出典: 【怪談】怖い話【都市伝説】


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1: 名無しさん@おーぷん 2015/04/30(木)22:20:03 ID:QD5
暑いから怖い話を貼っていこう
あまり長くないやつで
体験談でもおk


>>【怪談】怖い話【都市伝説】【1】<http://chikatomo.doorblog.jp/archives/43949301.html>
>>【怪談】怖い話【都市伝説】【2】<http://chikatomo.doorblog.jp/archives/43949313.html>

353: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)18:04:13 ID:9DK
1/2
大学生の頃貧乏旅行した時の話

半日電車に乗っていて深夜てっぺん近くに関西本線の某駅で降りた。
何もない田舎なんだけど翌朝行きたい史跡の最寄りだから
ここの近くのネカフェに泊まろうと思って調べたらネカフェあるにはあるんだけど、駅からちょっと遠いんだ。
仕方ないから重いショルダーバッグ担いで線路沿いの暗い道をよたよた歩いてた。
街灯がチラホラ立ってたんで真っ暗ではなかったんだが人通りも開いてる店もなくてちょっと怖かった。

15分くらい歩いていると先の方が林みたいになっていて木の影がたくさん見えた。
うわ嫌だなあと思ったが今更引き返せないし腹くくってそのま歩き続けた。
だんだん林が近付いてくる。街灯もこの辺りには立ってなくて真っ暗。
だからそろそろ携帯のライトを付けなきゃなと思い始めた頃だった。

林の向こうからヘッドライトが見えた。近づいてきてタクシーだと判った。
空車みたいだ。
手を上げようかと思ったが金ギリギリしかなくてネカフェまでいくらかかるか不安だったから迷った。

ああ通り過ぎちゃうと思ったら、すれ違う時に不自然にスピードを落としたんだよ。
あれっと思って運転席を見ると髭面のおっさんがこっちを見て何か合図してるの。
車の進行方向(つまり俺が来た方)を指差してその後左方を指差した。立ち止まって通り過ぎた車のテールランプを眺めながら首を傾げていると、
車が100メートルほど先で不意に左折した。ウィンカーを出さずにいきなり曲がった。
俺はさっきの合図と照らし合わせて、ついて来いということかなと思ったが、正直怪しくて躊躇った。
構わず先を急ごうと前を見たが暗い林を見るとさっきよりも不気味に思えてよし、と引き返したんだ。
角を曲がるとなんと200メートルも先に車が停まってた。ますます怪しいのだがここまできたらとそこまでよたよた歩いていった。バッグのベルトが肩に食い込んで痛かった。
車の側まで行くと運転席の窓が下りておっさんが顔を出した。
「どこに行こうとしてた?」いきなりそう訊いてきた。

「いやあの、××っていうネットカフェに行こうと思ってたんですけど」
「乗って。行くから」
「え、でも……」
「初乗りでいいから。乗って乗って」
「はあ」

俺は怪しいと思いながらも成り行きに流されふらふらと乗ってしまった。

354: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)18:05:00 ID:9DK
2/2
後部座席に乗り込んでバッグをドスンと下ろしたら運転手がすぐに言った
「あそこ曲がる前に伏せて」
「は?」
「さっきの道に戻る前に伏せて。座席の前にしゃがみ込んで。荷物も」
「ええ?なんでですか?」
「後で説明するから。俺がいいと言うまで動かないで」
訳が分からないまま俺は言うなりになって足元にしゃがみ込んだ。バッグも下に落とした。
運転手はちらっとこっちを見てそのままでねと言った。窓の外は空しか見えない。やがて右に曲がったようだった。
直進する。ほどなく林に入ったと見え窓に木の茂みが流れていった。
林を抜けるのに結構長くて30秒くらいかかった。
運転手はあれきり無言のまま。
いつまでこうしてなきゃならないんだろうと思いながらも喋りかけ辛くてしゃがんでいた。

