sinreisupotto6年位前、当時私がまだ10代だった時の事です。
友人と私、それと2つ上の先輩の4人で深夜、地元で有名な心霊スポットに行くことになりました。
男4人で心霊スポット巡りと、なんともむさ苦しい感じですが、友人は心霊的なものが特に苦手らしく、先輩達は友人をからかうつもりで、「○○(心霊スポット)今から行こうぜ」と提案しました。

その場所は山奥にある建物で、車で向かいました。
その建物の地下で、10人近い人間が火をつけて心中したとか、建物の裏手の崖から落ち武者が昇ってくる、とかの噂がある所でした。

先輩達は「もちろん地下行くよな」等と、友人を脅かすように笑って言っていましたが、いざ現地につくと、「うお。マジで怖っ」といい、車から外観を眺めているだけでした。
私が「降りひんのか?」と先輩に尋ねると、「じゃあお前降りろよ」と言うので、車を降りようとしました。
友人は、現地についてずっと私のTシャツの裾を握りしめていましたが、「降りるわ」と言い、離してもらおうとすると、怯えた顔で、「やばい。ここはやばいて。絶対やばい」と、私に訴えかけてきました。

とりあえず先輩達が急かすので、友人の手を解かせて車を降りました。

そして、その建物の周りを歩いて、ぐるっと一周。
裏手の崖も覗いてみて、車の前に帰りました。
先輩達は興味深そうに「なんか出た?」と聞いて来ましたが、私は「いやなにも」と答えました。

そして誰も一向に車から出てこないので、前の座席の先輩達に、「お前らが行こうって言うたんやろ。降りろって。地下見るんやろ」と言いました。
先輩は「お前怖くないんか」と聞いてきたので、「あんまり」と答えると、先輩の片方(A)が、「じゃあ明日までここで泊まってみろ」と私に言いました。
私は「なんでこんなとこで寝にゃあかんのよ」と、おそらく真っ当な意見を返しました。
すると先輩Aは、「怖くないんやろ?10万やるって言うたら泊まるか?」と提案しました。

私は「前金で今払うんならやるわ」と答えました。
先輩Aは「ええで」と言い、財布の中から1万円札を10枚出しました。
私が「なんでこんなに持ってんの?」と笑いながら聞きましたが、そういえば先輩Aは、「パチンコやらスロットやらで大勝ちした」みたいな事を、その日言っていました。
私は「後で返せゆうても返せへんで」と念を押して金を受け取り、その提案に了承しました。
先輩達は「あほやこいつ」と笑っていましたが、私も「10万も出すほうもアホやろ」と返しました。
友人は何も言わず、後部座席でうずくまっていました。

先輩達は私を置いて行く前に、「地下行って来い」と楽しそうに言ってきました。
10万円も貰った私は、さして気分も害せず受け入れて、地下に向かいました。
火事があったのは本当らしく、まっ暗な中でもライトの光で、壁中焦げて真っ黒になっているのが見えました。
地下はそんなに広くもなく、目に付く所と言えば、お風呂の浴槽のようなものだけでした。

車の前に戻り、「壁が真っ黒だった。火事でなんやらゆうてたやん」と報告すると、先輩達は「おー」と、嬉しそうに聞いていました。
そして、「明日の朝9時に迎えに来る」と約束をして、私一人を残して車で山を降りていきました。

残された私は、「あいつホンマに迎えくるんやろうな」と少し心配しながら、その廃墟の一番マシそうな横になれる所をみつけて、埃を払い、座り込みました。
時刻は深夜1時くらいで、どうやって暇を潰そうかと、とりあえず携帯をいじっていました。
誰かに電話して時間を潰そうにも時間が時間ですし、電波はギリギリアンテナが一本立つか立たないか程度なので、あきらめました。

しかし、こう山奥にもなると、怖いのは幽霊より野犬とかじゃないのか、と考えました。
廃墟は地下以外は外に剥き出しですし、地下は汚れがひどい上に、さすがに気味が悪い。
これはうかつに寝ると危ないな、と考えていました。
あまりに暇なので、もし幽霊が出てきたら等と考えたりもしていました。
「まあびっくりはするかなあ……」等と思っていたら睡魔が押し寄せて、私は簡単に眠りに落ちていました。

目を覚ますと、午前5時を過ぎたところでした。
夏場だったので結構明るくなっていたし、私は山を迷わない程度に散歩することにしました。
野うさぎがいて軽く感動したりして、こういう自然もいいなあと思い、廃墟に帰り9時を待ちました。

9時になっても先輩は来ませんでした。
電波の良さそうな場所を探して電話をかけたのですが、友人の家で泊まった先輩二人は、『すまん寝てた』と寝起き声で言っていました。
大体予想通りだったので、私は「ええからはよ来い」と強めに言って、迎えを待ちました。

迎えが来たのは11時半を過ぎたところで、先輩二人と友人、あと先輩Aの彼女が車に乗っていました。
先輩達は「なんかあったか?」としきりに聞いて来ましたが、私は「特に何も」とありのまま話しました。
つまらなさそうでしたが、「まあそんなもんだろう」という結論に落ち着き、早速山を降りるため、私を乗せ車を発車させました。

