(´・ω・`)っリポD

赤さんの霊はやっぱり赤さんのように無邪気なんでつね。けど
おどろおどろしさに恐怖!?ガク(((;゜Д゜)))ブル

ドッペンゲルガー的な要素?性格はあるかもしれませんね(・ω・。)出さないだけで出しなさいみたいなw

目的がわからないとか、未解決?その先がわからないのは、
怖い話も現実もどっちも怖いでつね(^_^;)

47: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 01:25:48.99 ID:M7wGQ9Ie0.n
>>44
|A-) ありがとw
    普段からきつい時はリポDに頼ってるからもらえると助かるw

    無邪気って善悪の判断も無いから怖いのかもね…
    この話は赤ちゃん狙い過ぎな感もあるけどねww

    顔がわからなくても怖いしねw
    仄暗い水の底からって映画はまさにそれだったなあ
    リングもそうだねw

24: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 00:19:52.57 ID:M7wGQ9Ie0.n
彼女と車で旅行に行ったんだよ。
田舎道を走ってたらうらぶれたスロ屋があってさ、俺が打ちたい昔のスロ台が置いてるらしく、
彼女に了解を得てスロット打ちに行くことになったんだよ。
彼女、博打の才能が全くなくて引きが激弱なんだよね。
だから当然ギャンブルの類は一切しなくてその時も私は車の中で寝てるから…って言って
車中に彼女残して大体1時間くらいスロ打ってたんだよな。
んで、そこそこ勝って車に戻ったら彼女の様子がなんかおかしい。
ドアを開けてどうしたのかと聞いたら
「よかった。今度はちゃんと本物が来た。怖かったよー!!」
とか言ってきた。

彼女の話によると、助手席のシート倒して寝てる間、俺が車にむかってきたらしい。
彼女はその時うとうとしてて
あれ?早いなぁ。
と思ったんだと。
俺(らしき人)は運転席を開けてくれというジェスチャーをしてきたらしい
彼女はあけようとしたけど、何故か嫌な気持ちになったらしく、同時におかしいと気付いた。
車のキーは俺が持って出てるんだよ。
車の中は全部ロックがかかってる状態で、何故自分にドアを開けさせようとしてるのか?
何故持ってる鍵で開けようとしないのか?と思うと怖くなって寝たふりをしたらしい。
しばらくしたらそいつがいなくなってほっとしてまたうとうとしてたら。
窓がコンコンと鳴って目が覚めたんだと。
で、俺がまた運転席をあけてくれというジェスチャーをしてたらしい。
しかも、気味の悪い満面の笑みでずっと窓を叩き続けてたらしい。
そこで彼女失神。
俺が帰ってきた位のときにちょうど目をさまして、鍵を使って運転席に入ってきた俺を見て安心したんだと。

これもドッペルゲンガーのうちにはいるんかな…。
とりあえず車中に彼女一人にさせるのはやめようと思った。

28: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 00:35:03.68 ID:M7wGQ9Ie0.n
美容師さんから聞いた話。仕事柄、色んな職業の裏話が聞けるらしく、
これから記すのは、その美容師さんの客である看護婦さんから聞いた話。
人づての話で、かつうろ覚えの部分もあるので曖昧な点やツッコミ所があってもご了承を。

モグリの医者ってのは何故だか京都に多いらしい。
で、俺の住む県にもそういった医者はやはり存在するんだと。
その看護婦もそういった病院に勤めていたらしい。
何をしていたかっていうと、いわゆる人工妊娠中絶。
今一応確認の為にwiki見てきたけど、法律的には妊娠22週間未満でなきゃできないらしいな(適当でスマン)。
遅くてもおよそ5ヶ月。
それを、妊娠8ヶ月とかそれ以上の中絶をしていたそうだ。
もう完全な人間。
もう大きくなってるし、どんなやり方するかは知らないけど。
費用は100万ほど掛かる。
中期中絶の数倍もするが、それで一人殺せてしまうんだから安いと言えば安い。

で、取り出された赤ん坊の死体はどうするかって言うと、箱に入れて冷蔵(冷凍?)保存する。
何故かというと、その死体を買い取りに来る業者に引き渡すんだそうだ。何に使うのだろうか。
その看護婦が推測するには、国の機関が引き取ってるんじゃないか、という事だ。
実験に使われる遺体が正規に提供されるものだけじゃ、どうしたって足りないだろうって推察なんだけど。
その辺の事は良く知らないし、知りようもない。
こういった因果な仕事をしてると、やっぱりそれ相応の出来事が起こるらしくて。