ふっと嫌な想像が頭を掠めた。このままさらっていく気じゃないだろうな。こっそり外を見ようか。そろそろっと頭を上げ始めた時、運転手が言った。
「着いたよ」
外を見るとそこは確かにネカフェの前だった。
「ありがとうございます」
メーターは回ってなかった。運転手は初乗り料金を告げ俺は払った。
このまま降りようかと思ったがやっぱり気になってなぜしゃがませたのか、そもそも最初の合図は何だったのかを訊いた。
「いたんだよ、あそこに」
「え、どこですか?」
「林を通っただろ?あそこな、時々おかしな奴らが待ち伏せしてるんだよ」
「待ち伏せ……」
「通りかかった奴を殴ってボコボコにして身ぐるみはいでレ○プして、もう何人も被害に遭ってる。男も女も」
「ええ?!何ですか、それ。警察は?」
「捜査してるはずだが、一向に捕まらない。暗くて目撃者もいないせいか、他に何かあるのか。何にせよ地元の人間は夜は決して徒歩や自転車で通ったりしない」
「とにかくそれで合図を?」
「もう林まで近かったから、あからさまに停まったらバレる。獲物を奪ったと追っかけてこられたら面倒だからな」
「しゃがんだのも僕を乗せてることを隠すためだったんですね」
「ああ。じゃもう帰るから」
「あっ、最後に一つだけ。なぜ今夜いると判ったんですか?」
「血がね。ライトで見えたんだ。まだ乾いてなかった」

356: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)18:19:20 ID:9DK
1/4
金曜日の夜、突発的に土・日と連休だし久々に実家に帰ろうと思った。
実家は現在住んでいる市内から車で1時間半程度、途中山一つを越えなければならない道程だ。
実家に電話をした後、所用を済ませ夜9時頃に家を出た。

出発から約40分、強い雨も止み峠に向かって上り道を快調に進んでいくが、濃い霧が出てきてスピードを落として走っていると後ろに県外ナンバーの車が近づいてきた。
さっさと追い抜けばいいものの後ろにピッタリくっついてゆるやかな蛇行で「さっさと行け」とばかりに煽って来る。
スポーツカーに乗った二人組がニヤニヤと笑っている様子がルームミラーで見える。
抜かせようと左に寄せても抜かないのでどうしようかと思っていたら、良い考えが浮かぶ。
増々霧が濃くなってきた頃、前方のトンネルに向かってスピードを上げて後ろの車を振り切った。
トンネルに入らずに今は使ってないその隣にある旧トンネルのほうに素早く入ってライトを消した。
案の定、こちらに気づかずトンネルを通過していく様子が見えた。

357: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)18:20:11 ID:9DK
2/4
旧トンネルを出て国道に戻って進んでいると、濃い霧の為スピードを出せないのかさっきの二人組のスポーツカーに追いついた。
峠道も下りに差し掛かった頃、いたずら半分でスポーツカーに接近してみた。
トンネルで消えたと思った車が後ろにいたら驚くだろうか?
少し霧が晴れてきて視界が良くなってきた、車を後ろに接近させてしばらく走っていると運転している方がこっちの車に気づいて模様、助手席の男に合図している。
ルームミラー越しに前の車の二人と目があった。
するとものすごく驚いた顔でこっちを見ている助手席の男、ミラーではなく身を乗り出してこっちを見ている。
その直後、スポーツカーは猛スピードで峠の下りを走り始めた。
ちょっと驚くかな?とは思ったがここまで驚くほどのことか?
前を行くスポーツカーは霧の中どんどんスピードを上げて見えなくなって行く、地元民のオレから見ても明らかなオーバースピード。
霧が無くなっていく視界の中遠くで「ドーン」という音が聞こえた。

358: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)18:20:47 ID:9DK
3/4
どれだけスピードを出していたのか。数百メートルほど坂を下った先でゆるやかな右カーブのガードレールを突き抜け、運良く下の水田に落ちた様子。
近くの農道に車を停めてスポーツカーの様子を見に行くと水田の泥の圧力でドアが開かないらしく、窓から這い出てくる2人の男の姿が。

「おーい、大丈夫かー?」と声をかけると、ビクっと恐怖に顔が歪む2人の男。
その目はオレでは無くオレの乗っていた軽自動車を見ている。
水田の泥の中で震えながらオレの車を指さす2人。
ん? オレの車の助手席になんか人が乗ってないか?
オレにはぼんやりとしか見えないが血だらけの男が助手席に座っている!!
スポーツカーの二人が驚いていた原因はこれか。