発車して間も無く、私は自分の足元が、誰かに掴まれているのに気がつきました。
後部座席は端から私、友人、先輩Aの彼女となっており、二人とも両手は見えていました。
私は総毛立ちましたが、ええ?このタイミング?とも考え、ちょっと可笑しくなりました。

私は、夏場なので膝までのパンツだったこともあり、直に足を掴まれていました。
掴まれているというより、その手は思い切り爪を立てて食い込ませるように、痛みを与えてきました。
しかし、私が騒ぐことによって車中がパニックとなり、事故を起こすのが狙いかな、とも考えました。
私は、なんかありそうな聞いた事あるような話しやな、と思いながら必死に平静を装い、また、一番見られてはいけない隣にいる友人に気づかれないよう、前のめりに座って影で隠していました。

山を降りる手前辺りで、その掴む手の感触がなくなり、ガソリンスタンドに寄った後、先輩Aの彼女が「ミニストップでポテトが食べたい」と言い出したので、寄る事にしました。

私は皆が車を降りた後、先輩Aだけこっそりと呼び、他の3人と違う場所に移りました。
先輩Aは「どないしたん?」と聞いてきて、私は「危なかったでぇ~」と息をつきました。
よく分からないという表情の先輩Aに、正体不明の手の爪による血のにじんだ足を見せ、「降りる時に足掴まれてた」と言うと、先輩Aの顔は正に真っ青になっていました。
先輩Aは「マジか?自分でやったとかじゃないんか?」と聞いてきましたが、私は綺麗に切った爪を見せ、「こんな爪でどうやってすんな痕つけれんねん。まあどっちでもええけど焦ったわ~」と答えました。
「お前、なんで黙ってんのん。そん時言えよ!!」
「そんなもんお前、言うたらパニックになって事故るかもしれへんやないか」
「あ~……そうか」
「ナイス判断やろ」
「おお」
「(友人)と(彼女)には言うなよ。トラウマなるで」
「分かってるけど俺にも言うなよ。怖いわ~……」
「いや、誰かに言いたいやんかやっぱり」
等と言うやりとりをした後、他の3人に黙ったまま買い物を済ませ、友人宅に戻り、私はすぐ自宅に戻ることにして解散しました。

家に戻る事にした私は、ドアの鍵を開けて部屋に入りました。
当時私は、ワンルームマンションの部屋に住んでいたのですが、開けてすぐに、部屋に誰かがいるのが見えました。
坊主頭にかなりの猫背で、ジャージ姿の男でした。
私の部屋は4階だったこともあり、すぐに逃げられるのは私を押しのけてドアから出るしかない、という考えもあり、その場から動かず、「空き巣?」と声をかけました。
男は振り向きませんでした。
「じゃ幽霊?足あるけど」と声をかけても振り向きませんでした。
しばらく見ていましたが、彼はぴくりとも動きませんでした。
仕方なく私が、「どっちでもええけど、土足やめてや」と言いながら近づくと、彼はベランダのほうに静かに歩いて、私と距離を取りました。

私は「なんだこいつ」と思いつつも、両手に刃物等は持ってなかったようなので、「盗るもんなんかなんもないし、警察も呼ばへんから、とりあえず出て行ってよ」
と、ベッドに腰を下ろして男に言いました。

それからしばらく男をじっと見ていましたが、微動だにせず何も言いません。
「しゃあないから叩き出すよ」と声をかけても反応しませんでした。
しかし、ふと私が掛け時計に目を向けて彼に向き直ると、彼はこちらに顔だけ向けて、私と初めて目を合わせました。
目は小さく斜視が入っている感じで、団子鼻、口は少しだけ開いている。
私はその顔つきに、何か普通の人とは違う違和感を覚えました。
彼は若干睨む様なそうでないような感じで、こちらをじいっと見て、私も彼を真っ直ぐに目を逸らさず見ていました。
4階な上に鍵もかかっていたままだったので、この世のものではないという考えもありましたが、幽霊にしてははっきりしすぎているというか、生気がある感じがしたので、私は8割『普通に家に入り込んだ人間』という風に彼を捉えていました。
私は立ち上がって、彼を見た時の違和感をそのまま口に出して言いました。
「知的障害かなんかの子かな……?怒らんから、出て行こう。ほら」
そう言って彼の腕を掴むと、その感触は異様なでした。
どっしりと中身の詰まったダンボールのような感触で、気味が悪いものでした。

すると彼は少し振り払うように腕を動かし、私はその感触もあってか手を離すと、とぼとぼと玄関の方へ歩いて行き、ドアを開けて出て行きました。
私もすこし待って、下のマンションの玄関あたりを観察しようと思いドアに向かうと、部屋とドアの間にあるトイレのドアが、ドォン!!!と激しい音を立てました。
私は少し警戒しながらトイレのドアを開けましたが、誰もおらず、いつもと変わらぬ光景でした。
すると次は、流しの上の観音開きの小さな戸棚から、ドォン!!と激しい音が聞こえてきました。
なんやねんと思いつつもその戸を開けてみると、そこには30代後半くらいの男性の顔があり、じっとこちらを見ていました。
私もその男も、じっと少し睨む様な感じで、お互いの目を見ていました。
そして私はなんとなく、「どうせなんか言うても黙ってんねやろ」と口を開き、戸棚を閉じました。