いつものように、業者が赤ん坊の死体を引き取りに来た時のこと。
医師が看護婦に、冷蔵庫から箱を取り出し蓋を開けて中の赤子の死体を確認するよう指示したんだって。
で、開けて中身を確認する。
当然、中の冷たい赤ん坊は動きもしないし、音も立てない。

29: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 00:36:15.73 ID:M7wGQ9Ie0.n
さらに医師は触って確認しろと言う。
看護婦がそっと指先で赤ん坊を突いてみた瞬間、赤ん坊の目がバッ!と開いた。
当然その場にいた人間は騒然となったが、それ以降その赤ん坊にはなんらの変化も見られない。
赤ん坊の目を閉じた後、もう一度箱の蓋を閉め、何事もなく業者に渡したそうだ。

不吉な出来事が起こったのはこの後。
この現場にいた看護婦は4人だったんだが、そのうち3人が大変な目に遭った。
一人は発声障害。声が出なくなった。
一人は完全に歩行できなくなった。詳しくは知らないが腰の障害だそうだ。
一人は交通事故にあったらしいが、それも普通なら絶対に起こりえない状況での事故だったらしい。
何で一番黒幕っぽい医師に何も起こらないのかは知らない(聞いてないだけかも知れないけど)。

で、残った一人が美容院に客として来ていた人で、この話をしてくれたと。
で、次は私かもと言って帰って言ったそうだ。
さらに、ベタなオチで恐縮なんだがw、2、3ヶ月のペースで来店していたその女性が
その時以来何年も来店していないらしい。
他の人に聞いたら
「元気にしてるよ」
との事で、普通に生きてはいるらしいが。

この美容師、霊感もあり、変な知人も多いそうで、俺がカットしてもらってる間
実話ナックル不思議ナックル的な話題でいつも盛り上がるんだが、
そういう話をしていると隣の席の客と店のスタッフは静まり返ってしまうw
しかも話がノッてくると嬉々として語りだし手が休むw

35: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 00:59:21.96 ID:M7wGQ9Ie0.n
これは、3年ほど前に実際にあった話です。

冬のある日の夜中3時くらいだったと思います。
友達がいきなりドアをノックして「開けてくれ!!」と叫んでるので、急いでドアを開けました。
すると、真冬なのに汗びっしょりになってる友達の姿がありました。
取りあえず家に上がってもらいコーヒーを渡したんですが、
入れたてのホットコーヒーを一気で飲むんです。80度以上はあるのに・・・
それを見てただ事では無いなと思いました。

話を聞くと、AM2:30くらいに他の友達と自分の家でゲームをやって遊んでたらしいんです。
すると、自分の部屋の一個挟んで隣の台所からペタペタと音がするらしいのです。
その日は友達と二人しかいなかったんですが、その足音は段々こちらに近づいて来るらしいのです、
そして次に隣の部屋の和室の畳を這ってる音が聞こえてきた途端友達は思ったそうです(あ、赤ちゃんだ!)
そしてすぐそこまで這う音が来た途端部屋が激しくゴーっと音を立てて揺れだしたそうです。
その瞬間、自分たちが居る部屋のふすまがバンっと開いたそうです。

そしてそこにいたのは顔が赤紫色に腫れ上がって般若のような顔をした赤ちゃんでした。
そして、信じられない速さで壁や天井を「きゃははははははははは」と耳がやられそうなくらいの声を上げて
笑いながらまるで蜘蛛のように這いずり回るらしいのです。

それを見た2人は腰を抜かしながらも家を飛び出していったらしいです。
友達はその出来事の1週間くらい前に彼女と相談して赤ちゃんを仕方なくおろしたらしいのです。

38: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 01:11:49.93 ID:M7wGQ9Ie0.n
十数年前、自分がまだ高校生の頃付き合った彼女話。

高1の夏休み前に父親の会社が倒産した、家計が厳しくなり学校に許可を貰い
近所の仕出し弁当を作ってる工場でバイトすることに。
昼は学校、そのまま夕方~夜は工場でバイトそんな生活が続いた。
父親は仕事から解放された喜びからか就活するどころか毎日遊んでいた。
必死に働く自分とは裏腹に毎日遊んでる父親を見て苛立ったが落ち込むよりは良いということでそのままにしておいた。
そんな生活が秋くらいまで続いて失業保険も終わり焦らないといけないはずの時期になっても
父親は就活もしないで毎日遊びに行っていた。

ある日、そんな父を見てか母親が貯金を持って蒸発してしまった。
母親もパートで家計を手伝っていたので蒸発した悲しみよりも先に生活が心配になった。
それから母親が戻らず2週間位たった頃、
「ちょっと母さんを探しに行ってくる」
と父親も蒸発してしまった。
結局二人とも帰ってくる事は無かった。

