出典: 【怪談】怖い話【都市伝説】


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1: 名無しさん@おーぷん 2015/04/30(木)22:20:03 ID:QD5
暑いから怖い話を貼っていこう
あまり長くないやつで
体験談でもおk



375: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)08:47:24 ID:Kbi
小学校の時、学校に夕方に忘れ物を取りに行った。
先生に教室の鍵を借りて、一人で向かった。
その教室は2階の一番端だったんだけど、忘れ物を取って鍵を掛けて、
ふと外を見ると、窓に黒い人影が半身だけへばりついていた。

「名探偵コナンの、犯人が分かってない時の犯人の描写」と説明して分かるかな?
とにかく真っ黒の人影に目だけバッチリ開いたやつ・・・

逃げるよりも先に固まってしまった。それから10秒ぐらい?
いきなり非常ベルが鳴った。ビクッとして、
後ろを一瞬振り返って、もう一度窓の方を見ると、
黒い影が全身を見せるかのように、横にスライドし始めた。

その瞬間危機感を感じて、 ベルが鳴り響く校内を、必死に走って職員室に向かった。
金属音が後ろでしたような気がしたが、気にしている余裕は無かった。
息を切らせて飛び込んだ職員室、先生が「どうしたの?」と声をかけてくれた。
そして教室の鍵をあの場所に落としてきた事に気がついた・・・

状況を説明すると、じゃ先生も一緒に行ってあげるから、と言われ、
嫌々教室へ戻った。非常ベルはもう鳴っていなかった。
もちろん黒い影などどこにも居ない。

ただ、あれがへばりついていた窓を開けて下を見たら、
真っ黒い液体が溜まっていた。

先生は首をかしげ、今日は家まで送ってあげるといってくれた。
あれから特に何も起こっていないけど、気持ち悪い体験だった。

376: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)09:53:29 ID:Kbi
1/3
大学1年(20年ぐらい前)、同じサークルにいた(それまであまり親交もない)同級生(I君)から、
「今日、うち(彼のアパート)に来ない?相談したいことがある」
と真剣な顔で言われ、彼についてそのアパートへ行った。

築20年は経ってるかな…6畳一間、風呂なし、共同便所。
しかし家賃は2万円。
(今では文化財級かもw、でも20年前は大学1年なんて半分はそんな感じだった。
I君の部屋は意外とこざっぱりした感じ。

俺「で、相談て何なの?」
I君は言いよどんでいたが、押し入れを指さして、
「何かおる。見て!」
正直、I君の必死な顔に笑い出しそうになったけどこらえた。
俺「何がおるんや?」
I「毎晩あっちから何かが出てくるんや」
意味分からんw とりあえず0感な俺は押し入れのふすまを開ける。
中身は空。
(たぶんIは片づけておいたんでしょう
I君は「そ、そこに何か貼ってるでしょう?見て!見て!」
言うやいなや彼は部屋を飛び出した。

377: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)09:55:09 ID:Kbi
2/3
残された俺はかなり不愉快だったけど、押し入れの中を調べた。
いや、調べる以前に彼が言った「貼ってある」存在が目の前にあった。
壁紙用(60センチ四方)のクロスだ。

「なんでこんなもんが怖いのか」
半分腹を立てながら調べる。
普通クロスは住宅用のノリで全面キッチリ貼ってある。
しかし18歳にそんな知識はない。
それは真ん中あたりが浮いていた。
これは…と周辺に爪を立てると、クロスの
四辺を両面テープでくっつけているだけ。
クロスはすぐに落ちた。
壁を見て全身の鳥肌が立った。
一回押し入れ&部屋から出て、隣室の同級生の家に避難してたI君に声を掛けた。
「あれ、はがしちゃったから文房具屋さんで両面テープ買ってきて~(引きつり笑)」

