出典: 植物のオカルト話知りたい


voynich_1

1: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 09:52:00.61 ID:p3VujFYTO.net
動物っぽく感じる、植物があるんだけれど、他の人も何か感じていないか聞きたい

自分の話でもいいし、コピペでもあれば貼って欲しい。
サボテンマンとヴォイニッチの話は知ってる。

2: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 09:59:10.78 ID:JRNi9Stx0.net
>>1
動物っぽいってどんな感じなの?
生存競争を感じさせるような?
食虫植物みたいな感じなの?
それとも蔦や藤のような、寄生した木の生命力を徐々に削るような感じなの?

13: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 10:43:50.71 ID:p3VujFYTO.net
>>2
そういうのも興味ある。植物の生き方は形に出てくると思うから、それを見た人が、好き嫌いしか思えなくても、何か感じ取っているかもしれない。


自分のイメージで、例えば
ヒマワリ(高さのある奴)が好きでもあり嫌いでもあって、嫌いなのは中に人間が入っているような気がするから。

高さがある、茎が太い、葉っぱは規則的に出てるから、左右にきっちりあって手の様で、花が顔みたいに向く方向とかあるから
とかそんな感じ。
でも、ヒマワリが人じゃなくて、中に人がいる様な気がしてる。

15: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 10:45:27.46 ID:pFsEVGr60.net
>>13
斬新だな
中の人などいない!

18: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 10:54:01.19 ID:aIciOkm00.net
>>13
>でも、ヒマワリが人じゃなくて、中に人がいる様な気がしてる。

なるほどw
一斉に同じ方向いて伸び伸びニコニコwしながら咲いてたかと思えば、タネが出来て葉や枝がしおれてくると
今度は一斉にショボーン?状態でうなだれはじめるからなww

26: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 11:26:05.69 ID:p3VujFYTO.net
>>18の説明だと可愛いんだけど、実際見ると怖いと思っちゃうんだよね。ここはもう好みの問題かな。

31: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 11:47:28.20 ID:aIciOkm00.net
>>26
実際、ヒマワリの葉っぱや枝ってケバ立ってザラザラしてるしヒトよりも背が高いし花はヒトの顔より大きいしで
近場で見れば花としてあまり色気のある植物では無いねw
花屋に売ってる小ぶりなヒマワリは、この限りじゃないだろうけど。
庭に咲いてた大きなヒマワリが、ニヤニヤとwワラいながら俺のことバカにしてるようで、思わずプッツンして被害者の
頭を後ろから花瓶でなぐりましたが何か・・・?
的な台詞とか、サイコだねw

39: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 12:24:03.55 ID:p3VujFYTO.net
>>31
そうそう!そういう感じ!
サイコでいい!
真面目に殴ったなら聞くけど、自分の、心の感触どうだった?大きい生物って[●した、死んでる]感強くない?


さっき思いついた事ね
鉄塔とヒマワリ似てると思った。鉄もしくは、他の金属と植物を混ぜたら?ヒトになるんじゃないかなーなんて。混ぜるってどんな方法かまだわからないや

42: 30@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 13:47:49.70 ID:aIciOkm00.net
>>39
いや、真面目にリアルで誰かを花瓶で殴るわけないさww
ドラマや小説で、庭で能天気に咲いてるヒマワリに唆されて犯行に及びましたが何か・・?とかそういうプロットがあったらサイコっぽいなとw
結局、アランドロンの「太陽がいっぱい」のパクりだけどww

>鉄塔とヒマワリ似てると思った。

なかなか面白い感性だねw
鉄塔の真下って、確かにあまり良い気分がしないな。俺も。
なんか特殊な磁場?を発しているように思うわ。なんなんだろうな。あれはw
思うに鉄塔って、何らかの美的なデザインがなされているわけでなく、単なる機能性のみが形状に表れた巨大な鉄の塊だから、
どことなく粗暴な感じがするんだろうな。
ひまわりにも、どことなく似たような要素があるかもしれんね。粗野でごつい花だものな。

43: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 15:22:07.37 ID:p3VujFYTO.net
>>42
鉄塔とヒマワリの廃墟感。
確かに鉢植えならそうだね!わかり易く言ってくれてありがとう

26: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 11:26:05.69 ID:p3VujFYTO.net
>>22
植物の隣に鏡置いたらなんか反応あんのかなと新たな疑問が!

