出典: 怖い話読んでるんだけど

1: 名無しさん 2014/03/28(金)23:17:04 ID:MbILhlPk4
怖いからみんなで語りながら読みたいなって

協力してください

2: 名無しさん 2014/03/28(金)23:18:16 ID:YrZCEWWDR
いいよ
ただ出来れば短編物がいいな

3: 名無しさん 2014/03/28(金)23:21:06 ID:MbILhlPk4
http://nazolog.com/blog-entry-3121.html

これとかどうかな

502 :本当にあった怖い名無し:2009/07/10(金) 19:04:58 ID:h1B9YgXf0
自分、霊感0。霊体験も0。 
だから怖い怖いといいながら、洒落怖を見てしまうのさね。 

何年か前、当時大学生の親友のAから、奇妙な頼まれごとがあった。
そう…ちょうど、こんな蒸す季節のこと。 
「俺の母方の実家に一緒に行ってくれ」
「ボク…男の子だよ…本当にいいの?」
なんでも、前年20歳になるときに母親に連れて行かれた実家に、どうしても今年も行きたいとのこと。 
ところが、母親は用事があって外せず、かといって一人もイヤだというので、
高校生の頃からの付き合いだった自分にお鉢が回ってきたのだ。 
「お前も変わってるよな。母方の実家に友達連れて行くかね」
「まぁ他にいないっつーか…全員断られたから」
そりゃそうだ。
Aの母方の実家ってのは、とある山間のちっさい村で、ドがつく田舎だった。
でも、電気水道にネットまで通ってるんだけどさ。 

列車に揺られて10時間とかそういうレベル(大半が待ち時間だけど)だったので、 
手持ち無沙汰ということもあって、ぽつぽつと、去年あったという話をしてくれた。 

去年、Aは20歳になるときに必ずその村に来るようにと、かたくかたくかた~~~く母親に言われていて、
心底イヤイヤついていったんだそうだ。 


503 :502:2009/07/10(金) 19:07:51 ID:h1B9YgXf0
自分も見てきたけど、本当にド田舎。娯楽施設なんてありゃしない。 
まぁそれでも結構な家柄の母親の手前、成人した息子をお披露目に…とかそういう話なんだろなと、
連れられて村に来たんだそうだ。

案の定、実家についてもすることなんかない。漫画なんてあるわけない。 
ゲーセンもなければPS2もおいてない。コンビニも山2つ越えたところにあるとかないとか、そういう世界。 
その割に来客もないし(祖父母に挨拶したくらい)、俺何しに来たんだ?っていう感想だったそうな。 

さすがにゴロゴロし飽きたのか、家を出てお店のある辺りまで散歩していったんだと。
そこで、それは起きた。
駄菓子屋みたいなところに入って、声をかけたら、「もうウチは閉めるよ!帰って!」と追い出され、
自販機もないし、何か飲むものをと思っても売ってくれなかった。 
ヨソモノ嫌いにしたって程があるだろと、さすがにカチンときたA。 
店先にジュース出してたオバチャンに食ってかかったそうだ。 
「なんなんすかここ!なんで売ってくれないんです?俺なんかしたっつーんですか!」と怒鳴りつけると、
そのオバチャンは目を合わせないどころか、顔をこっちに向けようともしない。 
「ちょっと!」と声を荒げたところ、いきなり、
「ぎゃぁあああ~~!!助けて~~~~!!!○△やぁ~~~!!おとうさ~~~ん!!!」 
と、ものすごい声で叫び出したという。


504 :502:2009/07/10(金) 19:09:58 ID:h1B9YgXf0
すると、店の奥から木の棒(枝じゃなくて棍棒みたいな奴だったらしい)を手にした、
白髪のおっさんが飛び出してきた。
それも、威嚇とかじゃなくて、思いっきり振り下ろしてくる。 
「○△!いねや!きなや!」とかそんな感じの方言で、
Aを追い払う…というか、それこそ命も狙わんばかりだったそうで、 
騒ぎを聞きつけた周囲の住人も、遠巻きにAを囲もうとしていたらしい。 

