出典: 【怪談】怖い話【都市伝説】


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1: 名無しさん@おーぷん 2015/04/30(木)22:20:03 ID:QD5
暑いから怖い話を貼っていこう
あまり長くないやつで
体験談でもおk


>>【怪談】怖い話【都市伝説】【1】<http://chikatomo.doorblog.jp/archives/43949301.html>

6: 名無しさん@おーぷん 2015/04/30(木)22:23:33 ID:eTM
「婆さんや、飯はまだかの?」
「いやですよ、お爺さん。先週食べたでしょ。お婆さんは。」

8: 名無しさん@おーぷん 2015/04/30(木)22:25:13 ID:hFh
先日、NHKの集金人が来た。怖かった。

10: 名無しさん@おーぷん 2015/04/30(木)22:26:00 ID:APi
カラコン取れなくなった時の目

42: 名無しさん@おーぷん 2015/05/01(金)01:43:26 ID:t6q
>>19
これは昔なにかの子供向けホラー本で読んだような気がする
最後に主人公は気が狂って自殺したんだ

34: 名無しさん@おーぷん 2015/05/01(金)00:47:50 ID:9vB
登山が趣味の男のビデオレターの話ください

43: 名無しさん@おーぷん 2015/05/01(金)01:49:20 ID:gmB
浦安で看護師が殺された事件覚えてる?
同じマンションの男が捕まったんだけど
あれ違うんと思うんだよねw

224: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)04:51:30 ID:NKv
>>43 これどう言うことだよ...

53: 名無しさん@おーぷん 2015/05/01(金)02:54:28 ID:B3i
山系キボンヌ

75: 名無しさん@おーぷん 2015/05/01(金)15:58:16 ID:B3i
>>72
面白いけど、最後の自殺オチは無い方がクオリティ高いのではないかと

74: 名無しさん@おーぷん 2015/05/01(金)13:15:54 ID:CH8

83: 名無しさん@おーぷん 2015/05/01(金)17:25:17 ID:FB4
こっわいなー

87: たこやき◆vvPfW0Hw9XdK 2015/05/01(金)18:15:18 ID:AsI
>>86
翌朝きれいに完食された丼があったら可愛い

101: 名無しさん@おーぷん 2015/05/01(金)21:29:33 ID:Xla
テンケンソウメツ・・・オンミツハイハイ・・・の話ください

133: 名無しさん@おーぷん 2015/05/02(土)23:29:11 ID:YcP
ふぅ…

136: 名無しさん@おーぷん 2015/05/02(土)23:38:28 ID:YcP
>>134
女子中学生二人、よだれ

161: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)09:08:45 ID:qqV
結構初見のあるな、面白い
誰かフナ食うおっさんの話知らないか?

165: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)10:00:13 ID:qqV
おお!ありがとう!!
笑いながら「殺生はいいな」がすげー怖いんだよなぁ
ほんとありがとう!

274: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)16:44:42 ID:x8c
>>>168は中に霊がいたってことかな?

275: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)17:37:37 ID:V25
>>274
それで正解なんだが、八階の人が呼んだらランプつくエレベーターもあるんじゃないかっていつももやもやするんだよなぁ

276: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)17:47:42 ID:x8c
>>275サンクス
俺もそう思って、?ってなってた

196: 名無しさん@おーぷん 2015/05/04(月)12:15:06 ID:H1C
1/3
私は四国の田舎の村出身ですので、幼小中と同じ地区の子供が集まりほとんど面子が変わることはありません。
これは20年近く前、私が中学生だった頃聞いた話で、事件の1年後くらいに本人に確認を取っています。

私の2つ下にAという男の子がいた。
Aは取り立てて変わったところも無い、普通の男の子だった。
ある8月(夏休み)の夕方、夕食までの間Aは家で昼寝のような感じで眠っていた。
そのうち、Aはおもむろに目が覚め、帽子を被って懐中電灯を片手に庭先へ出た。
この時のAの意識は半分寝ぼけた状態で、何故目が覚めたかは判らないとのことだ。
Aが庭先に出て行ったことに家族の一人が気づいたが、ちょっと出ただけだろうと気にも止めなかった。
家族の人の証言では、時刻は7:00頃とのことらしい。

Aが庭先にでると、6人の「人」がそこに立っていた。
性別・年齢・容姿など一切Aは覚えていないのだが、6人の「人」だと思ったそうだ。
6人はAを認めると、山の方へ(Aの家自体が山の斜面に建っていた)歩き始めた。
Aは寝ぼけた状態にもかかわらず、また見もしらずの人のはずなのに何の恐怖も感じず、むしろああついていかないといけないんだなと思い、吸い込まれるように彼らについていった。

裏の山といっても、結構標高はある。
6人はAを囲むようにして歩いていった。
いつの間にか、周囲は真っ暗だ。
そしてAを囲む6人も、もはや人ではなく、周りにつきまとう気配のようなものになっていた。

197: 名無しさん@おーぷん 2015/05/04(月)12:15:37 ID:H1C
2/3
Aは、意識の上ではもはや「人」でないことを完全に理解していたが、別段恐怖心を感じる事も無く歩を進めていく。
まだ寝ぼけた状態が続いていたのだ。
周りの「気配」はなにやらずっとヒソヒソ、ボソボソとしゃべっていたのだが、その内容までは聞き取れず、そのまま歩き続けていた。
そのうち、 コン と懐中電灯に虫が当たった。光につれられた虫のようだ。
その刹那、周りにいた6人は一瞬にして消え去り、声も聞こえなくなった。

ここでAはハッと正気に戻った。
周りを見渡すと、来た事も無い山奥の道をただ一人でいる。
光といえば、自分の懐中電灯の灯りだけだ。
突如猛烈な恐怖に襲われたAは一目散に家へと走り帰った。
Aを探す家族の人に出会い、安全を感じたのは夜中の0:00ちょっと前だった。

後に太夫(いざなぎ流の祭司)がAの家族に言ったことには、その6人は「7人ミサキ」に引っ張られた者達で、Aを7人目として迎えに来たのだという。
そして0:00までに帰れなかったら、死んでいただろうと言った。
しかし、Aのおばあさんが毎日熱心に神棚を拝んでいたので、そのおかげで神様が「虫」を使って助けてくれたのだと。

確かに私(とA)の住む地域では、昔男に捨てられた女が身投げして「7人ミサキ」となったと言われる所がある。
身投げ後、立て続けに男ばかりが死んだので(転落して死ぬ・酔って眠って凍死 等)太夫に払ってもらったのだが、「強すぎて私の力では落とせない」とサジを投げてしまっていた所だ。

198: 名無しさん@おーぷん 2015/05/04(月)12:16:06 ID:H1C
3/3
しかしその女性が身を投げたのは昔の事だし、かなりの人が死んだとの事なので私達は「7人死んでるだろう」とすっかり安心してそこで泳いだりしていた。
結局、「何故『A』を迎えに来たのか」という事は判らずじまいであった。
Aはその後怪奇現象にあうことも無く現在に至っているが、当時の私はいつか自分の所に迎えに来るのでは・・・と思うと非常な恐怖を感じていたものだった。
以上で話終わりです。

199: 名無しさん@おーぷん 2015/05/04(月)12:17:14 ID:H1C
1/2
去年の話、俺ちょっと長い休みがとれて山にこもってたんだよね。一週間くらい。

なんと二日目にして飽きたんだよ。三日目とかやることなくて全裸で沢で水遊びしてたんだ。
そこ、かなり山奥だったんだけど、上流から紙が流れてきたの。
取ろうとしたら流されちゃったんだけど、上流に誰かいるってことだろ。
こんな場所で何してんだろなと気になって上流へ向かったんだ。ズボンははいたよ。

まあ、人の痕跡があるある。火を焚いたあとやら折れた枝やら。
痕跡たどってたら急に傾斜しておち窪んだようなとこに怪しいおっさんとオバサン見つけた。
それで繁みから観察してたんよ。二人で必死に穴掘ってるの。
オバサンはなんか数珠みたいの取り出してじゃらじゃらはじめて、オッサンは穴の周りにロープはって米粒みたいの撒いてる。
ただの変質者かと思ったんだけどオバサンの横に毛布にくるまった何かから子供の手みたいのが見えるの。

200: 名無しさん@おーぷん 2015/05/04(月)12:17:44 ID:H1C
2/2
俺勇気だして声かけたのよ。
「あなた方何してるんですか?」って
向こうは驚いたらしく大声で悲鳴あげるから、俺も思わず叫び声あげたよ。
冷静になってもう一回何してるの?ってきいた。
「何んでもないです」
「なんでもないって、それ子供の手でてますよ?」
「これは人形ですから」
そういっておばさん毛布を捲った。
確かに人形だったよ。精巧にできた木彫りの人形。
まん丸な身体から手と足だけぴょんと生えたような、顔は人間とは言えない感じ。
なんだ人形か、って納得できる分けないけど人形埋めるな!とも言えないし、すんませんって戻った。
帰り際にババアがニヤニヤしながら愚かなドイドイ言ってくるしオッサンもドヤ顔で腹立ったわ。

あまりに腹立ったから翌日そこに行って埋めてたやつ掘り返してやった。
人形埋まってるかと思ったら俺のTシャツ埋まってた。
うわっ、これ絶対呪われたなと思いつつ抗う術もなく、ババアが残してったゴミを代わりに埋めて帰ってきたw
山の中にいるやつには関わらないほうがいいぞ。

202: 名無しさん@おーぷん 2015/05/04(月)19:10:53 ID:H1C
1/3
2008年の8月の終わり頃、一週間ほど夏休みが取れたので兵庫県の実家に帰省しました。

ある日、叔父(父の弟)に頼まれた簡単な仕事の手伝いを終え、二人車で帰路につきました。
時刻は夕方で、全開にした窓からの風はまだまだ熱気を孕んだものでしたが、
しかしそれは夏の終わりを感じさせるもので、
なんだか切ない気持ちになったのを覚えています。
実家付近の川原にさしかかると、ふと叔父が「寄ってみるか?」と言いました。
実家から車で10分くらいの川原でしたが、最後に来たのは小学生の頃です。
汗と埃を洗い落としたかったのと、
懐かしさとで二つ返事で賛成しました。
その川は水量も少なく、またかつて名水百選にも選ばれた
川の傍流にあたるためその透明度は言うに及ばず、
つかの間休憩するにはうってつけの川原でした。

小学生の頃、自由研究で川の水位を測るための目印とした
岩も残っていて、ずいぶんと感慨深いものを覚えました。

203: 名無しさん@おーぷん 2015/05/04(月)19:11:36 ID:H1C
2/3
さて、水で顔を洗い、‘石切り’などしていると、叔父が言いました。「誰か来るぞ」と。
叔父の言う方を見やると、確かに対面の岸に手を振る人影が見えます。
人影までそう遠くはないのですが、
靄(もや)のような霧がかかり、影のようにしか見えません。
しかし手を振る人影は、どうやら小舟に乗って
こちらへやって来ているのが分かりました。
人影は二人連れらしく、その内のひとりがこちらに手を振っています。
叔父がその人たちに気付いたときから
こちらに手を振っているため、知り合いか、もしくは何か用があるのかな、と思いました。
誰だろう?と叔父と僕は顔を見合わせました。
叔父も見当がついていないようでしたが、怪訝な顔つきのまま手を振って応えていました。
そろそろ靄を抜けるか、という境まで来て、まだ手を振っているのを見て
改めて誰なのか考えつつ、僕はしゃがみ込んで待っていました。
そしていよいよ完全にその姿を目視出来る距離まで来て、
その二人の、あまりにあまりな正体に、僕と叔父は戦慄しました。

さっきまで手を振って、小舟に乗ってこちらへやって来ていた人影は、
二 体 の 人 形 だったのです。
叔父と二人、女の子みたいに悲鳴をあげながらも、
それから目を離さずにはいられませんでした。

204: 名無しさん@おーぷん 2015/05/04(月)19:12:17 ID:H1C
3/3
まず手を振っていた方は水色の和装で、
少年の人形(一般的な雛人形を一回り大きくして立たせたような感じ)
のようです。顔は元は真っ白だったのでしょうが、
雨風に長い年月さらされたような汚れがあり、唇に剥がれかけた
朱色の紅がひいてありました。あと腰に白い刀を下げていました。
もう一体の方は少女の人形で、髪が長いのと着物が薄い赤色というの以外は
少年の人形と同じで、一見で対になっているのが分かりました。
毬か道具箱か、何かを抱えていたような気がしますが定かではありません。
あと小舟と思っていたのは、長方形の平べったいお盆のようなものでした。
僕が震えながらもその姿から目を離せないでいると、
叔父がこの不気味な人形たちの、更なる異常さに気付いて言いました。
「流れ逆やぞ、これ!」

川は僕たちから見て右上に流れています。つまり人形たちは、
川 の 流 れ に 逆 ら っ て
こちらへやって来たのです!
それに気付いた僕たちはたまらず一目散に車に飛び乗り、川原を後にしました。
僕が恐る恐るサイドミラーで確認すると、
二体の人形は本来流されるべき方向へ、流れに乗ってゆっくりと遠ざかっていきました。
車中、叔父とあの人形が手を振っていたのは
思い違いではないという事を確認しあい、急いで家へと戻りました。
あれから不思議とあの人形たちは夢にも出てきませんが、
あの一件以後、川には近づけなくなりました。

205: 名無しさん@おーぷん 2015/05/04(月)22:14:09 ID:H1C
1/1
夜中、近くのコンビニへ徒歩でコーヒーを買いに向かった。
買い物を終え、コンビニを後にした。
その後家について玄関のドアを閉めようとしたら、ドアの隙間から、ダッシュでこちらに向かってくる女が目についた、最初は知り合いかと思ったのだが…。
よくよくみると、全身骨折してそうな動きをしていた。見開いた目。うめき声。髪の長い女がとんでもないスピードで向かってくる。
急いで閉めようとするが、隙間に手が入ってきやがった。
あの目で、あの声で、ドアを開けようとしてくる。死に物狂いでドアを閉めようと力を込めた。
鍵をかけ、チェーンもかけ、崩れ落ちそうな足腰でなんとか部屋に戻った。
その部屋のドアを閉める時にまたもあの女がいたらと考えてしまうほどビビっていた。
その後、すぐ布団に潜り少しの物音にもびくびくしながら、長い夜を過ごした。
そして、そのまま朝を迎えた。
引っ越しまで考えるほどこわい出来事だった。

233: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)06:30:52 ID:tOd
>>206
池袋駅徒歩5万で笑ってしまった
遠いww

215: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)02:00:45 ID:fSX
http://i.imgur.com/58XyiSU.jpgno title

笑顔の幽霊の写真

226: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)05:08:52 ID:USy
1/1
半年ほど前のことです。

その日私は友達の家に遊びに行ってました。
夜の10時過ぎまで他愛のない話をしていましたが、ふと外に人の気配を
感じ、窓の外を見ると(その友達の部屋は2階です)、毛布に包まれた
赤ん坊を抱いた女が外を歩いていました。
時折その赤ん坊に話しかけている様子が、薄暗い外灯の下から
ぼんやりと見えました。
こんな時間に?と一瞬怪訝に思いましたが、赤ん坊が夜泣きでも
しているから散歩してあやしているのかなと、
納得し、すぐに忘れてしまいました。
それからまたしばらく話し、その友達の家を出ました。
薄暗い裏路地を歩きながら、家に向かっていました。
時計を見ると、ちょうど午前零時を回ったところです。
ふと、前方の暗闇に目を凝らすと、さっきの母親が歩いてきました。
こんな時間までたいへんだな、と思いながら通り過ぎる時に何気なく
母親が抱いていた赤ん坊を眺めました。
母親が抱いていたのは赤ん坊ではなく、ボロボロになった
赤ん坊の人形でした。

227: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)05:14:02 ID:USy
冤罪といえばコレ↓

463: 本当にあった怖い名無し 2009/01/02 22:11:45 ID:PfavOF4n0
飯島愛さんの死で話題が盛り上がっている所申し訳無いのですが、私が生きてきた中で
最も怖かった恐怖体験を聞いてください。もしよかったら今現在も地元に住んでる人が
現われてくれたら、情報をください。

今から10年くらい前の話になります。私は毎朝愛犬を散歩する事が日課で、いつものように
いつもの道を散歩していました。私の散歩コースは学校の正門を通過します。いつものように
その道にさしかかると、不思議な光景を目にしました。

文章力が無いので何と説明したらいいのか分かりませんが、黒い車が学校の正門を正面に、乗り上げる
ように停車しているのです。(丁度学校の正門と車が向かい合うような形で停車。)
私は「???」と思いながらも、車を通過しました。時間にしておそらく6時15分?30の間だと思います。
犬を飼ってる人なら分かると思いますが、犬の散歩の時間は大体安定しているので、その時間に間違いは
ありません。

そしてその道を通過し、いつもの散歩コースを歩いたあと、また先ほどの道を通り、家に帰るのですが、
その時に正門前に「人間の首」が置かれていました。正直な話、本物だとは思いませんでした。おそらく
このレスを読んでいる人は「異常な臭いで分かるはずだろww」と思うかもしれませんが、全く異臭はしません
でした。

最もそれが本物だったと知ったのはその後、警察が情報収集?(専門用語わかりません。)しに来た時でした。
ただしその時の警察の話があまりにもおかしいのです。

続く

228: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)05:14:47 ID:USy
465: 本当にあった怖い名無し 2009/01/02 22:22:46 ID:PfavOF4n0
>>463の続き

警察は確かに言いました。「正門の柱の上に置いてあった首」間違いなくそう言いました。
事件が事件だけに、TVにも散々取り上げられましたが、TV放送でもそう報道されていました。
しかし私が見た時は間違いなく「正門の前」(すなわち道の上もちろん学校の敷地内ではある)で
ある事に間違いはありません。もちろん私はその事を警察に告げました。

例えばそれが、私だけが見た現象ならば私の「幻覚」にすぎないかもしれません。しかしどうやら
幻覚ではないようです。なぜなら早朝あの通りをジョギングしている近所のおじさんも正門前に置かれている
事を目撃していたからです。しかしこのおじさんと、私の意見は少しずれています。

おじさんは「首が正門の方を向いていた。(つまり道に背を向けていた)」と言います。何度も確認したから
間違いないそうです。おじさんも「本物の首」とは思わなかったらしいです。時間帯は5時10分だったらしいです。
学校の時計でいつもここを通る時時間を確認するらしく間違いは無いと言います。

しかし私が見た時は、間違いなく正門に背を向けていた。(道を正面から見ていた状態)だったのです。だからこそ
「タチの悪い悪戯だな。」と思えた訳です。

続く

229: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)05:15:23 ID:USy
469: 本当にあった怖い名無し 2009/01/02 22:30:41 ID:PfavOF4n0
>>465の続き(464は別人です!!間違えないで!!)