いきなり一人ぼっちになりお金も手持ちの分しかなかったのでさらに生活が厳しくなり、
高校も休業しバイトに専念することになった。
その時は高校も休学してバイトをフルタイムで出来るし月15万位行くし
持ち家だから余裕だろと生活に関しては楽観的に考えていた。
実際の生活はギリギリで風呂も服も洗わず工場の弁当を貰って食べるという生活が続いたりもした。
両親を思い出して泣いたりもした。

39: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 01:12:49.09 ID:M7wGQ9Ie0.n
友達も居なく、頼る当ても無く精神的にも肉体的も辛かったが、たまに父方の祖父と祖母が来て世話をしてくれた。
一緒に暮さないかと誘われた事があったが、
「もうちょっと待って両親が帰って来なかったらお願いします」
とか言った。
なんでそんな事言ったのかは忘れたが、そう言いながら後悔してたの覚えてる。両親の事は既に諦めていたし。
まぁ、その時は不幸のどん底で人間不信にでもなってたんだと思う。

バレンタインの日、バイトから上がろうとしていたら職場の年下の女の子からチョコレートを渡され告白された。
もちろん自分はOK、付き合う事になった。
ずっと誰とも話さなかった毎日の反動か彼女とは喧嘩も無く本当に幸せな毎日を送れた。

彼女は独特な世界観を持ってて、考え方とかも他の人と変わってて、
会話が噛み合わなかったりしたけどそれが逆に喧嘩をしないで済んだ理由かもしれない。

春頃に彼女が家に居させてと深夜に家にやって来た。
話しを聞いたところ父親の借金が原因で家を追い出され、そんな父が嫌になり逃げてきたらしい。
俺の家はボロい家だったが彼女と一つ屋根の下、二人暮らし。
夢の様な願っても無いチャンスだったのでOKし同棲生活が始まった。

次の日の朝、俺がボーっとしてたら彼女が変な事を言い出した。
「私、人の心が読めるんだ。今さ、頭の中で○○の曲歌ってたでしょ?」
俺はあっけに取られながらも寝ぼけて鼻歌でも歌ってたんだろうな…とか考えてた。
だが、俺の考えとは裏腹に彼女は何かある度に俺の頭の中を覗いて来た。
俺は恐怖もあったがまた一人になるのも嫌だし同棲生活は楽しいし続けてた。

彼女が家に来てからおかしな事が起こり始めた。
家の隣の畑から深夜お祭り音がしたり、夜寝ようとすると隣の部屋から変な音するし。

41: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 01:15:04.36 ID:M7wGQ9Ie0.n
そんな狂った生活が続き、季節は夏へ。彼女はもっと変な事を言い出した。
「前に人の心が読めるって言ったけど、実はあれは嘘で○○(俺)の近くに居ると○○の心が聞こえるんだよ。
他の人も聞こえるって言ってるし。」
「でも私は○○の事を好きなのは変わらないし、本当に今まで嘘ついててごめん。」
俺も
「嘘だろ?」
と言ったが彼女は真面目な顔してるし本当の事だと信じた。
凄く怖くなって俺はそれから何も考え無いようにして
「ちょっと出かける」
と言って家を出て人の居ないような農道をフラフラと歩いていた。
日も落ち始めた頃やたら空が眩しくなってきた。俺はボーっとその空を眺めていた。

それからしばらくして気が付いたら病院のベットの上だった。
近くに看護婦さんが居たので話を聞いた。
俺は自分が熱中症で倒れたんだと勝手に思っていたがどうやら違ったようだ。
それどころか、この病院に入院して既に1年近く経ってる、さらについさっきまで起きてて何か行動してたらしい。
もちろん俺には記憶が一切無い。
外を見ると初冬って感じで寒そうだった。

さっきまで夏だったよな…とか混乱する俺の元へ医者の人がやってきて状況を説明してくれた。
高1の年明けに自宅で撹乱状態の俺をたまたま世話に来た祖母に見け、そのまま119番してくれたらしい。

42: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 01:15:16.53 ID:M7wGQ9Ie0.n
正直、さっき家を飛び出して熱中症で倒れたと思ったのにこんな事を話されても理解出来ない。
そもそも高1の冬って彼女と出会う前だし、じゃあ彼女との記憶は?そもそも彼女は存在しないのか?
平然を装ってたが頭の中はほぼパニック。
ベットの中で頭を整理しても整理しても全然理解出来なくて一週間くらい食事も殆ど食べれなかった。
でもよく考えるとバイト先に高1の自分よりが年下の彼女に会うことはありえないし、
あの生活自体矛盾だらけだったし現実を納得せざるを得なかった。
一時は自殺しようとも考えたが、結局ビビりな自分では死ねなくて今まで統失の治療をしながらダラダラと生きてます。