ドルイド見てきたぜー
洒落怖らしくていいね!樹って行動力あるね。枝から根っ子出して移動してる様なのもあったし。種でも根でもなく、土の外で移動しちゃうのすげぇ。

40: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 12:38:20.18 ID:Hb6bH5YW0.net
>>13
ヒマワリは扇風機っぽいから怖い

43: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 15:22:07.37 ID:p3VujFYTO.net
>>40
命を刈り取るような形をしてるから?

4: p4092-ipbfp604yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 10:28:08.23 ID:8KGcuaFu0.net
ドルイド教か

5: p4092-ipbfp604yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 10:33:47.44 ID:8KGcuaFu0.net
カエサルの『ガリア戦記』によれば、ドルイドの社会的影響力はかなり大きなものだったようである。争い事を調停あるいは裁決し、
必要があれば人々に賠償や罰金を課した。ドルイドの裁決を不服とした者は、社会的地位や信用を失った。
ドルイドはこのような大きな権力を持っていたほか、兵役や納税を免除される等、特権的地位にあった。

6: p4092-ipbfp604yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 10:34:12.85 ID:8KGcuaFu0.net
ドルイドの宗教上の特徴の一つは、森や木々との関係である。ドルイドはパナケア(ヤドリギ)の巻きついたオークの木の下で
儀式を執り行っていた。ドルイドはヤドリギに特別な力があると信じていたようだ。これについてはプリニウスが『博物誌』に記している。
また、近代になって発掘された古代ガリアの奉納物にはオークで作られた物が多い。

また、四葉のクローバー等といった希少な植物を崇拝していたという事も伝わっている。

7: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 10:34:31.88 ID:lQJ2OI2z0.net
昔、たけしとさんまだったか?偉人伝説とか日テレで
植物が微弱な電流?を測ってyes no で答えてくるのがあったね。
太陽に水はあるか人はいるかって聞いたら、イエースって答えてたなw

14: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 10:44:13.08 ID:aIciOkm00.net
>>7
>太陽に水はあるか人はいるかって聞いたら、イエースって答えてたなw

植物ってバカなんだなww

20: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 10:59:09.57 ID:lQJ2OI2z0.net
>>14
私は植物の事を信じたいな

23: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 11:09:41.24 ID:aIciOkm00.net
>>20
でもさ、植物がやけに発達した知能?の持ち主だったりしたら嫌じゃね?
全てを把握しながら、何も言わずにジーッ・・とこっち見てんだぜ。

24: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 11:10:47.30 ID:p3VujFYTO.net
>>14>>20
人の考えてる水とは違うかもしれない。
エネルギーになるものが水とか。

25: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 11:17:08.71 ID:aIciOkm00.net
>>24
まぁ、オカ板的に考えるとすると、光合成する植物には大切な存在の太陽と
毎日水くれしてメンテしてくれるヒトを、同一視してるのかもしれないな。
で、太陽=ヒト=水 みたいな図式で、ともに大事な存在として同位で認識
してるから、太陽にはヒトがいて水もあると勘違いしてると。

やっぱりバカなんだな・・・ 

41: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 12:45:31.70 ID:p3VujFYTO.net
>>25
光と水って差すものと満ちるものだよね。光は無いけど水は湧いてくるね。
って感じで、ヒトはエネルギー(光や水)とは別で、太陽本体も別で考えてる、かも。

42: 30@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 13:47:49.70 ID:aIciOkm00.net
>>41
鉢植えの植木くんの場合、水は人が持ってるジョウロで降り注ぐものだと思ってる・・・と思うんだよ。
野にある花の場合も、天から雨として降り注ぐわけで。
朝だー!太陽さんコンニチワ!今日も元気に二酸化炭素吸って、酸素モリモリだしちゃうよ!
あ、太陽さんが出たら、ニンゲンさんもやってキタ!
いいからさっさとお水クレクレ!ww
とかw
で、太陽さんからやってきたニンゲンさんが水を持ってきたに決まってる!と、勘違いしてるんだよたぶん・・・