あとはもう必死で山道を駆け上り、なんで?なんかしたんか俺?と自問を繰り返しながら、家に逃げ込んだそうだ。

「母さん!なんなんここ!マジヤバイって!マジで!」と、来客中にもかかわらず母親に詰め寄ったA。 
ところが、Aのお母さんは何も言わずに下を向いてしまったらしい。 
「おー。大きなったなあ、お寺さんおぼえとるか?」と、母親の向かいに座っていた住職が声をかけてきた。 
たぶん自分が小さい頃に挨拶した人なんだろうなと、
記憶にないので、ああ、はい、とかそんな返事をして、Aは改めて母親に今あったことを説明し出した。 

すると住職は、
「覚えとらんか。覚えとらんのか。そうか…。覚えとらんそうや、どうするや」と、Aの母親に尋ねた。 
母親は困りきった表情で、返事が出来なかったそうだ。 

少しの間、沈黙があったあと、住職が口を開いて言った。 
「わしが(話を)しよし」 


505 :502:2009/07/10(金) 19:11:29 ID:h1B9YgXf0
話はさかのぼって、Aが生まれてすぐの頃。 
母親の産後の休養もかねて実家でのんびりしつつ、Aを自然の中で育てたいという両親の希望で、
Aと母親は村に戻ってきたという。父親は単身赴任。 
その周辺ではいいとこの家だったそうで、
毎日ひっきりなしにAを見に来る人で、ちっとものんびりできなかったとか。
それでも、Aの母方の祖父母は娘自慢に孫自慢で、近隣にふれて回るような喜びようだったそうな。 

そうしたある日、高名なお坊さん(前述の住職のお師匠さんです。便宜上お師匠さんとします)が、
Aの祖父母と付き合いがあったので、孫の顔を拝みに来たという。 
母親がAをだっこしたまま、お師匠さんに顔を見せてやろうとしたとき、
「○△××□○□!」と、誰かがお師匠さんを口汚く罵ったんだそうだ。 
Aの母親は、まさか両腕の中にいる赤ちゃんが言ったとは思わなかったんだろう。 
なおも罵声は止まない。 
とたんにお師匠さんが仁王様のような形相に変わっていき、
この辺で罵声の主が赤ちゃんだと、周囲の人も気がついたという。 
Aの母親は事態が飲み込めず、凍りついたように立ち尽くし、
お師匠さんはダラダラと滝のような汗を流していたそうだ。 

「○△や!」 
誰かがそう叫ぶと、あっという間に家は大狂乱。
訪問客は履物もそのままに、逃げ出してしまったらしい。 


506 :502:2009/07/10(金) 19:12:59 ID:h1B9YgXf0
その日の夜、祖父母と母親、お師匠さんが真っ青な顔で相談していたところに、 
すこしはなれた村にいた住職が呼び出されて来た。 
そのときは、Aの家(家っつーかお屋敷級でしたが)を松明をもった住民が取り囲んで、 
それこそ今にも焼き討ちをせんばかりだったそうな。
恐ろしいことに、どうやら祖父母と母親はAを…Aの命を奪う方法について話をしていたらしい。 
それをお師匠さんが「絶対にさせん!」と、頑として折れなかったという。 

「やってみよしな」(やるだけやってみようよ、みたいな意味らしい)
そう言ってお師匠さんはAを預かって、お寺で育て始めたそうだ。 
詳しい話は聞きそびれたんだけど、3つか4つのお寺で持ち回りみたいな感じで、
預けられては次に、っていう仕組みだったらしい。 

何年かはそう大きなことは起きなかったらしく、Aが12歳くらいまではお寺にずっといたそうなんだけど、 
もう結構なお歳だったお師匠さんは、亡くなってしまったんだそうだ。 
お師匠さんのおかげでなんとかやっていたお寺の協力も、いなくなったとたんに、
お互い厄介ものの押し付け合いで、どうにもならなくなってしまったらしく、 
かといって住職もどうしようもなく、結局親元に帰すことになったという。 
「そのときはえらく無責任だった」と詫びてくれたそうだけど、
同時に「自分ではどうもできんかった」とも言っていたそうだ。 


508 :502:2009/07/10(金) 19:15:29 ID:h1B9YgXf0
○△とかっていうのは、この地方に伝わる『よくないもの』の呼び名らしくて、
定まった名前があるわけじゃないんだけど、『そういうもの』に対してつかうものらしい。 
○△は口に出してはいけない。(Aは『アレ』とか、『そういうの』とかで表現してた)憑かれるらしい。 

