719名前:1つ04/09/0422:37ID:eTM/2uRs
もう大分昔の話だが。

まだ小かったうちの娘がね、絵を描いてたのよ。
絵書くのが好きだから、別に何でもない事だとその時は思った。
そしたら突然、「パァン!」と蛍光灯が弾け飛んだ。
びっくりして急いで子供を部屋から出したんだが、その絵ってのが何ていうか、幾何学模様や、見た事も無いような漢字を羅列してるものだったんだ。


あまりにも怪しいので神社(この判断は正しかったのかどうかわからんが)にそれを持っていったら、「その子は、とても恐ろしいモノを呼び出そうとしてた」とか何とか言われた。怖くて詳細は聞けなかったけど。

家に帰って娘と話をすると、「じいちゃんにもらった本」といって、糸で綴じてある恐ろしく古い本を見せられた。
中には、娘が書いていたような絵(御札?)が沢山書かれていて、漢文?で説明書きらしきものがしてあった。
これも神社に持って行くと、蒼白な顔で「また後日、連絡します」って。

その数日後、別の大きな神社に呼ばれて行ったら、なにやら凄く偉そうな人が出てきて、「この本は燃やしてはいけない。海に捨てる」というようなことを言われ、同行するように言われた。
行き先は東北のとある場所。
始めは冗談じゃねえよと思ったけど、放っておくのも・・・と思い行った。

よくわからん儀式が終わって、海に例の本を流した後、一番偉そうな人が「もし、この類の本をまた見つけたら、絶対に持って来い」と。
「もしかしたら、まだまだあるかも知れない」といわれた。


720名前:2つ04/09/0422:38ID:eTM/2uRs
その半年後、実家に帰り、怖かったが勇気を出して父親に本の事を尋ねた。
すると「知らない」と言われてしまい、それ以上追求は出来ずじまい。

その日の夜中に、トイレに行こうと居間の横を通ると、両親の話し声が聞こえてきた。
「○○(娘)も成功させることが出来んかったなぁ。あの歳ならまだ・・(云々)・・
うちの家計ももうおしまいかも知れないねぇ」だって。
特に覚えてるのはこんくらい。
何で家計の話してたんかは不明。別に家に金が無かったわけじゃないし。
どっちにせよ、両親は何か隠してるなと確信した。

その後、自分の家に戻りしばらく経ったある日、両親が心中した。
異様な現場だったと聞いた。二人で包丁を互いの胸に突き刺していたらしい。
部屋には見た事も無いほど大きな紙が敷かれ、その紙には娘が書いていた絵のようなものが書いてあった。
警察にそれを見せられた時は背筋が凍りついた。
葬式の時もかなり悲しかったが、その事が頭から離れなかった。

後日、その紙も神社に処分してもらった。
この時は葬式とか何やらの後で、付いて行く気にならなかった。

んで、これは最近の話なんだが、その例の娘が何故か「じいちゃんたちの家で暮らす」って言い出した。
家は遺言で今も定期的に手入れがされてるんだが、何で突然?
正直こんな事を突然言い出されると怖い。住まわせて良いものかどうか。

ここまで書くと知り合いには分かってしまう話なんだが、見てないだろと高を括って書いてみた。


【出典:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?79】