野にある花の場合は、太陽さんが雨雲に隠れていなくなってから水というか雨が降ってくるから、もう少し違う認識というか賢いかもしれないな。

あー。日曜の昼下がりらしく、メルヘンだなぁ~w

ちょっと、現実に引き戻される為に外に出かけてくるよw

43: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 15:22:07.37 ID:p3VujFYTO.net
>>42
鉄塔とヒマワリの廃墟感。
確かに鉢植えならそうだね!わかり易く言ってくれてありがとう

8: p4092-ipbfp604yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 10:36:48.05 ID:8KGcuaFu0.net
5世紀頃のアイルランドのドルイドは、「我がドルイドはキリストなり」と宣言し、キリスト教へ改宗したという。

そのためか、現代のアイルランドでは普通のローマ・カトリックとは一線を画したカトリックが存在していると言われる(ケルト系キリスト教)。

9: p4092-ipbfp604yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 10:37:19.36 ID:8KGcuaFu0.net
自分の叔父は仕事柄、船で海外に行く事が多かった。詳しい事は言えないが、いわゆる技術士だ。
1年の6~7割は海外(特に北欧)で仕事をしている様な人で、日本に帰って来ている時は良く遊んでもらったものだ。
今は既婚で、引退して悠々自適な生活を送っており、知識も豊富でバイタリティ溢れる快男児だ。
以前も2話程、叔父関連の話を書いているはずだ。その叔父にこんな恐ろしい話を聞いた。

当時叔父は30代で、彼女とマンションに同棲しており、幸せに暮らしていた。
ひょんな事からお隣さんと親しくなったらしい。お隣さんは年配の夫婦で、病気の子供が1人。
旦那さんも仕事柄、海外に飛ぶ事が多いとの事だった。
話題も合うという事で叔父とは意気投合し、その奥さんも温厚で、夕食を呼んだり呼ばれたりする仲にまでなったそうだ。

10: p4092-ipbfp604yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 10:37:45.11 ID:8KGcuaFu0.net
ある年の真冬。
そのご夫婦と賑やかな食卓を共にしていると、そのご夫婦の別荘の話題になった。
何でも、関東近郊の閑静な山奥に、別荘を1つ所有しているらしい。
近くには小川もあり、魚等も釣れ、年に1度は家族で病気の息子の療養がてら遊びに行くらしい。
どうやら今年は仕事の関係で行けなくなったらしく、叔父達に「良かったら使ってくれても良い」との事だった。
アウトドア好きな叔父は、喜んで使わせてもらう事になった。
そんな叔父と趣味も合った彼女も賛同したらしい。

そして翌年の年明け、叔父は彼女と共にその別荘へと向かった。

16: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 10:47:27.89 ID:p3VujFYTO.net
割り込んじゃった失礼

>>9-10
知らないことのが多いから、続けて欲しい。

19: 本当にあった怖い名無し 2014/05/25(日) 11:02:33.84 ID:9kO9wSAXu
昨年10月、牡丹を6種類買って庭に植えた。
6種類それぞれの種類名を書いた札も一緒に立てた。
一つだけ名前を間違えたものがあった…が、気にせず半年間そのままにしていた。
今年の春、5種類は元気に花も咲かせたが、
名前を間違えられた1種類だけは発育が悪く、花を咲かせるどころではなかった…。
3週間ほど前に、正しい名前の札を立てたのだが、何とか持ち直してほしい…。
葉っぱだけは、何とか枯れずに持ちこたえているが…。

27: p4092-ipbfp604yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 11:35:52.19 ID:8KGcuaFu0.net
そんなこんなで、その日の就寝の時に事件は起こった。
叔父が窓や玄関の戸締りを確認しようとしていた時の事だった。
「何で最初に気がつかなかったんだろうな。鍵がな、外側にも付いてるんだよ」
つまり、窓の内鍵とは別に、窓の外側にも鍵が付いているのだ。玄関の入り口の戸にも。
「これはヤバイと思ったな。部屋の中に家具が異様に少ないのも、実は気になってたんだよ。
 生活に必要最小限のモノだけ…それも、全て木造で燃えやすく…
 パッと思い浮かんだのが、ウィッカーマンだな」