住職に事情を聞いて、Aはいくらか混乱しながらも落ち着いたらしく、
「なんで20歳になったらここに連れて来いなわけ?」と、質問をしてみた。 
すると、それは亡くなったお師匠さんの遺言だったらしい。
「もし20歳までAが○△でなかったら、もう大丈夫だ」と。(その判断はどうやるのかは分からないけど)
「その代わり、○△だったら、石で頭を割って命を奪え」とも遺していたんだそうだ。 
それほど恐ろしいものだったらしい。

住職はそこまで話してから、Aにニッコリと微笑むと、
「もう大丈夫やし」と言ったという。 


509 :502=桑原和男:2009/07/10(金) 19:16:45 ID:h1B9YgXf0
自分とAは村に着くと、実家ではなく、まずお寺に向かった。 
ハッキリいってボロいお寺だったけど、なぜか塀に沿って石の玉がゴロゴロ並んでる。 
それも1個2個じゃなくて、何十個っていう数。なのに、どれも砕けてたり、真っ二つだったり。 
ちょうど自分らは、愛車のカブに乗って住職が帰ってきたところに居合わせ、
住職はニコニコ笑ってヘルメットを脱ぐと、手招きで来い来いとやってみせた。 
「あの、ご住職。この玉ってなんなんですか?」
門をくぐって敷地内に入っても、砕けた玉はそこらじゅうに置いてあり、気になってたずねてみた。 
「ああ、それは『ぼん』や。(ぼん=坊ずの意。つまりAのことね)
 ○△がぼんを殺そうとしとったんやし。お代わりやな」
縁側に腰掛けて、住職が続けた。
「●●さん(お師匠さんのこと)は、ぼんのお代わりさんが足りんで、何から何までお代わりさんにしたんやし。
 わしのベンツ(愛車カブのことらしい)もお代わりさんにされそうやったし」 
カラカラと笑ったが、ふと真顔になって、
「●●さんはな…そうやな…」 
そこまで言うと、スタスタと奥に入って行き、程なくしてなにやら包みを持って戻ってきた。


510 :502:2009/07/10(金) 19:18:34 ID:h1B9YgXf0
「●●さんや」 
包みを解くと、真っ二つに割れた漆塗りの位牌が出てきた。 
「…なんで俺にそこまでしてくれたんすかねぇ…」 
無理やり力で割ったような、不自然な割れ方をした位牌を見ながら、Aがつぶやいた。 

しばらく誰も口を開かなかったけど、日が傾き始めた頃に、
Aが持ってきたお酒とお土産を置いて、お寺を出る事を告げた。 
「大事にしよし」 
住職はそう言って見送ってくれて、自分らはAの実家へ向かった。 

「なぁ、○△ってなにがダメなん?」
帰り道でAに聞いてみた。
「○△はな、人が不幸になるだけなんよ。○△本人が周りを巻き込んで、どんどん不幸にしていくんだ。
 なんなのかはよくわからん。昔は結構あったらしい。 
 ○△がいるだけで不幸になる。
 何しても人が病気になる、命を落とす、家が没落する、作物が取れない、家畜が死ぬ。
 だから殺さないといけなかったらしい」
しかも、殺すときは、聞いてるだけで晩飯が食べられなくなるほどの内容で殺されるらしい。 
「この時代にそんなアナクロな、なぁ?」 
そう言ってAは笑った。 

後々聞いた話によると、Aが○△でなくなったという理由はいろいろあったらしい。 
お師匠さんの遺言で、『お代わりさん』だけは欠かさなかったのが、
ある日突然『お代わりさん』が壊れなくなったんだそうだ。
それで大丈夫、ってなったらしい。 

6: 名無しさん 2014/03/28(金)23:28:03 ID:9WTpoaYv2
>>3
こういう妖や言い伝えみたいなのは外部の人間からすればどうってことないよな
やっぱ現地の人にとっては恐怖そのものなんだろな

4: 名無しさん 2014/03/28(金)23:21:27 ID:iEzdEuulQ
698名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・04/03/2903:01