犯人が見つかるまで、地元でも(おそらく日本中で)犯人探しに近い情報のやりとり
が行われました。その結果、私が見た黒い車を「トラックの運転手も目撃」している事が
分かりました。問題なのはその時間です。私が黒い車が正門に乗り上げるように停車している
のを目撃したのは6時15分?30分の間と言いましたが、彼は4時50分頃目撃したそうです。
それだけではありません。この黒い車は新聞を見てしりましたが、散歩中のお婆さんなどにも
同様に正門前で停車している所を目撃されています。時間帯はまちまちのようです。
更に新聞や、近所の人の話によれば、どうやら犯人は「学校近くに潜み、何度が首の位置を変えていたらしい」
ようです。TVでも似たような報道を確かにしていました。

230: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)05:16:08 ID:USy
470: 本当にあった怖い名無し 2009/01/02 22:37:47 ID:PfavOF4n0
私はそこまで丹念に見たわけでは無いので気づきませんでしたが、少ないものの、
血痕があったらしく、それも「首を移動していた事」を売らずけているそうです。
一部ではこんな報道もありました。「正門の柱の上に置くのはかなり背が高くなくては
不可能で・・・・仮に台等を用いたとしてもかなりの大男が犯人だと思われる。」

地元ではこの「黒い車」の男の話で持ちきりでした。私地震目撃した訳ではありませんが、
この「黒い車」と同様と思われる車は被害者J君が行方不明になる当日も公園前(J君が行方不明
になったと思われる公園の前)に駐車されていた事が確認されていたようです。

おそらくこの時点では日本中が「黒い車」の男に注目していたと思います。

続く

231: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)05:17:04 ID:USy
482: 本当にあった怖い名無し 2009/01/02 23:03:35 ID:PfavOF4n0
>>470の続き

いざ犯人が捕まってみれば中学生ではありませんか!!あの時の「????」と
いう気持ちは今も忘れないほど衝撃的でした。地元では「警察本当かよ!?」的な
話題で持ち切りでした。私達地元住民が「????」と思うのは何も「黒い車」だけでは
無いんです。

J君が行方不明になった後、警察が公開捜査に踏み切りました。この時、地元住民も協力を
しています。相当な人員だったと思います。周囲を見渡せば警察だらけです。警察が視界に入らない
事などありませんでした。私達地元住人がまず一番に探したのは「タンク山」です。あのあたりで
人間を隠せそうな所と言ったらタンク山くらいしか無いはずです。だれもがこのタンク山を見て周りました。

公開捜査では誰もタンク山で遺体の「胴体部分」があった事など目撃できませんでした。ちなみに警察は警察犬
を導入して探していました。公開捜査を止めた翌日にその「タンク山」で胴体が目撃されたのです。
確か私が見た新聞ではこんな見出しだったと思います。「遺体の服を着せかえる??」

そうです。この前夜は雨が降っていました。新聞によれば衣服に乱れが無い事、土が付着していない事、濡れていない
事から、「別の場所で殺害し、公開捜査が終わった翌日に胴体をタンク山に捨てた。」と警察は考えているようだ。
みたいな事が書かれていました。

しかしいざ犯人が捕まってみれば、「タンク山で殺害し、タンク山で首を切断、その後タンク山アンテナ基地内に胴体
部分を移した。」ようです。

続く

232: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)05:18:35 ID:USy
486: 本当にあった怖い名無し 2009/01/02 23:16:14 ID:PfavOF4n0
>>482の続き

タンク山アンテナ基地内と言うと、文字だけみれば発見にくく見えるかもしれませんが、金網張りに
なっているだけです。外からみてすぐに分かるんです。タンク山は歩道のような物があって、そこを辿る
だけで、「アンテナ基地を正面から捉える視点になるんです。」したがってそこに本当に遺体があったなら
地元住人が見逃すはずがありません。ましてや警察犬がみのがすでしょうか?
おそらくググれば分かると思いますが、この時新聞ではこうも書かれていました。
「用意周到な犯人が珍しく焦りを見せていた。靴の片方が脱げ落ちており、片足がアンテナ基地内からはみ出していた。」

この状態で死体を見つけられない事なんてありえるのでしょうか?さらにこれもググってもらえれば
分かると思いますが、少年AがJ君の首を切断した日は「日曜日、しかも公開捜査中の真昼間」です。
このタンク山は散歩コースに使っている人も多いです。そこでどうやって首の切断に成功したというのか・・・・・・。

少年Aが真犯人だとして、首の切断、移動はうまくやってのけたとして、胴体部分をどうやって誰にも
みつからずに移動したのでしょうか?胴体が公開捜査で見つからなかった事からも、後からそこに置いたのは
ほとんど明らかです。

私はこの事件が一番怖いです。日本警察の怖さを知りました。ちなみにこの事件を担当した兵庫県警は「グリコ
森永事件」と、もうひとつ過去にあった大事件を、解決できていません。その後にまた大事件が起こってしまった
だけに・・・・・・・・・・・・・。

234: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)06:37:28 ID:fZX
ねれなくなっちゃったじゃん…
>>1

235: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)10:05:56 ID:USy
1/1
ふっと思い出したんだけど、去年の夏だったかな。
弟がさ、出掛けていく時たまに私の悪口を言ってから出ていくことがある。
「デブ」とか「ブタ」とか。保身のために言っとくけど、私はそこまで太ってないです、はい。
で、悪口を言ったあと弟は全力で外に逃げる。
その時私に余裕があれば「待~ち~や~が~れ~」と言いながら追い掛ける。
…というような遊び(?)をたまにやっていた。

ある日、弟が玄関で「ブタめww自宅の警備でもしてるがいい」とかぬかすので私は靴も履かず外へ飛び出した。
勢いよく飛び出したはいいが地面は熱いし弟は既に10m先のあたりで自転車に乗ってるし、何より家の窓は開けたままだ。
自宅を警備するのが私の役目だからその日は追い掛けるのを諦め家に入った。

夕方。弟がいい笑顔で帰ってくる。で、こう言ってきた。
弟「姉ちゃん本気出しすぎでしょwww」
ん?と思った私はすかさず反論。
私「何言ってんの、家から出ただけじゃん。私の本気あんなもんじゃないぞ??」
弟「貴様こそ何を言っている。神社のあたりまで追い掛けてきたじゃないか」
私「…???」
弟が言うに、家の近所にある神社のあたりまでの150m程を私が「待てー」と言いながら追い掛けてきたらしいのだ。
必死に逃げたから顔は見てないらしいが。
弟「あの足音は裸足でしょ?いつまでもこんな遊びに本気になってるから彼氏できねぇんだよブハァ」
とりあえず私の彼氏は液晶にいるからと言いながらくすぐりまくっておいたが。

弟は一体何に追い掛けられていたのだろうか、だが怖がらせてはいけないと黙っておくことにした。

236: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)11:24:19 ID:USy
ある日AさんがBさんの家で飲み会をし帰りがすっかり遅くなってしまいました
夜道を歩いていると向こうから何やら行列がみえます
その行列の人たちは喪服を着ており葬式だということが分かりました
はて…?この近所で誰か亡くなったのかな?とAさんは行列の一人にきいてみました
「これは誰の葬式ですか?」
というとその人はこうつぶやきました
「その先の家のAさんのです」
なんと自分の葬式だというのだ
驚いたAさんは振り向くとそこには葬式の行列はありませんでした
怖くなったAさんは駆け足で家に帰りました
しかし家に帰っても奥さんや子供がいないのです
途方に暮れたAさんは仕方なく、さっきまで一緒に飲んでいたBさんの家まで戻ることにしました
Bさんの家に着くとAさんはBさんにこの奇妙な出来事を伝えました
するとBさんは
「お前、飲みすぎなんだよ今お前の家に電話するから」
とBさんはAさんの家に電話しました
すると普通に電話から奥さんの声が聞こえました
「ほらな?普通に家にいるだろ?」
そういうとBさんはAさんを連れそいAさんの家まで行きました
そしたら今度はAさんの家族はいました
Aさんもこれは夢でもみたのだと思いました
しかしそれから数日後Aさんは交通事故で亡くなりました
葬式をしている最中Bさんは数日前Aさんが行っていた奇妙な出来事を思い出していました
BさんはAさんは自分の死を予言していたのではないか?と
やがて葬式も終わり参列し棺を霊柩車に運んでいるときでした
Bさんの後ろでこんな会話が聞こえました
「これは誰の葬式ですか?」
「その先の家のAさんのです」
Bさんはハッとしました
今の声は間違いなくAさんの声でした
Bさんは後ろで会話してた人にこう言いました
「今喋ってた人はどこに行きました?」
するとその人は
「ええっとその先のAさんの家に走って行きましたよ
でも妙だな?その人何というか黒いもの覆いかぶさった感じで顔が良く見えてなかったんですよ」
といいました
BさんはAさんの家のほうへ向かいましたが、そこには誰もいませんでした
「Aがみた参列というのはこれのことだったのか……」

237: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)11:51:54 ID:USy
友人の話。
数人で集まった酒の席で、ふと怪談の話題になった。
その中の一人が、「心霊かはわからないんだけどさ」と前置きして話してくれた。
仕事の帰り、彼は駅から下りてアパートまでの道のりを、運動不足解消のためいつも歩くという。
彼の自宅の近くには市でも有数の自然公園があり、その広大な敷地に面する道路は長い直線で、曲がりくねることなく50m先まで見通せるらしい。
街灯はぽつりぽつりとしかなく、民家も無いため明かりはほぼない。さらに敷地からはみ出した森の一部が月明かりを遮るためいっそう闇は濃い。
そんな道をとぼりとぼりと歩いていると、数十メートルほど先に、こちらに向かって歩く人影が見えた。
明かりの無い暗い道だし、さらに彼から距離が離れているため影の輪郭しかわからないが、直感で子供だと思ったという。
異様に背丈が小さいのだ。

五歳児ほどかとあたりをつけたところで、声をかけた方がいいのか迷ったという。
こんな時間にあんな小さな子供が出歩くのは尋常ではない。
しかし声をかけたところで自分が不審者だと間違われたら大事だ。
そう悶々としているうちに人影との距離は近づく。
ある程度まで近づいたところで、彼はくるりと踵を返し、来た道を引き返したという。
私がどうしてだと問うと、彼は苦々しい顔でこう答えた。
「だってさ、それ子供じゃなくって、四つんばいで歩く女だったんだよ」
しかも俺のことを真っ直ぐ見て、満面の笑みだった。
真っ暗な道でも、その表情だけは何故からんらんとはっきり見えたという。
殆ど駆けるようにその道を抜け、駅まで戻ったところで、彼はタクシーを呼んで帰宅したという。
以降、彼はその道を通るのをやめた。
「家まで遠回りすることになるから、かえって運動不足解消になるからいいけどね」
彼はそう言って酒を煽った。

238: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)12:06:54 ID:USy
自分の夏の思い出ですが・・・
その日も夜遅く、終電が無くなってしまったので一人暮らしの友達の家から自宅へ約20kmの道のりを徒歩で帰路の途中でした
良く遊びに行ってた友人の家が山中にあったため、真っ暗な山道をただひたすら下っていたんですが
歩いている途中、風で木々が擦れる音とは違う、変な音が聞こえてきました・・・。
最初は、狸か小動物でも走ってるもんだと思い、気にはしなかったんですが、だんだん変な音は自分の耳でも聞こえるくらいになっていました。
「あ゛ あ゛ あ゛」
と喉から絞り出しているような音だったので、周りを見回したら、自分の歩いてきた遥か道の向こうに
白いシャツと白いブリーフを履いた白っぽいオジサンが目を血走らせ、口を大きくあけて
「あ゛ あ゛ あ゛あ゛ あ゛ あ゛あ゛ あ゛ あ゛あ゛ あ゛ あ゛」
と叫びながら自分の方向に走ってきたのです。
オジサンを見つけた瞬間に 「これはガチの変質者だ!!ヤバイ!!!」と思い、街灯の少ない暗い山道を全力で走って逃げだしたんですが・・・
後にして思えば、暗い山道で何故あのオジサンだけが白く見えたのか、理解できず怖くなりました。
30分ほど走ると交番が見えたので駆け込み、事情を話して警官が調書をとっていると もう一人の警官から
「本当に、こんな人を見たのか?」
っと何度もしつこく聞かれ、嘘を言ってるような言い方で言われたので、頭に来てどうしてそこまで否定的なのかと聞き返しました・・・すると
警官「4日ぐらい前に、君が言った特徴の男性が、あの山道の奥の方で縊死(いし→首吊り自殺の事)していたんだよね」っと話してくれたその警官は現場に居て遺体を降ろすのを手伝ったとのことでした。
自分…幽霊とか信じてないのですが、あのオジサンは何者だったんでしょうか?、、

239: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)12:15:51 ID:USy
これは私が小学生の時に祖母から聞いた今では考えられない話なんですが。
祖父母は昔、部落長屋に住んでおり家の裏手が線路でした。
ある日、長屋を一軒一軒チャイムする音がし、自分の家まで来たので祖母の祖母?(記憶が曖昧で良く覚えてません)がドアを開けるとそこには警官が立っており、手には髪の毛をつかんだ生首を持ち「この方御存知でないですか?」と聞かれたそうです。
そうです、飛び込み自殺があったのです。
今では絶対考えられないですよね。
本当か嘘の話かは定かではないですが、私が子供の頃に聞いたほんのりと怖い話でした。

240: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)12:22:12 ID:USy
小学三年生のときの話。
一人でペットショップの犬を見てたとき、急に隣にいた知らないおばさんが「このワンちゃん可愛いね、欲しいの?」と話しかけてきたんだ。
とりあえずはい、と返事したらそのおばさんが急に笑い始めてさ。
気味悪いな、と思っていたら今まで見ていた犬が急に痙攣し始めてそのまま店員さんにどこか連れて行かれてしまったんだ
そしたらそのおばさん、急に真顔になって「残念だったね、死んじゃったよ」と言い捨てて店からいなくなった。
今でもペットショップ行くとあのおばさんのこと思い出して気味悪くなる

241: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)18:10:44 ID:USy
以前母から聞いた実話。
母の仕事関係の知り合い(仮にAさんとする)が、友人(Bさんとする)と一緒に呑んでいた時にAさんがこんな事を語っていたそうだ。
「少し前、仕事の帰り、カーナビで自宅まで向かっていたのだが、何故か気が付くと多○川霊園に付いていた。
夜中なのに若い女がいて、気味が悪かったからすぐに逃げた。」と。
それから後日、二人はまた会う約束をしていたのだが、Aさんは店に来ず、Bさんが電話を掛けた所、 「今女といる」と言って電話を切られてしまった。
その翌日、A さんは高速道路を逆走して亡くなっていた。
もちろん、Aさんの車に同乗者はいなかった。

242: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)20:10:26 ID:USy
1/4
今から12年前の実体験カキコしていいかな?
何回かカキコする事になると思うから、適当にスルーして下され。
「あれは忘れもしない・・・」と始まりたいところだが、実際のところ詳しい日にちまではすっかり忘れた。
ただ暑い日だった事は覚えてる。

その頃(12年前な)俺は宅急便の仕事をやめて、長距離専門の運送会社に入社したんだ。
その会社は県内でも有名な程、運チャンに対して待遇のいい会社で有名だったし。高速は乗り放題だし。
そんな会社に入社出来て「ラッキー」とか思ってた。与えられたトラックはちょい古かったけど。

「入社して最初のうちは近距離の仕事を何本かしてもらうよ」との事。
ある日N県に行ってくれと言われたんだよ。ここからが本題。
N県に行く為にG県を走ってた。A市に入ると、右車線工事中の為片側交互通行。
時間帯は比較的早かった気がする。多分23時30分くらい。
結構長い距離の工事らしく、渋滞もそれなりにしてたんだ。
俺はタバコプカプカしながら渋滞にはまってた。
そしたらこう言っちゃ失礼だが「加齢臭」が車内に漂ってきたんだ・・・

俺は「なんだぁ?もしかして俺?」なんて思いながらもまだ停車中。
今度はいきなり耳が遠くなったんだ。
すぐ前でしてるはずの工事の音もそんなに気にならないくらいに。

243: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)20:11:06 ID:USy
2/4
トラックの運転席の後ろには寝台っていう簡易ベッドみたいなもんがあるんだが、ホントに俺の真後ろの寝台からその臭いは漂ってきてた。
しかも息遣いも聞こえる。俺はガクブルどころじゃなかったよ!
しかも、どうやら「ソイツ」は俺の顔を覗こうとしてるらしい。
左肩のほうからどんどん迫ってくるんだ。
俺は「ソイツ」の顔を見たら終わっちまうかも知れないって思った。
フロントガラスが鏡にならないように身を乗り出して、ガラスと俺のおでこがぶつかるくらいの体勢で我慢してた。
それでも「ソイツ」は迫ってくる。
そんな時にやっと前の車が動き出したんだ。
チョーきつい体勢のまま、ひたすら我慢した。
周りから見たら、ものすごく変な奴に思われてたかもしれんが、その時の俺はそんな事考える余裕なんてまるで無し。
ひたすらそのまま我慢してた。
耳元に「ソイツ」がきた時、もうダメか・・・ってホントそう思った。
「ソイツ」は耳元で間違いなく2回、ため息をついたよ・・・

渋滞を抜けて、やっとスピード出せる頃には隣のM町に入ってた。
俺は無我夢中でそのキツイ体勢のままひたすら走り続けた。
気がついたら「ソイツ」の気配は無くなってたよ。
N県の現場に着いても興奮と恐怖で一睡も出来なかった。
そのまま朝日を見て、生きてる事を実感してた。
荷卸してた時も、「ソイツ」の事を言いたくてたまらなかったけど、「誰も信じてくれる訳ないやー」って考えてた。

244: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)20:11:51 ID:USy
3/4
ただ荷卸が終わって、会社に戻るには来た道を戻らなければならない。
でも俺はその道を通る事は絶対にしたくなかった。
だから遠回りをしてT市経由で帰ったが、遠回りの為か、会社に着いたのは予定時間より3時間も過ぎてた。
新人だった為か、みんな心配して待っててくれてた。
ホント嬉しかった。
常務からは「どっかで寝ちまったか?」なんて言われ、「えぇ、すみません」とだけ返事したよ。
運転手控え室にも、この日俺の歓迎会を開くために沢山の先輩が集まってくれてた。
みんなに「遅いぞ!」なって冷やかされてるうちに、なぜ遅くなったのか理由を言わなきゃいけない羽目になった。
「いやぁ冗談じゃなくー、A市で恐怖体験しちゃいました!!」って言った瞬間、みんなの手が止まったんだ。
みんな俺に大注目してるし。
なんだろ?
みたいな感じだったよ。

俺はA市で「ソイツ」に会った事、「ソイツ」のおかげで遠回りして帰ってくるのが遅くなった事を話したんだ。
ある先輩が「ちなみにA市のどこら辺?」って聞いてきたから、忘れもしな い、ずぅぅぅぅっと止まってた交差点名と近くに○○電気があった事、全部話したんだ。
みんな硬直してた。
そのうちみんな目を合わせながら「どうしよう?」ってな感じで目で会話してたからさ、「すっごく気になるから教えて下さい!」って言った。