その後、夕方まで特になにも起こらず、少し睡眠をとったりした後、当時勤めていた職場であるお店に向かいました。
そこでよく「この店は出る」等とよく言っていた、自称『霊感がすごい』大学生のアルバイトの女性(Hさん)に、昨晩泊まった心霊スポットについて尋ねました。

「Hさん、○○(心霊スポット)って行った事あります?」
「あるよぉ。あるけどもう絶対行きたぁない!」
「やばいんですか?」
「やばいやばい、絶対やばい!あそこ行くん!?」
「行かないですけど、地下がやばいとかって聞いたんですけど」
「だって地下で死んでんやろ!?」
という風なやり取りをした後、あそこはどういう場所か知っているかと聞くと、更正施設(?)のような所で、どうしようもない不良や、知的障害の人等が収容されてたとかなんとかと、聞いた話で確信はないが、という風な感じで教えてもらった。これも有名な話らしかった。
私は少しだけ自分の考えと繋がった気がして、坊主頭の彼を思い出した。

仕事中、携帯電話は基本事務室に置いていたのですが、アルバイトの従業員が「なんかずっと鳴ってますよ」と、私に報告してきました。
私はなんだろうと思い、携帯の着信を確かめに事務室に向かうと、確かに携帯は、まだ着信のバイブレーションで震えていました。

『あ、つながった』
それは先輩Aからの着信で、出てみると、『なんか(友人)がずっとおかしいねん!!頼む、ちょっと来てくれ、頼む!!』
と、必死に懇願してきました。
その後ろから、叫び声がずうっと聞こえてきていました。
これはただ事ではないと思い、オーナーに電話をかけ許可を取り、他の従業員に「少し頼みます」と事情を説明した後、友人の家に向かいました。
友人も一人暮らしで、先輩2人と先輩Aの彼女の3人は、よくそこを溜まり場にしていました。
そしてその日も、4人でその部屋に居た様でした。

あまり離れていなかったこともあり、30分弱で友人宅に着きました。
部屋に入ってみると、「あああああ!!」とひっきりなしに叫んでいる友人と、友人を抱えた先輩B、泣きはらした顔の先輩Aの彼女、飲ませようと思っているのか、水の入ったコップを握りしめた先輩A、知らないおばさん(後で聞くと大家さんでした)の5人がそこにいました。

私は先輩Aに、「こいつ知らん所でクスリでもやってたんか」と、攻めるような口調で尋ねました。
先輩Aは「そんな事するわけないやろ!!とり憑かれたんちゃうんかこれ!?」と、半ばパニックになったような感じで、「なんとかなれへんのか!?」と私に言いました。
そう言われてもどうしていいのか分からない私は、とりあえず先輩Bに代わって友人の肩を掴み、「(友人)、どないしたんや。落ち着け」と声をかけました。
しかし、友人は私の声など聞こえていないようで、叫び声を上げるだけでした。
以前、友人の姉が狐にとり憑かれた、という話を聞いた事がありますが、それも友人が、心霊現象が苦手な要因になっている事もあるのだろうと、「大丈夫や、こんなもん気の持ち様や。しっかりしろ」と、耳元で声をかけました。
しかし、友人は叫び声を上げるだけでした。口の端が泡だってきているほどでした。
たまりかねた私は、「黙れ、落ち着け!!」と大声を上げて怒鳴り、髪の毛を掴んで顎をしゃくりあげました。
すると、友人は叫ぶのをやめたかと思うと、「ふぅぅううっ!!」と甲高い声を上げたかと思うと、私の腕に顔をうずめるようにしがみついて来ました。
私は友人に、「どうした、もう大丈夫なんか」と聞くと、友人は顔を埋めたまま首を横に振りました。
「とりあえず水飲もう」と友人から離れようとすると、叫び声をあげ私の名前を二度叫び、「離れんといてくれえ!!」と泣き声で言いました。
しかたなく私は、その状態で30分くらいの間じっとしていました。

ある程度落ち着いた友人が、子供のようにせがむのをなんとか言い聞かせ、先輩Aの彼女に代わりに様子を見てもらい、先輩A、Bの二人と大家さんと部屋の外へ行き、大家さんにひとしきりお詫びして、3人で話し合いました。
(大家さんは、近所の苦情があったのと、隣に住んでいたため来たようです)

私は「やっぱり○○行ったせいかな」と、先輩Bにも足を掴まれた件を話し、部屋にいたジャージの男や、戸棚の顔についても2人に話しました。
すると先輩Bが、「お前が怒らせたからちゃうんか」等と言う事を言い出しました。
「怒らせたって、泊まったから?」
「なんかしたんちゃうんか」
「寝ただけやがな」
「それで怒ってんのちゃうんか」
私は「幽霊を?」と少し笑いながら尋ねると、先輩は急に「もういやや」と頭を抱え、タバコを吸いだしました。
私は少し呆れながら、先輩Aに「どうする?」と尋ねました。
「お祓いしてもらうしかないんちゃうんか」
「あんなもんアテになるんかいな」
「だってそれしかないやろうが」
「怒ってんねやったら、謝ったらええんちゃうん」
「誰によ」
「○○(心霊スポット)行って、幽霊に」
「おい、また行くんか!?」
「だって家かえって、ジャージとかがまた出てくるかどうか分からんし」
「絶対嫌や行くんだったら一人で行けや」
「別に来いゆうてへんがな」
というやり取りをして、「また(友人)が叫びだしたら電話して」と先輩Aに頼み、私は自分の家に車を取りに戻り、廃墟へ向かいました。