俺が見た物。
左下(床下から2~10センチあたり)に、推定5~6歳の子供が赤いクレヨンで描いた
顔の絵。
顔の上には「おかあちゃん」と書いてあった。
まずこれが異常だ。
いくら寝ぞべって絵を描いても、子供とはいってももっと視線は高いはず。
普通脛(すね)~膝より高い位置しか子供は落書きしないし。
俺が鳥肌したのは、クロスの右下の赤クレヨン。
「おかあちゃん」とたぶん同じ筆跡で、

なか村まさ子 六十二さい

378: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)09:56:22 ID:Kbi
3/3
I君が両面テープを買ってきて、クロスを張り直してたら、当然、I君が聞いてきた。
「何かあった?」
何もなかったと言ったら、Iは剥がして自分で確認するだろうな、と思った。
だから、左下だけめくって見せて、
「前の住人の子供が落書きしてたんだよ。それだけのことw」
I君はそれでも気持ち悪い、と翌年近くのワンルームに転居した。

後日談がある。
その翌年、大学関係で斡旋されて、あのアパートに同じサークルの1年生が1人
入った。
I君の部屋に入ったのも同じ大学の1年生だったらしい。
1年の後期に入った頃から
おかしくなり始めて、夜中の2時3時にアパート中のドアを殴って、
「うおぉぉおおおぉぉお!助けて!助けて!殺されますぅお願いです助けてぇ!」
数日後、親が引き取りに来てその後は不明(らしい)。

数年前帰省してレンタカーで、大学時代の思い出をたどった。
あのアパートはもうなくて、立派な民家が建っていた。

379: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)10:39:47 ID:Kbi
1/2
先週の話
電車に乗って帰ってる時に外見てたら急に空中を何かが横切ったのね。
何だ、と不思議に思い目だけをそっちに向けた瞬間に前の座席の
一番端に座ってた女と目があったんだよ。
で、何故か知らないけど、心臓が止まるぐらいにびっくりして
直ぐに前を向きなおしたんだ。
別に顔も普通で服装も普通の女の人なんだけど、心臓がドキドキしてきて
妙に気になり始めた。
勿論恋のドキドキとかでは無くて、何か得体のしれない感じだったのね。
それからとりあえず20分ぐらい端の女を気にしつつも見ないようにして
外を見てたんだよね。
そしたら再度何かが空中をスーって横切ったのよ。だから目がスーって自然に
追いかけていった瞬間、さっきの女が斜め前に立ってて目が合ったのよ。

380: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)10:40:38 ID:Kbi
2/2
その顔が無表情で目が真っ黒でじーっとこっちを見てるもんだから怖くなって
俯いたのね。
その瞬間にその女が走ってこっちにきてさ、目の前に立ったの。
動揺しまくった俺はどうすればいいのかわからず、聞いてた音楽を止めて
その女を見上げたんだよね。
そしたらその女が顔近づけてきて
「連れて行こうか?」って聞かれたのよ。
あまりの怖さに直ぐに席立って横の車両まで逃げて
次の駅で降りたんだけど、怖くて怖くて。
数分後落ち着いてきてあたりを見渡したらその女が居なかったから
次に来た電車に乗ったんだ。
そしたらその電車で人身事故が発生。
誰か飛び込んだらしいんだ。
その瞬間に窓の外にさっきの女と似た服着た体が転がってるのを発見。
中はパニックでおばさんとか女子高生とか叫んでたけど
俺も叫びたくて叫びたくてどうしようも無いぐらいに怖かったわ・・・。

381: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)11:24:54 ID:Kbi
1/2
小学校の頃の体験。