今でも彼女の事は好きだし、夢であの同棲生活を見たりする。そして泣いたりする。
おかしな彼女も、そんな彼女を持った幸せな自分も、まだ違う世界で幸せに暮してるのかな?とか思ってみたり。

49: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 01:27:26.72 ID:M7wGQ9Ie0.n
俺が小学低学年の時、両親の離婚問題(裁判等)で、俺は夏休みの間、
母方の田舎で爺ちゃん婆ちゃんと暮らすことになった。
ほんとド田舎で周りは田んぼと山。
まぁ当時ガキだった俺には、昆虫採集が出来て楽しかったが。
でも爺婆に
『あそこだけは行ってはいけん!』
と何度も言われた場所があった。
それは裏山の中腹にある祠(防空壕?)だった。

行ってはダメと言われれば、やっぱ行きたくなる。
ある日俺は、クワガタを捕りに行くと嘘をつき、その山に入った。

獣道を10分程登ると祠がある。
その祠の入り口は横幅2メートル縦1.5メートル程で、白い綱が横方向に垂れ掛かっていて、
それに白い布が数枚掛けられていた。(力士の化粧回しぽい)
とりあえず、外から中を覗き込んだが、入ってすぐに数段の降りる階段があり、
その先は少し広めの空間があるように見えた。

とりあえず、白い綱を股がり、中に入った。
入った瞬間に、夏なのに中はメチャ涼しい、てか寒いぐらいだった。
苔の生えた階段を降りると、外から見た通り、若干横幅が広がっていて、更に奥まで続いていた。
しかし、奥は真っ暗な上に、風の音が反響して、なんとも不気味で、
昼間だったが、その時は怖くなり、すぐに引き返した。

その晩、爺婆の約束を破った後ろめたさがあったのか、夢にまで祠が出てきた。
明くる日、どうしても祠の事が気になり、懐中電灯を片手に、もう一度、祠へ出向いた。
祠手前で周囲に誰もいないことをよく確認し、素早く入った。

51: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 01:28:32.70 ID:M7wGQ9Ie0.n
階段を降り、直ぐ様、懐中電灯をつけ、奥を照らした。見たところ奥行きは10メートル程だろうか、、、
もう少し前進しないとはっきり見えないが、何やら奥にも、入り口にあったのと同じような白い綱のようなものが見えた。
反響する風の音
『ゴォー…』
に合わせて、その綱が少し揺れているのが辛うじて見えた。

急に怖くなって、また引き返そうと思ったが、好奇心も旺盛だったので、ジリジリと前進した。
出来るだけ懐中電灯を握った右手を前に伸ばして。

2メートル程進むと、白い綱がはっきり見えた。
更にその奥には木の観音扉があった。
『ただの変わった神社かな?』
と思い、懐中電灯でその観音扉を照らしてみた。
その観音扉、閉まっているんだが、障子みたいな感じで枠組みがあるんだが、障子紙自体はボロボロで中が丸見え。

何やらお供え物があったであろう食器類や、蝋燭立て、そして中央奥に変色して所々緑がかった丸い鏡があった。
なんかそこらの神社の境内と変わらなかったか、半分がっかり、半分安堵って感じで、引き返そうとしたとき、
『ゴォー…』
と風の反響音と共に

『ギィ…』

と軋む音がした。
振り返り懐中電灯を照らすと、観音扉が片方、ゆっくりと開きだし、
『パサッ』
と白い綱も片方だけが落ちた。
俺は全身に鳥肌がたち、ビビりすぎて、声は愚か、一歩も動けなかった。

53: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 01:30:13.61 ID:M7wGQ9Ie0.n
その時、観音扉の中の鏡のなかに何やら動くものが見えた。
小さな小さな白く動くものが…
懐中電灯の灯りが反射してハッキリは見えないが、何かが鏡の中で動いている…
いや、よく見ると、鏡の中ではなく、鏡に写る俺の頭部、の後ろ…
つまり、俺の後ろに何かいるのが鏡に映っていた。
俺は膝はガクガク、身体中に悪寒が走り、振り返る事も出来ず、ただただ心の中で
『ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、…』
と何度も言った。

その白い何かは、しばらく俺の背後で活発に動いていた。
はっきりとは見えないのだが、なぜか背後にピタリと寄り添うよういるのがわかった。
人影?のように見えた。
俺は鏡から目を反らすと、その瞬間にその白い人影?に襲われる気がして、
目線から指先爪先まで微動たり出来なかった。