夜中だった事もあり、自分で運転してみると、廃墟へ向かう山道は中々際どいカーブなどがあって、一層危険に感じました。

一度道を間違えましたが、なんとか昨日の廃墟に着いた私は、そこでライト等を何も持ってきていないことに気付きました。
とりあえず外側から廃墟に向かって、「すいませんでしたー」と少し大きめな声で一声かけました。
が、何も反応はありませんでした。
「なんか反応してよ……」と独り言をつぶやいた反面、「俺なにやってんねやろ」と、少し気恥ずかしい感じでもありました。

私は携帯電話の明かりをあてながら廃墟を歩き回り、「一晩泊まったからって、そんな怒らいでもええやんかー」
「帰れーゆうてくれたら、歩いてでも帰ったのにー」
と、誰もいないのに、独りで言い聞かせるように話しました。
正直、ほとんど明かりもないのに行くのは嫌だったのですが、「やっぱり地下なんかなあ……」と思った私は、地下に向かうことにしました。

地下に向かうと、前には感じなかった人の気配を一気に感じました。
「おおっ、これは……おるなあ」と、気丈に振舞うためかわざと口に出し、「いきなり後ろに立ってるとかはやめてね」と言い、地下の真ん中あたりまで歩きました。
ほとんどなにも見えず真っ暗でしたが、そこで立ち止まり、「もう来えへんから。ごめんね」と、誰かに言うように言い、少し待ちました。

しかし何も起きず、更に10分くらい待っていると、気配もなんとなく無くなった感じがしました。
なので、最後に「出てくるんはええけど、俺のとこだけにしてね」と言い、地下を出ました。

車に戻り、すこしだけ廃墟の外観を眺めた後、山を降りるため車を走らせました。
運転しているのに足を掴まれては適わないので、できるだけスピードを落として走行していました。
すると今度は、後部座席から肩を掴まれました。
最初は掴むだけで、どんどん爪を立ててくるような感じでした。
私は「いったぁ……」と言いながらも、事故を起こさないよう、できるだけ安全に、気にしないよう車を走らせました。
どんどん爪を食い込ませる力が強まり、痛みはどんどん大きくなっていきました。
そして、いつまでも爪を立ててくるその手に腹が立ち、広めの道路の脇に車を止め、「ちゃんと謝ったやんけ、調子のんなハゲェ!!」と怒鳴り、後ろを振り向きました。
暗いながらも、もの凄く剣幕な顔をした女性が、私の肩に手を伸ばしているのが見えました。
心の中では、うわぁ……こっわぁ~~……と思いながらも、その女性を真っ直ぐ見つめ、「なんやねん」と機嫌が悪そうに言うと、爪を立てる力がかなり緩くなり、やがて触れられている感触もなくなりました。
とりあえず私は、「いや、ホントすみませんでした。もうあそこ行かないですから」と言い、「じゃあ僕前向くんで、その間にどっか行ってね。お願い」といい、前を向いて、車を走らせました。

曲がり道が減ってかなり安全になってから、後ろを振り返ると、その女性はいなくなっていて、ホッとしました。

二日後、また先輩Aから電話がかかってきて、友人が叫びだしたと言われ、友人宅へ向かいました。
私は横になり叫ぶ友人を見下ろしながら、「もうええってお前。落ち着け」と声をかけても、一向に叫びやまないので、「お前ホンマ、静かにせえへんと本気で殴るでー。はい5、4、3、」
とカウントすると、友人は静かになりました。
「何やお前それ、くだらん演技すなよ」と呆れたように言う私に、友人は「演技じゃない。急に意識が戻った」と訴えかけてきましたが、私にはどちらでもよく、その後、友人がとり憑かれたかのように叫びだす事はなくなりました。

お話は以上です。
今でもたまにおかしなものが見えたりしますが、私は元気です。



【編注:この”心霊スポットの地下”には、別スレバージョンが存在します。上記は洒落怖スレで紹介されたものですが、以下は”都市伝説やオカルト好きな奴ちょっとこい”スレで投稿された別バージョンです。なお、投稿者は同じ模様。また、投稿者さんによると、上記の洒落怖スレではまだ”途中”とのことです。】



よしここは俺が心霊スポットで一晩あかした話をさせてもらおう。
10代の頃むさくるしくも男4人で、地元で有名な心霊スポットに行った。
俺、友人、先輩A、先輩Bの4人だった。
車で到着したものの、自称霊感が強い友人はいきなり車内で震えだし、乙女の様に俺の腕を掴んでブルブル震えだした。
どうしても車外に出たくないと言い出し、テコでも動かない。
更に、先輩二人も外に出たがらない。二つも年上で、もう社会人だったのに。
俺は乗り気でもなかったのに、強引に誘ってきたのは先輩二人だ。
なので思う存分馬鹿にした台詞を吐きまくっていると、先輩Aが「じゃあお前一人で行って来い。怖くないんなら出来るよな」という風な事を言い出した。

