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758: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 18:00:08 ID:oSt6JsI3O
俺が高校3年の時、今から7年前の話なんだけど 当時俺は仲の良かった友人(以後A)とバイトを一緒にしてて、そのバイト先で俺とAに彼女ができた 
俺の彼女(以後B)とAの彼女(以後C)はバイト先で挨拶をする程度の間柄だったが俺達が付き合った事によって彼女達も仲良しになり、バイトが終わった後や休日には自然と4人でつるむようになっていた

759: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 18:08:08 ID:oSt6JsI3O
そんなある日
いつもの様にバイトを終え俺の家で4人でゲームでもしようと言う話になり、家に帰るとそこには親戚の叔父さん(母親の兄)が息子達を連れて遊びに来ていた

760: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 18:08:54 ID:oSt6JsI3O
その叔父さんってのが物凄く霊感が強く(軽い除霊位ならできるらしい)帰ってきた俺達を見て何かを感じたらしく、俺とAに向かって「○○とA君、話がある!」と言ってきた

761: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 18:12:06 ID:oSt6JsI3O
俺達はわかったと言い、彼女達を俺の部屋へ連れて行き、2人で叔父さんのところに向かった
叔父さんは俺とAを座らせるなり開口一番に「A君の彼女には狐が憑いてる」と言い始めた

763: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 18:16:24 ID:oSt6JsI3O
俺達は叔父さんの急なトンデモ発言に「???」状態、だが叔父さんはすかさずこう言った
「A君の彼女の家の近くにお稲荷さんの神社かなにかはないか?」
俺達は驚愕した
以前Cの家に遊びに行った時、俺達はお稲荷さんの神社かはわからなかったがたしかにCの家の近くには神社があったのだ

765: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 18:21:04 ID:oSt6JsI3O
しばらく話を聞いてみると叔父さん曰く、「Aの彼女にはその神社のお稲荷さんが憑いているらしい、だが俺の家に遊びに来て霊感がある叔父さんをみて狐がヤバイと感じたらしい」
その話を聞いて俺達はある事を思い出した
たしかにCが叔父さんと会いそのあとに部屋に連れて行った時Cは「今日はやっぱり帰ろうかな」と駄々をこねていたのだ

766: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 18:27:48 ID:oSt6JsI3O
長文な上、携帯からですいません

2ちゃんをあまりしない者なので勝手がわからずにいます

用事がちょっとできたので少しの間書き込めないしつまらないかと思われてるかもしれませんが、戻ってきたらまた続きを書いても宜しいでしょうか?

767: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 19:42:20 ID:Eitx52CrO
当たり前!待ってるよ

768: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 20:43:58 ID:oSt6JsI3O
ありがとうございます
では続き

そんな事実を聞かされどうしたらいいかわからない俺達に向かって叔父さんは「じゃあ部屋に戻って四隅に鏡を置くといい、もしCが本当に狐にとり憑かれているんであれば正体を現すから」と言った

769: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 20:47:21 ID:oSt6JsI3O
俺は叔父さんの言われた通り家の中から鏡を集め、部屋に戻った


部屋に戻ると彼女達はゲームをしていた


Cはいつものような感じではなく機嫌が悪い感じがしたが、俺達は彼女達が気付かないよう恐る恐る鏡を四隅に置いた

770: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 20:50:38 ID:oSt6JsI3O
すると急にゲームをしていたCがコントローラーを置きわんわんと泣き始めた


Bは何が起きたのかわからずCをなだめる


俺とAはなぜそうなったかを知っていた為、言葉をかけることも出来ずただこの後Cがどの様に変貌するのかを待つだけだった

771: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 20:54:12 ID:oSt6JsI3O
Bが「Cちゃん、どうしたの?何かあった?」、「○○もA君も黙ってないでなんか言ってあげなよ!」等言うと 泣きながらCが一言


「だ ま し た な 」

と言った

その声はCであるのだがCではない、なにか甲高い擦り切れたような声だった

772: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 20:57:10 ID:oSt6JsI3O
俺達もBもその一言に戦慄し、動けなくなってしまった

Cはその一言を言った後、そのまま荷物も持たずに部屋を出て、そのまま帰ってしまった
唖然とするBに俺は「後で事情を説明するからとりあえずCを家まで送ってくれないか?」と頼んだ

Bは了承しCの後を追いかけた

773: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 21:01:49 ID:oSt6JsI3O
俺とAは叔父さんの部屋に戻り、「怖ぇぇぇよ!!」、「あれなんなんだよ叔父さん!!」と興奮気味に聞くと叔父さんはその事について話てくれた