私が生まれ育った地域は田舎の山奥で、小学校も全員で30人くらいの小さな小学校だった。
1年生から6年生までみんな顔見知りだったし仲が良かった。
私が4年生になった春に新しい先生が引っ越してきた。
先生は若くてみんなの人気者だった。
先生は学校の近くのアパートに住んでいたため日曜日は友達4人くらいで先生の家に遊びに行っていた。
田舎かつ山奥の地域なので本当に古いアパートだった。
先生の家に行くと大きな6段のタンスがあった。
それは元から家に付いていたものらしい。
そしてソファもあった。私はソファの端っこを特等席としていた。
座る場所はいつも決まっていた。
みんなでワイワイ話したりゲームしたりして夕方はテレビを見ていた。
その時だけ、一瞬だけスーっとテレビの画面が切れる現象が起こる。
私にだけだ。
みんなは何ともない。
いつも時間は決まっていないが必ず一瞬テレビ画面が途切れる。
気のせいだと思っていたが何回もあると不思議に思い、それを先生に言ってみた。
先生は『おかしいねぇ・・・どこの位置?』など冗談で済ましたりせず考えてくれた。
ソファに座ってテレビを見ていると見えなくなるということを説明した。
すると先生が『え・・・。私も時々それあるの・・・』と言ってきた。物凄く怖くなった。
先生も怖がっており、日曜日みんなが来たとき大家さんに聞きに行こうとのこと。

そして日曜日。
先生と4人が大家さんを尋ねた。大家さんは『あぁ・・・』と言い何か心当たりがある様子だった。
すると何年か前にそこに住んでた人が近くの山で自殺をしたと言う。
みんな震え上がった。それとテレビとの関係はあるのだろうか・・・。
でも先生は怖くなり、お祓いを頼んだ。
その時、家を隅から隅まで掃除しなさいと言われた。

382: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)11:25:53 ID:Kbi
2/2
そしてみんなでその家の大掃除をする事になった。
全ての引き出しも棚もキレイに掃除した。

そして最後に・・・タンスを掃除する事になった。
先生は背が低かったためタンスの1段~4段しか使っていなかった。
5段と6段はあけたことも無かった。
1段から4段までは掃除した。
そして椅子を使い5段と6段の掃除に取り掛かった・・・
5段目を終え、6段目を開けた。すると・・・

大量の手紙が出てきた。
埃だらけになったもの凄い数の手紙がそのタンスには詰まっていた。
先生は不思議に思い恐る恐る全て取り出した。
すると前に住んでた(自殺した)人へ宛てた手紙だった。
差出人は男の人だった。
全部一人の男の人からの手紙だった。
彼氏だったのだろうか。

先生と私たちはその手紙を持ってまたお祓いしてもらいに行った。
それからと言うもの、テレビの画面が一瞬見えなくなる不思議な出来事はなくなった。
しかし、そのタンスはテレビとソファのちょうど真ん中の位置に置いてあった・・・。
タンスに手紙を取りにきたその女の人の霊が立つと丁度テレビとソファの真ん中にあたる。
だから一瞬テレビが見えなくなる現象が起きたということだった。
それまで幽霊は信じなかったが、本当にいるのだと小さいながらに恐怖に感じた。

383: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)11:39:22 ID:Kbi
1/5
N県の郡部で某製薬会社の置き薬セールスをしていた男の話。
彼は学生時代から社交的な男でスポーツマン。如才のなさが田舎の人にも受けて
けっこう良い成績を挙げていた。
ある日、彼がいつものようにセールスをしていて、飛び込みで入った家は
大きな旧家だった。
主は県立高校の教諭で主の父、母、奥さんの3人が農業に従事しているという、
よくあるパターンの兼業農家。
ここぞ!と持ち前の如才なさを発揮して彼は瞬く間に契約を取ったのだが、
妙に気に入られてしまって、ついでに・・と主人の将棋にしばらく付き合う羽目になった。
そこにお茶を持ってその家の娘さんが入ってきた。
清楚で整った顔立ちの、一見していいとこのお嬢さんという感じの彼女に
彼はぼーっと見とれた。
それからというもの、彼は休みともなればなにかにつけて用事を見つけては
足繁くその家に通った。
彼女の方もまんざらではなさそうで、また父親も彼のことを気に入っていたため、
交際は順調に進んだ。
もちろん田舎のことゆえ、婚前交渉などとんでもない、噂でも立てられたら・・
という風潮が強く交際は今時珍しいほどの清純なものだった。
そうこうしている内に、彼の営業成績の良さが認められ、彼に横浜の大きな支社に
転勤の話がきた。
あわてて彼は娘を説き伏せ、父親に土下座して結婚の許しを貰うことにした。
父親は「願っても無いこと!」とあっけないほど簡単に許可してくれたのだが、
娘の方は少し顔色が優れなかった。
いぶかしんだ彼は自分の車の中で「あんまり嬉しそうじゃないよね」と少し詰問調で
娘に理由を聞いた。