なんか腹が立ったけど、ここまで来たんだから、という気持ちもあり、その心霊スポットである廃墟の中、地下、裏手と、噂で『出る』と言われている場所を一通り回った。
携帯の画面の明かりだけで進んだので、足を引っ掛けないよう注意した。

車に戻り、「なにもなかった」と言い、「お前らが行こうってゆうたんやから、お前らも言って来い」と先輩二人に言った。
先輩達は猛烈に嫌がり、話を逸らしたかったのだろうか、「ホンマに怖くないんだったら、ここで泊まったり出来るよな」というような事を言い出した。
当然、「なんでそんな事せにゃならんの」と俺は言った。
すると、その日パチンコやらスロットやらで大勝ちしていた先輩Aは、「明日の朝までここで過ごせば10万」みたいな事を言い出した。
俺は「やる!アホやこいつw絶対払えよ!!」と即答した。
そして何時に迎えに来るだのを話し合った後、俺を残して車は山を下りた。

さすがに薄気味悪かったし、山中なので野犬とかも不安だったけど、どこか座ったり横になれるような所を探した。
そうなると地下が一番いいのだが、地下は『地下の浴室で、ここに収容されてた人間が全員心中した』と有名な噂があったので、さすがに気味が悪くてやめた。
下手に携帯を弄って充電がなくなっても困るし、暇すぎるので、適当に迷子にならない程度に真っ暗な山中を散歩して、廃墟に戻った。

なんだかんだで、砂だらけのきったない場所で横になり眠りに落ち、気が付けば朝になっていた。
約束の時間から大幅に遅れて、先輩二人と女二人を乗せた車が迎えに来た。
友人は「もう2度とあそこに行きたくない」と言ってこなかったと聞いた。

車に乗り込み、やっぱり色々聞かれた。
でも「何もなかった」とそのまま言うと、4人共つまらなさそうだった。

そのまま車を発進させ、山を降りようとしばらく行ったとき、戦慄が走った。
俺は右足を誰かに掴まれていた。
掴まれるというより、思い切り爪も立てられている。とても痛かった。
俺は後部座席に座っていて、隣に女A、その隣には先輩B、二人とも両手は見えている。
俺はまず、え?今(今更)来るの?と思いつつも、なんか魂胆がありきたりだなあ、と思って黙っていた。
加えて、掴んでいる手が隣の女に見えないように若干前傾姿勢になり、足元に影がかかって見えにくくした。

山を降りる頃には掴んでいた手の感触もなくなり、車はガソリンスタンドに寄った後、ミニストップにお買い物のため止まった。
俺は先輩Aとだけ二人になれるよう呼び出し、他の3人からは距離をとった。

俺は先輩Aに「コレ見てみ」と、右足の爪の痕を見せた。
「うお、なんじゃこれ」と聞かれたので、「さっき車で思いくそ足つかまれててやあ。焦った~」と言った。
「ホンマかこれ!?なんで言えへんの!?」
「そんな事言うたら、お前みたいなもん、ビビッて事故るやないか」
「あ~……・」
「ナイス判断やろ」
「おう。そうやな」
「他の奴らに言うなよ。なんかうるさそうやし」
「いや俺にも言うなよ~……」
「誰かには言いたいやんかw」
という風な会話をして、別れた。

数日後、友人が急に奇声をあげて暴れだしたと連絡が入った。


ごめんなさい、お風呂はいってきます
これ前にオカ板で書いてた話なんだけど、途中までしか書かなかったので、ここで書かせてもらいたいです
またきます


夜、当時バーで働いていた俺に、アルバイトの子が、「なんか事務室で携帯ブルブルなってますよ、ずっと」と言われ、見に行くと、まだ携帯は震えていた。
先輩Aからだったので、「今仕事中や」とだけ言い切ろうとすると、もの凄く慌てて、『友人がおかしくなったので来てくれ。頼む、頼む』と必死になって言われた。
友人の借りているアパートを、先輩AやBやその彼女らは溜り場にしていて、その日も友人宅にいた所、急に叫びだしたと言う。
仕方ないので、他の従業員の子に「ちょっと出てくるから頼む」と言い、友人宅へ向かった。

友人宅には先輩AB、真っ赤な目をした先輩Aの彼女、絶叫して暴れる友人、知らない60くらいのオバさんがいた。
後で聞くと、そのおばさんは大家さんで、あまりの絶叫に近所からの連絡で来たそうだった。
俺はその光景を見てまず、「どいつもこいつも、救急車呼べよ」と思った。

俺はとりあえず、絶叫している友人を抱きかかえ、「(友人)ー。大丈夫かー。俺来たでー。大丈夫やでー」と声をかけた。
友人は絶叫したままだった。
何を言っても変わらず絶叫するので、いい加減イラつきも増し、「黙れ、落ち着け!!」と怒鳴り、強めに肩を揺すった。
ちょっと落ち着きそうな雰囲気になったので、「ああ」と思って、今度は、「5秒以内に黙らんと殴るでー。はい、5、4321」とカウントすると、友人は叫ぶのをやめ、少しだけ我に帰った。
俺は「こいつ・・w」と思いながらも、怯えた友人を先輩Aの彼女に任せ、先輩Aと俺とで大家さんに何度もお詫びを入れ、帰って頂いた。

