29: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/03/28(金) 09:20:30 ID:veltjPdXO
大学の夏休み、男2女1で肝試しに行った時の話。 

地元に心霊スポットの公園がありサークルで知り合った2人を連れて行った。その公園は山の頂上付近で夜になると誰も近づかない場所だった。 
山道を30分ぐらい歩き、公園に着いた時点で午前2時を過ぎていた。 

地元民の目撃証言によると、その公園で首を吊ろうとして上手く吊れずにもがき苦しんだ後、死んだ男性の霊が昼夜問わず助けを求めて出てくるという事だった。 
(自称霊感少女の)愛美は、話を聞くなり公園の左隅にある木を指差し 
「あそこ。辛そうに泣いてる」 
と言い、木の下に座り込んだ。 
そこにはいませんよ。 
僕と竜也(お寺の息子のメガネ君)は小さい頃から見える体質で、愛美の見えるフリを見るのが楽しかった。 
現に、男性は右隅の木にいて目をひんむいて足をバタバタさせている。 
不謹慎ながらも笑いつつ木の下で座り込み、ウンウンと頷いている愛美に、 
「何て言ってるの?」 
と竜也が聞いた。 
「妻と子供に会いたいだって。」 
その人は独身ですよ(地元のおっさんが言ってた)。 
-続く-

31: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/03/28(金) 09:39:38 ID:veltjPdXO
また笑いが込み上げてきた。あまりに真剣な顔の愛美に余計に笑った。
これ以上ここにいたらいけないような気がして(愛美が変に情けをかけるから)、公園を出て山を降りた。
竜也の車で近くのコンビニまで走っていると、フロントガラスにバタバタともがく足が見えた。思わず「うわっ」と声が出た。すぐにすぅーっと消えていなくなったのに愛美は、
「苦しい、息が。やめて!成仏して!」
迫真の演技。
「大丈夫か?」
あえてノッてみた。
「大丈夫。雅樹(自分)と竜也には迷惑かけないから」
何かブツブツ言った後、フゥとため息をついて除霊が終わったらしい。
笑いたかったが我慢してコンビニに着いてトイレに駆け込み爆笑した。

愛美をアパートまで送り竜也と2人で爆笑。
その日から(自称霊感少女)愛美に敬意を表し、『GSパープリンガー』と呼ぶようになった。

パープリン…地元の言葉で馬鹿とかアホとかそういう意味。他にも色々あるが。

ガー…最上級を表したかった

33: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/03/28(金) 10:24:56 ID:veltjPdXO
GS…【GS美神】?のゴーストスイーパーです

34: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/03/28(金) 10:26:53 ID:dIla8UnA0
なるほどそれか。

愛美のほかのエピソードも聞きたいな。

35: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/03/28(金) 10:57:10 ID:veltjPdXO
愛美の話はかなりあるんでぼちぼち書きます

36: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/03/28(金) 11:29:04 ID:veltjPdXO
大学一年の春、竜也と入学早々サークルで友達になり二人の共通の趣味である釣りに出掛けた。
上〇屋に釣り道具を見に行った時に、初めて愛美(後のGSパープリンガー)と出会った。可愛い女の子が一人で釣り道具に来るなんて珍しいとチラチラ見ていたら、
「あの、〇〇ダムってどこにあります?」
と話しかけられた。
僕の地元は県外。
「ダム?さぁ?」
と答えた時、竜也が、
「〇〇ダム?今から行く所だったんだよ!一緒に行く?」
下手なナンパみたいな感じで誘った。
愛美は、
「行く行く!」
実に軽い女と思った。

おかしな事に愛美はロッドを持っていなかった。でも、そんな事はどうでもよかった。可愛い女の子と釣りが出来る。テンションは高かった。
車で一時間弱走りダムに着いた。下に降りれる場所を探し、竜也と釣りを始めた。
ふと愛美を見ると車の近くでボーっとダムを見つめてた。

