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319: 1/4@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 04:07:54.40 ID:hG1Uyz/t0.net
既出かもしれんけど、奇書として有名らしい小説『ドグラ・マグラ』の映画 
原作小説は難解らしいから読んでないけど、たぶん映画版は内容が色々と改編されてると思う 

文章下手だし話が難解でまとめにくいから、まずは登場人物紹介とか用語説明で補完 

【青年】記憶喪失。閉鎖され行方不明となっていた医療宇宙船ドグラ・マグラ内で目覚める 

【正木】精神科の天才教授。「胎児の夢」「脳髄論」という独自の学説を提唱し、狂人の精神治療の研究をしていた。ドグラ・マグラと共に消息を絶ち、一年間研究を続けていたが、自身の自殺と遺言の映像を発信する

【若林】法医学教授。昔正木と因縁があった。正木の遺言で「ここに来て研究を引き継いでほしい」と指名され、ドグラ・マグラに向かう

【モヨ子】若林の恋人。若林に同行してドグラ・マグラへ向かう。青年の元婚約者

【東堂】刑事。映像だけで真偽不明な正木の自殺を調査するために派遣された。若林とモヨ子を連れてドグラ・マグラへ向かい、船内を捜査する

【一郎】猟奇殺人を犯し、精神病患者としてドグラ・マグラに収容されたが、そこで大量殺人を犯し、ドグラ・マグラを閉鎖に追い込んだ

【胎児の夢】【脳髄論】
胎児は母親の胎内にいる10ヶ月の間に、地球で単細胞生命が誕生してから人間に至るまでの生命の記憶の壮大な夢を見続けている。
記憶と人格というものは脳ではなく全身の細胞に均等に宿っており、脳は全身の細胞に記憶を伝達させる中継の役割を果たしているに過ぎない。
強い精神的ストレスは傷として細胞に刻まれ、子孫に受け継がれる。人間が発狂したり罪を犯すのは、細胞に潜在的に刻まれていた「先祖の記憶」が何かをきっかけに呼び覚まされることが原因である。

320: 2/4@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 04:11:13.04 ID:hG1Uyz/t0.net
(短く書き直そうとしてたら間違って投下してしまって見切り発車することになったわ)

“胎児よ 胎児よ なぜ踊る 母親の心がわかって おそろしいのか”

閉鎖された医療宇宙船ドグラ・マグラと共に消息を絶った精神科教授の正木
失踪から一年後、正木は自殺と遺言を録画した映像を発信した
遺言で指名された法医学教授の若林は、恋人のモヨ子、刑事の東堂らと共にドグラ・マグラへと向かう
正木の死体は掃除ロボットによって綺麗に片付けられたらしく、自殺の証拠は見付からなかった

三人が船内を探索していると、助けを求める声が聞こえ、船内の一室に閉じ込められていた青年を発見する

青年「僕は……いったい誰なんですか……?」

どうやら青年は記憶を喪失しているらしい
モヨ子は青年と知り合いであるらしく、出会い頭に青年を殴り付ける

かつて、モヨ子は青年と婚約関係にあったが、青年に殺されかけ、若林によって命を救われていた

若林は正木の遺言に従って青年の精神治療を始め、青年の失われた記憶を呼び戻そうとし、一郎という人物の話をする
青年が「自分は一郎なのか?」と質問すると、若林は「人の話から思い込むのではなく、自分自身の記憶から思い出さなくてはならない」と答える

突如、爆音と震動が響く
若林達が船着き場へ駆け付けると、三人が乗ってきた宇宙船が爆発によって消滅していた
この船から脱出するためには救命艇を起動させるデータが必要だった

東堂は船内をくまなく捜査するが、唯一入れない第一研究室を除いて不審な点は無かった
東堂は第一研究室を開くよう若林に要求するが、若林は「関係者以外立入禁止」と拒む

321: 3/4@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 04:12:45.15 ID:hG1Uyz/t0.net
そうこうしている内に青年が発狂
青年の正体はやはり一郎だった
一郎はモヨ子を殺そうと襲いかかるものの、東堂によって阻止され、何処かへと逃亡する

三人が打開策を話し合っていると、警報が鳴り響く
船はコントロール不能に陥り、近くの惑星へと墜落し始める

救命艇を起動させるデータがあるとすれば第一研究室しかない
東堂は第一研究室を開くよう再度若林に要求
とうとう若林も観念して第一研究室を開く

第一研究室には胎児を培養するための試験管が立ち並んでいた
それは「胎児の夢」を観測し、正木が提唱していた「脳髄論」を実証するための装置だった
そして試験管の一つに正木の眼球が入っていた
試験管に繋がれた液晶画面に正木の顔が映り、若林に語りかけてくる
正木は死んでおらず、身を持って脳髄論を証明していたのだ。若林を呼んだのは、実証に失敗してしまった場合(正木が本当に死んでしまった場合)のための保険だった

すると研究室の実験データが全て削除され始める。データを削除したのは東堂で、研究データを自分のメモリーに写し変えていた
東堂の正体は政府の特殊機関の諜報員
政府は正木の研究を「犯罪者になる因子を持つ人間を、産まれる前に選別し淘汰する」という目的のために狙っていたのだ
若林は「この研究は精神病患者を救うためにある」と食い下がる
東堂は「この研究は生と死の概念を根本から変えてしまう。それは一研究者ごときに任せられるものではなく、役人に任せればいい」と言う
東堂は正木の眼球を銃で撃って殺害し、一足先に救命艇で脱出する