落ち着いた友人に話を聞くと、「あんな所いったせいや」と半泣きで言った。
先輩Aも、先輩Bに足掴まれた件を話し、「そうに違いない」みたいな事を言った。
俺は「アホか、気が弱いからああなっただけやん。なんであいつにとり憑くねん」と言った。

しかし、今度は俺の方に変なことが起こった。

ある日、当時住んでいたアパートに帰ると人がいる。鍵がかかっていなかった。
後姿だが坊主頭の、ちょっと変わったジャージのような格好の男。
空き巣かな?と思い、「なにしてんの?」と声をかけた。無視だった。
疲れていたので、「盗るもんなんかないし、警察には言えへんからはよ出て行ってよ」と言い男に近寄り、何も持ってなさそうだったので前方に回った。
男の顔は目や鼻の位置が若干おかしく、言うと悪いが奇形に近かった。
何を言っても答えないし、目は虚ろだし、勝手に部屋に入るし、俺は、この男は知的か精神的におかしい子で、なんやわからん内に入り込んでしまったのかな?と考えた。
すると男に腕を掴まれた。なかなか力があった。

仕方ないので、俺は掴んでいる反対側の腕を蹴った。
なんか人間ではない、ずっしり中身の詰まったダンボールのような感覚で、とても気味が悪かった。
男は腕を放したが、痛がっているようにも見えなかった。
そこでようやく、お、お化けかな?と考えるようになった。
俺は「も~やめてよぉ~」と言いながらベッドに座り込み、掛け布団を手に取り、その男に「今から布団かぶるから。その間にどっかいって。お願い」と言い布団を頭からかぶった。

しばらくして、「もうおれへんよなー?まだおったらいい加減怒るでー」と言いながら、布団からがばっと身を出した。まだいた。
さすがに頭にきたので、「なんやねん、なにがしたいねん!?」と怒鳴ると、男は玄関ドアに向かわず、ユニットバスの扉に向かい、中に入った。

俺は男が入ってしばらくしてから、これで開けたら、天井とかに張り付いてたりしたら心臓止まるな、と思いながらも扉を開けると、男は消えていた。ほっとした。

俺は次の日、従業員やお客さんに、あの心霊スポットの廃墟はどういう所だとか、どんな言い伝えがあるのかとか、知っていることはないか、それとなく聞いてみた。

あそこは、精神障害者だったり手に負えない不良だったり、そういう人間を、昔隔離していた施設だというような事を教えてもらった。
なんとなく昨日の男と心霊スポットが繋がったような気がして、先輩Aと話をしてみることにした。
先輩Aはしきりに、「なめた真似したから霊が怒っとんや!!」と言っていた。
いい年して何を言うとんねんこいつは、と思ったものの、「じゃあ謝りに言ったらええの~?」と聞くと、先輩Aは「もう行きたくない!!」と駄々をこね出した。
俺は「一緒に行けゆうてへんがな」と言い、前の運転手は先輩Aだったので、念の為道順を聞いて、なんとなく深夜、自分の車で再度心霊スポットに向かった。

心霊スポットの廃墟に着いて、地下で心中したそうだから、やっぱり地下かな、という考えもあって、すぐ地下に向かった。

地下は月の光も届かないので一層暗くて、おまけにライトを持ってくるのも忘れたので、また携帯頼りになった。
なにをしていいのかよく分からなかったが、とりあえず地下の部屋の真ん中くらいに行くと、浴槽のようなものがあった。
そこで立ち止まって、「聞こえるー?前は勝手に泊まってすみませんでした。もう来ませんっ」
と大き目の声で言った。
俺は何をしとるんだとちょっと情けなくなりつつも、「なんか言うてー……」と言い、しばらくそこに居た。

飽きたので、「振り返ったらいきなり居るとかはやめてね」と言い回れ右をして、車に戻って山を降りることにした。

車を走らせてしばらく、山の中腹辺りで、今度は肩を掴まれた。
相変わらず爪は立てている。
振り返らず、「いったぁ……」と漏らしながらカーブの多い場所を越え、広めの場所で車を止めて、「謝ったやんけっ」と言いながら後ろを振り返った。
俺の肩に手を伸ばしている女の姿があった。髪は短めで無表情。
俺は大声で「こわっ!!!!」と叫んだ。

それからしばらく、俺と女はお互い見つめ合っていた。
睨み合いというよりも、俺は気味悪そうに眉をしかめ、女は無表情。
いい加減肩も痛いし埒が明かないので、「お前かお前らか知らんけどよー。幽霊やからって調子のんなよなー」
と、なんだかんだ言って怖いので、決して強い口調じゃなく言った。
無反応だった。
仕方がないので、無視して車を走らせて山を降りることにした。
その間女はずっと肩を掴んでいた。

ようやく山を下りて普通の道路に出ようという所で、肩を掴む手の力が一層強まって、更に爪が食い込んできた。
俺は「痛い痛い痛いって」と抗議したが弱くしてくれない。
すると耳元で、女の声で「教えて」と聞こえてきた。
鳥肌が立つほどぞっとしたものの、何故かちょっと弾んだ気持ちになって、「おうっ。何をかな?」と返すと、肩をつかまれている感触がなくなって、後ろを振り返ると女は消えていた。