「道具ないから釣り出来ないんじゃない?」
竜也は車に戻り何やら愛美と話した後、僕に手招きをしてこっちに来いと言った。

ー続くー

37: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/03/28(金) 11:49:58 ID:veltjPdXO
「どうした?」
話しかけた僕に竜也は、
「この子、おかしい。不思議ちゃんだよ。」
と耳打ちした。
聞く所によると何年か前にここで心中したカップルがいたとか。その霊を慰める為に愛美はここに来た。
確かに随分昔に何人か死んだと竜也は言っていたが、数年前に死んだ人はいないらしい。竜也も僕も何も見えないし感じない。ただの噂だと思った。愛美は手すりからジッと下を見て、
「ここから落ちたのね。可哀想に。まだ見つけられてないのね。」
危ない奴。何が見えてるんだろう。愛美はポケットからよく分からない御札を取り出し、ダムに投げ込んだ。
その瞬間、ぐっと抑え込まれる感覚がした。
「何を投げた!」
竜也は血相を変えて言った。
愛美は、
「マナがサイトで見て作った御札よ。これで安らかに眠れるはず。」
確実に逆効果だった。眠ってた人達の怒りに触れたに違いない。
急いで道具を片付けて、愛美を車に押し込み走った。
僕は車の中で、
「君は除霊出来るの?素人なんでしょ!」
愛美はニコニコ笑って、
「小学生の時からやってるから大丈夫。」
よく今まで生きてたな。

ー続くー

40: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/03/28(金) 12:08:05 ID:veltjPdXO
呆れた。誘うんじゃなかったと後悔した。
「あのカップルありがとうって言ってた。」
愛美は得意気に言ってた。
竜也も呆れてるに違いない。運転する竜也の顔をバックミラー越しに見ると僕の後ろの方をしきりに見ていた。
僕も気付いた。窓の外から複数の視線を感じる。ヤバい。ついて来た。
「飛ばすぞ!」
急加速した。なかなか振り切れない。車内にブワッと風が吹いた。ん?
まさか?!愛美はいい風とか言いながら窓を全開に。
「閉めろぉっ!」

僕は気が付いたら叫んでいた。
何とか難を逃れ、大通りまで出れた。まだドキドキしていた。上〇屋まで戻り、愛美をさっさと下ろして帰った。
次の日、竜也と大学で会い話していると、
「あれ?同じ大学だったんだ。」
会いたくない奴に会った。しかも、何故か物凄くフレンドリー。
黙っていれば可愛いだけに残念で仕方がない。
連絡先を聞かれ、想像した大学生活の歯車が狂いだしたような気がした。

長文すんません。

42: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/03/28(金) 12:11:35 ID:dIla8UnA0
愛美に恐怖する実話体験だな。
俺はこういうの好きだ。
文章も読みやすくていい。

43: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/03/28(金) 12:29:54 ID:veltjPdXO
>>42

ありがとうございます
GSパープリンガーとは長い付き合いだったので、色々ありすぎて何を書けばいいか

44: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/03/28(金) 13:33:04 ID:2QH8rFr70
霊感が無いのを指摘した事はないの?

45: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/03/28(金) 13:49:14 ID:veltjPdXO
>>44
何度もありますよ
彼女曰わく、僕達には低級霊しか見えないらしいですw

サークルの人も彼女の言う事を信じてました
可愛い子とガリ眼鏡の男だったら、みんな可愛い子の方を信じるみたいです

47: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/03/28(金) 14:02:48 ID:2QH8rFr70
見えてる振りしてたら危ない事。ダムの時幽霊が付いてきてた事とか教えてないの?
俺なら徹底的に問い詰めて嘘を暴いてしまいそうだ・・・。見えてる友人が居るんなら心強い。

49: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/03/28(金) 14:15:47 ID:veltjPdXO
>>47

ダムの時は簡単に言うと、ついて来ていたって言っても「そんな筈は無い」「成仏した」の一点張りで…

彼女は僕達を霊感では格下に見ていたので聞く耳持ってませんでした
(友人としては対等でした)

51: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/03/28(金) 14:47:52 ID:veltjPdXO
暇なのでもう一つ投下

一年の夏休みに、いつもの三人と愛美の友人の桃子の四人で僕の地元に一泊二日で旅行した時の話

夏休みの前日、
「なぁ、夏休みに入ったら雅樹の地元に遊びに行ってもいいか?」
竜也は笑顔で言った。断る理由もなく僕は、勿論いいよと言い二人で計画を立てていた。
地元は田舎だったから、海ぐらいしか遊べる場所は無い。でも竜也は、
「海かぁ。海っていいよな!潜ってもいいかな?潜ってもいいかな?」
と、行く前からいつもの事だがテンションが高かった。海、海と連呼していたら、
「海行くの?どこの海?」
地獄耳め。愛美が話しかけきた。
竜也は上機嫌で、
「夏休みに雅樹の地元に行くんだ。海が近いらしいから。」