28: p4092-ipbfp604yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 11:36:19.17 ID:8KGcuaFu0.net
映画にもなり、近年リメイクもされたのでご存知の人も多いと思うが、上記でも書いた様に、
『柳の枝や干し草で作った編み細工の人形を作り、
 その中に生きたまま人間を閉じ込めて、火をつけて焼き殺し、神に捧げる』
と言うおぞましい秘儀が、古代ドルイドの祭儀であるのだ。
それを英語では『ウィッカーマン(wicker man)』、編み細工(wick)で出来た人型の構造物と言うらしい。

「彼女を不安がらせない様に、その事や鍵の事も秘密にし、俺だけ起きてる事にしたよ。全部の内鍵開けてな。
 そしたら、夜中だよ」
砂利を踏む音と、人の気配が別荘の外でした。
すかさず窓を開ける。例のお隣の夫婦の旦那だった。
「何をなさってるんですか?」
叔父に急に見つかり、厳しい声を投げかけられた旦那は、驚愕の表情でしどろもどろだったと言う。
「いや、その…大丈夫かなと…」
「大丈夫じゃなないですよ。その缶は何です?灯油の缶じゃないんですか?」
「い…いや…ストーブの灯油を、切らしちゃいかんと思ってね…」
「暖炉がありますよね?」
「いや…まぁ」

29: p4092-ipbfp604yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 11:37:22.04 ID:8KGcuaFu0.net
叔父は外鍵の事を厳しく追及した。
旦那が弁解するには、この別荘も人から譲り受けたモノで、外鍵はその当時からついていたらしい。
「信じるわけないわな。そんな気味の悪い家で誰が泊まりたがる?」
叔父はまったく旦那の言う事は信用しなかった。

外の騒ぎで寝ていた彼女も起きだし、不安そうな顔を覗かせていた。
「○○さん(旦那)…あんた、ドルイドの何かやってるんじゃないでしょうね」
「は…?何ですかそれは」
「とぼけたって良いんですよ?裏の森のクヌギ。良い薪になりそうだなぁ」
「な…何を言うんですか!!」
「あんた、俺らをウィッカーマンにして、捧げようとしたんじゃないのかっ!!」
「…」
「本当の事を言わないのならクヌギを切り倒す」と脅した叔父に対し、旦那は全てを話し始めた。

30: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 11:45:43.59 ID:p3VujFYTO.net
例えにもならないけれど、クルミの木も葉が落ちた後は、動物感ある。

オステオ(白い花弁で雄しべの辺りが紫)
猫っぽい。たぶん白で花弁が柔らかそうだから?でも紫色も何かポイントになってると思う。

32: p4092-ipbfp604yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 11:50:21.95 ID:8KGcuaFu0.net
前にも述べた通り、この夫婦には重い病気の息子がいる。
治療法は、病の進行を遅らせる強い副作用のある方法しかない。
あらゆる方法を試したが、病は一向に癒える気配は無かった。
そんな藁にも縋る思いも極まった時の事。
15年前、仕事先で訪れたウェールズのある村で、ドルイドの呪術師に出会ったと言う。
そのドルイドの呪力が篭ったオークの木の苗を、大枚叩いて旦那は買い、日本へ持ち帰った。
そのドルイドから授けられた秘術は、
『毎月6日に、白い衣装を見に付けオークの木に登り、
 ドルイドから譲り受けた(これも大枚叩いて買ったらしい)鎌で、オークに寄生しているヤドリギの枝を切り取り、
 生贄をオークの木に捧げる』と言うものらしい。
その祭儀の見返りの願いは言うまでも無く、息子の病を治す事だ。