322: 4/4@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 04:13:27.35 ID:hG1Uyz/t0.net
若林もモヨ子を連れて脱出しようとする
しかしモヨ子は「やっぱり一郎を置いていけない。一郎を愛している」と言い、若林一人を無理矢理を先に脱出させた
救命艇の中で泣き叫ぶ若林

モヨ子は一郎を発見して歩み寄る
相変わらず発狂している一郎は再びモヨ子に襲いかかる
ここで一郎は葛藤の末に、先祖の悲しい記憶の呪縛に打ち勝って正気に戻る
一郎とモヨ子は共に救命艇に乗ってドグラ・マグラから脱出する

一郎が目覚めると、そこは始めに目覚めるた時と同じくドグラ・マグラ船内の一室だった
「どういうことだ? 僕はモヨ子と一緒に救命艇に乗った筈じゃあ? どうして僕はここにいるんだ?」
そして一郎は真実に気が付く
「僕は夢を見ているんだ。僕はまだ産まれてすらいなかったんだ」

「僕は……いったい誰なんですか?」

胎児の入った試験管が立ち並ぶ部屋の中、一つの試験管に接続された液晶画面に文字が表示された
“法令『胎児の夢』条例第9条に抵触せし危険因子とみなし処分を命ずるンゴ”
その試験管に入っていた胎児(おそらく一郎とモヨ子の子供、または子孫)は試験管から排出されて廃棄される

胎児が送られた廃棄口では年老いた若林が待ち構えていて、廃棄口から飛び出してきた胎児を抱き止める
若林は本来廃棄される筈だった胎児を抱いて何処かへと去っていった

323: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 04:45:03.43 ID:t7eZUMLU0.net
チャカポコチャカポコ

324: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 06:05:33.74 ID:ug/7MNFN0.net
PV見たけど、CGの安っぽさが・・・
実写映画の出来が良かったせいで余計に見劣りしてる
脚本も無理なSF化で失敗してる感じ

ドグラ・マグラは難解でも何でもないから、ぜひ読んでみてちょ

332: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 19:28:40.25 ID:beGZV4VO0.net
>>324
原作は表紙からして危険な臭いしかしないから怖い

325: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 07:18:23.27 ID:61DoeWP00.net
あれは全部の構造を解明しようと思うと難解で
発狂すると喩えられるくらい悩みまくってしまうんだが
ぶっちゃけ雰囲気小説と思って読めばそこまで恐ろしくもない
まあ当時は画期的だったんだろうな

個人的には終盤のでっかい文字に吹いた
電子書籍だと再現されてないものもあるかも

326: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 07:30:09.99 ID:iFGDLaF20.net
ずっと後に流行するメタミステリの先駆けで完成形に近いと思う>ドグラ・マグラ
作品内の現実と虚構の区別がどんどん曖昧になった上、最初と最後が円環状になってるから
作品をループしまくってるうちに、読者の脳髄の処理が自然と現実と虚構をいっしょくたにしちゃって
結果的に発狂するように仕組まれている恐ろしい本
かもしれないので、3週くらいループすることをおすすめする

327: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 14:42:58.35 ID:8hHuReae0.net
知恵袋かなんかで「息子がドグラ・マグラ読んでるんですけど大丈夫ですか」みたいな質問あったな

330: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/12/09(火) 18:55:18.18 ID:61DoeWP00.net
同じ夢野久作で「いなか、の、じけん」より「模範兵士」

明治の頃、山で乞食達が四、五軒の粗末な小屋を建てて集落にした
近くの村の人々は当初気にもとめていなかったが
元軍人らしい上品な人物が身をやつしてそこに住むようになったというので
噂くらいしか娯楽のない田舎のこと、皆かわるがわる様子を見に来るようになった

その上品な青年は東北の名家の生まれだったが13歳で父を亡くし
苦労しながら勉強して軍人になり品行方正におつとめした
だが高額な治療費がかかる病気の母を抱えては決して贅沢もせず、態度も謙虚で
こつこつと小さな事から貯金しては母の容体が良くなるように使う親孝行者
……という噂だったが本人は語らないので本当かどうかわからない
ただ彼と一緒に乞食の集落に来た痩せ細った中年女性が、
乞食の集落で彼と一緒に暮らしているのも確か

若くてイケメンで生まれ育ちが良くて倹約家ででも使うところはわかっていて
親孝行で気配りもできるというので、近くの村の若い娘達はキャーキャー
それでも青年は集落の乞食達と仲良く近所づきあいしながら静かに生活していた

が、ある時都会風の身なりをした派手な女を連れてきて集落でドンチャン騒ぎ
奥で寝ていた中年女性(母?)が幽鬼のようにふらふらとその場に出てきて
彼等を怒鳴りつけるという一件があった

その後青年は消息を断ち、中年女性は紐で首を締められた状態で発見された
都会から来て検分した警察は、彼女が母ではなく年上の情婦で
青年と変態プレイをしてて誤って殺されてしまったのだろうと推測した

しかし村のある老人の推測は違った 青年は本当に親孝行で真面目だったが
たちの悪い女にひっかかって病気の母を捨てた
近所づきあいで青年に親切にしてもらった乞食達はその恩も忘れて
身寄りのない病人の面倒を見たくないので皆で母を責めて首をくくらせたのだろう

出典: 後味の悪い話 その154