384: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)11:39:58 ID:Kbi
2/5
すると彼女はぽろぽろと涙をこぼして「実はわたし、自傷癖があって・・・
結婚生活をうまくやっていけるかどうか
不安でたまらないの」とブラウスの袖をめくった。
そこには幾重にもわたって刃物で切りつけたために肉が盛り上がり、
まるで新聞紙を丸めたような皺と引きつった傷が無数に刻まれていた。
さすがに彼も一瞬、言葉を失いましたが、うつむいて泣いている彼女を見れば
生理的嫌悪感よりも、痛々しさや哀れに思う気持ちの方が強く、
「そんなことは二人で乗り越えよう!」と彼女を抱きしめた。

385: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)11:40:57 ID:Kbi
3/5
横浜の社宅での暮らしが始まった。
新婚ということで当然セ○クスの問題も重要な要素で、彼は心中密かに
心配していたのだが、彼女は彼の願いどおり処女で、下世話な話だが
彼はそのウブな反応にも充分満足していた。
しかし彼女は明るいところでは絶対に身体を許さない。
男はスケベな生き物だから、たまには明るいところでセ○クスを楽しみたいと
思うこともあったのだが、彼女はそんなときは目に恐怖すら浮かべて
彼を見つめるので、彼もそれ以上無理強いすることはできなかった。
そんなある夜、夫婦の夜の生活が終わって、彼女はシャワーを浴びに浴室に行った。
ふと、そこで彼のいたずら心がむくむくと頭をもたげた。
足音を忍ばせてシャワーを浴室のドアを開けてシャワーを浴びている彼女に
抱きついた彼は、彼女よりも先に思わず悲鳴を上げた。
真冬であるにも関わらずシャワーは身を切るような冷水だった。
「なんで水なんだ!?」と問いただしても「・・・体が火照ってしまって・・・」という
言葉にそれ以上は負い目のある側としては追求できるはずもなく、
何となく釈然とせずにベッドに入った。
他にも彼女には妙な癖があった。
彼が寝苦しくて時折夜中に目覚めると決まって彼女がベッドに座って
彼をじっと見つめているのだ。
少し薄気味悪くて「なんでそんなに見つめるの?」と聞いても
「いや、あなたの寝顔を見ていたくて」
と答える妻。

386: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)11:41:54 ID:Kbi
4/5
その他にも、彼が自分の誕生日に急な仕事で関西に出張になり、
「ごめん、俺の誕生日は来週に回してくれない?」と電話して1泊2日の仕事を
終えて家に帰ると、ダイニングテーブルには2日前に腕によりをかけて作ったと思しき、
誕生日のご馳走がラップもかけられずに干からびていた。
彼はこのとき初めて自分の妻が恐ろしくなった。少なからず精神の傾斜が
おかしいと感じざるを得ない。
しかし医者に行け!というのもためらわれた。
彼女の田舎では精神科=社会生活不適合者というイメージが
根強く、とても聞いてくれそうも無い。
仕方なく彼は自分と妻のストレスを和らげるためによかれと、
つがいのオカメインコを飼い始めた。
彼女も喜んで世話をしているようで、彼もほっと一安心していた。
そんな折、また出張の命令がきた。少し心配に思いつつも、まあ最近は
落ち着いてきたようだからと
彼は自分を納得させ「出張に行くけど、風邪引くなよ。
あとインコの世話も頼むよ」と出かけていった。
2泊の出張を終え、家に帰った。妻は快活な笑顔で迎えてくれた。
よかった、彼は胸をなでおろした。
ふと窓辺を見ると鳥かごが空だ。
「あれ?インコは?」
「ごめんなさい。掃除しようとカゴをちょっと開けたら逃げてしまって・・・」
「ええ~っ!なんだよ!もう」「・・・ほんとうにごめんなさい」

