kunekune


最近コチラのサイトを知り、色々読んでいたのですが、『くねくね』とか『分からないほうがいい』を読んで、本当にびっくりしました。
自分も同じ様なモノを見た事があったので。


小学校1年生の夏休みに、確かお盆で曾祖母の家に行っていました。
曾祖母の家は、近くに国道は走っているものの電車なんて一本もない田舎です。
父は3人兄弟の長男で、今回の法要は曽祖父のものでした。

一通り法要も終わり、父と田んぼの周りで遊んでいた時の事。
遠くに白い人間が立っていたのです。
正確には人間でなかったのかも知れません。
ソレはクネクネというよりも、風に全身がなびいている感じで、お話の様に踊っている様にも見えました。
そう思うと突然小さくなったり、また元に戻ったりと、奇妙な動きをしていました。
父は気付いていない様子だったので、「お父さん、あれ何?」と言って指を指しました。
父はそれを見たとたん、僕を抱えて物凄い速さで家まで走りました。
あまり足の良くない父が必死になって汗だくになって走ったので驚き、途中何も言えませんでした。

曾祖母の家に着いてしばらくしてから、父に「あれは何だったの?」と聞くと、「知らなくてもいい事なんだよ。絶対に友達なんかに喋っちゃ駄目だよ」と言われたのですが……。
その日から3泊程度、曾祖母の家に泊まる予定だったのですが、急に父が「帰るぞ」と言い、帰る事になってしまいました。
いつもは帰る日になっても、「もっと泊まっていきなさい」と言ってくれる曾祖母も止めなかったので、幼心ながらにも、何かおかしいなと思いました。

自分の家に帰って間もなく高熱が出て、病院では「何が原因か分からりませんが、肺炎です」と診断され、しばらく昏睡状態に陥りました。
結局、病院は手の施し様が無いと言って、ひたすら栄養の点滴をしていただけだそうです。
突然意識が戻ってから2週間程度で退院できました。
しかし医者は「原因がわからない」と言って、しばらく通院させられました。

そしてそれ以来、僕は一度も曾祖母の家には連れていってもらえませんでした。
親戚の葬式にも参加できませんでしたし、一家でお盆も正月も帰省する事はなくなりました。

母から聞いた話なのですが、父には一人姉がいて、どうやら父と姉はアレを目撃してしまった様なんです。
そして姉がそれを見ようとして近づいていき、姉だけが行ったそうです。
しばらくすると姉は帰ってきたのですが、終始ぼーっとした表情のまま、まるで廃人の様になってしまったらしく、父が小学校3年生の頃、姉はどこかに連れていかれてしまったらしです。
母も父に結婚する前、一度だけ聞かされた話らしいのですが、皆さんが目撃されたものと同じものじゃないかと思います。


【出典:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?61】




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