「ねぇ!雅樹の地元にマナも行きたい!」
竜也がしまった!って顔をしたけど遅すぎる。
断りたいけど上目使いでダメ?と聞かれたら、いいよ。としか言えなかった。

「じゃあ、もう一人誘っていい?」
好きにして下さい。

当日は、待ち合わせ場所の駅に朝の八時集合と言う事で解散した。

52: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/03/28(金) 15:06:53 ID:veltjPdXO
当日になり、僕は少し早めに駅に着いた。
「遅いぞ!」
竜也はすでに来ていた。
「もう一時間も待ってたんだぞ。」
早すぎるし、誰も待てとは言ってなかったが。そうこうしていると愛美と友人らしき子が来た。
「全員集まった事だし、行きますか。」
電車に乗り込み、二時間半。地元の駅に着いた。僕は着いた事を兄(五つ上の兄)に連絡して迎えに来てもらった。
兄の車に乗り込み他愛もない話で盛り上がり、家に着くなり荷物を置いて早速海に行った。竜也はハシャぎまくっていた。愛美と友人の桃子は砂浜でパシャパシャ海水をかけあっていた。
僕はとりあえず愛美と桃子のビキニ姿に興奮して、静かに海に入った。
少しして兄が、
「昼飯やぁ!上がってこいよぉ!」
と呼んでいた。みんなでダッシュで家まで走った。
家に着くと父が、
「雅樹!ベッピンさん連れて来て、ワシにプレゼント?」
僕の母は幼い頃に亡くなって、このエロ親父に育てられた。
漁師をしている父は帰って来る僕達の為にいっぱい料理を作ってくれていた。
腹一杯食べた後、父の船にのり釣りに連れて行ってくれた。

ー続くー

53: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/03/28(金) 15:34:14 ID:veltjPdXO
釣り好きの竜也は大はしゃぎで、いつの間にか父の事を「父ちゃん」と呼んでいた。

船で沖に出て釣り出した頃、兄が海に関する怖い話を始めた。話自体はありきたりの話で、海面から手が無数に出てたとか、男の呼ぶ声がしたとかそんな話だった。すると愛美が、
「この辺の海で人が死んでますよね?」
「姐ちゃん、よう知っとるな。四、五年前に…、」
だいたい地元は漁師も多いし海流も早いから海難事故はよくある。海は広いし。
「やっぱりね。あそこに立ってる人がいたんです。」
始まったよ。パープリンガーの劇が。父は怖い話が大の苦手で、波も穏やかなのに帰ると言い船を走らせた。愛美のせいであまり釣れなかった竜也は目に見えて不機嫌になっていた。
夕方まで泳ぎ夕食を食べた後、面白い場所があると言いだした。
僕はその場所を知っていて行きたくなかった。海難事故は死体が見つからない事がほとんどだ。その人達の供養の為に建てられた墓が岩場にあって、よく漁師が見ると言う場所だった。

ー続くー

57: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/03/28(金) 15:56:41 ID:veltjPdXO
愛美は行きたくない僕を無理矢理連れ出し、道案内をさせられた。墓は岩場にあり、歩いてでも行けない事はない。懐中電灯を頼りに墓のすぐ側まで来て、
「ここね。悲しみの念が凄い。」
当たり前の事を言うな。愛美は墓に手を合わせ、
「私がみんなを陸地まで連れて行ってあげる」
死にたいのか。僕は急いで愛美の手を引き、岩場を早足で歩いた。墓から少し離れて後ろを見ると、月に照らされた水面から凄い数の気泡と叫び声が聞こえた。
思わず愛美を握る手に力が入る。何とか逃げ切ろうと走り岩場から道に出た時、バサァッと何かが体全体にかかった。
桃子だった。桃子が家から持ち出した塩を僕と愛美にかけた。
「走って!」
桃子の声で三人共走った。

家に着いた時、凄い疲労感に襲われた。愛美が余計な事言わなければこんな事にならなかったのに。
結局、次の日は海で泳がず釣りをして帰路についた。

帰り際、桃子は僕に愛美の事お願いね、と言い帰った。
数日後、桃子は大学を辞めたと愛美に聞かされた。
何があったのか。未だに理由は分からない。

出典: 実話恐怖体験談 拾段目