「確かに、その日は1月6日だったなぁ…」
「生贄って…」
俺は恐る恐る叔父に聞いた。
「最初は小動物とかだったらしいよ。ハムスターとか、野良猫とか、犬とかな。クヌギの木の根元に埋めて。
 心なしか、大きな動物になればなる程、息子の病が良くなっている様な気がしたらしい。
 まぁ、そのドルイドに1杯食わされたんだろうけどな。
 でも、病気の子供を持つ、悲しい親の愛とは言えども、あんまりじゃないか?俺らを焼き殺そうとするなんて」
叔父は笑いながら言った。

それから、懇々とその旦那を説き伏せたらしい。
人を呪わば穴二つ。そんな事をしても何も良い事はない。
オカルト方面に詳しい叔父だけに、様々な知識も動員して旦那を説き伏せた。

「50にもなろうかと言うオッサンが、声上げて泣いてたなぁ。
 まぁ、俺らも殺されそうにはなったとは言え、その旦那の気持ちも分からんでもないからなぁ。同情心もあって。
 彼女も少しもらい泣きしてたかな。
 旦那も、クヌギも別荘も処分する事を約束してくれてな。明日にでも、特にクヌギの処分は俺ら同伴で」
「じゃあ、この件は、警察沙汰にもならずに一件落着、と」
「ところがなぁ。あのオークは(本物)だったんだなぁ」

33: p4092-ipbfp604yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 11:51:38.45 ID:8KGcuaFu0.net
何とか旦那を説き伏せて、暖かいコーヒーを飲みながら3人が落ち着いてきたその時、旦那の携帯が鳴った。
奥さんの声が否が応でも聞こえてきたと言う。ヒステリックな金切り声だ。
明らかに『殺したの?捧げたの?やったの?』と、傍の叔父にも聞こえて来たと言う。
あんなに温厚に見えた奥さんの方が、実はこの件では主導権を握っていたのだと思い、ゾッとしたと言う。
奥さんは東京のマンションから電話をしているらしい。
旦那はある程度は言い返してはいたが、奥さんの凄い剣幕に終始押され気味だったと言う。
たまりかねて叔父が電話を変わり、物凄い口論となった。
一時は殺されそうになり、まだ片方が殺意を剥き出しにしているのだから、
激しい感情のぶつかり合いになるのは至極当然だろう。
叔父の彼女も先ほどの涙とはうって代わり、叔父に負けじと口論に加わったと言う。
「こりゃ将来尻に敷かれるなぁと思ったね。その時は」
叔父は苦笑しながら言った。確かに今は尻に敷かれている様だ。


やがて叔父がたまりかねて、警察、裁判沙汰をちらつかせる様になると、
やっと奥さんも大人しくなり、しぶしぶ旦那の話も聞くようになってきたと言う。

一応、いざこざの一段落はついた。
流石にその日は深夜になっていたので、その別荘で休む事になった。
「一応さ、話はついたけど、まさか眠るわけには行かないよな。あんな事されそうになって」
暖炉の広間で叔父と彼女が身を寄せ合って座り、離れた場所に旦那が申し訳なさそうに座っていた。
「明日、旦那の知り合いの業者に手伝ってもらい、クヌギの木は切り倒す事を約束してもらったからさ、
 それを見届けるまではな」
3人ともその日は寝ずに、朝を迎える予定だった。

35: p4092-ipbfp604yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 12:11:39.73 ID:8KGcuaFu0.net
夜もさらに深まった、午前3時頃だったと言う。
「ザッ ザッ ザッ」と、森の奥から何かが近づいてくる音が聞こえた。野生の動物か、野犬か。
コックリコックリと船を漕いでいた叔父も、その音に目が覚めた。
「明らかに人間に近い足音と気づいた途端、ゾッとしたね」
最初は奥さんが来たと思ったらしいが、あの電話を終えてからこんな短時間でここまで来れるわけがない。
いや、あの電話は実は近くからかけていたとしたら…もしくは他に仲間がいたとしたら…?
叔父は寒さなどお構い無しに全ての窓や戸を開け、アウトドア用のナイフを手に、臨戦態勢で息を殺していた。
「ザッ ザッ ザッ」という音は一向に止む事はなく、明らかにこの小屋に向かっている。
「それから10分後くらいかな。
 もうな、普通にこの小屋を訪ねて来るように、玄関の戸に立ったんだよ。足音の主が」
「○○?(妻の名前)」と旦那が叫んだ。が、すぐ驚愕から恐怖の悲鳴に変わった。
「奥さんの様で、奥さんじゃないんだよ。顔はほとんど同じなんだな。だが、生気が無いと言うか。
 で、この真冬に素ッ裸だぜ?でな、最初は旦那は、妻の様なモノの裸に驚いて声を上げたと思ったんだよ。
 違うんだよな。肌の質感も色も、木そのものなんだよ。
 で、もっと怖かったのは、左右の手足が逆についてるんだよ。
 分かるか?それが玄関に上がって来ようとしてな、右足と左足が逆なもんだから、動きがおかしいんだよ。
 上がり口に何度もつっかえたりして。それが何よりおそろしくてなぁ」
確かに想像するだけでもイヤな造形だ。