家に戻り先輩Aに電話をすると、『何かあったか?』とやはり聞かれた。
俺は「許してもらえたわ。(友人)にも大丈夫やって言うといて」と嘘をついた。
さすがにアホの先輩Aも、『ホンマかそれ?』と疑ってきたが、なんせアホなので、それっぽい話をして信じさせた。
最後には、「怖いな~……よく無事だったなあ」などと言っていた。

次の日の仕事終わりに、早くあがったのでまた廃墟へ向かった。
廃墟へ着くなり地下へ向かって、まずは「もう来えへんって言うたのに来てしまってごめんなさいっ」と挨拶をした後、「教えてって言うてたけど、何を教えてほしいんかな?」
と、なんとなく歌のお兄さんっぽい爽やかさで聞いてみた。
10分くらい待ってみて、その間「いやー昨日痛かったけど、自分可愛い顔してたなあ」とか、「アグレッシブやなあ(?)」等と、思ってもいないおべっかでご機嫌をとろうとしてみた。

いい加減アホらしくなってきたので、「なんでここで無反応やのに、帰りしなにはしょっちゅう邪魔してくんねん」と捨て台詞を吐いて車に戻った。
今度は山を降りるまで何も起こらなかった。

成仏したのかな?と都合よく考えたものの、数日後、やっぱり坊主頭が部屋の中にいた。

長いのでおわりw


【編注:もちろん、この終わり方に以下のような突込みが入ります。】
88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/16(木)04:36:18.33ID:dFhXBqDX0
終わるなwwwww
89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/16(木)04:37:27.21ID:LeTFy3liI
おい!
93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/16(木)04:44:01.70ID:dFhXBqDX0
どうしたら坊主頭出なくなったとか、あらすじっぽくしてもいいから結末をwww
もしかして今もとかだったりして
【で、再開】



じゃあ帰ったトコから。
家に帰ると坊主頭がいたので、開口一番「なぁ~~~んやねんしつこいわっ!w」と大きめな声で言って近付き、後頭部をぺシンと叩きつつも、足を止めずそのままベッドに寝転んだ。
「トイレ行けトイレ」と言っても、中々行ってはくれない。
もうええわと思いTVをつけると、男はまたユニットバスに向かった。
今度は即効で追いかけて、「ハイ、どーーーーん!!」と言いながら思い切り扉を開けたものの、男は消えていた。
しかし、ワンルームマンションだったので、その扉の目の前にキッチンスペースがある。
その流しの上に観音開きの小棚があるのだが、そこが少し開いて、その中から35~40のおっさんの顔が、こっちを覗き込んでいるのが見えた。
もういい加減イラついていた事もあり、強い口調で「なんやぁ」と凄むと、おっさんはしばらくそのまま見てきたと思うと、奥に引っ込んだ。
俺はその小棚を改めてしっかりと閉じ、なんとなくバン!!と一発叩いた。

数ヵ月後くらい、職場のアルバイトの女の子(A子さん)が、終電に乗り遅れて帰れなくなったと言い出した。
タクシー代を渡そうとしたが、閉店まで働かせてくださいと言い出した。
まあいいかと思い閉店まで働いてもらったが、終電前に店は閉店、車で送ってやると言っても店で寝るという始末。
「いいけど、掃除とかしといてくれる嬉しいな」といやらしい事を言って、俺は家に帰った。

一段落すると、そのA子さんから電話がかかってきた。
電話を取ると、半狂乱ぎみの泣き声で『すぐに来てください』との事。
俺もただ事ではないと思い、「なんかあったんかっ!?」と取り乱したが、A子さん曰く、『お化けが出た。足音が聞こえる』と言い出した。
俺は一気に冷め、仕方ないのでゆったりと職場の店へ戻った。

職場に着いてドアを開けると、A子さんはボロ泣き状態で飛びついてきた。
俺は、うーん、これがB子ちゃん(かわいい)だったらなあと思いつつも、A子さんに「なんやねんお化けって」と聞いた。
電話で言っていた通り、ソファーで寝ていたら耳元で足音が聞こえたという。
「上の階の音やろ」と言っても、明らかに耳元で聞こえたと言ってきかない。
「分かった分かった」と半ば呆れるように聞いていると、A子さんはご機嫌ななめ。
すると、店の入り口のドアが急に開いた。
A子さんは「うきゃあああああああああああああ!!!!」と大絶叫を上げた。
ドアを開けたのは、『CLOSE』の立て札も見てない「まだやってる?」なお客さんだった。
その姿を見て大爆笑をした俺に、A子さんはとうとうぶち切れ、店を飛び出てしまった。
店に一人残された俺はカウンター席に座り、お化けって、あれ以来よく出てくるあの子らかなあ、等と考えつつ、A子さんに電話をかけて適当に謝り、しばらくその場に居る事にした。