387: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)11:42:42 ID:Kbi
5/5
逃げたものを責めても仕方ない。彼は自分を無理やりに納得させ、
出張でたまった洗濯物の袋をもって洗濯機に向かった。
全自動の蓋を開けると妙な臭いが気になった。鉄のような、生臭いような臭いだ。
記憶の底をたどってその臭いの心当たりを見つけたとき、彼の顔色は変わった。
まさか・・。
妻が夕食の買い物に出かけるのを待って、彼は台所の生ごみ入れをそっとのぞいた。
そこには首をねじ切られたインコが一羽、そして首を噛み千切られた
もう一羽のインコが無造作に投げ込まれていた。
気づいた人もいるかもしれませんが、文中の「彼」とは実は私のことです。
妻とはこれが引き金になって別れました。会社も辞めて、新宿の同業他社に転職しました。
別れて後は一切、妻やその親戚とは逢っていません。電話番号も全て変えました。
でも、まだ時折、真夜中に電話がなります。受話器の向こうでは女性が泣いています。
そして誕生日には玄関のドアの前に山盛りのご馳走が並べられているのです。

389: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)22:06:46 ID:Kbi
1/2
あれは私が東京の某A区というところにすんでいたときの話です。
東京のA区は場所柄、比較的貧しい人が多く、
私の住んでいたエリアも、例に漏れずトラブルが多くて、
あまり柄の良い地域ではありませんでした。
私の部屋はぼろいアパートの一階の角部屋でした。
その隣に住んでいたのはフィリピン人女性で、
近所の噂ではオーバーステイではないかといわれておりました。

ある日、私が職場から帰宅して部屋で一日の労をねぎらう意味も込めて、
ビールとさきイカで晩酌をしていたときのこと、
となりからけたたましい音とともに女性の悲鳴が聞こえてきました。
かねてから男性関係の揉め事やら借金の取立てやらで、
騒がしくしていた隣人でしたので「またか」って感じで、
気にも留めませんでした。
しかしその夜は様子が変だったのです。
いつもなら暫くすると相手の男性が出て行ったり、
逆に女性が出て行ったりして小一時間で収束していたのに、
その日は何時までたっても喧嘩が途絶えることはありませんでした。
そして暫くの間悲鳴+騒音が続いた後、私は聞いてはならない音を
聞いてしまいました。

390: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)22:07:36 ID:Kbi
2/2
それは銃の発砲音です。私は海外の射的上で実弾を打ったことが何度もあるので、
一発でそれが銃声であることが分かりました。
ゴトっというなにか重いものが床に倒れる音と同時に、
男性の「うおおおおおおおおお」っていう雄叫びが聞こえてまいりました。
そしてそれに続けて更にドーンという拳銃の発砲音が響き渡りました。
これはヤバイ。そう思った私はすぐポリさんに連絡しました。

数分後ポリさんはやってきました。大家さんとともに、
隣の部屋を空けてみたのですが、先に入ったポリと大家さんは首を傾げています。
なんと隣の部屋は家具もカーテンもなにもないガラーンとした空き部屋なのです。
「何もないじゃないか」面倒くさそうな顔をしてそうポリは私に言いました。
大家さんは大家さんで「畜生!あのピリピーナ、夜逃げしやがった」と
怒りをあらわにしていました。

結局その夜のできごとは、私の勘違いということで済まされてしまいました。
しかし翌日の新聞の朝刊の見出しをみて私は唖然としました。
「パブでフィリピン人女性射殺される。殺害した男性自殺。男女関係のもつれか?」
被害者はNという女性で、確かに私の隣に住んでいた人でした。
そして殺害された日時は、昨日私が部屋で一杯やっていたときとほぼ同時刻の、
23時40分。
彼女は私に何を伝えたかったのでしょうか。それは今も謎のままです。