245: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)20:12:16 ID:USy
4/4
教えてくれたよ。
俺がこの会社に入れたのは、一人やめざるを得ない状況に陥ってしまった事。
その状況とは、その交差点で死亡事故を起こしてしまったから。
死亡させてしまった相手方は、老人の男性。
「A市のどこら辺?」って聞いてきた先輩が、事故をおこしたトラックを引きとりに行った際、フロントガラスに多量の毛髪が挟まってた事。
その後、そのトラックを修理して俺が乗っている事。
全部教えてくれたよ・・・

俺は分かったんだ。
「ソイツ」は老人男性で間違いないよ。
その老人は、死亡の直接原因となった俺が乗っているトラックを、あの交差点でずっと待ってたんだ。
やっとそのトラックが来たからいざ乗ってみると、運転しているのは全く別の男(おいら)だった為、悲しみのため息を
ついた事。

やっぱり俺は顔を見られてたんだ・・・
先輩方大勢ついてきてもらい、常務にこの事を報告した。
「そっか・・・・・分かった。」何日後か忘れたが、俺のトラックを目の前にして、神主が一生懸命変なの振り回してた。
俺も一生懸命お願いした。
それから二ヶ月くらい経って、その交差点を通ったけどなんも起きなかった。
事故を起こした先輩(見たことないが)は、それ以来音信が取れないって。
どこでなにしてんだかー。

246: ◆fnkquv7jY2 2015/05/05(火)20:21:36 ID:weG
俺が熱で倒れていた時の話
寝込んでいてとても疲れていたんだが玄関から物音がした
それほど気にしていなかったんだが、数秒後理解した
俺の寝ている部屋に見知らぬ男が立っていた
各統計漫画で見た技を男にかけようとしたがねじ伏せられた
男は俺を気絶させてきた
詳しくは覚えていない
目がさめるとそこは何も変わらぬ自分の部屋だった
怖い夢を見たもんだと思ってスルーしていたんだが
鍵をかけていたはずのドアは開いていた
それを見た瞬間凍りつき10分間ほど恐怖で硬直していた
幽霊にしろ何にしろ結論が出ない現象が一番恐怖となる
俺はそう悟ったんだ

250: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)23:03:48 ID:USy
1/4
今から三年程前、俺があるデパートにテナントとして入ってる焼肉屋で
バイトしている時の話です。

当時、彼女と付き合い始めたばかりだったので、午後10時にバイトが終わるとまかないも食わず、そそくさと帰宅して彼女に会うと言うのが俺の日課。
そんな俺をからかっているのかバイト先の連中は
「残ってれば良いことあるのに」
だとか
「まかないだけが此処の特典じゃない」
なんて言っていたのですが俺はもちろん冗談だと思っていたので特に気にも留めていませんでした。
しかし、連中の言葉には俺の思惑とは全く別の意味があったのです。
俺はすぐに、その言葉の意味を思い知らされる事になりました。

その夜は客がなかなか引かずバイトが終わるのは10時を大幅に過ぎてしまっていたのを覚えています。
俺は「こりゃ今日は彼女に会う元気残らんな」と感じてその夜の約束を次の日にする旨を彼女にメールしていました。
そんな事もあり、珍しく俺はバイトが終わっても店に残る事に。
まかないのチャーハンをかきこみ、烏龍茶を飲みながら談笑している時、ふといつも言われている事を思い出し
「なぁ、まかないの後の良いことって何よ。○ちゃん(バイト先の可愛い子)が何かやらしい事でもしてくれんの?」
と意地悪く聞いてみました。
とたんに、先程まで目の前で大声で笑っていたUが顔色を変え声のトーンを落としました。
「怒るなよ?」
「なにがだよ」
意味も分からず怪訝な顔をしている俺にUは説明を始めました。

251: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)23:04:36 ID:USy
2/4
説明によるとUは店で一番古株の為、最後まで残り鍵を閉め、守衛さんにカード(デパートの中なので店ごとにIDカードのような物がある)を返してから帰ると。
そしてそれを一人でやるのが嫌でみんなを引き止めていると言う事でした。
「???」
ますます不思議そうな顔をする俺にUは言いました。
「でな、なんで一人が嫌なのかって事だよ」
いつになく重い雰囲気で語るUに少し滑稽ささえ感じます。
「要するにさ、、、出るんだよ」
「は?」
「いやだから。幽霊」
俺は完全に担がれたと思い吹き出してしまいました。
「お前、さんざん引っ張って落ちそれかよwww」
馬鹿らしくなったので帰ろうとしたのですが周りで話を聞いていた女の子二人ともう一人の男スタッフに止められてしまいました。
「いや、もう時間的に危ないから」
周りの余りの慌てっぷりに俺も不安になります。
その慌てぶりからとにかく何かあるのだと言うのは理解できました。
とは言うものの朝まで店にいる訳にもいかないので俺たちは帰宅する事にしました。
時間はそろそろ午前1時になろうかと言う頃でした。
もちろんデパートの閉店時間はとっくに過ぎているので外に出るには長く薄暗い従業員用の通路を通り階段を5階ほど降りなければなりません。
一言で『長い』と言っても、通路自体が店の裏側をグルッと回っているので、その長さはかなりの物で外に出るまでに大体10分程は歩かなければなりません。
どうも【出る】と言うのはその通路の何処かだと言う事らしいです。
しかし噂も聞いたことが無いしもちろん見たこともない半信半疑の俺はくっついて歩こうとする女の子に多少興奮したりと冷静ではありました。
あの瞬間までは…

252: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)23:05:19 ID:USy
3/4
一人女の子の肩を抱いてにやけている俺にUは言いました。
「振り向くなよ。何があっても」
正直、「ありがちな脅し文句だな」と感じていました。
が、
その瞬間は突如やってきました。
3分は歩いていたでしょうか。
従業員用のトイレをすぎた辺りで
「おい!」
といきなり呼び止められたのです。
…聞いた事もない男の声で。
余りの急な事にパニくった俺はあろうことかさっき言われていたにも関わらず、振り向いてしまったのです。
トイレのちょうど前辺り。デパートの生鮮食品売場のドロドロに汚れた制服を着て立っている男。
両目が鬱血して腫れ、飛び出しそうな程に目玉を見開いた恐ろしい形相でした。
手には縄跳び用の縄を持っているように見えました。
男はもう一度言います。
「おい………」
低く、くぐもるような声ですが不思議と聞き取りにくいと言う事もなくはっきりと聞こえました。
恐怖で足がすくんでしまい「うぅ」と呻くのが精一杯の俺は隣を歩いていた女の子に引っ張ってもらいやっと外に出る事が出来ました。
外に出るまでの間、目をつぶっていたので様子は分かりませんが、
二階の階段を降りる直前まで、男は耳元で囁く程の声で
「おい……」
と言い続けていました。

253: 名無しさん@おーぷん 2015/05/05(火)23:06:08 ID:USy
4/4
後日聞いたのか、その場で聞いたのかは忘れましたが、そのデパートで昔ひどいイジメがあり従業員トイレで自殺があったとか。
その話が本当かどうかは確認出来ませんでしたが、俺が見たあの男は確かに言っていました。

「おい…自殺しろ」

その後、その焼肉屋は潰れてしまい、その後どうなったかは分かりません。

254: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)01:48:34 ID:Wj0
中学1年の話。

いつも通る通学路は駐禁が多く、その日も駐禁の車が何台かあった。
下校途中その道を歩いてたら後ろから車が。避けようと駐禁の車と車の
間に入った。
そしたらその車が丁度駐禁車ギリギリに、私を出れないように塞ぐ感じで
止まった。
■○■  ■…駐禁車 □←来た車 ○…私
 □   ←こんな感じ(下手でごめん
何だろうと思ってたら中年男が「○○駅を教えてほしいんだけど…」と
言ってきた。
ちょっと遠くて説明しにくいので「その道を曲がれば交番があるので
そこで聞いてください」と言うと予想はしてたけど
「車に乗って案内して欲しい」との事。
怖かったので目線を外して答えてたんだけど、男のほうを見ると
下半身のナニをシコシコしてた。
その横のシート座席にはばら撒かれたやら包丁やらカッターが。
そしてぐちゃぐちゃになった肉の塊。多分スーパーで売ってる
肉だろうけど。
横は壁で男の車と駐禁車で出られない状況。
本当怖くてどうしようどうしよう…と思って超パニックで膝がくがく。
駐禁車はボックス型(?)だったのだけど男の車は乗用車だったので
ボンネット乗り越えて必死で逃げた。
変質者にはよく会うけどこれが一番怖かった。殺されると思った。
臨場感なくてごめん。

255: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)01:59:51 ID:Wj0
1/3
どう書いたものか散々悩んだのだけど、ぶっちゃけちゃう事にしよう、私は父親が苦手だ。
苦手とは言っても嫌いなわけではなく、普通に会話もすれば買い物だって一緒に行く。
誕生日にはプレゼントも贈るし、端から見れば苦手と思ってるようにはとても見えないと思う。
ただ幼少の頃の怖い体験のせいか申し訳ないと思いつつも、未だに苦手意識が拭えない。
今思い返してみてもあれは何だったのか分からないのだけれど、
ほん怖らしい話ではあるのでその原因となった出来事を書かせてもらいます。

小さい頃の私はお父さんっ子で、父親が家に居る時はそりゃもうべたべたと甘えていた。
当時は父親の働く会社の社宅に住んでいて、
間取りはダイニングルーム、寝室兼子供部屋、リビングと縦一列に繋がっており、
リビングから廊下を挟んで父親の書斎、その隣が玄関で、トイレ、風呂という並びだった。
寝る時はダイニングルーム側から父親、母親、私、兄という順で布団を敷いて一緒に寝ていた。
ある日怖い夢を見て夜中に目を覚ましてしまい、
なかなか寝付けずもぞもぞしていたら台所の方に人の気配を感じ、
体を起こして見てみると食卓の椅子にこちらに背を向けるように父親が座っていた。

256: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)02:00:23 ID:Wj0
2/3
その日父は仕事で帰りが遅く、
私と兄は先に寝ていたので、普通に「あ、お父さん帰ってきたんだ」と思った。
嬉しくなって小声で「お父さん」と声をかけたのだけど、振り向いてくれない。
聞こえなかったのかともう一度声を掛けたのだが、背をむけて座ったまま反応が無かった。
無視する様な父親ではないのになんでだろうと不思議に思い、
夜中に目を覚ましてしまった心細さもあって隣で寝ている母を踏まない様に気をつけながら父に近づいた。
その頃の母はいつも父親が帰ってくるまで起きていたので、
もうこの時点でおかしい事に気付いていいものだが、当時の私はまだ幼稚園に入ったばかりだ。
その隣で寝ていた父親も踏まない様にと足元を気にしたところでやっと気付いた。
父親が布団で寝ている。
あれ?じゃあこの人は誰だろうと、もう一度座っている男の人を見た。
さっきまで父親と思っていた動く様子のないその男性が途端に怖くなった。
泣きそうになるのを必死で我慢しながら母親を起こそうと揺すったのだが起きてくれない。
次に兄を同じように起こそうとしたが駄目だった。
男の人は相変わらず背を向けたまま座っていて、振り向いたらどうしようという恐怖が襲ってきた。

257: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)02:00:45 ID:Wj0
3/3
もうさんざん声を掛けていたので今思い返すと私の行動は矛盾しまくっているのだが、
出来るだけ気付かれない様に気をつけながら寝室からそっと逃げ出し、
リビングでもまだ安心できず、結局逃げ込んだ先は間取りで一番離れていた父親の書斎だ。
そこで男の人が入って来れない様にドアを押さえていたのだが、いつの間にか疲れて眠ってしまったようで、
気が付くと朝になっていて母親に「あんたこんな所で何してるの」と起こされた。
起こされた場所はやはり書斎であれは夢じゃなかったんだと思った恐怖と、
母親が起きてくれた安心感でわんわん泣いてしまった。
夜に見た男の人の話は結局母親には話さなかった。
そのせいで未だに母親には昔こんな事あったよねと当時の事をからかわれてしまうのだが。
その日から私は父親が怖くなってしまい、それまでの様に甘えなくなった。
今では父親は完全なとばっちりで何も悪くないのは分かっているのだけど、
子供の頃の恐怖は大人になってもなかなか拭えないということで…ここでこっそり暴露しておきます。

書き込むにあたりもう一度あの時見た男の人はどんな姿だったのだろうと思い出そうと努力はしたのですが、
当時最初に父親と認識してしまったせいか、どうしても思い出せませんでした。

258: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)02:12:15 ID:Wj0
1/4
俺は新聞の臨時配達員っていうのをしてて結構色々な地域に飛ばされる
当然、大概は何事もないんだが、稀にやっぱり不思議な経験はしたりするよ
久しぶりに不思議なことがあったから聞いておくれ
今回は千葉へ行ったんだが、いつものように依頼を受けて新聞販売店へ向かい、いつものように仕事の段取りを終えた
田舎だと聞いてたから面倒な場所かとも思ったが、配達することになった区域は普通の住宅街で楽な仕事だったよ
専業(正社員)の人達も気さくで遊ぶところがない以外は何も問題がなかった
それで一週間経った位だったかな、配達にも完全に余裕が出てきたところで問題が起こった
問題とはいえ大したことじゃなくてね、新聞屋をしていればよくある問題だ
あるアパートに住んでいるお客様がドアポストから新聞を抜かなくなって、新聞が溜まり始めたんだよ

259: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)02:12:53 ID:Wj0
2/4
俺は三日間、新聞がポストから抜けていなかったところで、その区域を担当している専業の人へ報告をした
こうなると販売店ごと対応に若干の違いはあるけど、今回はまずそのお客様へ電話していたかな
でも、当然と言えば当然だけど、お客様は電話にでなかった
それじゃ次はどうするか、そこの販売店の対応は手紙を入れて、配達は続けることだった
通常通りに配達をして、前日の新聞が抜けていなかったら回収、そして当日の新聞をポストへ
手紙には回収した新聞は当店で保管しているので、必要なら電話してくれればすぐ届けるってね
俺は内心で面倒だとは思ったが、そういう指示が出たなら仕方がない
翌日の配達時に手紙をポストへ入れ、当然のように抜けていない前日の新聞を回収したよ
まあ、そこまではよかったんだが、そのまた翌日の配達時(手紙を入れた翌日)に不思議なことが起こった

260: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)02:13:33 ID:Wj0
3/4
いつものように階段を上がり、例のお客様の部屋のドアを見ると、やっぱり前日の新聞が抜けていない
ほんと面倒だなぁと思いながらドアポストに刺さってる前日の新聞を抜くと、すぐ異変に気が付いた
新聞の丁度半分、ドアポストの中へ入っていた側に沢山の切り込みがあったんだ
説明が難しいんだが、何て言えばいいんだ・・・タコさんウインナーを想像してもらえばいいかな?あれって下半分に切り込みを入れるだろ?
新聞は板状っていう違いはあるが、それと同じでポストに入って外から見えなかった部分に切り込みが沢山入ってたんだよ
俺がそれを見て思ったのは、『この客、新聞取りたくないんじゃねぇの?』だった
よくある話だが、契約してサービス品を貰うだけ貰った挙句、ごねて契約をなかったことにしようとする輩がいる
『このお客様、もとい・・・客は、新聞を意図的に抜かず、更にこんなことをして喚く類の奴なんじゃないか?』
どうしようかとも思ったが、とりあえず下半分が切り刻まれた前日の新聞を回収して、手紙と当日の新聞を入れた
そして、その日の夕刊時、区域担当の専業へ今朝のことを報告すると、こんな答えが返ってきた
そこのお客様は、ずっとうちの新聞を取ってくれている人だし、集金の滞納も一度もない
とりあえず、毎日こっちも電話するから、指示通り回収、配達をし続けてくれってね
まあ、そう言われたら仕方がない、俺は臨時配達員、指示に従うことにしたよ

261: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)02:14:18 ID:Wj0
4/4
それから月末まで十日間くらいか、ずっと回収、配達を続けていたが、やはり前日の新聞は同じように切り刻まれている
本当に大丈夫なのか、もう配達しなくていいんじゃないかと専業へ言おうと思っていたところで事態が動いた
その日の夕刊時、出勤すると区域担当の専業が挨拶をしながら俺のところへ来て、こう言った
『あの新聞抜けてなかった○○さんいたでしょ?亡くなってたみたいだから即止めでよろしくー』
聞けば、なんでも月の初めくらいにはおそらく亡くなっていたとのこと
死因はまだ分からないが、玄関のところへ倒れていたみたいで、心臓の発作か何かじゃないかということらしい
俺も『あぁ、それじゃ新聞抜けるわけないっすよねぇw』とか言ってたところで気が付く
いやいやいや、待てって、死んでたから新聞抜けなかったのはいいとして、新聞が切り刻まれてたのは?
というか、ドア一枚隔てたとこに死体あったのかよと
まあ、多少嫌だとは思ったが、俺に何か害があったわけでもないし、それから一週間くらいで新人の専業が入り、俺は帰ることになった
とりあえず夏じゃなくてほんとに助かったよ

262: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)02:27:27 ID:Wj0
1/2
俺的に今日もの凄く怖かったこと

妹が小学校1年生の甥を連れて来て、両親と一緒に昼飯を食ってた
食後甥は近所に住む同級生の女の子の家に遊びに行くと言う
「仲がいいんだな」と言うと「うん、いっつも一緒」とニコニコして言う

ふと、自分が子供の頃を思い出す
両親が共働きで4歳離れた妹は託児所に預けられ、当時1年生だった俺は帰っても一人きりだった
入学早々、放課後1人きり庭で遊んでいた俺に、通りの向こうから声をかけてきたのがナオミちゃんだった
「同じクラスだよね。何してるの?」
「何もしてない。つまんないから」
「ひとり?」
「うん」
「あたしもひとり。一緒に遊ぼ」
そこから2人で色んな話をした
2人とも親は6時くらいまで帰って来ないこと。家にはいつも誰もいなくてつまらないこと
その日から毎日、2年生の秋にナオミちゃんが引っ越していなくなるまで、いつも一緒に遊んでいた

「そういえば俺もあのくらいの頃、いつもナオミちゃんとばかり遊んでたな」
少し間を置いて母が言う 「誰それ?」
「いや、覚えてない? 小さいときいつも一緒にいたナオミちゃん」
「カオリちゃんじゃなくて?」
「それは3年生のときに引っ越してきたじゃん。っていうか独身のままそこに住んでるし」
母は全く覚えていなかった。父も同じ
「一度二人して迷子になって大騒ぎになったことあったよね?」
2年生の頃、母が帰宅しても俺が家におらず、学校近所駐在所を巻き込んで大騒ぎになった
詳細は覚えていないが当時家から少し離れた松林の中で二人して心細く、
わんわん泣きわめいているところを捜索してくれていた大人の人が見つけてくれた懐中電灯の灯りを鮮明に覚えている

「あれはアンタ1人で迷子になったんでしょ」

263: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)02:29:40 ID:Wj0
2/2
自分の記憶が混乱しているのか?