359: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)18:21:31 ID:9DK
4/4
だが、不思議とオレにはぼんやり見える人影は怖くないしどこかで見たことがあるような気が…
ああ、小さいころ事故で亡くなったオレの父親だわ。そう確信した。

突発的に実家に帰ろうと思い立ちその前に済ませた所用、市内の納骨堂で先祖にお参りしたのは一緒に実家に帰るつもりでオレをそういう気にさせたのだろう。
平気で車に乗り込むオレを見て恐怖に顔を歪める男たちを残し、実家への家路を急ぐ。

オレの気分は不思議と晴れ晴れとしていた。

360: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)18:50:26 ID:9DK
霊的な話じゃないんだけど10年位前に友人から聞いた話。
経験したのはその友人の知り合い。

友人の知り合いは、当時、電車の車掌の仕事をしていた。
田舎の私鉄だったものだから、運行経路には見渡す限り
田園地帯ってのもあって、人家がないと言う場所もある。

ある日、夜中に回送車両を同僚と運行していたら、突然
目の前に人らしきものが飛び込んで来た。
突然だったものだからブレーキをかけても間に合わず、
電車で引いてしまった。
場所は見渡す限りの田園地帯。
だもんで、会社に緊急連絡をし、そのままにしては置けな
いと言うのもあって、懐中電灯を持って飛び込んだ人を
同僚と一緒に探した。

けれども体は全部見つかったものの、頭部だけが無い。
季節は夏で、田の稲が大きくなっていた頃だったから、多分
田の稲の中に落ちてしまったんだろうと思い、田に入り頭部を探しに。
田に入ると足元に何かが当たり、激痛が走った。

同僚に助けを求め、片足を上げると、頭部が足に食らい付いていた。

踏んづけた途端に顎の神経かなんかを刺激したんじゃないかと
本人は語っていたそうですが。
亡くなった方にはご冥福をお祈り申し上げます。

361: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)19:45:25 ID:9DK
20年くらい前に高校時代の友人に聞いた話だけどもう一つ。
刑務所で有名な某市の刑務所の裏手の山の中腹に身よりの無い囚人を弔う為の囚人墓地があった。

当時、免許取り立ての友人は男2人、女2人の計4人で肝試しに行ったそうだ。(現在は鎖がかけられ車での侵入は出来ない)
囚人墓地への道は狭く車がすれ違うのも厳しく、囚人墓地まで行ってかろうじてUターン出来るスペースがあるのだそう。

友人はそのスペースに頭から突っ込み(入り船状態)、エンジンを切ってロックして囚人墓地内へ男女4人で踏み入れたらしい。

特に何もなくキャーキャー騒ぎながら車へ戻ると、車のエンジンがかかって車の向きも逆(出船状態)だったんだと。

最初は4人共にパニくって車に近づく事も嫌だったらしいが、囚人墓地に残っている恐怖感が勝ったらしく、車に乗り込み大急ぎで下ったらしい。
下っている最中に車をバンバン、バンバンと外から何者かに無数回に叩かれていて、(4人ともにハッキリ感じていたとの事)もう気が気では無かったらしい。

因みに4人とも嘘をつくような人間では無い。

362: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)21:28:50 ID:dJZ
引っ越した先にあった近所のラーメン屋がそうだな
常連にだけメニューにないツマミやビール出したりしている
かってに常連が冷蔵庫からビール出して飲んでいて
「すいません、自分も瓶ビール、グラス1で」って注文したら
「いやいや、ビールはメニューに無いでしょ?見えないの?」
ってこっちも見ずに背中で返された
常連はクスクス笑っているし不快極まりない
しかも
「ねー○○ちゃんさ、今度別の銘柄の瓶も入れてよー」だとか「そこのチャーシューの切れ端頂戴!つまみにするわ」
だとか当て付けのようなやり取りが続く
流石に俺もブチ切れてカウンターにラーメン代だけ叩きつけるように置いて「もう来ません!」って出てきたわ
その数日後にその店の前通りかかったら潰れていた
いや、潰れていたと言うか昨日今日潰れたような状態じゃなくて廃墟のような有様
えっ!?なんで!?と思い店内に入ってみたら
ボロボロでホコリまみれ
ただ、その中で俺が置いたラーメン代だけがカウンターの上にホコリもかぶらずに残っていた
一体あの店は何だったんだろう…