鏡越しに背後の人影は、激しく手?(腕)をメチャクチャな感じで振り回し、
気でも触れたかのような感じで暴れているように見えた。

何分間、いや、ほんとに、時間の感覚が解らず、とりあえず
『ごめんなさい、』
と念じていたら、少しずつ、その白い人影は霧のように消えていった。

その瞬間俺は地面だけを見て、一目散に抜けかけた腰と、ガクブルな足で走って逃げた。
帰ってからも爺婆にはその事を告げなかった。
(約束を破ったことで怒られるのが恐く)

結局、それ以来、祠へは行かず、夏休みが終わり、
俺は母に育てられる事になり、母と二人で新たな町で生活することになった。

54: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 01:32:53.76 ID:M7wGQ9Ie0.n
それから数年たち、俺が社会人になってから、爺が他界した。

もちろん葬式は田舎の爺宅で行われたのだが、爺の田舎では葬式の晩に、
村の者が集まり、夜通し酒を飲み、明るく死者を送るしきたりがある。
俺も地元のオッサンらと酒を飲み、いろんな事を話しているとき、ふと祠について聞いてみた。
『爺に、何度も祠には近づくなって言われたけど、なんかあるんですか?』みたいな感じで。
すると、それまで騒いでいたオッサン連中の顔色があからさまに変わった。
『防空壕だ…』と一人のオッサンが言った。

しかし、べろんべろんに酔った地元の青年が
『あ、俺、あれの噂!ガキの頃聞いたことあるさ、昔、○○○゛○なオナゴさ、あそこに…』
すると、すぐ横にいたオッサンが
『何バカな事言うとる!変な話するでね!飲み過ぎだオメー!』
と、その若者を羽交い締めにして表へ連れ出した。
俺はすぐにピンときた、と言うか話が繋がった。

あの時、俺が振り向いていれば、今頃俺はここには存在しないだろう。
もちろん、その祠に入ったことは誰にも言ってない。

あの時、私の背後には
『白い何か』
ではなく
『半狂乱な色白の女』
が両手をデタラメに振り回しながら立っていたのです。

あの祠に祀られていた彼女。
一つだけ気になるのは、彼女は最後、霧のように消えていったのですが、成仏したのでしょうか?
それとも、白い綱(今思えば白い綱に垂れ下がっていた白い布は呪符?)が外れたことにより、祠から解放され、
今も何処かをさ迷っている、あるいは、自分をそのような境遇に合わせた人物を探しているのでしょうか?
今でもあの日の事を思い出すと全身に鳥肌立ち、眠れません。

58: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 01:41:29.49 ID:M7wGQ9Ie0.n
今まで心霊系を信じていなかった僕が初めて恐怖体験に直面したので、ここに書かせて頂きます。
長い駄文ではありますが…

僕は、今年から大学生となり3月半ばに上京し、実家を離れアパートに住むようになりました。
ちょうど同じ高校の親友も近くの大学に進学しお互いのアパートからそう遠くないところに住んでいました。
なので、留守でも遊んで待っていられるようにと合鍵を交換し、お互いに一人暮らしを楽しんでいました。

そうやって1ヶ月程過ごしたある日…(先週の話になります……)
午後5時過ぎ、僕がバイトの面接を終えて帰宅すると、アパートの鍵が開いていました。
(お、遊びに来てたのか)
と思い、
「おー!○○ー! 来てたのかー!」
と玄関で叫ぶと奥の部屋から
「おー」
と返事が聞こえました。

僕のアパートは、玄関を開けるとすぐ右手にお風呂、左手にトイレ正面がダイニングで、その奥に居間があります。
勝手に入り込んで遊んでいるのはお互い承認済ですでに数回、勝手に上がって遊んでいる事があります。

(よっしゃ、ウイイレのリベンジだ!!)
などと思いながら、靴を脱ぎ、ダイニングを通り、襖を開けると居間には誰もいませんでした。
「野郎!どこに隠れやがった!!」
などと演じながら布団をめくったり、押入を開けたりして友人を探しました。

60: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 01:42:40.02 ID:M7wGQ9Ie0.n
しかし、見つけることが出来ず。
「あれー…? いいや、降参。どこに隠れた!?」
と根を上げました。
返事はありませんでした。
聞こえなかったのか?
ふざけてるのかな?と思い
「おーい!」
ともう一度叫びました。
すると、玄関脇のトイレから

「いまいくよ」

と声が聞こえてきました。

それは友人のものとは違い、女性の声でした…

僕は一気に頭が真っ白になり、トイレの方に目をやりました。
トイレの中の電気が点いています。
帰ってきた時には点いてなかったのに…(点いていたら気付いて消しますから)
全身の毛が逆立つように鳥肌が立ち背中がゾクゾクし、一瞬にして汗が滲み出てきました。

(あれは何だ? あれは誰だ? どうすればいい?)

