ある大学生がコンビニエンスストアでアルバイトをしていた。
大学生は、いつも店で出るコンビニ弁当をアパートに持ち帰って食べていた。
毎日コンビニからは廃棄(賞味期限の切れた弁当)が出るのため、どうせ廃棄するならと店長が持たせてくれていた。そのため、全く食事には困らないが、三食ともコンビニ弁当という生活が続いた。
しかし、そんなある日彼はアパートの自室で亡くなってしまう。死因は急な心臓発作だったが、一人暮らしだったため、しばらく誰もそのことに気が付かなかった。
バイト先も無断欠勤と判断され、特に捜索はされなかった。数ヶ月経って、全く連絡の取れないと心配した両親が彼の家を訪ねると、死んでいる彼を見つけた。
しかし解剖の結果、彼が死んだ時期と状態は意外なものであった。
普通ならとっくに死体が腐敗しているほど時間がたっているにもかかわらず、彼の死体はほどんど腐敗していなかった。
それは、彼が毎日保存料のたっぷりと入ったお弁当を食べていたせいで、死体が腐りにくくなったためだという。