363: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)21:55:49 ID:9DK
2Kのボロアパートに一人暮らしです。
昨日はバイトから帰ってくる途中でお腹が痛くなって、急いで家に入ってトイレに駆け込みました。
バッグとかも台所(玄関入ると狭い台所で、そこにトイレのドアもある)に投げっぱなしの状況でしたが、何とか漏らさずセーフ。

さて、出ようかとウォッシュレットのスイッチに手を伸ばした瞬間、台所を誰かが歩いている音がする。
ミシッ…ギュッ、ミシッ…ギュッ
しまった!玄関の鍵かけわすれた?!と思っても後の祭り、更にトイレの鍵も掛けていなかったので、音がしないようにそっと
手を伸ばしてトイレの鍵をかけました。
ミシッ…ギュッ、ミシッ…ギュッ…ギィ…
足音がトイレの前で止まります。

うわぁどうしよう!?と泣き顔になっていると、着信音が鳴りました。響き渡る「つけまつける」友達からのメールです。
幸いスマホはポケットに入っていたので「あ、もしもし!うん今家に帰ってきたとこ、え?今から皆で来るの?いいよ狭いけど。
すぐ来るの?え?そんなに近くに居るの?うんわかった待ってる!」と、電話がかかってきたふりをして受け答えをしました。
ミシッ…ギュッ、ミシッ…ギュッ…カタン
どうやら玄関を出たような音がしたので、そっとトイレのドアを開けて覗いてみると誰も居ません。

ダッシュで玄関に行ってみると…玄関の鍵はかかっていました。

364: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)22:03:44 ID:9DK
1/2
1900年頃、ロシアのペテルベルクにある雑貨商がいた。
彼は当時まだ珍しかった蓄音機とレコードを商っていたが、その頃のレコードはダンス音楽やブラスバンドや俗謡しかなく売り上げも伸びなかった。
そこで彼は英国グラモフォン社にある企画を提案した。
それは、ロシア帝立オペラの歌手にレコードを吹き込ませて商品にしようというものだった。彼の懸命の説得もあって帝立オペラの歌手たちは録音契約に応じ、レコードは大ヒットとなった。
彼はこれによって少なからぬ金を手にしたが、その金でさらに商売を拡大するために彼自身の録音スタジオとレコードのテスト生産設備をつくった。

ますます商売がうまくいくかと思ったある日、彼は惨殺死体で発見された。
警察の調査も行き詰まり事件は迷宮入りとなった。
彼の録音スタジオで録音された原盤やテストプレスされたレコードも持ち去られており、それらの行方も不明であった。

365: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)22:04:27 ID:9DK
2/2
それから何年もたったロシア革命前夜のある日、キエフ在住のコレクターであった
ソビーノフは珍奇なプライベート盤のレコードを入手したと友人らに報告しているが、直後に彼はきわめて恐ろしい状態で急死したとされている。
革命の混乱あって死因の詳細や、彼が入手したレコードが何であったかも含め不明である。1930年代の中頃に米国ピッツバーグで鉄工業を営んでいたマックモリスは、判読が難しい
ロシア語の手書きレーベルの古いレコードを入手したとコレクター仲間に報告しているが、これも直後に自社の工場内の事故で亡くなっている。

大正期に東京神田の古レコード屋に手書きの不明なロシア語のレーベルのレコードが出たということを作家でレコード評論家の野村胡堂がエッセイに記しているが、
直後に関東大震災が起きてしまい神田界隈は焼けてしまった。
焼けた商店の在庫レコードがコークスの固まりのようにくすぶっていたとこれも野村胡堂が記している。

他にもアメリカや英国で、判読が難しいロシア語の手書きレーベルのレコードが古物商の店頭やオークションに出たという話はあるが、
いずれもコレクター同士の話題で一般には伝えられていない。
現在良く言われていることは、それらのロシア製の古いレコードは死んだ雑貨商のものではないかということである。
ただし、その録音された内容がどんなものであるか書き
残されているものはない。