あのとき怖くて2人で両手を繋いでいたことなど、おぼろげに思い出せる
いつも眠そうなクッキリした二重まぶたや、笑うと見える1本抜けてる歯
母の化粧品で二人して顔に落書きし合って、落ちなくてこっぴどく叱られたこと
庭に大きな穴を掘って遊んだこと
夏休み、ナオミちゃんが泊まりに来て敷き布団を横にして並んで寝たこと
ザリガニ釣りをして俺はビビって触れないのにナオミちゃんは平気で掴んでいたこと
冬に泥だらけの雪でカマクラを作ったけど、小さくて中に入れなかったこと
次々に一緒に過ごした日々が蘇ってくる
ナオミちゃんはいつも訊いてきた 「おもしろい?」
そのときの不安げな眉間に皺を寄せた表情が好きだった

それから家捜しして昔の写真を探した
当時の写真は1人で写っている物か、小さい妹と一緒の写真ばかり
1年から6年時まで毎年撮っていたクラス写真にもナオミちゃんはいない
今でも交流のある同級生に連絡を取ってみても、誰も知らない、覚えていないと言う
もう自分の記憶違いだろうと思ったところで、ダメ元で3年の時引っ越してきた近所のカオリに訊いてみた
「知ってる。よく覚えてる」
「会ったことあったっけ?」
「無いよ。でも最初の頃一緒に遊んでるといつもあたしのことナオミちゃんって言い間違えてたでしょ」

深い混乱に陥る <-今ココ

明日って言うか今日、仕事行けそうにないや・・・

264: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)13:27:07 ID:Wj0
これはずいぶん前に雑誌に出ていた話。
息子は今は学生で零感だが小さい頃は見える人だったそうだ。
息子が四歳のときのこと。
当時の一家は本州のある地方都市にいた。
お盆に帰省して帰ってきたときに、駅で部下の女子社員数人と遭遇したという。
彼女たちはマリンスポーツが大好きで、サイパンでスポーツ三昧の休暇を送ったとはしゃいでいた。
それから数日後にドラマを見ていたら、軍服の人が出てきた場面で、「あ、この服の人いたね」と息子がいった。
「これは昔の話だよ。今はこんな服を来ている人はいないよ」というと、
「見たよ僕。こないだのおねえちゃんたち、この人と同じ服をきたおにいちゃんをおんぶしていたもん」
息子の話によると、彼女たち全員が一人ずつ軍服を着たおにいちゃんをおんぶしていたのだそうだ・・・

265: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)13:32:55 ID:Wj0
1/2
俺が大学2年の頃に実際に体験、、というほどでもないのですが、あった話です。

俺は当時、親元を離れてアパートで一人暮らしをしてたんですが、彼女もいなく、友達も少なかったのでいつも暇を持て余してました。
唯一の娯楽は、近所のレンタルビデオ店で映画やアニメ等のビデオを借りて、自宅でゴロゴロしながら観てたことくらいです。

ある日、いつものようにレンタルビデオ店にいってみると、店の入り口の前にワゴンのような物が置いてあり、上にはビデオが沢山置いてありました。
どうやらワゴンセール中らしい。古びた昔のビデオしか無かったが、全品100円と借りるより安かったので、なんかいいのはないかなーと、ビデオの山を手で探ってた。
すると、あるビデオを見つけた。当時、4年前に公開したばっかの「ホームアローン」。
面白い!と周りが謳っていたが、俺はまだ未観だったので買うことにした。
早速に自宅に帰り、買ってきた「ホームアローン」のビデオパッケージを開けた。
「あれ?」
開けたと同時に違和感を覚えた。
通常、映画のレンタル用ビデオ等は中心のラベルのような物に映画のタイトルや上映時間が書かれているが、
そのビデオにはラベルがあるはずのところに白いテロハンが貼っており、それにはボールペンのようなもので1993年10月21日とだけ書かれていた。
「なんだろ・・・」
と俺は思ったが、前の持ち主が悪戯か、もしくはメモ用に書いただけだろうとそんなに気にはせずビデオをレコーダーに入れて、再生ボタンを押した。

266: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)13:33:38 ID:Wj0
2/2
テレビ画面はザァーーーッと砂嵐になった。
「不良品か、これ」
俺は損した気分でビデオをレコーダーから出そうとした瞬間、テレビ画面が砂嵐から違う風景に変わった。
「海?」
崖から見下ろす海だった。
画質はとても荒く、その上手ブレも酷かったし、男性のブツブツといった呟き声も聞こえた。
「なんだこれ・・」と思いながらも画面をしばらく見てると、画面が急に大きく揺れだした。撮影者が走りだしたのだろうか?
「おいおい・・・これ・・」
と思ったと同時に、画面がなにやらめちゃくちゃな光景になり、ガシャン!という音と共にまた砂嵐に戻った。
「・・・・・」
俺はしばらく固まっていた。画面もずっと砂嵐のままだった。
俺はそのビデオをすぐにビデオ店に返した。わけは話さなかったが・・

後に友人にその話をしてみると、それは自殺の瞬間だったのでは?と
言う事だ。
その後、そのビデオはどうなったかはわからない。

267: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)13:35:33 ID:Wj0
自分に霊感があると自覚した事は無いが、時々妙にひっかかるというか、ほんのり怖い体験をするので吐出させて欲しい。

一年程前、昔家に飾ってあった市松人形の夢を見た。
和室にある押入れの中から一人で這い出し、気付くとガラスケースごと和室の真ん中に鎮座している。
それを見た俺が驚いて家族を呼ぶと、ガラスの向こうで人形が寂しげにぽろぽろと涙を流す。
そんな、起きても鳥肌を立てたままでいるような夢を見たものだから、翌朝母親にメールで「市松人形押入れにしまってる?しまってるなら出した方が良い気がする」なんて言ってみた。
返信はというとすぐに返って来て、細部はうろ覚えだが「きもちわるい事言わんとって!お父さんも同じ事言ってたから人形出したよ」といった内容だった。
親父も同じような夢を見たんだろうか?なんか怖いな、と思いつつも、その日から市松人形の夢を見る事なんてなくなったので昨日まですっかりその事は忘れていた。

そして昨日の事何だが。また市松人形の夢を見た。
今度は怒っていた。表情は変わらないが、ガラスケースが割れるんじゃないかと思う程に内側からバン!バン!と叩いていた。
明らかに「出せ!」と訴えている感じだった。
親父がまた同じ夢を見たかは分からないが、そうでなくても何と無く不吉な夢だった。
出していいものなのだろうか。

270: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)16:02:20 ID:Wj0
かなり以前の話だけど
「視える」友人がうちに遊びにきた時
隣の車好きのお兄さんがいつものように車を洗ってた
友人はそれを見るなり真っ青になっていた
部屋に入ってから何があったのか聞いたところ
「あの人の車の左前輪に、血まみれのお婆さんがしがみついてた…」
と答えた
少し離れたところでお婆さんのひき逃げ事故があったけど、まさかな…と思ってたら
数日後、隣のお兄さんはひき逃げで逮捕された
しばらくしてまた友人が遊びにきて空き家になった隣をみて
「お婆さんまだいるよ。痴まみれで玄関前に転がってる。」とだけいった

271: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)16:03:12 ID:Wj0
2才になる子供がなかなかすべり台をすべれなくて(怖がって登らない)
近所の人に少し離れたところの公園のすべり台は小さめだよ、という情報を聞き
子と一緒にその公園まで出かけてすべり台の練習をしていた
気がつくと、公園の向いにあるボロいアパートの2階の窓から
お爺さんがこっちをみていて、子もそれに気づいてバイバイと手を振った
お爺さんも手を振った
しばらくすると子がそっちに走っていこうとしたので急いで捕まえたら
「おじいちゃんがこっちに来いっていってる」と必死で行こうとする
公園の前は結構車の交通量が多い道路だし、そこを通らなきゃアパートにいけないから
とにかく子を捕まえて「危ないから」と説得した
気がつくとお爺さんがいた窓は閉まっていた
数日後、近所の人にその公園にいったおかげで子がすべり台を滑れるようになったと御礼を言い
ついでに、あそこの公園交通量が多くて、とあったことを話すと
その人が嫌な顔して「あのアパート、今誰も入ってませんよ」と言った
「有名なんだけど知らないの?」とPC開いて某事故物件サイトを見せてくれたら
そのアパートの2階で男性のミイラが発見されたことが書いてあった
そのお爺さんがミイラなのかどうかは不明
でも、二度とその公園には行きたくない

272: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)16:08:13 ID:Wj0
1/2
ある日友人が「泊めてくれ」と言ってきた。

一人暮らしなので奴を泊めてやることは時々あったが、この時は明らかに様子がおかしかった。
妙にびくついてるし、顔色もえらく悪い。
風呂上り、ビール片手に話を聞いてみた。

奴曰く、家にいると『目』に見られるのだという。
目って何じゃい?と聞き返す俺に、奴は説明してくれた。
とにかく『目』としか言いようがない。
それはありとあらゆる隙間から自分を見てくる。
本棚の隙間、カーテンの合わせ目、エアコンの吹き出し口、開いたカバンの中、挙句の果てには布団の奥から、など。
人の顔というよりも、暗がりの中に『目』だけがあってまばたきもせずにただじっと、見つめてくる。

どう聞いても幻覚症状です、ありがとうございました。
…こりゃヤバい、と思った。確かにしばらく前、隣の住人がうるせーと愚痴ってたような気はしたが…そこまで参ってたのか。
「疲れてんだ神経科行ってこいゴルァ!」と友人を励ましつつ、その日は寝た。
奴もなかなか寝付けなかったようだったけど、
最終的には良く眠れたみたいだ。

273: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)16:09:17 ID:Wj0
2/2
その後、1週間かそこら奴は外泊を続けたらしい。
流石に俺んちに連泊するのははばかられたのか、他の友達の所とか漫喫とかで過ごしていたようだ。
しかし更にその後、奴は入院することになった。
いわゆる精神系の病院に。
見舞いに行ったが面会も出来ないような状態らしかった。
奴のオカンが泣きながら、それでも「来てくれてありがとう」とお礼を言ってきた。
心が痛むけど奴のことも気になったので、オカンに詳しいことを聞く。
そうなったきっかけこそ判らないが、今息子はノイローゼ状態にある。
手で固く両目を覆って、何も見ようとしない。
一度指の隙間からこっちを見たとき、搾り出すような叫びをあげて
「見てる!!見てる!!暗くないのにいるよお!!」
と泣き出してしまった…

んでこういう話にありがちな陳腐なオチと言われそうだけど、その
少し後になって、奴のアパートの隣室から死体が見つかったそうだ。
聞いたところによると、心筋梗塞の発作を起こして突然死。
一人暮らしのおっさんで身よりもないし、また冬だったので発見が遅くなったらしかった。
死の直前の苦痛は相当のものだったようで、部屋のものは激しく散乱、
押入れのふすまなんかもバタバタ倒れたりしてたらしい。
苦しんだ末か、押入れの奥、隣室側の壁に顔面からのめりこむような変な姿勢で倒れていたということだった。

かっと、両目を見開いたままで。

277: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)18:36:24 ID:Wj0
1/2
もう10年くらい前の事になるから書いてもいいかな。
俺の田舎のじいちゃんち周辺で起きた出来事。
全てじいちゃんから聞いた話。
ある日の夕方、近所のおじさん(Aさん)が庭の手入れをしてると
見慣れぬ男女が家の裏の道を歩いてきた。
歩いてきたと言っても、女は泥酔しているようで
半分男に担がれているような状態。
Aさんは「観光客かな?」くらいの印象だったらしい。
男が近づいてきて、「この辺に○○湖ってありますか?」と聞いてきた。
すぐ近くにあるとAさんは説明し、男はお礼を言うと
女性を半ば引きずりながら湖の方へ歩いて行った。
翌日、湖にある大きな木で女性の首つり遺体が発見された。
警察が、現場の近くである俺のじいちゃんちやAさんちに聞き込みにきた。
女性の写真を見せられ、Aさんはすぐに昨日男に担がれていた女性だと気づいた。
しかし、Aさんは犯人に顔を見られているため、話したら消されると思い言えなかった。
事件は自殺ということで終わった。

278: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)18:37:03 ID:Wj0
2/2
それからというもの、Aさんは自責の念でふさぎ込んでしまっている。
心配に思ったじいちゃんが見舞いに行った所、この話をしてくれたそうだ。
事件が起きてから一ヶ月ほど経ってじいちゃんが知った事実だった。
俺がじいちゃんから聞いたのはそれから更に一年後。
子供心に、自分の大好きな田舎でそんな事件が起きた事が本当にショックだった。
じいちゃんになんで警察に言わないのかと聞いたが、時間が経ってしまっていたし、
自殺として終わったものとされてるからもう無駄だろうと言われた。
身バレしないよう、一部をすり替えたりして書いた。
あの頃俺がネットに書き込みできるほど大人だったら、
ねらーと協力して真実を公表できたりしたのかなあなんて今でも時々考える。

279: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)19:26:49 ID:Wj0
1/3
携帯からなので改行見にくかったらごめんなさい。しかも長文。

この前、同棲している彼氏が飲み会で遅くなるかもと言うので寝ないで待っていました。
しかし深夜2時を過ぎても帰らないし、携帯はどうやら充電切れの様子。
終電までには帰るって言ったくせに…!むかついたので先に寝ることにしました。
布団で目を瞑り「あー、もう少しで寝れそう」って時に玄関の鍵が開く音がしました。
「今頃帰って来やがって!」私はそのまま寝たふりを決め込むことにしました。

電気をつけないまま、ゴソゴソと衣擦れの音がしました。
荒い呼吸からアルコールとタバコの匂いが伝わり、私はますますイライラしました。
彼は酔って帰るといつも体を求めてくるのですが、
今日は絶対断ろうと思っていました。
ギシ、という音とベッドの足元の辺りが沈み、彼が入ってこようとしてるのがわかりました。

281: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)19:27:52 ID:Wj0
2/3
そして彼が私の上によつんばいの形になった時、気付きました。
(この人、誰?)
私の彼氏はアンガールズ並にガリガリです。
その時私に触れていた肌はひんやりとやわらかい贅肉の感触がありました。
恐る恐る目を開けると、見たこともない40前後の太った男が
口にはさみ(テーブルの上に置いてたもの)をくわえて私を睨んでいました。全裸で。
(あ゙ーーーーー!!)
悲鳴を上げようとしたのですが声になりません。
私は必死にもがいてどうにかベッドから転がり落ち
12月の寒い中、部屋着のまま裸足で外に飛びだしました。
アパートの玄関辺りで帰ってきた彼氏(今度は本物)とはちあいました。
パニックで上手く声がでませんでしたがなんとか状況を説明しました。

二人で部屋に戻ると、そこにはもう誰もいませんでした。
フローリングの床が水(?)浸しで、台所の食器に赤っぽい精液の様なものが
ついていました。

282: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)19:28:33 ID:Wj0
3/3
その後はしばらくホテル暮しして、少し離れたアパートに引っ越しました。
それにしても、男がどこから鍵を手に入れたのか今だにわかりません。
(スムーズに開いていたのでピッキングとかではないと思います)
置き鍵とかも一切してないし、彼と私の分しか合い鍵はありません。
新築だったので、私たちの前には誰も住んでいないはずですし…
それからはアパートの大家さんに断って4ヵ月に一回ぐらいで鍵を付け替えています。

まあ、それから彼の早く帰るようになったのでよかったっちゃよかったです。

283: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)20:08:45 ID:Wj0
10年以上も前のことなんだけど、ホテルの清掃のアルバイトしてたんだ。
清掃、っていうか清掃後をチェックする係。
日替わりで2~3フロアあてがわれて、順番に回るんだけど
ある階に、どうしても入れない部屋があって、相方にいつも代わってもらってた。
なんだか寒気がして、ものすごく生臭いんだ。
けど、他の人はなんともないらしく、いつも「はいはい」って流されてた。

先日のこと、近所のリニューアルしたファミレスに行った。
しばらく、っていうか、ずっと閉まってた店。
一歩店の中に入った瞬間に『あの』臭いがしたんだ。
友だちと一緒だったから、我慢してとりあえず案内された席に座ったけど、
「こんなとこで飯食えない」ってぐらい臭くって、寒くって。
友だちには悪い、って思ったんだけど「出ようよ」って言って出た。
おしぼりや水も運ばれて来てたし、友だちは変な顔してたよ。
全力で謝った。 久しぶりに会った友だちだったし。

後日、職場でそのファミレスが話題になって
「よく商売できるよね。人が死んだところで」
店長だか誰だかが、トイレで首吊ったらしい。

あのホテルの部屋もそうだったのかな、って思った。
それと、あの臭いにはもう会いたくないって思った。

284: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)20:47:35 ID:Wj0
1/5
叔母さんが久々に俺の家に遊びに来て、つい先日見たテレビの恐怖特集の話になって、
「そんな幽霊とかいるわけねーじゃん!」みたいな会話をしてた時だった。
その叔母さんが、昔お客さんから聞いた話を教えてくれたんだ。
俺の叔母さんはちっちゃい小料理屋・居酒屋をやってた。
その居酒屋ってのは、郊外の辺鄙な場所にあるもんで、常連さんが多いのは当然なんだ。
たまに新しいお客さんが飲みに来るのは珍しい。
その中に、月に2、3度来るようになったオバサンがいるんだけど、
このオバサンが酒を飲みながら叔母さんに語った話。

オバサンは結婚して20年くらいになる亭主がいたんだけど、この亭主がえらくダメなヤツだったそうで。
もう子供達は大きくなって、家を出ていたんだけど、
亭主はオバサンに毎日のように、金をせびってフラフラ遊んでばかり。
おかげでオバサンは少なくはない借金を抱えていたそうだよ。

285: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)20:48:27 ID:Wj0
2/5
さらに亭主は精神病の気もあって、たまに昂ぶって暴れたりすることもしばしば。
亭主は、借金の話になるともう手がつけられなかったそうだ。
でもそんなことがあったかと思えば、死人のように暗い顔をして、部屋にこもっていたりもする。
このオバサンは毎日、パートから疲れて帰ってきては亭主と口論、そんな毎日を送っていた。

さて、そんなある日、いつにも増して激しい口論の末、
亭主はオバサンをしたたかに殴りつけた後、ヒステリーを起こして暗い戸外へ出て行ってしまった。
家の外から、オバサンを罵倒するような大声が遠ざかっていくのが聞こえていた。

またこれだ。
いつになったらこんな生活から開放されるんだろう?
いっそのこと死んでくれれば・・・いや、殺してやろうか・・・?