叔父さんの話によると
・彼女に憑いている狐が俺達にはめられて叔父さんの元に連れてこさせられたと勘違いした(勿論、俺もAもCが狐に憑かれているのは知っておらず、叔父さんに会ったのもたまたま)

774: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 21:09:55 ID:oSt6JsI3O
・思い立ったようにAが叔父さんに「C、あまり俺の家に来たがらないでCは自分の家にばかり呼ぼうとする」、「で、Cの家に行くとその日体調が悪くなる」と話すと叔父さんが

775: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 21:10:41 ID:oSt6JsI3O
「それは狐がA君の身体を気に入っていてCの中の狐がA君を神社の近くにあるCの家に呼んでA君の気を吸っている」との事

776: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 21:12:56 ID:oSt6JsI3O
・これから付き合っていくならちゃんとした場所で除霊するか、そうでなければ別れるのが賢明、でないとAの身体が持たないとの事を話してくれた

779: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 23:28:28 ID:oSt6JsI3O
次の日俺とAは学校が終わってから一緒にバイトに行った

バイト先で俺はBと会い昨日の出来事を説明するとBは驚いていた
Bがあの後Cを家まで送ったのだがそれまでの道中、ずっとみんなに騙されたと言っていたそうだ

780: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 23:30:07 ID:oSt6JsI3O
その日結局Cはバイトには来なかった

心配したAはバイトが終わってからCの家に行くと言った

俺とBは怖い気持ちがあったもののやはりCが心配なのでAに着いて行く事に決めた

781: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 23:32:11 ID:oSt6JsI3O
バイクでCの家まで行き俺とBはCの家の外で待ちAだけがCに会いに行く事にした

Cの母親が玄関で迎えてくれてAが家の中へ入って行くのが外から見えた

暫くするとAが戻ってきた

782: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 23:35:01 ID:oSt6JsI3O
Aは体調が悪いようだ
家の中にいる間ずっと吐き気と頭痛がしたと言っていた

で、「Cはどうだった?」と俺が聞くとAは「俺が心配して様子を見に来てくれた事が嬉しかったらしく機嫌が良かった」、昨日はなんで途中で帰ったのと聞くと「自分でもよくわからない、気が付いたらBと一緒に帰ってる途中だった」と話した

783: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 23:40:01 ID:oSt6JsI3O
俺達はその後Cにその事実を話すか迷っていたがAが「まだ話さなくていい、暫く様子を見る」と言った為、そうしようと言う事で落ち着きその日は帰る事にした

だがその帰り道にある事件が起こる

784: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 23:54:59 ID:oSt6JsI3O
バイクに乗りAが先頭で走り、俺とBがその後を追う

暫く走っていると目の前を走っていたAが急にスリップして電柱にぶつかった

すぐに俺とBはバイクをとめてAの所に駆け寄る

785: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/09(金) 23:57:44 ID:oSt6JsI3O
苦しそうにするAを見て携帯で直ぐに救急車を呼んだ

事故った瞬間は焦って気付かなかったが救急車を待ってる間にある事に俺は気付いた



Aが事故を起こした場所というのがあの神社の目の前だったのだ

787: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/10(土) 00:13:57 ID:N6Su/0JyO
結局Aは入院する事になったが、幸い命に別状はなく全身に軽い打撲と擦り傷、大腿骨骨折で済んだ

何日か経って俺とBがお見舞いに行くとAはこんな事を話してくれた

789: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/10(土) 00:19:54 ID:N6Su/0JyO
「帰り道に神社の道を通る際、急に涙がとまらなくなった、その次の瞬間、寒気と視界が急に真っ白になり記憶が飛んで、気が付いた時は救急車の中だった」、「入院した初日に小さい女の子(多分子供の頃のC)が神社の階段の上で手招きしている夢を見た」と話してくれた

791: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/10(土) 00:37:16 ID:N6Su/0JyO
Cはその後バイトを辞め何度かAの見舞いに来たそうだが(Cは俺とBを避けて一緒に見舞いには行かなかった)段々と見舞いにも来なくなり自然にAとCの関係は消滅した

792: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/10(土) 00:46:17 ID:N6Su/0JyO
叔父さんにその事を電話で話すと叔父さんは「Cはお祓いなどしない限りずっと憑いたまま、Cが高校や大学を卒業してやがて地元を出ようとしても、あの狐がそれを阻止しようとする。あの娘は地元を一生出れんだろ」

793: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/04/10(土) 00:48:07 ID:N6Su/0JyO
「事故にまでなってしまったかぁぁ、でもそのまま気付かずにCと付き合ってたらもっと悲惨な目にあったかもしれん!骨折程度で済んで良かったなと思わなきゃな」と笑いながら話してくれた

出典: 実話恐怖体験談その21