366: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)22:08:28 ID:9DK
1/3
ある蒸し暑い夏の夕暮れ時、俺は2階で昼寝をしていた。

「ピンポ~ン、ピンポ~ン」

誰か来たようだ。俺以外家には誰もいないし面倒くさいので無視して寝ていた。

「ピンポ~ン、ピンポ~ン」「ピンポ~ン、ピンポ~ン」

それからしばらく一定のリズムをつけつつ、なり続けるチャイム。
なんだよ、しつこいなあ。一体誰が来たんだ?
2階の俺の部屋から玄関をそっと見ると、白っぽい服を着た40歳位のおばさんが
麦藁帽子をかぶった、お揃いの白い服を着た女の子を連れて
チャイムを押しているようだ。
最近流行りの子連れ宗教勧誘か?
全く面倒くさいなあ、とりあえず出てやるかと思い、
下に下りて玄関を開けると誰もいない。
なんだよ、もう行ったのか。せっかく出てやったのに。もう1回寝ようと再び2階の
自分の部屋で横になった。すると、

367: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)22:09:13 ID:9DK
2/3
「ピンポ~ン、ピンポ~ン」

また鳴った。窓から見るとまたあの親子だ。なんなんだ一体!
俺は半分キレぎみで下へ駆け下りた。
その間もず~と一定のリズムで鳴り続けるチャイム。
玄関のドアをバ―ンと開けて、怒鳴りつけようとして・・・・
誰もいない。ドアを開ける直前まで確かに鳴っていたのに。
隠れる場所なんてどこにもないし、
どんなに足が速くても一本道の突き当たりにある家から見えなくなるはずがない。
しばらくポカ~ンとその場で立っていると・・・

「ピンポ~ン、ピンポ~ン」

目の前のインターホンに誰もいないのにチャイムが鳴り響いた・・・
俺はダッシュで家に入り鍵を閉め、部屋のカーテンをして
布団に入って震えつづけた。
それからしばらくチャイムは鳴り続けた。
もう1回窓から玄関を見下ろすことはどうしても出来なかった。

368: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)22:09:44 ID:9DK
3/3
次の日の朝、親にたたき起こされた。
「あんたに手紙。女の人からみたいよ」
にやにやしている。新聞を取りにいって見つけたらしい。
白い封筒に名前は書いていない。なんでこれで女だって分かるんだよ!
とりあえず開けて見ると綺麗な文字で

「なにかがあなたの家へ入ろうとしています」

とだけ書いてあった。

369: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)22:23:22 ID:9DK
3年ほど前まで、Eフロアというところがありました。
そこにはキッチンがあり、昼食と夕食を自分たちで作れるようになっていました。
一時期、S田K子さんという方がほぼ一人で料理を担当していました。
彼女は食べ吐きの常習者でした。

ある時、わたしは彼女がトイレでオェェボトボトボトボトボトと吐いてるのを聴きつけました。
以前から怪しいと思っていたのですが、トイレの前で偶然決定的な音を聴いて確信しました。
わたしは慌てて、元居た場所へ戻って息を潜めました。
しばらくするとS田さんが、トイレから大鍋を持って出て来ました。
彼女はわたしに気が付いていない様子で、Eフロアの方へ姿を消しました。
その時わたしは医院用のカーテンと通常のカーテンに隔てられ、影も映らない状態でした。
検査室勤務を知らないS田さんはきっと、この死角を知らなかったのだと思います。

昼の時間帯、わたしは怖気を押えながらEフロアの様子を見に行きました。
案の定、Eフロアには例の鍋が―味噌汁の鍋や麦茶のボトルと並んで―鎮座していました。
メニューは親子丼で、卵の酸っぱいような臭いがわたしの鼻につきました。
わたしは踵を返して検査室へ逃げ帰りました。
食欲が失せて、家から持参した弁当にも手をつけられませんでした。

昼休み、わたしが外のベンチで外の空気に当っていると偶然N西T志が通りかかりました。
そういえば「N西はいつの頃からか、頑なに食事を外で摂ってる」と聞き及んでいました。
彼はきっと、『再利用食材』に気付いていたのです。