そんなことを考えながら、オバサンは仏間に行って布団を敷き、もう寝ることにしたんだそう。
仏間には扉のしまった仏壇と、布団が一枚、敷いてあるだけ。
明かりが消され、豆電球の弱々しい光が部屋の中をぼんやりと照らしていた。

286: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)20:50:02 ID:Wj0
3/5
どれくらい経っただろうか。

急に「ドン ドン ドン ドン」大きな音でオバサンは目を覚ました。
こんな時間に誰かがたずねて来たのか?それとも亭主が帰ってきたのか?
そんなことを思いながら上半身を布団の上に起こすと、おかしなことに気付いた。

音は扉の閉まった仏壇からしている。
「ドン ドン ドンドンドンドンドン」どんどん音は大きくなってくる。
何かが仏壇の中から、観音開きの扉を叩いている。
オバサンはあまりのことに動けなくなって、じっと仏壇の扉を見つめている。

「ドンドンドンドンドンドンドン!」もう仏壇全体が揺れるくらいの、凄い力だ。

するとその振動と音がピタッと止んだ。

287: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)20:51:12 ID:Wj0
4/5
静寂の中で、仏壇を見つめているオバサンはあることに気付いた。

閉まっていた仏壇の扉が、3、4センチ程、僅かに開いている。

そしてその隙間の暗闇から、目玉が二つ縦に並んで、こっちを睨んでいるのがうっすらと見えた。

オバサンが「ウワッ!!」と叫ぶと、その目玉はふっと消えた。
明かりをつけると、仏壇はズレたままだし、扉も開いたままだ。
怖くてしょうがないオバサンは、家中の電灯をつけて、居間で朝が来るのを待ったんだって。

翌日の正午近く、オバサンの家に近所の人と、警察が尋ねてきた。
なんと亭主が、家から数分の雑木林で首を吊っているのが見つかったらしい。
どうやら死んだのは昨日の深夜。オバサンが、仏壇の異変を目の当たりにしたその時刻だ。

288: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)20:52:07 ID:Wj0
5/5
借金を苦にしての自殺とされ、その後は事後処理にもう大騒ぎだったんだけど、
オバサンは昨夜の体験を誰にも話さなかった。
亭主が死んで数年たって、ようやくこの奇妙な体験を人に話すようになったそうだ。

「人が死んで喜んではいけないとは思うけど、死んでくれて、本当によかったよ。」
オバサンは、ママである叔母さんにこう語った。

あの日、仏壇から覗いていた目は亭主のものだったんだろうか?
この話を聞いた自分はそう思ったんだけど・・・そんなことよりもだ。

そんなことよりも、「そんなこともあるんだねぇ」で簡単に済ませちゃう叔母さんに、
どんな怪談よりも、そういう霊的なサムシングの存在を信じさせる説得力を感じた。

289: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)21:00:58 ID:Wj0
私が小学生のとき父方の祖母が亡くなって、お葬式をした時の話なんだけど
ずっと気になってることがあるので投下。


父は次男だけど、長男の叔父は私が生まれる前に物凄い借金を作って
家に大迷惑を掛けたとかで絶縁されてたらしい。
でも、実の母の葬式ということでその時だけ顔を出してた。奥さんも連れてきてた。
私は2人ともその時初めて見たけど、奥さんは普通のおばさんという感じだった。

叔父さんはどよんとした雰囲気でちょっと気持ち悪かった。
で、焼き場に行って骨を焼いて、皆で箸で骨を拾ってくやつあるじゃん?
あれをしてた時、何故かなんとなく叔父さんの方を見たら
叔父さんが祖母の骨を口に入れた瞬間を見てしまった。

しかも人に見られたらマズいという感覚はあったらしく、視線だけで
周りをせわしなく気にしていたので、バッチリ目が合ってしまった。
ボリボリ噛んで飲み込んでた。
ちょっとニヤニヤしてたような気がする。

小学生だったんでもう怖くて怖くて、もちろん親にも言えなくて今に至るんだけど、
亡くなった人(親)の骨を食うって何か意味あるの?
例えば叔父さんは絶縁してるけど、骨を食べることで縁を繋ぐとか…?
今でもずっと気になってるんだけど、誰か心当たり無いですか。

290: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)21:50:38 ID:Wj0
当時は私立中学に行ってて、俺はよく友達のC君の家に泊まりで遊びに行っていて、
人を泊めるのが嫌いなお袋もさすがに悪いからC君を学校の創立記念日にご招待することになった。
当日は15時頃駅まで迎えに行って、家の前に着いた瞬間にC君の顔が浮かない顔になった。
でも気にせずに2人でゲームして遊んでたら、親父が帰ってきて飯を食うことになった。
飯の時も浮かない顔をしてたから、心配になって訪ねると、
「この家の2階に女性がいます。」って言い始めた。
確かにたまに2階に誰もいないのに足音が聞こえたりして、家族みんなで見に行ったり
したこともあったけど、ツーバイフォーの家だから家鳴りがするんだろうって納得してた。
だからみんな笑いながら嘘つけって感じだったんだけど、C君が「この家の誰かが恨まれてる。
絶対によくないことが起こる。」って言い始めてから空気が一変。
親父がキレ始めて、なぜかC君と口論し始めC君は泣き始める始末。
そして、親父が「帰れ!」って言ってC君を帰らせてしまった。
その後は、お袋が「大人げない」と親父にキレ始め、結局それから不仲になり
2年後に両親は離婚しました。
本当に家に幽霊がいたのかはわからないけど、居たとしても怖いし、
居なかったとしたら、嘘で夫婦を離婚させたC君も怖いなーって思います。

291: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)22:23:49 ID:Wj0
小学生の頃、休日は校庭解放に毎回遊びに行っていた。
夏休みも毎日行っていたら、守衛のおじさんと話すようになった。
夏休みのある日おじさんに「さっき屋上にボール乗せちゃった子がいて
ちゃんと屋上の鍵閉めてきたか見てきてくれないか」と頼まれた。
何の疑問も感じずに屋上の鍵が閉まっているのを確認して
さあ戻ろうかと扉に背を向けたら、鍵が閉まって誰もいないはずの
屋上ドアがドンドンドンドン!と外側から叩かれた。
飛び上がるほどびっくりして走って階段下りてたら
おじさんが階段を上がってきたので「鍵閉まってたー」と言いながら
すれ違って校庭に出た。
その時は「誰もいないはずの屋上ドアが外から叩かれた怖いよ」としか思っていなかったが
数年経って友人にこの話をしたら「守衛のオッサンがアンタに何かしようとしているのを
お化けが邪魔してくれたんじゃないか?」と言われた。
思い出してみると、子供だったから何にも思わなかったが
やけにボディタッチの多いオッサンだった。

292: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)22:47:58 ID:Wj0
一時ヒキだった俺を心配して、叔父が仕事を紹介してくれた
父方の田舎の土建関係の仕事で
叔父の家に住んでも良いし、寮に入ってもいいから体一つでこいといわれて
貯金も底をついていた俺はいそいそと言った
肉体労働で大変だったけど、仕事は結構楽しかった

ある日、叔父から「角の井戸を埋めることになったので
その仕事もお前んとこがやるだろうな」といった
角の井戸とは、既に誰も使っておらず、蓋だけしめられている井戸で
どうも先日、親戚宅に遊びにきた子供が行方不明になり
井戸を覗きこんでいて落ちる寸前に発見され、これは危ないということになり埋めることになったらしい

実際、俺のいるグループ(いくつかのグループにわかれている)にその仕事がきて
事前調査の手伝いも俺たちがやった
(井戸とはいっても単に土砂いれて埋めるだけ、とかじゃなく事前調査が必須)
で、その調査のため井戸の中を確認したところ、中から骨がいくつもでてきた
水で晒されているせいか骨は全部白くてきれいで
よくテレビでみる発掘された骨のように茶色がかったりしていなかった
頭蓋骨だけでもいくつも出てきて、現場は大騒ぎ。
すぐ警察に連絡して一時工事は中断。
しばらくして村長とか村のお偉いさんとかもやってきてなにやら話し合いが始まったので俺たちはそのまま帰った
翌日、しばらく別の仕事かな、と思っていたら何の問題もなく作業再開
再開どころか、調査中止でそのまま埋め立てることになった
現地にいってみたら警察もおらず、村長さんと青年団のオッサンが数人いて
俺たちの作業見張りながら、水抜き→埋め立ての作業をやらされた

あれ、多分「なかったこと」にされたんだろうな
海沿いの小さな村だし、人が行方不明になったら多分大騒ぎになるだろうから
遠方から捨てにきたのか、いや、でも、あんな村中の井戸を遠方の人が知ってるわけないよな
じゃあ、一体「いつ」「誰が」遺体を捨てたんだろう?と今も色々考える

293: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)22:54:13 ID:Wj0
1/4
俺は窓を少しだけ開けておくのが好きでね、
寒さが厳しい季節以外はだいたい10センチくらい空けておく。

まあ単純に外の音とか臭いが好きだからなんだけど。

あのときも、いつも通り窓を少しだけ開けてテレビを見てた。
春先だったからときどき生温い風が入ってきた。カーテンがヒラヒラ揺れてね。
午前1時過ぎのこと。どこか遠くで猫が鳴き出した。春の風物詩。
発情期の猫は結構野太い声で鳴く。うなるように、絞り出すように。

当時、俺が住んでたのはワンルームマンションの2階で、
建物の向こうには小さな畑を挟んで深い森が広がっていた。
とは言っても、別に嫌な感じがするような森ではなくてね、
風に吹かれてゆっくりと揺れる木々を見ていると、不思議と心が落ち着いた。

294: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)22:55:38 ID:Wj0
2/4
ふと気が付くと、猫の鳴き声が徐々に近づいてきていた。
よっぽど発情してるのか、かなりドスの利いた、低くて重たい鳴き声だった。
テレビの画面では見たことのない芸人が笑えないコントを続けていた。
まるで取って付けたような客の笑いが空々しく響き渡っていた。少し眠たくなる。

「あ゙あ゙あ゙あ゙ぁぁぅ・・・」
一瞬、身体がビクリと硬直した。猫だ。猫が、窓のすぐ外で、鳴いている。
いや、ちょっと待てよ。このマンションにはベランダがない。
窓の外にはアルミ製の手すりがあるだけだ。おまけにここは2階じゃないか。

「おあ゙あ゙あ゙あ゙ぁぉぉぉ・・・」
いや、これは、猫の声じゃない。人だ。人間の声だ。
そう思った瞬間、全身に鳥肌が立った。あまりの緊張感で身体が動かない。
俺はありったけの勇気を振り絞り、窓のほうに目をやった。誰かが、そこにいる。
カーテンは微動だにしていなかった。
テレビのスピーカーから空虚な笑い声が響いた。部屋の空気がピタリと動きを止めた。

296: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)22:56:31 ID:Wj0
3/4
「あ゙あ゙ぁ・・・」
「誰だ!」
とっさに俺は立ち上がって窓際に走り寄ると、力任せにカーテンを開けた。
目が合った。
窓のすぐ外にいたあいつと、わずか30センチの至近距離で目が合ってしまった。
それは生きた人間の目ではなかった。ライチのようなドロリとした質感をしていた。

「・・・ぃぃぃぁぁあああ」
俺は口を大きく開け、まるで猫のような甲高い声を上げていた。
そのあいだも目を逸らすことができなかった。身体は凍りつき、両手が大きく震えた。
恐いなんてものじゃない。あれは絶対に見てはいけないものだった。

数秒後、俺は腰から砕けるように後ろに倒れた。
硬直した右手で掴んでいたカーテンがバチバチと大きな音を立てて外れた。

297: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)22:57:24 ID:Wj0
4/4
目覚めると朝だった。窓の外には気持ちの良い青空が広がっていた。
俺の右手にはまだカーテンがしっかりと握り締められていて、
一方のカーテンの端がかろうじてカーテンレールに引っかかっていた。

後日談。
大家の話では、その数年前、マンションの前の森で首吊り自殺があったらしい。
首を吊ったのは20代の女性で、失恋を苦にしての自殺だったそうだ。
新聞にも載ったのだという。俺が引っ越してくる直前の出来事だったようだ。

なるほど。世の中いろんなことがある。時には想像を絶する恐怖も。

298: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)23:47:02 ID:Wj0
1/5
俺の親類には怪談好きが多かった。祖母や叔父などは、ねだれば幾つでも話してくれたものだ。
中でも俺のお気に入りだった語り部は、年上の従姉妹だった。
この人が変わり者で、普段は無口だが気が乗れば話し巧みにオカルト色たっぷりの怪談奇談を聞かせてくれた。
静かな口調で語られる怪奇は俺を怖がらせると同時に高揚させ、聞き入りながらそこらの物陰に何か潜んでいるような気がしたものだ。
今から話すのは、どこかからの帰り道、夕暮れの中歩きながら従姉妹が話してくれた奇談のひとつ。

従姉妹は子供の頃、線路沿い並ぶ住宅地の一角に住んでいた。
あたりには所狭しと民家や商店が立ち並び、常に何かしらの騒音がしていた。
がらくたをぶちまけたような場所だが、子供にとっては遊び場に困らないところであったようだ。
従姉妹は毎日あちこちを探索して廻った。
トンネルを見つけたのはそんなある日のことだった。
土手になった線路の斜面に、生い茂る草に隠れるように口を開いた穴。
ひとりで暇を持て余していた従姉妹は早速入ってみた。
トンネル自体は長さ十メートルに満たない、土手の反対側に繋がる小さなものであったらしい。
トンネル内部はコンクリートで造られ、暑い日でも薄暗くひんやりとしていた。
電車が頭上を通過する以外は外の世界から隔絶されたように静かで、従姉妹はそこを気に入り自分だけの秘密の場所にした。

299: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)23:48:31 ID:Wj0
2/5
そのトンネルは通りのすぐ脇にあったにも関わらず、何故だか誰も立ち入らない。
従姉妹がトンネルから外を眺めていても通りを歩く人たちは一度も気づかなかった。
また、そこにいるといつも時間が早く過ぎるようで、日暮れを告げる市役所のチャイムをうっかり聞き逃すことも珍しくなかった。

ある日、トンネルの壁にもたれ掛かりうとうとしていた従姉妹は、どこからか話し声が聞こえるのに気づいた。
身体を起こすと何も聞こえなくなる。
不思議に思いながら、壁に寄りかかると再び声が聞こえた。
壁に耳を当ててみると、先ほどよりはっきり聞き取れるようになった。
それはどうやら二人の男女の会話らしかった。
女が男に早口で、笑いながら話しかけていた。
男も時おり楽しそうな声で応える。
聞き入っているうちに夕方のチャイムがなり、何となく後ろ髪を惹かれる思いでトンネルを後にした。

次の日トンネルに行くと従姉妹はさっそく壁に耳を当ててみた。やはり聞こえる。
昨日と同じ男女の声だ。今日は男が積極的に話し、女が笑い転げている。
すべて聞き取れないのをじれったく思いながら、耳を澄ませた。
それから、従姉妹は毎日そこへ通うようになった。

300: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)23:50:40 ID:Wj0
3/5
壁の向こうから聞こえる男と女は、どうやら恋愛関係にあるようだった。
日を追うごとに、二人の親密さが増していくのが幼い従姉妹にも分かった。
何故土手に空いたトンネルの壁から、見知らぬ男女の会話が聞こえるのか不思議に思うこともあったが、そういう場所なのだろうと子供らしい柔軟さで受け入れていた。

やがて壁の向こうの二人は結婚した。女は仕事を辞め主婦になったようだった。
言い合いをすることもあったが、おしなべて二人は幸せそうだった。他人ごとながら見守ってきた従姉妹はそれを嬉しく感じた。
相変わらず声は少しだけ遠く、言葉の端々に聞き取れない部分はあったが、どう試してもそれだけは改善されなかった。
隣りの部屋にテレビがあり、それを聞いているようなもどかしさに近かった。
壁の向こうの幸せな生活は、しかし長続きしなかった。
女が妊娠し、産みたいという女とまだ子供は欲しくないという男が対立したのだ。
小学生の従姉妹にもその意味は分かり、心苦しく思った。女が、どれほど子供を欲しがっているか知っていたから。

少しずつ二人には暗雲が忍び寄り、やがてそれは加速度を増し生活全体を覆った夏の嵐のように、あっという間に。
従姉妹は二人の関係が元に戻って欲しいと願い耳をそばだて続けたが、聞こえてくるのは言い争いと悲嘆の声ばかりになった。

301: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)23:52:13 ID:Wj0
4/5
ある時、いつものようにトンネルで壁に耳をつけると、女の声だけが聞こえた。
すすり泣くような、高い声で細々と呟く声。それはこんなことを言っていた。
子供のせいで幸せが崩れたこと、仕事を辞め友人が減り空虚な毎日、そして延々男を呪う言葉を。
従姉妹は、薄暗い台所で独りで呪詛を紡ぐ女の姿を想像して寒気を覚えた。
その日を最後に、トンネルには二度と行かなかった。

幾日か過ぎ、時が経つにつれ従姉妹は壁の向こうの声を忘れていった。
しかしある夜、布団でうとうとしていた従姉妹は聞き慣れた声を耳にし飛び起きた。
壁の向こうの声。それが確かに聞こえた。恐る恐る枕に耳をつけると、女のすすり泣きが伝わってきた。
男の罵声も響いてきた。枕から耳を離すとそれは止んだ。
枕が壁の向こうと繋がったのだろうか。従姉妹はその晩中、まんじりともせず仰向けのまま天井を見つめていた。
次の日従姉妹は恐ろしいことに気づいた。枕だけではない。耳に何かを押し当てるだけであの声が聞こえるのだ。例え自分の手であっても。

やがて別の声が混ざり始めるようになった。時には老婆の声が、時には少年の声が口々に喋り喚いた。
そしてそのどれもが陰惨な内容だった。

302: 名無しさん@おーぷん 2015/05/06(水)23:53:12 ID:Wj0
5/5
「それからね、私はなにがあっても耳を塞げなくなったの」そう言って従姉妹は立ち止まった。
もう従姉妹と俺の家の分かれ道まで来ていた。
「今も聞こえるの?」俺は聞いた。
「ずっと聞こえてる。最近では耳を塞がなくても聞こえるようになったよ。だからこうして、たまに誰かに話して聞かせるの。そうしないと頭が声で溢れかえるから」
従姉妹は話し終えると、またねと言って帰っていった。いつの間にか辺りには暗闇が迫っていた。道沿いの家からは夕飯の匂いが漂い始めていた。