頭がパニックになっていると、

ギィ…ィ……

トイレのドアが、ゆっくりと開き始めました!!

62: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 01:45:27.67 ID:M7wGQ9Ie0.n
恐怖で頭がおかしくなりそうでした。
(怖い!見たくない!!)
と思いながらも、トイレから目を逸らすことができません…

ドアが半分、45度くらい開くと隙間から伸びる光に、人の影が見え始め、
その影の主が、ゆっくりとトイレから出てこようとしているのが分かりました。

僕はただ、恐怖に震えながら、ただただ見ている事しか出来なくなっていました。
(ヤバイ ヤバイ コワイ)
「死ぬ」とも、「憑かれる」とも、言えませんが「何かされる」という実感が沸き、
部屋がぐにゃりと変形しているように感じました。

トイレから伸びる影が大きくなって今まさに、「出てくる」寸前

(もうダメだ…)
と同時に、玄関がガチャッ!と勢い良く開けられ
「いよー! 帰ってきてたのかー!!」
と、友人が現れました。
その瞬間、トイレの電気が フッ と消えました。

僕は、そのままベッドに膝から倒れこみ
「うぉー!!」
と叫びました。
友人に
「どうした!?」
と尋ねられ、今起こった事を説明し、ドアが半分以上開いたトイレを二人で確認しに行きました。
しかし、何もありませんでした…

63: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 01:45:40.45 ID:M7wGQ9Ie0.n
結局、その日から友人の宅に泊めて貰っています。
親にも相談し
○アパートを変える事
○大家に全て話し、敷金等を返して貰えないかという事
など、現在進行中です。
何か進展があったら、ここにまた書かせて頂きたいです。
余り恐怖が伝わらなかったかも知れませんが…駄文失礼しました。

64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/07/12(日) 01:46:51.62 ID:IRV2MlPR0.n
オイラも書き込んでいい?

オカルトというか、気味悪い話だけど

66: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 01:52:02.35 ID:M7wGQ9Ie0.n
>>64
|A-) もちろんw
    待ってるw

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします ◆DvUgCvOGFQ 投稿日:2015/07/12(日) 01:49:05.83 ID:wqry5gBE0.n
ナイス友人

66: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 01:52:02.35 ID:M7wGQ9Ie0.n
>>65
|A-) 友人いなかったら消えてたかもね

70: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/07/12(日) 02:04:22.86 ID:IRV2MlPR0.n
サンキュー

怖い話ってか気持ち悪い話

俺が数年前学生時代の頃に建築のバイトしてた時、解体現場の雑工(要は雑用)ばっか回されてた時があったんよ

解体現場って孤独死した後の部屋とか、勿論死体は無いけど、汚い臭い怪我するなど平均して良いことは無い。それでもぶっちぎりで気味悪かったところの話

71: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/07/12(日) 02:06:29.34 ID:IRV2MlPR0.n
千葉の下の方の平屋の解体だったんだけど、とにかく古い。サザエさんちの小さい版みたいな感じ。
ユンボでぶっ壊す前に中の部屋の掃除というか、木材やらボードやら取れるモノを取るんだけど、奥の部屋だけ鍵掛かってて、中入ったら壁一面の目玉の絵。絵の具やら習字で書いたよーわからん目玉の絵がビッシリ壁に貼ってあった。

それだけだと気味悪いで終わりだけど、今度はユンボで床板抜いたら20匹位のネコのミイラが。元請けのお兄さんは笑ってたけど、あれがトラウマになって結局飲食店のバイトに変えました

でも一番怖かったのが、その元請けの会社の社長が現役のときにユンボで掘ってたら女の遺体が出てきて、現場止めるわけにも行かないからそのまま埋めたとかそのお兄さんが言ってた

解体だけは、色んな意味でやらんほうがいいと思ったその日

73: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 02:13:41.55 ID:M7wGQ9Ie0.n
>>71
|A-) マジか…
    解体やばいな…
    その平屋は人が住んでた時に怪現象が起こるか霊が出るかしてたんじゃないだろうか…

    その遺体は…次に解体する時まで出てこないしすぐに解体しないだろうから
    時効が成立して最初に埋めたやつのは完全犯罪に…

77: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/07/12(日) 02:17:36.52 ID:IRV2MlPR0.n
>>73