そんなこともあり私はA区のそのアパートを引き払い、
今は東京の某E区の別なボロアパートに住んでいます。
ここでも色々と不可解な現象に遭遇したのですが、それはまたの機会に…
スレ汚しスマソです…

391: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)22:10:25 ID:Kbi
この話するとトシバレだけど御愛嬌で勘弁

昭和50年頃、アタシは旅役者で全国をドサ周りしてたのガチ

んで、某県に行った時のことさ
いつも木賃宿(って分かる?)的な安宿に泊まるんだけど、この時の宿は気持ち悪かった
戦災から焼け残ったボロボロの木造平屋で、廊下の両側に畳二畳の小部屋がズラーッと並んでる
聞いたところでは、昭和34年の売春禁止法施行前まで売春宿(いわゆる赤線)として使われていたらしい

ここで一人一部屋ずつ入れられて寝たんだけど……
廊下の片側の部屋に泊まった人間全員(マジ全員!)が金縛りに遭って
16,7の田舎臭い女の子が血まみれの大きな舌を首もとまで垂らしてる夢に一晩中うなされた
しかも、その子はケーロケロと蛙みたいな声を出し続けてるんだって

アタシは被害に遭わなかったから、翌朝その話を聞いて不覚にも笑っちゃった
でも、被害者の中で一人だけ、蛙語を聞き分けた東北出身の女性がいた
彼女いわく「あれは蛙の鳴きマネじゃない、ケェシテケロ(=帰してくれ)って言ってたんだよ」
朝、窓を開けたら裏庭に大きな柿の木があったから「あの柿の木で首を吊ったんだと思う」と言っていた
彼女の話がホントなら、柿の木側の部屋に泊まった人間だけがやられたんだろうね

戦後は東北から売られてくる娘がまだいたんだねーと
みんなで何となくしんみりしちゃったことを覚えてる

392: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)22:10:56 ID:Fzj
何気に楽しいw

393: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)22:21:51 ID:Kbi
1/6
私が小学校一年生の担任だった時の話。

私の勤めていた小学校は、ベッドタウンの建設に合わせて併設された当時は真新しい私立の学校だった。
2階建ての校舎、校庭を挟んで階段を降りると、グラウンドが広がっている造りで、比較的広い敷地を持っていた。
小学生は遊び盛りのわんぱく小僧ばかりで、特に要領の得ない1学年の怪我が絶えないのはどこの小学校教員も頭を悩ませていることだと思う。
こんな私も例外ではなく、何度子供の怪我で保護者様に謝ったか知れない。
しかし、それにしても怪我が不可解なほど連発した事があった。

「せんせー、ひろしくんの腕が曲がったー」
泣きながら女の子が職員室に来た。
駆けつけたらひろしくんの右腕が反対方向に曲がっていた。どうやら滑り台から落ちたようだ。

394: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)22:22:30 ID:Kbi
2/6
泣きじゃくるひろしくん。
「ひろしくん、落とされた。ドーン!」
女の子は半ば興奮ぎみに状況を話した。
すぐに職員会議で議題にあげた。何か知っている人はいないかと、全校生徒から犯人探しをしたが、結局わからずじまい。
そうこうしているうちに、また怪我人が出た。
扉に4本の指を挟まれ、複雑骨折していた。
その時は目撃していた生徒がいた。
「キョウコちゃんがやったの。痛い痛いって、たかおくんが言ってるのに、グリグリ引っ張ってた。」
全校生徒からキョウコちゃんを探したが、キョウコちゃんは一人もいなかった。
改めて、なんでキョウコちゃんだと思ったのか聞くと
「体操服にキョウコって書いてた。」
体操服には普通苗字の方を書く。念のため苗字でキョウコを探してみたがやはり居なかった。