303: 名無しさん@おーぷん 2015/05/07(木)00:14:08 ID:aRe
396: kotani 2004/07/31 12:56:00 ID:YN7zjaT5
信じてくれないかもしれないけど、一応書いてみます。
自分でもこの話が、夢か現実かがはっきりわからないのです。
今から10年くらい前の話です。 僕は小学5年生でした。
夏休み、埼玉県で1人暮らしをしているおじいちゃんの家に遊びに行きました。
1週間くらいおじいちゃんの家に泊まりました。
そして、自分の家に帰る日が来ました。
帰り際におじいちゃんが昔使ってた双眼鏡を僕にくれました。
おじいちゃんが家を掃除してたらタンスの奥のほうから出てきたので、今は使わないからって僕にくれたそうです。 僕はそれを家に持ち帰りました。
その双眼鏡はとても遠くのものが見えました。
僕は家のベランダから、双眼鏡を使ってよく空を眺めてました。
青空や雲や月や星を観るのが毎日の週間になっていました。
そして、ある夜、僕はちょっとした好奇心で、双眼鏡で人の家を覗いてみました。
ほとんどの家はカーテンをしめてますが、あるアパートの一室だけカーテンが閉まってない部屋がありました。 閉まってないと言うか、カーテンが無かったようです。
そのアパートの部屋には女の人が一人暮らしをしてるようでした。
僕は、その家を毎日覗くようになりました。 いつも女の人が1人でいます。
その人は20歳くらいで、とてもキレイなひとでした。
僕は、毎晩、双眼鏡でその人の家を覗いてました。
そんな日が3ヶ月くらい続きました。

ある夜、僕はいつもどうり、アパートの女性の部屋を覗いていました。
この日は部屋が暗かったので、まだ女性は帰宅してないようでした。
すると、女性の部屋の電気がつきました。 僕は帰宅したんだと思い、双眼鏡を覗きました。
覗いてみると、女性はいましたが、みたこともない男性の人も一緒にいました。
ぼくは、誰だろうと思いましたが、たいして疑問に思いませんでした。
だけど、男性は1週間に2、3回、女の所に来るようになりました。
男はそのアパートで一晩過ごす日もありました。
なぜだかわかりませんが、僕はだんだんその男に腹が立ってきました。
その男がムカツク存在になってきました。

304: 名無しさん@おーぷん 2015/05/07(木)00:14:53 ID:aRe
397: kotani 2004/07/31 12:57:00 ID:YN7zjaT5
僕はその男を脅かしてやろうと思いました。
「女のアパートに来るな!」と言う意味で警告してやろうと思いました。
そして、考えついたのが、男がいつも乗ってくる車にいたづらしてやろうということでした。
その男は、いつもアパートの隣に建っているマンションの前に車を停めます。

ある日、僕は、そのマンションの8階くらいから男が車で来るのを待ちました。
そして、1時間くらいたったら男がいつもどうり車でやって来ました。
そして、いつもどうりマンションの前に車を停めました。
男は車から降りて、隣のアパートに入っていきました。
その時の時間は、午後4時くらいでした。
まだ空は明るいのに、あまり人がいません。
僕は、今いたづらを実行しなかったら、もうチャンスは無い・・・と思いました。
だけど、いたづらと言っても、何をどうするかまでは考えていませんでした。
その時、目に入ったのが、マンションの廊下に掛かっていた消火器でした。
今、僕はマンションの8階にいます。
そこから、男の車に消火器を落とせば確実に車はダメになると思いました。
だから、僕はさっそく消火器を落とそうとしました。
だけど、少しためらってしまいました。

305: 名無しさん@おーぷん 2015/05/07(木)00:15:44 ID:aRe
398: kotani 2004/07/31 12:57:00 ID:YN7zjaT5
そして、落とそうか迷ってるうちに、小学校低学年くらいの少年が2人、自分の方に向かって歩いてきました。 僕は自分で消火器を落とすのが怖かったので、その少年に落とさせようと思いました。
僕は少年2人をよびました。 少年は僕の所に近づいてきました。
そして僕は「この消火器を下の車に落としてみ! 面白いよ!」と言いました。
だけど、少年2人は少し怖がっていました。
なので僕は、「じゃあ、あの車にあてたら、イイ物あげるよ」と言いました。
すると、その少年は少しためらいながらも消火器を落としてくれました。
落としたのはいいのですが、その消火器は狙いがはずれて、車に当たらないで、マンションの1階で遊んでいた女の子の頭に当たってしまいました。 

僕はその後の記憶がありません。
気付いたら自分の部屋の布団の中で震えていました。
僕は警察に捕まるんだ・・・とずっと思っていましたが、10年たった今も警察は来ていません。

というか、その時の記憶があまりないのです。
だから、僕の夢なのかもしれません。 だけど、おじいちゃんから双眼鏡を貰ったのは確かです。
あれ以来、双眼鏡であのアパートは覗いていません。

マンションから消火器を落としてしまったのは、夢なのかなぁ・・・
マンションから消火器を落として少女が死亡したなんてニュースは聞いたこと無いし・・・


307: 名無しさん@おーぷん 2015/05/07(木)00:46:42 ID:aRe
1/2
婆ちゃんが子供の頃(1930年ごろ)の話。
近所の家に座敷牢があった。座敷牢と言っても床の土がむき出しの掘っ立て小屋に鍵をかけて閉じ込めておくという犬小屋みたいなもん。
入っているのはその家の娘。産まれた時から頭がおかしかったらしい。
婆ちゃんの父(ひいじいちゃん)はあれは妾の子で、その妾が性病持ちだったのであんな子が産まれてしまったと言っていたそうだ。
婆ちゃんの頃には既に30年以上その中に入っていた。
警察は何をしていたのかと婆ちゃんに聞くと婆ちゃんは警察もグルだったと言った。その家は大変な大地主で、地元の議員とも繋がりがあったそうだ。
ぶっちゃけ、その大地主が怖くてみんな見て見ぬふりをしていた。もちろん俺の家も。
ある日、その娘が脱走して村中を走り回った。婆ちゃんは家の中でじっとしていろと言われたけどこっそりと家の窓からその娘を見た。
その娘は走りながら泣いていた。まるで老人のようにしわくちゃの顔だったが、確かに泣いていたそうだ。

308: 名無しさん@おーぷん 2015/05/07(木)00:47:12 ID:aRe
2/2
結局その娘は町まで走っていった。警察も流石にこれは見逃せなかったのかその娘は警察に捕まえられた。
後日、大地主が村中の家を迷惑をかけてすまなかったと言って廻った。娘は精神病院に送りました、どうか内密にしてくださいと。
娘が本当に精神病院に送られたのかはわからない。その大地主も、戦後土地を取り上げられてどこかへ出て行ってしまったそうだ。
婆ちゃんと散歩に行ったら「ほら、あのあたりだよ」とその座敷牢があったところを指さした。郵便局になってた。
そこの郵便局に幽霊が出たりとか事故が起こったりとかそんなことは全然なかったけど、そういう事件が起こった土地なんだなと今でも思う。

309: 名無しさん@おーぷん 2015/05/07(木)12:52:47 ID:aRe
はるか昔、おれが通ってた幼稚園にかわいい女の子がいた。

ある日、その子が昼間ふといなくなってしまった。
先生たちが慌てて探したけれど見つからなかった。
騒ぎになって警察も来たけど見つからなかった。
とうとう迷宮入りになってしまった。

去年の夏、猛暑の真っ盛りに、俺は営業サボって公園をブラついてた。
アスファルトに陽炎がたつほどのクソ暑さだ。
誰もいない公園には原色の花が咲き乱れている。
陽炎のむこうから、幼稚園の制服を着た女の子が、ひとり歩いてきた。

俺を見あげて聞いた。

「○○先生、まだあたしのこと探してる?」

俺は何のことかわからず、

「ごめんね。○○先生って、知らないんだ」

俺がそう言い終わらないうちに、女の子は駈けだして、いなくなってしまった。

○○先生。俺の幼稚園の先生と同じ名前だな。やさしい先生だった。
制服も俺の幼稚園時代のとちょっと似てた。懐かしいもんだ。
良く似た子がクラスにいたな。ミハルちゃん、て言ったっけ。
俺は、ミハルちゃんが行方不明になったままの女の子である事を思い出した。

その年の秋に、幼稚園の解体工事があって、
床下から、子供の肋骨と右足の骨だけが見つかった。

310: 名無しさん@おーぷん 2015/05/07(木)12:54:00 ID:aRe
1/3
去年のちょうど今ぐらいの季節の話。
当時おれは車中泊の旅に凝っていて、知らない街を一人で旅するのが好きだった。

夜の山道をドライブ中、のどが乾いてきたおれは、自販機を探した。
すると、自販機の灯りが見えてきたので、飲み物を購入し、休憩することにした。
田舎にありがちなちょっとした休憩所で、駐車場に小さな公園が併設されている。

公園のベンチに腰掛けて、遠くの夜景を眺めていると、
7、8メートルほど先の外灯の下にジジイがしゃがんでるのに気づいた。
「すいません」突然ジジイが声を上げる。
それほど大きな声ではなかったけれど、静かな夜の田舎だ。声は通る。
周囲に他に人はいない。おれに言っているのだろう。
体調が悪いのかな?救急車呼んでほしいのか?
近づこうとすると、ジジイがおれを見つめてしきりに手招きする。

311: 名無しさん@おーぷん 2015/05/07(木)12:54:29 ID:aRe
2/3
今思うと不気味な光景なのだが、そのときのおれは猛烈に腹が立った。
会社の上司が部下を呼びつけるような、そんな手招きに思えたんだ。
ジジイそれが人にモノを頼む態度かよ!という怒りがわく。
なんだ元気じゃん!という気持ちもあった。

「ちょ!それが人に!ざけんな!」と声にならない声をあげ、
おれはきびすを返して車に戻り、休憩所を去った。
ジジイが何かつぶやいたようだが、小声だったしブチギレてたため何と言ったかはわからない。

その夜は、予定していた道の駅で夜を明かした。
気を取り直して、朝から観光を楽しむつもりだ。
車中泊は時間にしばられない気楽さがたまらない。

さわやかに晴れ渡った朝、観光地へ向かう途中、ゆうべの休憩所が見えてきた。
腹立ちが蘇ってきたものの、一方で万一ジジイが倒れていたら、、、ふと気になった。
おれは、思い切って立ち寄ることにした。

312: 名無しさん@おーぷん 2015/05/07(木)12:54:50 ID:aRe
3/3
ジジイはいなかった。
が、ジジイのいた外灯は、道路の脇に設置されたもので、
おれのいた休憩所との間はぽっかりと谷が口をあけていた。
深さは2メートル近くあり、急傾斜になっている。

その谷間をみた瞬間に背筋が凍った。
明るければ、周囲がよく見えるならば、注意して降りれば降りられるだろう。
だが、夜に知らずに踏み込んだら、途端に転げ落ちてしまう。

もし夕べあのままジジイのほうへ向かったら、ただじゃすまなかったはずだ。
あのジジイが霊的なものだったなのか、それとも生身の人間だったのかはわからない。
だが、とんでもないことを企んでいたのだけは確かだ。

314: 名無しさん@おーぷん 2015/05/07(木)20:46:14 ID:aRe
彼氏と遠距離恋愛中だった時、いつも夜に電話を貰ってた
その日も夜11時過ぎに着信が来た
彼氏の名前が表示されてるのを確認してすぐ通話ボタンを押した
その日は話題があったので早速喋り出したんだけど、彼氏は気乗りしない様子
つまらなそうに「はぁ」と返事するだけ
ちょっとムカついてしまい「どうかした?何で不機嫌そうなの?」と聞いてみた
そしたら「どうかした。何で不機嫌そうなの」と棒読みのおうむ返しが返って来た
何だそれ…と思い更に「私何かした?」と聞いたら「何も」と一言、直後「??!」と呻き声が
驚いて携帯を耳から離して画面を見たら、まだ2~3分しか話してないはずが50分通話してる時間表示になってる
おかしい!と思い画面を見てたら、50分が1分になったり30分になってみたり1秒毎に変わる
携帯を耳に当てると「どうかした。どうかした」と棒読みの声がする
彼氏じゃない…と思ったけど「○君?」と呼びかけてみたら
「どこから かけてるか わかってるの ○○ ○○(私の名前)」
急に声がお爺さんのようになり…ゆっくりはっきり区切りながら相手はそう言った
ざわっ!と悪寒がして電話を切った
切った瞬間メールが来てまた吃驚
彼氏からだった
『電話おかしいよ?現在使われてませんってなる』
私からかけたらちゃんと繋がった。さっきの出来事を話したけど、混線で済まされてしまった
着歴を確認すると、一回目の着信は公衆電話からになってる
かかってきた時は彼氏の名前だったはずなのに
何と無くスクロールしていくと、ポツポツ公衆電話の着歴がある。覚えがない。何なんだ?
混線ってあるのかな。でもはっきり私の名前を呼んでた…
その後はおかしな電話は一切かかってこない。何だったのかな

315: 名無しさん@おーぷん 2015/05/07(木)22:51:23 ID:aRe
昔居酒屋でバイトしてたとき、とろろをよくメニューで使うから
山芋を擦ってタッパに常備してたんだけど、ある日店長が
「これ見てみろ」って擦りたてのそのとろろの入ったタッパを出してきたから見てみたら
長い髪の毛が一杯混じってんのよ
下からすくってもぼろぼろ出てくるし
「うわっ、何すかこれ?」って聞いたら「そらお前、山芋が生えてた場所に人も埋まってたってことやろ!殺人や殺人!」
って言われて、真相は知らないけどちょっと気味が悪かった
もっと怖いのはそのとろろを髪の毛除けて普通に店で使ってた店長

316: 名無しさん@おーぷん 2015/05/07(木)23:15:02 ID:aRe
1/3
昔の話だが聞いてくれ

飲み仲間達と心霊スポットへ行こうと言う話になり
男2人女2人のベタな編成でベタな地元の怪トンネルに行く事になった
トンネルにまつわる噂もよく聞くものでクラクションを鳴らすと霊が出る
手形がべったり車につけられる、そんな都市伝説的なものだったので
たいして期待もせずワイワイと騒ぎながらAの車でトンネルへ向かった・・

一番はりきっていたのはAで昔からの親友でもある
手形がついたらすぐ解るようにと洗車までしてきたオカルト好きだ
B子とC美は飲み友達でとくに霊感もなくノリで参加したようだった
俺は友達とはいえ女の子とはしゃぎながらのドライブに満足していた
軽くビールを飲みながら田舎の山道を走り30分ほどで問題のトンネルに到着

さすがに雰囲気は満点でAがトンネルに入る前に自慢の怖い話をして盛り上げる
クラクションをピーピー鳴らして気合いを入れると徐行しつつトンネルへ進入していった
中は明かりがついてるにもかかわらず妙に薄暗く
全員口数が少なくなってきたところでAが
「よし!ここら辺でクラクションいくか?」と嬉しそうに言う
女の子達は怖いね~と言いつつ嬉しそうだドキドキしながらAを煽る

317: 名無しさん@おーぷん 2015/05/07(木)23:15:47 ID:aRe
2/3
Aは「いくぞ~!」と言うと同時にクラクションを鳴らした。すると
「プヒ~ン」
とありえない程なさけない音がトンネル内を響いた
全員大爆笑で「何この音??ww」「面白すぎww」と雰囲気ぶち壊しで大笑い
ハマッタ俺達はクラクションを連打し337拍子をしてみたりと大爆笑
「プップヒップヒヒーン」と鳴らせば鳴らす程なさけない音が響く
しかし異変はこんな大爆笑の中突然起こった
突然全員が笑うのやめシーンとなった あれ?と思い後部座席の女の子達を見てみると
口をぱくぱくとさせて笑っている。というより顔が笑っている
俺の耳がおかしいと気がつくのに時間はかからなかった
まったくの無音で喋っているつもりだが自分の声すら聞こえない絶対無音
AやB子C美に大声で助けを求めたところ 全員同じ現象が起きたらしく
口をぱくぱくさせながらジェスチャーで耳が聞こえないと訴えてきた
Aがガクガクと振るえながら大急ぎで車を走らせる
俺は絶対無音の中恐ろしくて後ろも振り返れなかった・・
何か見てしまいそうで怖かったからだ
トンネルを抜けても無音は変わらずあ゛ーあ゛ーと騒ぐも何も聞こえない

318: 名無しさん@おーぷん 2015/05/07(木)23:16:43 ID:aRe
3/3
10分程走り山道を抜けたあたりで
「治った?」とB子の声が聞こえ異常な現象が終わったと確認できた
B子とC美は後部座席で怖かったとワンワン泣きじゃくり
情けない事に俺も安心したのかボロボロと涙を流していた
Aはトンネルから出る時点で泣いていたので全員で泣きながらのドライブとなった

やっとコンビニを発見しホットコーヒーを買い落ち着いたところで
全員でさっき起きたことについて口々に語りあった
俺とB子、C美が興奮しながら何も聞こえなくなった事を熱く語っているとAが
「俺お前等おかしくなってすげー怖かった」とまた泣き出した
実は何故かAだけは何事もなく聞こえていたらしく
突然笑っていた俺達が大声で
「あ゛ーあ゛ー」「何コレ?何も聞こえない」「助けて!」
などと言い出し全員狂ったんじゃないかと思い怖かったんだと涙ながらに打ち明けた

その後とくに何事もなく日々を過ごしているが
今でもトンネルを通ると思い出し洒落にならないほど怖いといっている

長文、駄文スマソ

319: 名無しさん@おーぷん 2015/05/07(木)23:35:35 ID:aRe
家族で飲食店経営してた頃の話

常連の芸能人の隠れ家的店ってことで紹介されて以来
本人さんとその連れてくるお友達目当てに地元だけでなくほうぼうからお客さんが来るようになった
ここまでなら美味しい話なんだが
それひっついてるものもよく置いていかれるようになった
俺は不運なことに見聞きが出来てしまう
もっとも100回遭遇してもはっきりとしたのは1回くらい
大抵は姿はぼやけすぎでわからないしはっきりと声が聞えることもない
逆にそのほうが怖いのではっきりとした姿が見えたり
死のうよとかささやいているのを聞いたりすると逆に落ち着いた気分になれてた

その客が入ってきてしみついたくせでいらっしゃーやせーと営業スマイルしたんだが
視界にいれなきゃよかったと後悔した
実態の体から犬やら猫やらイタチやら猿やらの幽体が突き出してるような姿
本人はなんともないみたいで座敷席の衝立の向こうを覗きこんだり
一緒に来た男性とここって芸能人よくくるんだってーみたいにして話してる
けど突き出た動物の顔という顔は右に左に首をふるようなかんじで揺れて
目に入ったもの全部睨みつけてるかんじで
ヴォオオという感じの声ともなんともいえないものがずっと聞こえてた
二階からはうちの犬が怯えきった声でひゃんひゃん鳴く声が響き続けた

そのお客さんのお会計の時
隣の番地の住所が記載された名刺を渡してきて
「うちは躾もやってるんですよ。鳴き癖噛み付き癖等あったらよろしくどうぞー」
いやおまえそのくっついてるやつしつけろよと言いたかったよ
ペットショップなんちゃらと書いてあったので合点がいったかんじ