嘘だと思うけど、よくバブル依然に立てられた建物のコンクリには人が埋まってるとか言うし建設業界の闇は深い

でも職人のおっちゃん達に怪奇現象経験したことありますか?とか聞くと色々聞けて面白かった

寝る前にこんなスレ見なきゃ良かったよ楽しかったおやすみ

78: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 02:19:49.95 ID:M7wGQ9Ie0.n
>>77
|A-) 人の油が浮いてくるっていうけど油を遮断するものに包んで埋めればいいだろうしなあ…

    それも書いてくれればいいのにwww
    気が向いたら書いてほしいなw
    面白かったよ、おやすみねw

74: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/07/12(日) 02:15:45.62 ID:mUEPAGK20.n
>>71
うひょー
これはこわい…

79: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 02:23:03.00 ID:M7wGQ9Ie0.n
これは自分が小学3年の時上級生に毎日イジメられててその日もトラックの前に押し出されて
トラックは止まってくれたんですけど体が動かないんですよ
最初は怖くて動かないだと思ったんですけど、次の瞬間自分の意志で動けなくて
体が勝手に近くにあった木の棒でその突き飛ばした上級生を殴っていた。
自分は気の弱い人間何で絶対そんなことは出来ないのに
しかも一回殴っただけで血が吹き出すくらい強く、普通小2の子供にそこまで強い力は出せないのに、
結局自分は何かに操られるように二人の上級生に大怪我を負わせてしまった

その後先生に怒られると思ったら意外にも自分の心配をされた
どうやら突き飛ばされたのを誰からか聞いたらしい
とにかく親には連絡しとくから今日は帰りなさいと言われた

その日の夜誰も居ないのに自分の耳元で

『助けてやったんだからお前からあれを貰っていく』

確かに聞こえた
あれとは何だ
その日は不安で眠れなかった。

次の日朝居間にいくと飼っていたハムスターが死んでいた
昨日はあんなに元気だったのに

それ以来自分が不利になるとにたような現象が起こり数日後ペットが死ぬ
もしペットを飼わないでいたらいったい何を持っていくのだろう。

84: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 02:40:52.91 ID:M7wGQ9Ie0.n
|A-) さて、今日は3時くらいまでにするかねえ

85: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 02:50:49.97 ID:M7wGQ9Ie0.n
今年の2月下旬、出張で都内のビジネスホテルに泊まった。
翌朝、同僚と一緒にホテル一階のレストランでモーニングを食べていると、
ホテルの前にパトカーが止まり、警察官が駆け込んでくるのが見えた。
何だろ?と思っている間にパトカーがどんどん増え、レスキューまで来たので、
「ちょっと見てくる」
といって、同僚を残してホテルの前の道路に出た。
外ではレストランの窓からは見えなかったが、救急車や覆面パトカーなどが列を作っていて、
多くの通行人が立ち止まってホテルを見上げていた。
俺もつられて見てみると、ホテルの屋上に手をかけて、人間がぶらさがっているのが見えた。
外壁を足で蹴り、這上がろうとしているのかバタバタと動いている。ちなみにホテルは十数階建てだった。
びっくりしてしばらく見ていたが、このままだと嫌なものを見るハメになると気付き、レストランに戻ることにした。

席に着いた俺に同僚が
「何だった?」
と聞いてきたので、
「屋上から人がぶらさがってる」
とだけ答えた。

同僚は驚いた様子だったが、外に見に行こうとはせず、なんとなく会話もなくなって二人で飯を食べてた。
そのまま五分くらい経って、何の動きも無かったので助かったのかな、と思った瞬間、
「バーン!」
という大きな音が聞こえた。
思わず同僚と顔を見合わせる。
「落ちたね……」
同僚が呟くように言い、俺も頷きながらそのまま無言で食事を続けた。

87: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 02:52:41.47 ID:M7wGQ9Ie0.n
二日後、出張を終えて会社に戻り、週末と重なったので月曜日に久しぶりに出社したところ、同僚が休んでいた。
体調が悪いとのことで、同期の女の子に
「東京で悪い病気貰ってきたんじゃない?君は大丈夫?」
とからかわれたが、出張中は特に調子の悪そうな様子は無かったので、不思議に思った。