数日後、
「キョウコちゃんがまたやったの。」
今度はしおりちゃんがジャングルジムからまっ逆さまに落ちて、額がパックリ割れる大怪我をした。血まみれだった。


395: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)22:23:25 ID:Kbi
3/6
今度は複数の生徒が見ていた。
「キョウコちゃんが押したの。」
「キョウコちゃんが突き落とした。」
「キョウコちゃんがドンって!」
改めて探してみるがやはりこの学校にキョウコちゃんはいない。
何年生?って聞いても知らないの一点張りで、保護者への説明も大変だった。保護者には、うちのクラスばかり立て続けに怪我人が出たもんだから、私が虐待してるんじゃないかとか色々言われて、本当に泣きそうだった。
学校に来なくなる子もいた。
クラス替えというか、生徒のシャッフルをしようと提案もしたが、教職員会議で却下された。どの教員も、問題をクラスに持ちたくないだろう。当然のことだ。
そのかわり、教員の当番制で休み時間に校舎、校庭に立って監視するようになった。
勿論、小学校の外回りは警備を雇って部外者の立ち入りを出来なくした。
正直、みんながみんな、いるはずのないキョウコちゃんがやったって言うもんだから、もしかして私、クラスの生徒全員から騙されているのかも?とかも思ったりしていた。
でも、クラスの生徒はみんな怯えていて、こんな無垢な子供がみんなして騙そうとするなんて、そんなわけないじゃないの。
絶対に犯人を見つけてやる。

数日して、
トイレでキョウコちゃんに首を絞められた生徒が出た。さとみちゃんの首には赤黒い内出血の手形が残っていた。
もう私も生徒も限界だった。

396: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)22:24:00 ID:Kbi
4/6
ここまで来ると、教員までオカルトチックなことを言い出す始末だった。過去に学校で死んだ子がいるんじゃないか?私も調べたが、出来立てほやほやのこの学校で死んでる児童など一人もいなかった。
しかし、ある日からこの事件はぴったりと無くなった。

その日、休み時間のこと。あまりにも騒がしいと他の担任に指導を受け、注意しようとクラスに入ると?
クラスのまさしくんが拳を高く挙げ、
「キョウコちゃんぶっ殺した!!!」
とみんなに自慢していたのである。
拍手喝采だった。皆がまさしくんの周囲に集まり、まるで敵を倒した英雄を称賛するように。
「ベランダから突き落としてやったぜ!!ぐちゃってなって死んだ!」
慌ててベランダに出て、下をみたが、何もない。誰もいない。
「キョウコ、死んだ!キョウコ、死んだ!」
小学生が、殺した!殺した!と跳び跳ね狂喜している。はたからみれば地獄さながらの光景だったと思う。

397: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)22:24:30 ID:Kbi
5/6
その時、私は教師としてやっちゃいけないことをした。
心のなかでほっとして、喜んでしまったのである。多分顔にも出ていたと思う。
「先生!やったよ!やったよ!」
まさしくんが笑って駆け寄ってくる。その時私はどんな顔をしていたのだろう。
何を思ったか、笑っているまさしくんを拳骨した。
「何かを殺したとか、そんなことで喜ぶんじゃありません!」
教師として当然の事をしたとおもう。
クラスがシーンとなった。
みんなの目が私を睨んでいた。何で?何で?

398: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)22:25:10 ID:Kbi
6/6
まさしくんは、別の先生に私が生徒を虐待していると告げ口した。
生徒はみんな、今までの事は全て私がやったように言った。まるで私が怪我させたみたいに。
キョウコちゃんの話は嘘、先生に脅された。先生がみんなを…

私はクビになった。
その日からその学校ではほんとに怪我が無くなったのである。
私がクビになったから、無くなった。表向きにはそうですよね。
教員としてはもう、どこの学校も私を取ってくれなかった。

キョウコちゃんは、きっと死んだんだと思う。

399: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)22:35:43 ID:Kbi
1/3
小学校に入ったばかりの頃、同じクラスにいじめられっ子がいた。
貧しい家の子で、いつも悪臭を漂わせ、性格も暗くおよそ子供らしくない男の子だった。