命を売り買いする商売ってのも業が深いものなんだなあと思って以降ペットを買うっていうのも同じように思えて
うちの犬が死んだら二度とペット飼うものかなんて思ってたんだけど
やつは死後も二ヶ月くらいは生前のようにかーちゃんの後をついてまわって
生前のバカ犬ぷりをそのままに餌のおねだりをしていたよ
それみてると愛してやればいいのかなと思えたので
以来代替わりのたびに例の名刺の店から迎えるようにしてる 合言葉は「売れ残っちゃいそうな子」

320: 名無しさん@おーぷん 2015/05/07(木)23:53:11 ID:aRe
1/2
昨日深夜遅くまで友達の家に入り浸ってた。
で、3時すぎに「そろそろ帰る」と言ってチャリで帰ってきたんだけどそのときの話。
友達は泊まっていきなよと言ってくれたんだけどなんとなく帰りたくなって断った。
(今思えば泊まっておくべきだったorz)
外に出たらかなり寒いのに気づき、早いとこ帰ろうと思ってチャリをとばした。
家への帰り道は、「遠回りだが比較的明るい大きな道」と「近道だが暗い細い道」
の2つがある。
いつもは夜遅くなったら暗い細い道は避けて、遠回りしてでも明るい大きな道を
選んで帰るんだけど、昨日は疲れていたし、寒いしで早く家に帰りたかった。
というわけでついつい近道の方を選んでしまった。

その細い道に入ると約40メートル前方の所に女の人が一人歩いていた。
OLっぽい格好だったので残業かな?と思い、内心「この道にいるのは自分ひとり
じゃない~」とほっとしていた。というかラッキーとさえ思った。

321: 名無しさん@おーぷん 2015/05/07(木)23:53:56 ID:aRe
2/2
人が遠くで歩いているのを見た時、時々その進行方向が分からない事って
ありますよね?その時も、始めは自分が進む方向と同じ様に女の人も歩いているのか
と思っていた。でもよくよくみると顔がこちらを向いているのが分かった
ので、そのうちすれ違うだろうなーと思った。
すれ違ったらその女の人ともお別れか、また1人でこの道怖いな~と
心の中で勝手に残念がっていたのだが、なかなか距離が縮まらない。

変だな。と思った。
あれ?やっぱりこっちに向かって来ているんじゃなく、向こう側に
歩いて行っているのか?顔だと思っていたのは実はベージュのマフ
ラーだったりして・・・いや、でもマフラーなんかしてないか・・・
やっぱこっち向いてるよなぁ・・・
20メートルくらい近づいたときぞっとした。
足は向こう側に歩いて行っているのに、顔はこちらを向いている。
顔は真っ直ぐ前を向いている。
視力が悪くて本当によかった。顔は目・鼻・口が分かる程度で表情など
はっきり見えなかった。
前につんのめるほどブレーキをかけ、方向転換し、来た道をもどり、
大きな道で家に帰った。

当分近道はできそうにない。以上です。

322: 名無しさん@おーぷん 2015/05/07(木)23:58:14 ID:aRe
実体験めいた話をひとつ。

その日、俺は彼女といわゆるフードコート的な場所に来てた。結構混んでたから彼女に食べたいものを伝えて買ってきてもらうことにして、席を取ってたんだ。
でもそこで取引先から電話が入った。
フードコートは結構うるさくて、話がよく聞こえない。
仕方ないから席に荷物を置いて一旦そこを離れた。
話はすぐ終わったんだが、戻ってきたら何故か俺が席に置いた荷物がどかされて、そこに数人の女性が座っている。
席を離れたのは俺が悪かったが、荷物があれば常識で考えて誰かが取ってると解りそうなもんだろう。
ちょっとムカっと来たが、そこは紳士的に
「すいません、そこ俺が場所取ってたんですけど」と穏やかに呼びかけた。

するとその女性が俺の方を向いたので、「そこ荷物置いてましたよね。
ちょっと席を外してたけど俺が取ってた場所なんで」と説明した。
ところが女は俺の目を見たまま無表情で
「じーーーーーーーーーーー」

いやじっと見てるのは言わなくてもわかるよ、っていうか人の話を聞けよ。
元々ちょっと腹が立ってたし、その上相手の態度が失礼だったんで更にムカついて語気を荒げて、
「おい、人の話聞いてんのか」
すると他の女もこちらをじっと見て無表情で
「じーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
なんだこいつら。正直この時点でちょっとビビってた。だって明らかに正常な反応じゃなかったし。
なんというか、俺をからかってるとか無視してるとか、そういうんじゃないんだ。
ちゃんとこちらに反応してるんだけど、言葉が通じないっていうか、人間そっくりだけど人間じゃないものと遭遇しちゃったような感じ。
「じーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

これはヤバい、もう席は諦めよう、と思ってたところに彼女がトレイ持ってこっち来た。
せっかく買ってきてくれたのに席を取られちゃって申し訳ないと思って、俺は状況を説明しはじめた。
「ごめん、俺がちょっと所用で外したばっかりに席を取られちゃって」
すると彼女はまっすぐ俺の顔を見て、
「じーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

そして周囲の人が一斉に、同じ表情で俺を見た。

まあ実は「そういう夢を見た」ってオチなんだけどね、あまりに不気味だったので起きた時は全身鳥肌だった

323: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:10:32 ID:9DK
1/2
祖母が鬼籍に入ったときの話。
虫の知らせがあった。
祖母が夢に出てきて、実家の祖母の部屋で「布団を上げてくれ」と頼まれた。
布団を畳んで押し入れにしまってあげたら、手を取られて「ありがとねぇ」と言われた。

数年前に祖母の寝起きが楽なようにベッドを買ってあげたうえ、現在私は実家を離れ上京している。
祖母の布団を畳んで押し入れにしまうなんてことは久しくやっていなかった。
ただ、昔は毎日のように手伝っていたため、改めてお礼を言われるとこそばゆい気分だった。
目を覚ましたら私は何故かボロボロと泣いていた。
直後、祖母が自宅で息を引き取ったと父から電話があった。
祖母は以前から肺を悪くし入退院を繰り返しており、最期は慣れ親しんだ自宅で良かったと父が言っていた。

葬儀のあと、祖母のアルバムを親族皆で見ている時に、祖母の夢に続きがあった事を唐突に思い出した。
私の手をとったまま切々と祖母が私に語りかけてきた。祖母の手には力が入っていた。

324: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:11:24 ID:9DK
2/2
いいかい、お前が生きて行く中で、死んでしまう程辛いことが3度ある。
でも死なないように気をしっかり持ちなさい。いいかい、3度だよ。
死んでしまっては駄目だよ。私が何とかしてあげたいけど、3度は我慢なさいね。

祖母は泣いていた。私もつられて泣いていたように思う。
どんな事があっても強く生きよう、そう心に誓った。

私はその数ヶ月後、交通事故にあった。
自転車に乗っている時、後ろから車に突っ込まれ、猛スピードで射出された私は肩口から電柱に突っ込んだ。
祖母の言っていた「死んでしまう程辛い事」は比喩表現じゃなく、案外物理的だった。
通りすがりの人が救急車を呼んでくれて、その人にも「気をしっかり持て!」と言われた。

幸運にも後遺症は残らず、保険やらなにやらで口座が逆に潤ったのは良かったが、
あと2回はこんな事があるかと思うと辛過ぎて死にたい。
おわり

325: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:25:04 ID:9DK
1/4
私の一番古い記憶は三歳。
木枯らしの吹く夕方、一人でブランコを漕いでいるところ。
手も足もかじかんで、とても冷たい。でも今帰れば母に叱られる。
祖母に迎えに来て欲しい、ここはいつも来る公園なのだからきっとすぐわかるはず。
そのうち、風に揺られてるのかブランコに揺られてるのかわからなくなる。

私は母に虐待されて育った。
飲み物をこぼした、ちょっと足音をたてて歩いた、声を出して笑った。
そんな理由ですぐ折檻された。
気が済むまで殴られる、安全ピンでお尻を刺される、冬に水風呂に入れられる。
煙草を吸わされ背中を灰皿にされる、食事を抜かれる、家に入れてもらえない。
私に向かって拳を振り上げる母は、喜んでいるように見えた。
父は見て見ぬ振りをした。
失敗して叱られ何度も蹴られる私の横で、テレビを見ながら食事をしてた。
終わると、「お母さんの言うことをちゃんと聞きなさい」と言った。
助けてくれたのは祖母だけだった。折檻の傷の手当てをして、
一緒の布団で眠ってくれた。
私をかばい、代わりに蹴られてしまったことすらある。それを見た時、
恐ろしさに泣いてしまった。
お前のせいで痛い目にあったと叱られるんじゃないかと思った。
それ以上に、もう自分を嫌いになるんじゃないかと思って、恐怖で息が詰まりそうだった。
二人で部屋に戻ると泣きながら祖母の足に湿布を貼り、自分は殴られても
大丈夫だから、いいからと必死に訴えた。何より祖母に嫌われるのが怖かった。
祖母は私を抱きしめて泣いた。そしてそのまま一緒の布団で眠った。

326: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:26:16 ID:9DK
2/4
あれは多分五歳頃。ふと夜中に目を覚ますと、隣で眠ってるはずの祖母がいなかった。
きっとトイレに行ったんだろうと思い、そのまま目を瞑った。
でも、しばらく経っても戻ってこない。
もしや母に何かされたのかと思い、そうっと起き上がり、襖の外の様子を伺った。
何も聞こえない。音をたてないように襖を開け、祖母を探しに出た。
真っ暗な家の中、どこにもぶつからないようにと注意していた。
気づかれればまた殴られる。
トイレにも台所にも、居間にもいなかった。
もしかして自分を置いて出て行ってしまったのだろうかと思い、
居間を通って玄関に靴を見に行こうとした。
庭に面した窓のカーテンが、少し開いている。
外に人が立っているように見えたので、隙間から覗いてみた。

祖母がいた。こちらを向いて、無表情に突っ立っている。
良かった、私を置いて行ったんじゃなかった。安堵で胸が一杯になり、
カーテンを開けようとした。
すぐに思い留まった。何かおかしい、いつもの祖母と何かが違う。
あんな気味の悪い祖母は見たことない。
何がおかしいのかはすぐにわかった。
祖母は犬の首を持っていた。どこから捕まえてきたのだろう、薄い茶色で、
舌がでろりとたれている。
大きさは多分中型くらい、それでも首を切るのは大変だっただろう。
犬の頭も、足元に転がった体も、祖母も、赤く染まっていた。
しばらく突っ立ったままだった祖母はやがてだるそうに犬の胴と頭を持ち、
どこかに行ってしまった。
見てはいけないものを見たんだろう。私は震えながら布団に戻り、
どうか祖母を元に戻して下さいと神様に祈っていた。神様なんていないと
わかっていたけれど。

目が覚めると、祖母は隣で眠っていた。
元に戻っていなかったらどうしようと思い、起こさずにずっと見つめていたら、
目を覚ましてくれた。
「おはよう、おなか空いたかい?」そう言って笑ってくれた祖母は、いつもの祖母だった。
あぁ良かった。安心して、うん、おなかすいた。と返事をした。
祖母から漂う生臭い匂いは、気にしないことにした。

327: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:27:13 ID:9DK
3/4
家の中を、狐や狸や犬のようなものがうろうろしているのが見えるようになった。
父も母も気づいていないようなので、自分にしか見えていないんだろうと思った。
ある日祖母にそのことを言うと、とても嬉しそうな顔をした。
それは何をしてるんだい?と聞かれたので、ありのままを答えた。
父と母にまとわりついていて、それがくっついてると二人ともとても気分が悪そうだと。

夜中に母が叫ぶことが多くなった。昼間も青い顔をしている。
どうやらあまり眠れないらしい。
母の体調が悪くなってから折檻はだいぶ減ったが、いらいらしているのだろう。
体中ライターの炎であぶられ、手のひらに研いだ鉛筆の芯を何本も差されたりした。
その頃から祖母に、玄関から出入りしちゃいけないよと言われた。
理由は問わなかった、大好きな祖母の言いつけだ。
祖母と私は裏の勝手口に靴を置き、そこから家に出入りするようになった。

家の中が生臭くなってきた。特に父と母から強く臭うようだ。
二人とも奇麗好きだったのに、だんだん身なりに構わなくなってきた。
爪が伸びて、中に黒いものが詰まってる。服もなんとなく汚れてる。お箸を使わない。

328: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:28:15 ID:9DK
4/4
父が独り言を言うようになった。
何を言ってるのか聞きたくて、後ろからそっと近づいてみたが、聞き取れない。
父はとても臭い。それは獣の匂いなのか、父の下着に溜まった
排泄物の臭いなのかわからない。
母が金切り声をあげる。空中に向かって包丁を振り回す。
そういえば最近、折檻されていない。もう母には私が見えていないのだろう。

七歳の時、市役所や病院の人が来て、父と母を連れて行った。
祖母は宜しくお願いしますと頭を下げていたが、みんなが帰ると私を振り返って
にっこりした。
私もにっこりした。大好きな祖母と二人だ、これでもう何も怖くない。

十三歳の時に祖母は脳梗塞で倒れ、体が不自由になってしまった。
家の中にいた獣達は、皆祖母にまとわりついていった。
そう告げると祖母はため息をつき、きっと返ってきたんだねぇと呟いた。
それから二年、痴呆でゆっくりと子供に戻りながら、祖母は他界した。
全身に原因不明の湿疹と蕁麻疹が広がり、掻き毟りながら逝ってしまった。
遺体を解剖して、死因は蕁麻疹で喉が腫れた窒息死だったそうだ。
原因不明の湿疹と蕁麻疹は、動物アレルギーからくるものだと言われた。
動物を飼ったことはなかったけれど、わかりましたと返事をした。
私はまだあの家に住んでいる。相変わらず勝手口から出入りしている。
獣達の姿も、獣のようになってしまった祖母の姿も見える。
祖母が何をしたのかは聞かなかったが、きっと私の為を思ってのことだろう。
どのような姿であれ、祖母が側にいてくれる。それだけで嬉しい。

329: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:39:31 ID:9DK
1/6
小学生のとき、友達とよく隣町の山へ登りに行っていた。
少し荒れているハイキングコースだけど、小学生でも2~3時間もあれば頂上付近まで行ける。
いつもは2~3人で朝から登って、途中の川にある少し水を溜めるダムみたいなところで泳いだりして、夕方降りて帰るだけだけど楽しかった。

ある時、別の友達とお弁当を持って遊びに行くことになった。
男6人でいつもと違う道を登っていくと、とうとう道がなくなり山と山の間の斜面の隙間を登っていた。
小学生はなんでも楽しめてしまうから、そんな所でも笑いながら登り続けた。
実際いつも登る道とそんなに離れていないはずだけど、景色は全く違うし、登り辛い所なのでどんどん陽が傾き、その内日が暮れはじめた。
いつも登る面子と違うので慣れていないため、不安になったのかみんな「そろそろ帰ろうぜー」と斜面をズザザザーと転がりながら降り始める。
帰りも適当に山あいの斜面を降っていると、急にうんちがしたくなった。
小学生の間では皆の前でうんちしたいなんて言うと、たちまちウ○コマン呼ばわりされる。自分達もするだろうに、ほんと子供だ。
そんななので皆を先に行かせ、ちょっと隠れた場所を探して野ぐそをしようと考えた。

急斜面ばかりだったけど行きに見なかった道を見つけ、そっちの方でしようと少し歩いた。
すると小屋を発見。
見た目にもかなり古臭く傷んだ小屋でまさに廃屋。
小学生の好奇心とうんちの我慢が限界に来ていたので、この小屋でしちゃおうと入ることにした。
窓のない小屋で、あるのは入り口の扉のみ。
何かの物置なのかなと、ボロいし人も居ないだろうし中でしちゃってもバレないと思って扉を開けようとした。

引き戸には鍵がついていたけど、壊れているのか鍵が開いたままぶら下がっていた。
とにかく入ってうんこをする場所を探す。外にすれば良かったのに何故かこの時は中でしないと!!と思い込んでいた。
小さな小屋だけど、中はなんか間仕切りがされていて更に狭い。
取り敢えず入った右側の突き当たりの壁際に座り込みうんこをし始めた。

330: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:40:40 ID:9DK
2/6
ガタンッ

突然暗くなりパニックになった。
扉を閉められた!?
誰か居る!?ヤベー!!
でもうんこ中で動けない。
うんこし終わるまでに色々考えていた。
あれ?もしかして友達がコッソリついて来て脅かしてるんじゃ。
そう考えたら安心した。
「なーんだ」
暗がりの中、ボロ壁の隙間から漏れる陽でなんとかうんこをティッシュで拭き捨てズボンを履いた。
狭い通路みたいになっているので、足下も見えないし左手を壁に添えながら歩いて入り口まで進む。

誰だよ全く、と扉を引いたが、開かない。
くそっ!扉抑えてやがるな!
全力で引くが、ガタガタ鳴るだけで動かない。
なんだよ、皆で抑えて俺をからかってるのかよー。
しばらくウ○コマンだなあと観念し、外に声をかけた。
「あけてくれよー」
だけど誰も返事しない。
陽も暮れ夜がやってきているのに、みんなこんな遊びをするとか馬鹿かよ。
「あけてー」
しばらくガタガタッと引くけど動かない。
ガタガタッガタガタッ ガチャン
え?
ガガ…ガチャガチャッ
扉の音が変わった。鍵かけた?
「おまえら、鍵閉めやがったのかー?おーい」


331: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:41:40 ID:9DK
3/6
『しまってるよ』

ひっ!
いきなり返事が返ってきた。女の子の声…
ビックリしたけど綺麗な声だったので怖さはすぐ消えた。
「だれ?なんで閉めたのさ、あけてよー」
『でれないよ』
なんで知らない僕を閉じ込める真似するんだと思ったけど、よく考えたらこんな時間に山の中に女の子が居るわけない。
居たとしても家族と一緒だろうし、そしたらこんな真似しないだろうし。
「お願いだからあけてよ」
………しばらく間があってから声が聞こえた。

『むりだよ』

「うわぁぁ!!」
突然後ろから聞こえた。
暗くて見えないけど、入り口から左側の壁の奥から聞こえた。
仕切りがあるから入り口からすぐに右か左と分かれてるんだけど、そんな広くないからほんとすぐ先の壁を右に曲がったところら聞こえた。
凄く驚いて、そして怖くなった。
中に居たのか?え?でもさっき外から聞こえた声と同じ…。
なんかヤバイ、ヤバイよ。
凄く怖くなって扉をガチャガチャとゆすった。
けり破れるんじゃと蹴ったり叩いたけどだめ。
『あかないよ』
同じ女の子の声が奥から聞こえる。
怖くて声も出なくなって、ひぃっ…て感じで扉に背を向けたまま奥を見つめていた。
暗いからわからない、でもだれか居るんだ。