しばらくすると、ボックス席の方に女の人が立っていた。

俺はその女の人に近寄らずボーっと見ていた。
女はソファーの方をじっと見ていて、こっちを向いてくれない。
とりあえず、「あんな女の子ビビらして楽しいか~?」と聞いた。
まあ問いかけても無視は慣れっこなので、はいはいと思いながら、無視を決め込む女を見ていた。
続けて、「君らって喋れへんの?」と煽るように聞こうとすると、その言葉に喰い気味に、「教えて」という言葉が耳元で聞こえた。振り返ってもだれもいなかった。
俺は「知らん」と答えた。
この頃「教えて」という言葉はよく聞こえてきていた。
なんの姿が見えなくても、「教えて」「教えて」と聞こえてくる。
特に風呂に入っているとき、氷をピックで削っているとき、うんこしている時の3つの時には、頻繁に聞こえてきていた。
でも、肝心の質問内容ははっきりしなかった。

「知らん」と答えて、しばらくその女を見ていた。
この頃、ある法則が分かっていた。
室内で出てくる時は、大体トイレの方向に向かって歩いていき、姿が見えなくなったところで追いかけると消えている。
フッと消えたりはしない。あくまで姿が見えなくなって消える。
でもその日は、あっちやで、はよトイレ行けと思って見てても、女は一向にピクリともしない。
そしてまた、耳元で「教えて」と聞こえてきた。
「教えて教えてってハイジか君は」と俺は言った。
クスリともしないので、ちょっと恥ずかしかった。

飽きてきたので、その女を残して照明を消し、店を出た。
そして、店の子まで脅かされたらシャレにならんなあと思い、なんとなく4度目の廃墟訪問を決めた。

2、3日後の深夜、久々に心霊スポットである廃墟に向かった。

廃墟に着くと先客が居た。車が停まっている。
そういえば夏休みの時期だった。大学生くらいの男女だった。
なんか人が居るとアレなので、その子達が帰るまでブラブラ廃墟の周りを見て回っていた。
すると、「こんばんわー・・」と声をかけられた。
大学生達の女の子二人が怖々と尋ねてきた。
女A「あの、もしかして一人出来たんですか?」
俺「んwんーまあ、はい」
女二人「えぇぇぇぇぇぇ!?」
女A「えっあのっ……なんで?」
俺「別に一人で来てもええやないのw」
女A「あっそうですよね……すいません」
俺「いや、なんかすいませんw」
みたいなおかしな会話をしてから、「なんか出ました?」と聞くと、「なにも」と返され、「地下行きました?」と聞くと、「まだ」と返された。
なんでも、地下はホントにやばいから、来た人も大体立ち寄らないと言う。
俺はとにかく、はよ帰ってくれと思った。

その後、何故か大学生の男連中と仲良くなってしまった。
元々誰とでも仲良くなるタイプではあるけど、こんなトコに一人で来てる奴、気持ち悪いとは思わんのかとも思った。
どうやら男連中は、全員20~21の3年生で、俺より年上だという事を伝えると、物腰柔らかく接していた事もあり、なんかタメ口で名前呼び捨てにされるようになった。
死にたいんかな?とちょっと思ったけど、まあいいかとも思った。

男連中は当然いいとこ見せたいようで、地下に入るようであった。
俺を合わせて男は4人、何故か二人一組で突入みたいな話になった。
楽しそうなので、付き合うことにした。
男連中の中で一番気の強いA男が、「(俺の名前)は俺と一緒な」と、ほぼ強引に他の二人を言いくるめた。
全然怖がってないので、こいつとなら安心とでも思ったのだろう。

適当に付き合って地下に行って、程よいところでバイバイした。
「なんでまだ残るの」としつこく聞かれたので、「実は待ち合わせしてるけど中々こない」と苦しい嘘で乗り切った。

バイバイした後、もう一回地下に降りた。今度はライトもばっちり。

さっきA男君と降りた時に気付いたけど、ライトで十分明るくして見ると、地面に所々炭のようなのが落ちてて、壁は真っ黒だった。
お客さんの詳しい人や大学生連中からも聞いた通り、焼け死んだというのは本当なんだなというのがよく分かった。
浴槽がまた目に入った。ここは風呂かな?とも考えた。
そんで、「あのタンクトップの子(A男)にはとり憑いてもええよー」と、また一人で姿も見えないやつに話しかけた。
その後色々話しかけては、壁を隅々までライトアップし観察した。

やっぱり何も出てこないので、飽きたし帰るかと階段を登ろうとすると、肩を掴まれそうになったものの、歩いているので掴みそこねたって感じで、爪でがりっとやられた。
「いった、なんやねん!?」とライトで照らしても誰も居ないので、急いでちょっとだけ明るい地上に出て、「さあ出て来い」と待ち構えたけど、まったくなにも起こらなかった。
車のほうを見ると、俺の車の斜め後ろに車が1台停まっていた。
またお客さんが来たのだなと分かった。大人気スポットのようだった。
俺は手の親指と人差し指の間下のほうのお肉をキュッとつまみ、それを歯と歯ではさんで一気にガリッといった。


なんか長文が書き込めないので読む方に回ります
また書けるようになったらスレあれば。どうもでした


>>今は教えては聞こえないの?それだけでも聞きたい

頻繁に起こることは
教えて→うんこ中パレード→なんやかんやと変化してて
今は教えては聞こえません