36: p4092-ipbfp604yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 12:13:42.82 ID:8KGcuaFu0.net
「彼女は絶叫してたな。旦那も、明らかに妻じゃないって確信したと思う。
 でもな、一応人間の形はしてるんだからさ。刺せないぜぇ?なかなかそんなモノを。
 やっぱ、人間の心ってリミッターあるからさ。もし人間だったらどうしよう、とか思うよ」
それは確かに分かるような気がする。
「でな、その妻の様なモノがとうとう小屋の中に入ってきて、何か言うんだよ。
 それも、何言ってるか分からなくてな。カブトムシの羽音みたいな音を喉から出して。
 で、左右逆の足でヨタヨタしながら、俺の方に向かって来るわけだ。
 しかし、俺も真面目なもんだよなぁ。
 それでも最後に一応、『○○さんですかっ!?』って聞いたよ。さっきのリミッターの話な。
 それでも、ソイツは虫の羽音の様な耳障りな音を喉から発して、
 これまた左右逆の両腕を伸ばし、俺の首を絞めてきたもんだから、
 思いっきりソイツの腹を前蹴りで蹴ったよ。
 すると腹がボロボロ崩れて、樹液みたいな液を撒き散らし、腹に空洞が出来てやんの。
 それで決心出来たんだよな。あぁ、これは人間じゃないから、ヤッちゃって良いんだってな」
と、豪快に笑いながら叔父は言った。
こういう時の度胸を決めた叔父は本当に頼もしく見える。

37: p4092-ipbfp604yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 12:19:16.69 ID:8KGcuaFu0.net
不気味な声を発しながら、ソイツは起き上がって来たらしい。
叔父はナイフをソイツの脳天に1発、もう1度蹴り倒したら、空洞の腹を貫通し、胴体が千切れたらしい。
彼女と旦那の絶叫が一段と激しくなったと言う。

「で、腹の中から異臭のする泥やら、ムカデやら色んな虫がワラワラ出てきてさ。もう部屋中パニックだったな。
 床に倒れたソイツの人型も、段々ボロボロと崩壊していって、床には泥と虫だけが残ったね。
 気持ち悪くて、ほとんど暖炉に放り込んだな。
 突立てたナイフが、いつの間にか消えてたのが気になったけどな」

その凄惨な格闘が終わり、全ての残骸を暖炉に投げ込んだ後、すぐさま旦那に妻へと電話をさせたらしい。
妻はすぐに出た。
「妻は死んでいた!とか、やはりそういうのは心配するだろ。形が形だけに。
 元気だったけどな。まぁキョトンとしてたな。
 流石に今起きた事は言わなかったけどな。後で旦那が話したかどうかは知らないが…
 でも流石に、全て終わった後に恐怖が襲って来たね。手足とか震えて来てな。彼女はずっと泣いてたな。
 で、1番怖かったのは、彼女が暫くして変な事言い始めたんだよな。
 何でアレに『○○さんですか?』と問いかけたのかと。
 変な事聞くなぁと思ったね。顔はどう見てもあの奥さんなんだから」
「で、どういう事だったのかな?」
俺が聞くと、叔父は気味が悪そうにこう言った。
「『よく自分の形をしたモノの頭に、ナイフなんて突き立てられたね』って、彼女はこう言ったんだよ。
 つまり、彼女にはあの化け物が、俺の姿に見えてたんだよな」