仕事が終わり、見舞いがてら様子を見に行こうと、同僚が住むマンションに立ち寄った。
エレベーターで七階に上がり、同僚の部屋を訪ねると、
目の下にクマをつくった、異様に疲れた表情の同僚が迎えてくれた。
「大丈夫か?飯は食べてるか」
俺が聞くと、同僚は軽く笑った。
「ああ。外に出れないから、買い置きのインスタントばっか食べる。」
「そんな悪いのか?じゃあ何か買ってくるよ。何がいい?」
尋ねる俺に、同僚は泣き笑いみたいな表情を見せた。明らかに精神的にやばくなってるようだった。
「でれないんだよ。エレベーターでも、階段でも、アイツがいるんだ」
「何?アイツって誰だよ?借金取りか何かか?」
「そんなんじゃないよ!!何で俺なんだよ、何で……」
同僚はそのまま泣き出してしまった。

ラチがあかないと思った俺は、取りあえず飯でも食おうと外に誘ったが、同僚は外に出ることを激しく嫌がった。
冷蔵庫の中身はほとんど空で、買い置きも無い様子だったので、
仕方なく俺は買い出しにいってくると告げて、玄関の外に出た。

同僚の様子を会社に連絡するか、それとも両親に知らせるか、などと考えながらエレベーターを待っていると、
下から上がってきたエレベーターが目の前を通り過ぎていった。
エレベーターは扉がガラスになっていて、外からでも中を見ることが出来た。
通り過ぎていくエレベーターの中に、子供のような低い姿が一瞬見えた。
エレベーターは最上階に止まったまま、なかなか降りてこなかった。

88: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 02:54:14.10 ID:M7wGQ9Ie0.n
5分くらいしても降りてくる気配のないエレベーターに嫌気がさして、階段で降りることにした。
七階だが、下りならそれほど苦でもない。
階段のドアを開けると、普段あまり使う人がいないためか、空気が淀み、埃がたまっていた。
しばらく降りていくと、下から誰かが上がってくる音が聞こえた。

階段使う人もいるんだな、と少し驚きながら降りていくと、下から上がってきたモノとすれ違った。
それは、子供ほどの身長だった。
顔は中年の女。どこにでもいそうな顔だが、位置が違う。
顔は本来あるべき場所より遥か下の、ミゾオチのあたりにあった。
強い力で頭を押し込んだような感じといえばいいのか?
腕はやや上向きに開いており、歩くたびにユラユラ揺れていた。

俺はあまりのことに息を呑んだ。叫ぶこともできなかった。足が固まり、悪夢でも見ているかのような思いだった。
女は硬直した俺の横を、ヒョコヒョコと階段を登っていき、やがて音も聞こえなくなった。
俺は金縛りが解けたように大声で叫ぶと、無我夢中で階段を降り、マンションから逃げ出した。

コンビニまで走り、明るい場所で同僚に電話した。
俺は慌てまくっていたが、同僚は以外に冷静だった。
「あれ、飛び降りた女だよ。あの時タンカなんか見るんじゃなかった。運ばれていくアイツと目が合ったんだ。
潰れて、めり込んだ顔で目だけがやたら大きく見えて…あんなに警察や消防がいたのに、何で俺なんだよ」
そう言って同僚は大きくため息をついた。

しばらくして同僚は会社を辞め、田舎に帰った。実家は平屋なので安心すると言っていた。
不思議なのは、同僚はタンカに乗せられた女を見たと言っていたが、
タンカには確かにシーツが被せられ、人は見えなかった筈なのだが。

俺はあの日以来、なるべく階段は使わないようにしている。
またアイツとすれ違ったらと思うと、怖くて使えないからだ。

90: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 03:01:42.91 ID:M7wGQ9Ie0.n
|A-) さて、眠いからこの辺にしとくかなあ…

99: 鴉 ◆RAVEN..YEA 投稿日:2015/07/12(日) 03:25:48.65 ID:eW+BL4JTp.n
>>90
お疲れ様でした!
忙しくてリアルタイムで読めなかったので後でゆっくり読ませてもらいまーす

101: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 03:27:42.49 ID:M7wGQ9Ie0.n
>>99
|A-) そかそか、落ち着いた時に読んでみてw
    おつかれさまねw

92: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/07/12(日) 03:02:23.01 ID:ADB+5O4h0.n
トイレ行きたいのにトイレ行けない(´・ω・`)

94: 毒男 ◆B.DOLL/gBI 投稿日:2015/07/12(日) 03:05:06.71 ID:M7wGQ9Ie0.n
>>92
|A-) そだね、トイレから声が聞こえるかもしれないしね…
    何も起こらなければいいね
    行っても行かなくても詰み。

103: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2015/07/12(日) 03:40:56.92 ID:P7lIZkDJ0.n
初めて見た
めちゃくちゃ面白かったです
こういう目にあって実際に連れて行かれたりして記録に残ってない場合とかもあるのかな