でも殆どの人たち(20名余り)は、何も知らずにS田さんの作ったものを食べ続けていました。

370: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)23:02:35 ID:9DK
1/4
これは俺が職場でパワハラにあいその職場を辞めて何もかもがどうでもよくなって自転車とわずかな荷物と金を持って旅に出た時の話俺は主に山道沿いを走るコースを通って旅をしていた。
例え宿などの泊まる施設がなくても、ときどき無人の小さい神社?とかや少し洞窟になってる祠などもあり、
雨の日はそこで休めるし人も来ないし気を使わずに野宿も出来るので何かと都合が良かったのだ。

その日は雨が結構降っていた時間は夜になって数時間は経過していた頃だと思う。
当時俺はもうすでに携帯も解約して時計は唯一持っていていたiPodがかわりを務めていたが、
もちろん電池がそう持ってるわけもなく既に黒いただのパネルと化していたので正確な時間は今はもうわからない。
その日なかなか神社や祠などに恵まれなかった俺は暗くなっても山道を自転車を押して歩いていた。
前に目をやるとガードレールが壊れてるカーブがあった。
そのちょうどガードレールのすぐ横まで歩いてきた時である「キャアアア」という断末魔のような悲鳴が聞こえてきた。
おれはそのガードレールも気になり慌ててガードレールのない場所から崖下を見た。
下にはなにかミニバスのような物が転落しているのが見えたその周りに数人の人影や地面に倒れているであろう。
人影とそれを介護?しているであろう人影なども見えた制服から彼らが服装的に学生であることもわかった。
”転落事故か”とすぐさま悟った俺は声をかけた「大丈夫か!」
聞こえてないのか誰も反応したような素振りは見せなかった。

371: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)23:04:56 ID:9DK
2/4
自分の事より彼らの無事が気になったおれはその後も何回も叫んでみたが
やはり雨?の影響もあり下に声に届いてるような感じはなかった。

俺はとりあえず倒れてる人影なども居ることから彼らの数人は怪我をしていると思ったのと同時に、
自分という存在が彼ら見つけたということで救助が来るという安心感を彼らに持って欲しかったので、
自分のかばんには水とある程度の食料(お菓子)とバンドエイドやメンソレータムとシップなども入っていたからそれを落とすことにした。
カバンに一応メモの紙で「ご自由に使ってください」というメモを入れ目立つオレンジ色のカバンだったので、
彼らもすぐに気付くだろうと衣服とかも入っていたがお構いなくそれを崖下に落とした。
そのカバンが崖下に落ちていきカバンの姿が崖上から見えなくなるのはホントに一瞬だった。

その時点で俺は少し違和感を感じたのだが、それより早く自分という存在を彼に発見してほしい安心してほしいという。
思いが強くすぐに考えることはしなかったドサッという音が軽く響き何人かがカバンに気付いたのが動きでわかった。
数人がカバンが落ちているであろう場所に近寄っていったのもわかったが、
その時ふと俺ははっきりと”違和感の存在”に気付いてしまった寺生まれの感というのだろうか・・?

俺のカバンは目立つオレンジ色なのになぜカバンが見えなくなり、
他の人影の服装などは見えるのか?そもも今は夜である。
崖下なんで明かりがないのに普通にこんな人影とか服装まで見えるのか?やはりおかしい。
寺生まれの感が俺にそう警告を促していた。

372: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)23:06:01 ID:9DK
3/4
そう思って鳥肌が立ち始めた時崖下のさっきまでゴソゴソ動いていた複数の
人影が全員ほぼ一斉に動きを ピン と止めた
そして全員が同じタイミングで上を向いて俺と目が合った
俺はその異常な光景にゾッとした。彼らの顔をまじまじと見てしまった、
何故か正確に顔が見えるのだ暗くて普通見えないはずなのに
ほとんどが血まみれな顔で口の周りが主に真っ赤な人もいた
目もどこはかとなく赤い目をしていて人と呼ぶにはとても怖い顔をしていたのを
今でも忘れることが出来ない