38: p4092-ipbfp604yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 12:21:21.82 ID:8KGcuaFu0.net
叔父が想像する所は、次の様な事らしい。
古代ドルイドの秘儀で、オークの木に邪悪な生命が宿った。
それにあの妻の怨念も乗り移り、生贄が止まった事に見兼ねて、自ら実体化して現れたと。
そして、見る対象者によっては、あの化け物が様々な姿形に見えるのではないかと。

「翌日、日が真上に昇るまで待って、あの木を見に行ったよ。
 木の表面が2cm程陥没してて、1m60cmくらいの人型になってたな。
 そして、頭部らしき箇所に、俺のナイフが突き立ってたな」

やがて夕方になり、旦那の知り合いの業者がやってきて、クヌギを木を切り始めたと言う。
「最初にチェーンソーが入る時と、木が倒れる時、完全に聴こえたんだよ。女の絶叫がね。
 俺と彼女と旦那だけ聴こえた様子だったな。
 で、切り株と根っこまで根こそぎトラックに積んでたんだが、小動物の骨が出るわ出るわ。
 業者も帰りたがってたな。さっきの人型と良い、そりゃ気味悪いよな。まぁ、人骨が出なかっただけマシかぁ?」

後日、隣の夫婦がそれなりの品物を持って謝罪に訪れたと言う。
「受け取ってすぐ捨てたけどなぁ。やっぱり、色々勘ぐってしまうよな」
そして、すぐ夫婦は引っ越し、叔父たちもその後すぐにマンションを引き払ったらしい。
暫くして、叔父は彼女とは一時別れてしまったそうだ。

49: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/26(月) 04:27:43.43 ID:NvNOhKDuO.net
>>38
乙!神様に木と結婚させられる奴かと思ったけど違った。
儀式様の木の近くに、月桂樹とか植えたら阻止出来るのかな。

>>44-44
つべて見てきた
声っていいなぁ。お母さんが言う魚の声も、潜水艦乗る人には聞こえる話あったし。いいないいな

44: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 17:45:37.45 ID:cUMXSutG0.net
昔探偵ナイトスクープに四つ葉のクローバーの声を聞くことが出来るという女の子が出てた。あれは不思議だった

45: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 17:59:06.31 ID:bP0ol9az0.net
あれはすごかったね
声が聞こえるっていうのを信じる以外、
説明できない気がする

48: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/25(日) 19:07:24.87 ID:DyCXnZH50.net
>>44-44
へぇー。
見てみたいなそれ。
と思ったら、、、つべにあったw

【探偵!ナイトスクープ】四ツ葉のクローバーの声が聞こえる少女!?(探偵:たむらけんじ)
http://www.youtube.com/watch?v=el7c85ph3Qs



なるほど。
遠目で四つ葉とは判別できそうにない距離から、何かに呼ばれたようにスタスタ歩いていって、
ほぼピンポイントでしゃがみこんですぐ見つけてるな。
三つ葉連打の女の子ワロタww

53: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/26(月) 08:19:35.00 ID:2QvE7C76O.net
ミントとドグダミの繁殖力は凄い
庭が大変なことになった

54: 陳 極細@\(^o^)/ 2014/05/26(月) 14:30:49.60 ID:YTaKYvxw0.net
>>53
君は繁殖力がまったくなさそうだね・・・・・・

55: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/26(月) 15:28:54.00 ID:NvNOhKDuO.net
>>54
そんな事言わずに
繁殖し終わった後かもしれないし

56: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/26(月) 20:21:47.61 ID:gl2+CKUf0.net
人間の染色体本数=オリーブの染色体本数

オリーブ=織部(おりーべ)=機織り=原罪

57: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/05/26(月) 20:56:44.17 ID:NvNOhKDuO.net
>>56
そんなさ
今日麩の味噌汁 = きょうふの味噌汁 = 恐怖の味噌汁
みたいに罪に問われても困っちゃいません?

だけど、染色体のは初めて聞いたから、地味に調べてみるよ