ある日、公民館の庭で藁の束で遊んでいたときにふと思い立ち、藁人形を作ってみた。
オカルト好きな少年だった僕は、予想外の出来映えに作るだけでは満足できなくなり、翌日件のいじめられっ子の髪の毛を手に入れ、人形に埋め込んだ。
さてあとはどこかに打ち付けるばかり。
思い巡らすと少し遠出することになるがぴったりの場所がある。
地元に言い伝えられる犬鳴き岩の周りは暗い林になっていて、牛の刻参りには打ってつけだ。
もっとも夜中に行くわけにはいかないので土曜日の半ドンのあと、半日かけて行くことにした。

次に犬鳴き岩を訪れたのは数年後の小学校中学年になり、親友と大喧嘩した週末だった。
いじめられっ子も健在だったし、すっかり忘れていた僕がなぜまたそこへ行く気になったのかは分からない。
とにかく前回のようにまた犬鳴き岩にやってくると、以前と何も変わらず暗い林の中に岩はうずくまっていて、僕が以前人形を打ち付けた名残は全くなかった。
前回と同じように、髪の毛は親友のものを使い、首の付け根めがけひとしきりハンマーを振るうと家に帰った。
親友とは翌週には仲直りし、犬鳴き岩の儀式は記憶の隅に押しやられた。

その後覚えている限りでは、小学校高学年の頃に父の、中学生になって兄の髪を持って犬鳴き岩へ通った。
それらも何事もなく過ぎ去り、もう思い出すことなどないはずだった。


400: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)22:36:15 ID:Kbi
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すっかり忘れ去った記憶が蘇ったのはそれから十年近く経ち、久しぶりに郷里に帰ったときのことだった。
親友とは未だに付き合いが続いていた。
成人して酒を飲めるようになり、旧友たちとの再会に話も弾んでいたある夜。
小学生時代のいじめられっ子が、若くして命を絶っていたのを知った。
親しくしていた者もいないので原因は推測するしかなかったが、自宅で首を吊ったらしい。
話を聞いた瞬間ちらと犬鳴き岩での記憶が脳裏をよぎった。
しかしあれは子供の頃、虫を無意味に殺したのと同じただの遊びのはず。
そう片付け、僕はかつての級友の冥福を祈った。

時が経ち三年後、就職し郷里からはさらに足が遠のいたが親友たちとの付き合いは続いていた。
ある日衝撃的な報せが飛び込む。
当の親友が、事故で亡くなったのだ。
仕事で高所作業中の落下事故で、首の骨を折り即死だった。

茫然としながら、やはり記憶の縁をかすめるものがあった。
犬鳴き岩の思い出。
僕は、いじめられっ子のときと同じく、親友の髪を埋め込んだ藁人形にも首に釘を打ち込んだ。
それも二三年後に。
こじつけかもしれないが関係があるのではないか。

その直感が間違いないと確信したのはさらに二年後、父が突然の心臓発作で亡くなったときだ。
父の人形は、胸に釘を打ち込んだ。
偶然かもしれない。
偶然かもしれないが出来すぎではないか。

その一年後兄が亡くなった。


401: 名無しさん@おーぷん 2015/05/09(土)22:36:37 ID:Kbi
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交通事故で頭部がめちゃくちゃになり、葬儀屋は酷く苦労したらしい。
兄の人形には、顔面にあたる場所に釘を打ち込んでいた。

僕は、オカルト好きだが幽霊の存在なんて信じていない。
超常的な現象も不可思議な力もだ。
犬鳴き岩に打ち付けた藁人形と続いた一連の死については、関係あるだろうと確信しつつ心の底ではそんな馬鹿な、と思っている。
いや、そう願いたい。
なぜなら犬鳴き岩にはもう一度だけ通ったからだ。
兄の藁人形を使ってから二年後、中学三年生のとき。
人間関係に悩んでいた僕はやや自暴自棄になっており、自分の髪の毛を藁人形に埋め込んで犬鳴き岩へ打ち付けた。
五寸釘で、全身何ヶ所も。

今、兄の死から一年と少したった。
S県某市のなかほどに、犬鳴き岩は今でもあるのだろうか。