793: 本当にあった怖い名無し 2009/05/07 02:33:35 ID:IEdQatf70
幽霊そのものをみたことはないが、
俺はリア厨の頃不思議な体験をしたことがある。
だいたい夏休みともなると、その年頃でも
いつしか昼夜が逆転してくるものだが、ある日
日も跨がないうちに睡魔に襲われた。
 
…それからどれくらいの時間が経ったか。
「これはヤバイ!!」という意味不明の感覚に飛び起き、
なにも考えず、ただすぐに部屋の明かりをつけ、
怖いという感情だけが全身鳥肌という証拠を残し、
あるだけだった。

ゾォ…っとしながら時計をふと見ると
午前3時ちょうどをほんの少しだけまわっていた。
このまま寝るのはなぜか嫌だったので、飲み残しの
午後ティー(ミルク)で心を鎮め、
寧ろ寝ないで朝まで起きていようと決心。
既にちょっと睡眠も十分だったのでゲームをはじめた。

794: 793 2009/05/07 02:34:37 ID:IEdQatf70
夏と言う事もあり、程なく夜が明け、徐々に恐怖も溶け、
カビ臭い座椅子に屁をぶちかます余裕も出た。大分明るくなったので
ふら~っと居間へ行くと、姉と母は既に起きていた。
朝の6時なのに?とも思ったが、どうも顔が暗く空気も重い…。
…隙を突き俺は夜中の不思議な感覚があったことを話し始めた。
居間は夏だというのにひんやりとしていた。すると、
姉からとんでもない言葉が出てきた。
「ラジオ聞いてたら壁から顔の形が迫ってきた」と。

…目を丸くして「えっ!?」というと
母が続けて「布団の上から誰かに這われた」と言う。いつもなら
アホなこといいなさんな!と一蹴するが、二人の
辛らつな顔と、自分自身の感覚が嘘ではないことを証明していた。

…じゃああの時間に感じたのは…そうだ、姉が夜中聞くラジオ、
オールナイトニッポンしかない。時刻的にもみんなほぼ同時だ。
きっと俺は見たり触れられたりで感じずに別の感覚で感じ取り、
キミの悪い恐怖を直感的に感じていたのかもしれない…。何かが
来ていたのは確実なのか、と思うと再び全身総毛立った…。

ふいに電話がなった。母と離婚した父の、すぐ上の姉からだった。
「マサちゃん(母)、連絡しようか迷ったけど昨日、Y男(父)死んだの」
…スーッと涙が流れた。

出典: 死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?211