漏れにはちょっと変な趣味があった。

その趣味って言うのが、夜中になると家の屋上に出てそこから双眼鏡で自分の住んでいる街を観察すること。

いつもとは違う、静まり返った街を観察するのが楽しい。

遠くに見えるおおきな給水タンクとか、酔っ払いを乗せて坂道を登っていくタクシーとか、ぽつんと佇むまぶしい自動販売機なんかを見ていると妙にワクワクしてくる。





漏れの家の西側には長い坂道があって、それがまっすぐ漏れの家の方に向って下ってくる。

だから屋上から西側に目をやれば、その坂道の全体を正面から視界に納めることができるようになってるわけね。

その坂道の脇に設置されてる自動販売機を双眼鏡で見ながら「あ、大きな蛾が飛んでるな?」なんて思っていたら、坂道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいた。

「なんだ?」と思って双眼鏡で見てみたら全裸でガリガリに痩せた子供みたいな奴が、満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、猛スピードで走ってくる。

奴はあきらかにこっちの存在に気付いているし、漏れと目も合いっぱなし。

ちょっとの間、あっけに取られて呆然と眺めていたけど、なんだか凄くヤバイことになりそうな気がして、急いで階段を下りて家の中に逃げ込んだ。


700名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・04/03/2903:03

ドアを閉めて、鍵をかけて「うわーどうしようどうしよう、なんだよあれ!!」って怯えていたら、ズダダダダダダッって屋上への階段を上る音が。明らかに漏れを探してる。

「凄いやばいことになっちゃったよ、どうしよう、まじで、なんだよあれ」って心の中でつぶやきながら、声を潜めて物音を立てないように、リビングの真中でアイロン(武器)を両手で握って構えてた。

しばらくしたら、今度は階段をズダダダダッって下りる音。

もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら、ドアをダンダンダンダンダンダン!!って叩いて、チャイムをピンポンピンポン!ピポポン!ピポン!!と鳴らしてくる。

「ウッ、ンーッ!ウッ、ンーッ!」って感じで、奴のうめき声も聴こえる。

心臓が一瞬とまって、物凄い勢い脈打ち始めた。

さらにガクガク震えながら息を潜めていると、数十秒くらいでノックもチャイムもうめき声止んで、元の静かな状態に……。

それでも当然、緊張が解けるわけがなく、日が昇るまでアイロンを構えて硬直していた。

あいつはいったい何者だったんだ。

もう二度と夜中に双眼鏡なんか覗かない。

5: 名無しさん 2014/03/28(金)23:22:33 ID:TFojB8rHl
同じ画像なりマークなりを 毎日見せることによって、 それがあっても、 それが目に付いてもおかしくない、 不自然ではない状態にすることは 洗脳の第一歩だよ。 仮に君の部屋の壁紙に 普通では視認できないメッセージが刷り 込まれていたらどうする? 連日連夜、気づかれないように少しずつ 少しずつメッセージを刷り込んでいくん だ。 時々、突然気分が悪くなったり、めまい がしたことはないか? 金縛りにあったことは? お昼ごはんを食べたのを忘れたことは? 大きな都市が丸ごと停電する夢を見た経 験は? 球形プラズマ、蜃気楼、観測気球、写真 に撮るとしたらどれ? マンテル・チャイルズ・ウィッティドそ の次は? 『アルミホイルで包まれた心臓は六角電 波の影響を受けない』というフレーズ 知ってる? 螺旋アダムスキー脊髄受信体って言葉に 聞き覚えはある? さっきからずっとあなたの後ろにいるの は誰?

「俺だ」 振り返るとそこには寺生まれで霊感の強 いTさんが! するといきなり「破ぁ!!!」と叫ん だ! 粉みじんになっていくマンテルとチャイ ルズとウィテッドとその次! 「人の恐怖感に入り込んで自分の結界を 広げていく小悪党め!!!」 部屋に響く断末魔が鳴り止んで、Tさんは はにかみながら 「アルミホイルで心臓は包めない、覚え ておくんだな。」 寺生まれってすごい、改めてそう思った

※頂いたコメントからピックアップ
2. (´д゚lllノ)ノ ヒイィィィ!! 2014/03/31 14:48
この手のネタ(Tさんの奴)なら朝松健の『黒衣伝説』マジおすすめ。何故おすすめか。それは言えないが、マジおすすめ。
完本 黒衣伝説
 

8: 名無しさん 2014/03/28(金)23:31:28 ID:cPO6ghIor
怖いよう

10: 名無しさん 2014/03/30(日)12:36:16 ID:CoQdJhCwY
怖い