332: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:42:28 ID:9DK
4/6
正直ここから現実だったのか夢だったのか判らない。
ガクブルですくんでいたら、奥の暗がりに吸い込まれるような感覚でなんか身体がフラッとそっちへ行ってしまった。
暗くてよくは見えないけど、通路を右へ曲がったら数人が入れそうな部屋になっていて、多分そこに誰か居る。
喋ろうにも声が出ず、ひっと息が漏れるだけ。
部屋の入り口で壁を支えに棒立ちのままいると、
『ィギヤィャヤァァァァァ!!!』
と目の前で大きな叫び声があがった。

「ウワアアアアアアァァァォ!!」
壁に身体をぶつけながら扉まで戻りドンドン叩いた。
『ャァァァァ!!タスケテーーー!!』
背後から耳元で叫んでいるような音量で悲鳴が聞こえた。
もう大パニックでここで失神した。もしかしたら最初の扉をあけようとしたところで失神していたのかもしれない。鮮明すぎてそうは思えないけど。

333: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:43:20 ID:9DK
5/6
気が付くと扉は開いていて鍵もぶら下がったままだった。
だけど鍵は中まで差し込まれた状態、確か入る前は差し込まれてなかったと思う。
ヤッパリ誰か閉じ込めやがったのかな。
でも南京錠とか、鍵がないと開け閉めなんて無理だ。
あいつらにそんな事できないだろうし、さっきの女の子は中にいたし。
とにかくすぐに飛び出て元の道なき斜面を駆け降りた。
もう暗かったけど、多分19時くらいなんだろうと思った。
うちは父親家庭なので、夕食は遅いしその時間に居なくても遊びに行っていると簡単に決められて心配されない。
なのでいつもの通り道に出れて自転車で家へ舞い戻った時は、とにかく安心して自分で持ち歩いている鍵で玄関を開けてすぐに自室へ飛び込んだ。

だけど様子がおかしい。
時計が深夜2時過ぎを差していた。
ええ?さっきまで19時くらいだったのに…
父は深夜までカラオケに行っている事が多いから、この時はまだ帰ってなかった。
取り敢えずご飯を食べて寝た。
さっきの事はまた明日でいいや。

334: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)00:44:48 ID:9DK
6/6
起きると父が居て、「余り遅くまで遊びに出てるなよ」と軽く怒られた。
昨晩はご飯の準備だけして出掛けたようだ。
小屋での出来事のせいで帰るのが遅くなったと話すと、父は凄く険しい顔になった。
「ハイキングコースだけにしておきなさい」
みたいな事を言われた。

この時の話はここで終わり。

次にこの事について関わったのが高校生の時だった。
昔に隣町で死体遺棄事件があったという話で盛り上がったのだ。
山の中腹にある小屋で女の子が殺されていたという話。
あの小屋の事だ!!
すぐに思い出した。
聞くところによると、小学生の女の子が時期や場所は違うが2人誘拐され、あんな場所にある小屋で監禁されてどちらも数日間猥褻行為をされた後に殺されたという。
その間に食事は与えられなかったとか、小屋の中が板で仕切られて改造されていたとか、鍵が付けられていたとか、1人の遺体はそのまま放置されていたとか、真偽は解らないが怖い話だった。

でもあそこだよな…
仕切り板の事は覚えてるし、なんか嫌な感じがしてあれ以外無いと思った。
もしかして、俺を閉じこめたのは犯人だったのかな。
んで中には監禁されていた子が居たとか。
でもそれだと俺があの時解放されたのはありえない。
だったらあれは幽霊だったのかな。
ただの夢だといいんだけど…気持ち悪いくらいにリアルだった。

文章にしたら余り怖く書けずに申し訳ない。
今でも違和感バリバリの思い出です。

335: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)01:12:15 ID:9DK
父が某電車で遭遇した人。

平日昼間に暇を持て余した父は、電車に乗って適当に下り方面に向かっていた。
乗客は自分と、斜め向かいの少し離れた座席に座り、顔を僅かに伏せている男性だけ。
その男性の背後の窓から、夕陽に変わりかけた日差しが当たっていた。

男性が背後の窓の外を見るように、僅かに顔を父の方向へ向けた時、男性の顔が見えた。
父は視界の端に映り込んだ男性の顔に、違和感を覚えた。
何だろう、何か変だ、そう思い、目を男性に向けると、
男の顔は、真ん中がぼんやりとして、左右で全く違う顔だったらしい。
明らかに光の加減ではなく、全く別の顔が左右にあって、ふわふわとボヤけた真ん中で繋がっている。
その真ん中のボヤけた感じはどうにも形容し難いという。とにかく、ぼんやりと陽炎のようにボヤけていた。
父は背筋に寒気を感じ、瞬時に目を背けた。

不気味に思った父は、目的もないけれど次で降りようと決心。
次の駅に着くまでに左右別の顔を持つ男が気になって気になって、しかし気付かれてはまずいと懸命に顔を伏せていたという。
そして電車が止まり、父は急いで、しかし怪しまれないように降りた。

ホームに降りた父が、ドアの閉まった車内をちらりと見やると、男がじっとこちらを見ていた。

336: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)01:43:06 ID:9DK
高校時代のほんのり怖かった話

高1の時だったと思う。
生徒会に所属してたんだが、文化祭直前で結構帰りが遅くなる日が続いた。
当時電車で1時間くらいかけて通学してたんだけど、ある日の8時頃の帰り電車での出来事。
そこそこの田舎で普段から電車は結構空き空きで、夜8時ともなればいわずもがな。
乗った車両は自分一人だった。
疲れも溜まってたので、直ぐに寝てしまった。
30分ほどで起きたんだけど(次駅のアナウンスで予想)、隣に人が座ってて、俺の肩に頭を乗せて眠ってた。
その時点でえっ?と思った。
相変わらず空いてる車内でなんでわさわざ俺の隣に座ってるのか理解不能だったけど、横目でチラッとみるとどうやらOLのお姉さんっぽかったので、男子高校生としては肩を貸したままにする事を即断した。
だんだん、どんなお姉さんかな?可愛いかな?と気になり出して、トンネルを待った。
トンネルに入ると正面のガラスが鏡みたいに映るからね。
そしてついにトンネルへ。
目を異常に見開いて口だけニタァと笑ってる女の顔が窓に映っていました。

337: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)01:46:58 ID:9DK
1/2
2年前まで僕は大阪府の中でも奈良よりの小さな市に住んでいました。
そこには大和川という大阪では淀川の次に有名で大きなが流れています。
その川の向こうはまた別の市、つまり大和川は市と市の境目となります。
川にはとても広くて長い橋がかかっています。
その橋は大阪外環状線にあり、交通の面でも車の行き来が激しい所です。
橋の下には大和川。
残念ながらここは自殺の名所としても有名で、毎年ここから身を投げる方が跡を絶ちません…

ある日のこと。
橋の下には6面ほどテニスコートがあり、僕は友人とテニスをしに橋に向かいました。
橋の手前に自転車を置き、歩いて橋の下に下りようとしたとき・・・
僕たちの「後ろ」から女性の叫び声がしました。
その声に驚き、後ろを振り返ると、20代くらいで髪の長い女性が叫びながら僕たちの所に向かって走ってきます。
そしてこう叫びました・・・

「あそこを見てください!
橋の真ん中!!
女性が飛び降りようとしてます!!!
はやく助けてあげてください!!!!」

そう言われてふと橋の真ん中を見ると、確かに女性がいました。
橋の真ん中から下の川を見つめ、靴をぬぎだしています…
僕と友人はその光景を目の当たりにし、あまりの衝撃と同時に助けなければと言う思いで、
教えてくれた女性にここにいるように伝え、全力疾走で橋の真ん中からまさに飛び降りようとしてる彼女のもとへ向かいました。

338: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)01:48:48 ID:9DK
2/2
長い橋の真ん中に向かい、息を切らしながら必死で走る僕と友人。
彼女はそれを知らず橋の手すりに足をかけよじ上っています。
声すら出ないほど必死にたどりつこうとする僕と友人。
僕たちが追いつくかどうかで彼女の命が決まる。。
そう思うと今まで体験したことないほどの全力疾走になります。
でも、それに気づかずとうとう彼女は橋の柵に立ちました。
下をじっと見つめています。

間にあうか、手遅れか・・・
彼女が意を決して飛び降りようとした瞬間!
まさにその瞬間・・・

落ちるギリギリで僕たちの手が届きました。
それでも足と体をバタつかせ、落ちようとする彼女。
必死で抱えて引き戻そうとする僕たち。。
やがて、なんとか道路側に彼女を引き戻した時は安堵の気持ちや恐怖で脚の震えが止まりませんでした。

しかし・・・

本当の脚の震えはその直後はるかに強烈な全身の震えに変わりました。。。
僕と友人が全力疾走で橋の真ん中まで行き、引き上げた女性・・・

その女性の顔は…

僕たちに自殺する人がいると教えてくれた
「後ろ」にいた女性でした・・・・

339: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)08:15:19 ID:0rx
ぞくっとするね

340: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:21:06 ID:9DK
1/6
私が大学生だった夏休みに経験した話です
私は大学の3年生の夏休みに24時間営業のガソリンスタンドで深夜アルバイトをしていました。
ここの店は客が自分で給油した後、レシートを持って店内のレジで精算するという形をとっていました。
深夜シフトは2人体制なのですが1人はアルバイトでもう1人はこの店のオーナー夫婦が交代しながらのシフトでした。
このオーナー夫婦の家は店の前の道路を挟んで向かいにあるため夜中はほとんど自宅にいました。
なので実質的に深夜は店にアルバイト1人しかいないことになっていました。
ガソリンスタンドの近くには小高い台地が広がっていて深夜になると走り屋の人たちがそこの台地に車で走りにきます。
そのため深夜にこの店に来る客層もスポーツカーに乗った男性客が1人で来ることが多かったです。
深夜はあまり人が来ないので私は店の中のレジで座りながら大学の論文を書いて過ごしていました。

341: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:21:38 ID:9DK
2/6
私がアルバイトをはじめて三週間ぐらいが過ぎたときに一人の男性客がやってきました。
その男性はここの常連で30代ぐらいの細身の人で青いスポーツカーで来ていました。
私がなんとなく給油している男性を店内の窓ガラス越しに見ていると、
男性はふいに自分の首の後ろの付け根部分を左手でさするように掻いていました。
10秒ぐらいして掻くのをやめましたが、給油が終わり精算を済まそうと男性が店内に入って来たときにも
先ほどと同じように男性は自分の首の後ろを掻いていました。
私は男性が蚊にでも刺されたのかなと思いあまり気にとめていませんでした。

次の日もアルバイトをしていて、今度は金髪の20代ぐらいの若い男性が来ていました。
この男性も深夜にこの店に来る常連で、改造した白いスポーツカーに乗りいかにも走り屋という風貌でした。
男性の給油している姿を見ていると、その人も昨日の男性のようにときどき首の後ろを掻いていました。
そのとき私は妙な感覚に襲われました。
言葉で説明するのは難しいのですが変な違和感を感じたのです。

342: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:22:01 ID:9DK
3/6
その事が気になり客が来るたびに客のしぐさを細かに観察するようになりました。
すると自分の首の後ろを掻くような動作をする人は走り屋の男性客に限られている事がわかったのです。
ただ、わかったところで何かあるわけではなくそのまま日々は過ぎていきました。

そして夏休みが終わるまで後1週間となった深夜に恐ろしい体験をすることになりました。
この日の深夜も常連の30代の男性が青いスポーツカーに乗って店に来ていました。
私は論文も書き終わり他にすることが無く、暇を持て余していたので
普段全く見ない店の防犯カメラのモニターをぼんやりと眺めていました。
カメラは各給油機に一台ずつ設置されていて、客が給油機に付いている操作画面に向くと
顔の正面を斜め上から映す形で設置されています。

343: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:22:27 ID:9DK
4/6
私は男性の写るモニターの映像を見ていたのですが、その時何か違和感を感じたのです。
モニターには男性の正面がみえました。
その右肩の後ろにサッカーボール位の大きさの黒く丸い塊のようなものが映っていました。
よく見るとそれは髪の長い女の顔でした。
女の表情は目が虚ろ、口はだらしなく半開き状態で全く生気を感じないように映っていました。
そして女の顔は常に男性の肩の後ろにべったりと付いていて離れません。
男性にはそれが見えていないのか存在に気づいていないのか淡々と給油機の画面を操作しているようでした。
しばらく様子を見ていると、ふいに女は男性の首の後ろに顔を近づけ、口をすぼめて息を吹きかけるような仕草をしたのです。
すると男性は自分の首の後ろを右手で掻きはじめました。
それを見た女は口を大きく開き、顎を小刻みに震わせケタケタと不気味に笑い出しました。
以前、私が感じていたあの違和感の正体が判明したのです。
それと同時に自分の中に恐怖がわきあがってきました。

344: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:22:54 ID:9DK
5/6
私はしばらくの間、モニターに釘付けになり身動きかとれませんでした。
店の入り口の自動ドアが開き、客が来たことを知らせるチャイムが鳴った音を聞いて私は我にかえりました。
顔を上げると先ほどの男性が給油の精算をしにこちらに歩いてきたのです。
男性の肩に目を向けたのですが、先ほどのモニターに映っていた女の顔はありません。
あれは自分の見間違いではないかと考えながらレジを打っていました。
しかし私がお釣りをレジから出そうとした時、おもむろに男性が自分の首の後ろを掻きはじめたのです
(いる!いる!目には見えないが男性の肩に女は確実にいる!そして今も無邪気にケタケタと笑っているのだ)
と私は自分の心の中で叫びました。
体中が震え、油汗が額に滲んできました。
そんな私を男性が怪訝そうに見ていましたが何とか済ますことができました。

345: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:23:39 ID:9DK
6/6
男性が店を出てからはあの女の不気味な笑顔が頭から離れず、気持ちが落ち着きませんでした。
レジの椅子に座り震えながら朝が来るのを待っている事しかできなかったのです。
防犯カメラのモニターを見ることもありませんでした。
幸いにも交代の時間まで客が来なかったので何事も起こらず朝を迎えることができました。
その後私は残っていたアルバイトをすべて病気を理由に休みました。

以上が私が大学生だった時に遭った恐怖体験でした

346: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:24:53 ID:9DK
1/2
自分が消防時代に体験した話を聞いて下さい。
当時小三だった自分の家(集合住宅)の近所にはごみの不法投棄所みたいな所が有り、
今思うと本当にどうかしてると思うんですが、その時は面白い物やまだ使えそうな物
があったり人目につかなかったのもあり、同じ住宅に住んでる同級生の友達何人かと
秘密基地にして遊んでいました。
秘密基地の近所には有名な糞ババアがゴミ屋敷みたいな所に棲んでいました。
そいつは子供に嫌われていて、もちろん自分達も大嫌いだったので
そいつが外に出るたびに大声を出したりして
驚かすのを遊びとして、学校の帰りには必ず寄っていたのです。
夏休みに入ってから間も無くのある日、自分と友達数人はいつものように
プールに行く前に少しそこでゆっくりしてから行こうと言う事になり、
皆で作ったごみの通路を通って秘密基地に入り、手製の小部屋の中で
持ち寄った菓子などを食べながら時間を潰しました。
ややもしてから、友達の一人が腕時計を見てそろそろプールの開く時間だから
行こうと言い自分達はごみの山の中にお菓子の袋を隠し、秘密基地を出ました。
すると、最初に来た時にはなかった新しいごみが秘密基地の入り口に並べてあります。

347: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:25:18 ID:9DK
2/2
それは、紙のパッケージをぼろぼろに剥した汚ぇみかんの缶詰でした。
全部口は開いていて、缶も錆びていたり油で黄色く汚れている完璧なごみなのですが、
バカガキな自分達は興味を引かれて、半分閉じているぎざぎざの汚い蓋を
木の棒を使って開けました。
中に詰まっていたのは生肉でした。
売っている肉とは違い、ぐちゃぐちゃの細切れ肉には小さいごみみたいなのが
混ざっていてとても美味しそうだとは思えません。
それを友達はバーベキューごっこと称しながら太陽光でかなり熱くなった
トタンの上にひっくり返しました。
いきなり、中から出てきた生肉を木の棒で解していた友人が「ウェ!!」と
短い叫び声を上げました。
なんだなんだと興味深々で駆け寄った自分と友達が見たものは、
肉の中に混ぜ込んであった大量の毛でした。いや、混ぜてあったというよりも
まだ毛が付いたままの肉も入っていたような気がします。
明らかにそれは家畜じゃない動物の肉以外の何物でもないのですが、
頭の悪い自分達は缶詰の中には腐ったコンビーフが入っているといって気持悪がり、
全部糞ババアのゴミ庭にぶちまけてしまいました。
思えばアレは猫肉の缶詰だったのかも知れません。
住宅で可愛がっていた仔猫の姿が見えなくなったのも確か夏休みに入る直前でした。
でも缶詰は一つ二つじゃなく有った筈です。仔猫にそんな質量があるとは思えません。
昔から変質者の多い地域ではあったのですが、今思うと相当洒落にならない思い出です。

348: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:26:32 ID:9DK
1/3
今から十年以上前の出来事
当時二歳になったばかりの息子が大病を患って
総合病院に半月ほど入院することになった。
要付き添いの小児科病棟だったため
昼間は実母と義母が交代で、夜は仕事が終わり次第に私が付き添った。

子供を寝かしつけてからリネン室の中にある簡易ベッドを
引きずり出しているとき子供の泣き声がした。
ウチの子じゃないな、と思いながら振り返ると
五歳くらいの女児をおんぶした男性が廊下を歩いている。
女児が泣き喚き、体を反らしているので
男性は自然と前かがみになり俯き加減でゆっくり歩いていた。

349: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:26:54 ID:9DK
2/3
男性は子供をあやす為に廊下を行ったりきたりしているようだった。

ベッドを病室に運ぶ途中ですれ違ったので軽く挨拶すると
男性は困ったような笑みを浮かべて会釈した。
ベッドに横になっていると女児の泣き続けている声が
遠ざかったり近づいたりして一晩が過ぎた。
眠れないのは困ると思ったが神経が張り詰めているのか割と平気だった。

泣く女児をおんぶして歩く男性の姿は毎日見られた。
三日もすると泣き声も気にならなくなり
泣き声の途中で「ママ、ママ」と呟く女児や
「いい子、いい子。マイちゃんはいい子だね。」と
女児をあやす声も心地よいBGMとして眠ることができた。

350: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)12:27:12 ID:9DK
3/3
退院前夜、手洗い場で歯を磨いているとまた泣き声が聞こえた。
歯を磨きながら鏡を見ていたが通るはずの親子が見えない。
振り返って声のするほうを見たら後姿が霞んで見えた。
あぁ、あの二人は彷徨っているのか。
納得したと同時に悲しくて悲しくて仕方なかった。

三年前、病院は移転のため取り壊された。
この時期になると今もあのやさしい男性の声を思い出す。

351: 名無しさん@おーぷん 2015/05/08(金)16:06:52 ID:88F
今日もいいねぇー(*・ω・*)