異常だと思った俺はすぐさま自転車にまたがり必死に歩いて登ってきた坂道を大急ぎでくだった途中車のヘッドライトが見えすぐにでも下山したかった俺は車の前に立ちはだかり
車を止めた、結構ギリギリで止まってくれた軽トラックだった。
「こらぁ!あぶねぇだろうが!!」とおじさんが運転席から怒鳴ってきたが
俺は涙目になりながら「乗せてください!」とほぼすがりつくように
お願いして怒っていたおじいさんも「お?おお!?なんだ?落ち着け小僧」と困り顔になり
とりあえず軽トラに乗せてもらうことになった。

373: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)23:07:19 ID:9DK
4/4
車に乗るとおじさんは車を発進させ「話してみろ」いうので俺は先ほど起きた出来事をおじさんに説明した。
おじさんはあざ笑うわけでもなく、もくもくと俺の話を頷きながら聞いてくれた。
逃げた所まで話し終えるとおじさんは「お前が見たのは確かに幽霊だよ」と、
俺の話を疑わずにあっさり肯定してくれた。

おじさんによれば10年ほど前にあのガードレールの場所で、
ある学校のクラブのバスが転落事故を起こしたんだと。
結果からズバッと言うと全員死亡生還生存者はいなかったそうだが、
教師が一人行方不明になってるらしい死体が現場になかったんだと。
現場は仲間割れなどが起きたようで刃物のような物で切りつけられてる遺体や、
バラバラになってる遺体や人肉を食べたと思われる痕跡も見つかったそうだ。
とても悲惨な事件だったのと被害者にある大物政治家の娘もいたことから、
この事件は公に出なかったそうだ知っているのは事件関係者の一部などとこの近くに済んでる住人ぐらいだろうと言っていた。

話を聞くのに夢中になっていて気付かなかったが、
そのおじさんが急に車を止めたので「ん?おじさんの家についたか?」と思って周りをみると、
さっきのガードレールの場所だった・・・

611: 名無しさん@おーぷん 2015/05/19(火)07:38:28 ID:8i1
>>373
これどういうこと?

612: ギフト◆rXUZWZt3yY 2015/05/19(火)07:39:07 ID:2fM
>>611
おじさんは教師

374: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)23:53:16 ID:9DK
数年前知り合いAが「ワケあり物件」に引っ越した。
立地はいいもののちょっと手を伸ばせば隣の建物の窓が開けられるぐらいの間隔で
真横にアパートが立っていて家賃は2万円ちょっと。

隣のアパートと隣接した部屋は日当たりも悪いためずっと物置部屋の様にして使っていた。
ある日その物置部屋に置いたであろう何かが必要になって久しぶりに部屋の中へ入った。
しばらく物探しをしていた最中にふと窓に目をやると隣のアパートの窓の向こうに人がいて、こっちを見ていた。
Aの部屋の窓は普通のガラスで、隣のアパートの窓はくもりガラスだったため
実際はこっちを見てたかはわからないらしいが取りあえず顔はAの部屋の方を向いていたらしい。
その後数十分そこにいたらしいが、部屋を出る際にまた窓に目をやると
まだその人は窓の向こうにいて、全く動いた様子が無いからAはマネキンかな?と思ったらしい。

翌日また用があって物置部屋に入った。案の定隣のアパートの窓の向こうには人の顔。
マネキンだとしても気味悪いからこっち向けて置いておくなよとか思いつつ
気にすることもなく用を済ませて物置部屋を出た。

それから3日後ぐらいの夜、仕事から帰ってくると
隣のアパートの前に救急車とかパトカーとか停まっていてなんだか物々しい雰囲気になっていた。
その日は疲れていたため何が起こったのか気になったが寝てしまった。

次の日隣のアパートの住人に「昨日何が起きたんですか?」と聞いた。
「あーあの部屋で男の人が首吊って死んでたみたいだよ。」みたいな感じで教えてくれた。
あの部屋と行った時にその人が指を差した部屋は、Aの物置部屋と隣接していた部屋だったらしい。
しばらくしてAはあれってもしかして・・・とマネキンの事を思い出し凄く怖くなりすぐ越したそうだ。